参加される方は脇(春)からお送りください。締切は2026年1月1日午後8時です。「うたたね歌仙」はネット投句会員なら無料で参加できます。
・勝手につけても、いい付句はできません。
・かといってルールを勉強してもダメ。
・心深く受け止めて、付けること。
・この点、俳句と同じなので
うまくゆかない人は俳句の力がその程度と自覚すること。
・まずは俳句の力が必要。
【初表】
発句 ゆづり葉や豊かに明ける歌の国 上村幸三(春)
脇
【付句候補】
参加される方は脇(春)からお送りください。締切は2026年1月1日午後8時です。「うたたね歌仙」はネット投句会員なら無料で参加できます。
・勝手につけても、いい付句はできません。
・かといってルールを勉強してもダメ。
・心深く受け止めて、付けること。
・この点、俳句と同じなので
うまくゆかない人は俳句の力がその程度と自覚すること。
・まずは俳句の力が必要。
【初表】
発句 ゆづり葉や豊かに明ける歌の国 上村幸三(春)
脇
【付句候補】
《連衆》玉置陽子、松川まさみ、松井恭子、高橋慧、三玉一郎、川辺酸模、青沼尾燈子、越智淳子、安藤文、谷口正人、飛岡光枝、佐藤森恵、西川遊歩、中野美津子、北側松太、長谷川櫂(捌)
二〇二五年九月一日~十二月二十九日
・勝手につけても、いい付句はできません。
・かといってルールを勉強してもダメ。
・心深く受け止めて、付けること。
・この点、俳句と同じなので
うまくゆかない人は俳句の力がその程度と自覚すること。
・まずは俳句の力が必要。
【初折の表】
発句 白雲のごとくしづかに百合の花 雨宮更聞(夏)
脇 軒の風鈴鳴らす山風 遊歩(夏)
第三 馥郁とあしたの海に潮満ちて 陽子(雑)
四 岬の沖に鯊舟の列 酸模(秋)
五 宰相の座を退いて月仰ぐ 文(秋・月)
六 今も安倍派のすさまじき闇 陽子(秋)
【初折の裏】
初句 地獄谷ふつふつと湯の煮えたぎる 一郎(雑)
二 イタコうち伏す身をわななかせ 一郎(雑)
三 死にてなほ一人への恋忘れえず 光枝(雑・恋)
四 金沢で見し夕顔の花 松太(夏)
五 皆眠る新幹線に月涼し 文(夏・月)
六 式に疲れし花婿の母 正人(雑・恋)
七 十五年後の離婚劇つゆしらず 櫂(雑・恋)
八 夜覗きみし機織りの部屋 酸模(雑)
九 果知れぬ空に寄り添ふ二重星 まさみ(雑)
十 春節の龍銅鑼にのた打つ 遊歩(春)
十一 噴き出して火の花吹雪登り窯 森恵(春・花)
折端 チャボの一家が遊ぶ草の芽 櫂(春)
【名残の表】
初句 歴代の校長の顔夕日差す 恭子(雑)
二 生きて虜囚となるなと教え 淳子(雑)
三 逃亡の足跡を消す今朝の雪 一郎(冬)
四 夜ごと戸口に小判一両 森恵(雑)
五 刺青の馥郁として白き肌 櫂(雑・恋)
六 密林深くラフレシア咲く 遊歩(夏か雑)
七 黄金の猿の仏を拝(おろ)かみて 光枝(雑)
八 法廷に立つ愚かなる母 恭子(雑)
九 紺碧のギリシャ悲劇の幕が開く 遊歩(雑)
十 枝に高々百舌鳥の早贄 光枝(秋)
十一 とくとくと竹筒うたふ月の酒 陽子(秋・月)
十二 友尋ね来よ毬栗の道 光枝(秋)
【名残の裏】
初句 風狂の旅もそろそろ身に堪へ 遊歩(雑)
二 喜寿の祝ひの鯛は三尺 松太(雑)
三 蓬莱の空高々と鳶の舞ふ 酸模(雑)
四 海市に眠るあまたの空母 文(春)
五 うたた寝の筵の上を飛花落花 酸模(春・花)
挙句 六角凧に春一文字 一郎(春)
ネット投句のスクーリングZOOM句会(旧・軽井沢句会)は来年2026年から年4回になります。「自分で推敲ができる人」を目指します。
日程は・2月22日(日)・5月6日(水、振替休日)・8月11日(火、山の日)・11月7日(土)。時間は午後1時30分〜3時終了。
5句投句、1座のみ。句会後の講評で推敲について重点的にお話しします。
ネット投句の会員は無料。会員以外は1回2000円。
詳しくは事務局でお問い合わせください。
第一句座
長谷川冬虹選
【特選】
今日の日もやがて幻冬銀河 川辺酸模
半生は雪と戦ふ覚悟せり 武藤主明
寝返りをうつて赤子の初笑ひ 武藤主明
飛んで来て写楽のかほの初烏 長谷川櫂
霜枯れの土竜のしるす点と線 佐藤和子
【入選】
鯖船は無事か豊後へ火事見舞ひ 臼杵政治
梟に肩を叩かれ退職す 三玉一郎
飴色の泡ぐつぐつと大根煮る 臼杵政治
乾鮭や獣のごとく吊したり 武藤主明
この日まで生き存へて日向ぼこ 及川由美子
樅の木の身震ひせしか雪落とす 長谷川櫂
二日まだ海は眠つてゐるらしく 平尾 福
朝夕に筑波ある日々根深汁 上村幸三
杉たちは雪の噂をしてをりぬ 平尾 福
長谷川櫂選(推敲例)
【特選】
冴え冴えとブルース歌ふ女かな 川辺酸模
埋火や老いて燻る欲一つ 臼杵政治
数へ日や妻の怒りは突然に 上村幸三
【入選】
雪嶺へ朝日は翼広げけり 谷村和華子
狐火やはや原発の再稼働 武藤主明
飴色の泡ぐつぐつと大根煮る 臼杵政治
乾鮭を獣のごとく吊しけり 武藤主明
第二句座 (席題:除夜の鐘、初詣、楪)
長谷川冬虹選
【特選】
初詣押すな押すなと福の神 平尾 福
寛解を希ふこの身よ初詣 臼杵政治
【入選】
除夜の鐘盆地の底を突上げり 武藤主明
楪やゆづるべきもの何もなく 平尾 福
楪や黙り見てゐる婿の顔 青沼尾燈子
除夜の鐘七つ八つで寝てしまふ 平尾 福
初詣して万全の旅支度 三玉一郎
初詣ネイルアートの花模様 阿部けいこ
楪や厚き葉ポトリと落としけり 阿部けいこ
長谷川櫂選(推敲例)
【特々選】
ゆずり葉や豊かに明ける歌の国 上村幸三
【特選】
除夜の鐘十も数へず眠りけり 川辺酸模
楪やゆづるべきもの何もなく 平尾 福
鎌倉の闇鳴り交はす除夜の鐘 谷村和華子
【入選】
門前に餓鬼の面々除夜の鐘 及川由美子
年ごとに石段険し初詣 川辺酸模
除夜の鐘七つ八つで寝てしまふ 平尾 福
初詣して万全の旅支度 三玉一郎
寛解を希ふこの身よ初詣 臼杵政治
除夜の鐘共に聞く君ありてこそ 齋藤嘉子
| 竹林の竹に老若冬の黙 | 神奈川 | 越智淳子 |
| ジャコメッティの歩く男ら枯蓮 | 石川 | 松川まさみ |
| 平凡の非凡目指さん年新た | 長野 | 金田伸一 |
| 乾鮭に舞つてはりつく雪の花 | 愛知 | 稲垣雄二 |
| 激流に棒杭のごと冬籠る | 愛知 | 稲垣雄二 |
| 楮蒸して釜をさすりて家捨て来 | 愛知 | 宗石みずえ |
| 八十年隻眼で来し海鼠かな | 愛知 | 青沼尾燈子 |
| 老人の一言を聞け開戦日 | 大阪 | 澤田美那子 |
| 猪鍋や丹波は山の深き処 | 兵庫 | 吉安とも子 |
| 六尺の広さに遊ぶ蒲団かな | 大分 | 竹中南行 |
第一句座
新年詠または当季雑詠
・鬼川こまち選
【特選】
火にのせておどる鮑を冬怒涛 酒井きよみ
水の引くやうに闇ひく大旦 宮田勝
楪や引継ぎゆかん和の思想 花井淳
冬瓜のはらわたけふも微熱して 川上あきこ
どんどの火花びらとなり蝶となり 趙栄順
着ぶくれてやがて死にゆくわが身かな 梅田恵美子
獅子舞の獅子に差し出す石頭 飛岡光枝
眠られぬ山さまよふは何々ぞ 安藤久美
搗き上げし餅荒神さまへ一つかみ 梅田恵美子
【入選】
ご機嫌は知る術もなし海鼠かな 清水薫
雪起こし眠りの底へ落つるとき 松川まさみ
襖閉め花の一間となりにけり 稲垣雄二
帰省子の食べ頃とせん蕪寿司 密田妖子
雪吊りや庭師の声を空が吸ふ 密田妖子
家々のまへに人立つ初日待つ 宮田勝
数へ日の老いてなすこと多きかな 橋詰育子
竜の玉末期に聞くは誰の声 間宮伸子
吊るし柿仕舞ひて二人冬ごも 藤倉桂
風音は子守唄なり山眠る 梅田恵美子
年の市うひうひしきは臼と杵 酒井きよみ
去年今年ことばの涸渇怖れけん 泉早苗
冬至まで南瓜ひとつを転がしぬ 密田妖子
やはらかな日差しに溶くる冬の蝶 藤倉桂
一年を箸に絡めて晦日蕎麦 清水薫
・長谷川櫂選
【特選】推敲例
年の市うひうひしきは臼と杵 酒井きよみ
冬の日やもはや旧知のデイキンソン 近藤沙羅
手づかみでいただく春や花びら餅 稲垣雄二
【入選】
火にのせておどる鮑へ冬怒涛 酒井きよみ
わが猫はいつもの椅子に冬籠り 飛岡光枝
家々のまへに人立ち初日待つ 宮田勝
大小は親と子ならん重ね餅 花井淳
夕顔の炭斗ひとつ部屋籠り 飛岡光枝
獅子舞の獅子に差し出す石頭 飛岡光枝
冬至までひとつ転がる南瓜かな 密田妖子
大土佐の山に日当たる冬至かな 橋詰育子
眠られぬ山さまよふは何山ぞ 安藤久美
第二句座
席題:「小晦日」、「初糶」
・鬼川こまち選
【特選】
初競りや御祝儀鮪の値はいかに 越智淳子
小晦ゆずり合ひする厨かな 密田妖子
母全身厨の匂ひ小晦日 越智淳子
一つずつメモを消し行く小晦日 川上あきこ
初市や活気を買うて眩暈せん 川上あきこ
紀ノ海へ柏手揃う初市場 玉置陽子
初糶や雪より白き鰤の腹 稲垣雄二
【入選】
初市や宝船には野菜のせ 田村史生
初ぜりや白魚の籠並びたる 近藤沙羅
どの魚も黒目勝ちなりせり初 泉早苗
生けし花一人ながむる小晦日 藤倉桂
小晦日世事彼是と済ませける 山本桃潤
初市の固き蕾を選りにけり 安藤久美
発糶の声はテノールお立ち台 花井淳
仲買の声に高値を初市場 山本桃潤
初糶の声も祝儀の響かな 松川まさみ
こつごもり薦掛けらるる展宏碑 泉早苗
寝てよりの算段あれこれ小晦日 玉置陽子
初競りや生け洲に溢る大マグロ 中紫春
・長谷川櫂選
【特選】推敲例
初ぜりの白魚の籠並びけり 近藤沙羅
小晦日あと一日を頼みとす 泉早苗
初市やバケツにどさと水仙花 飛岡光枝
初糶の糶棒いよよ鰤の前 酒井きよみ
初糶や雪より白き鰤の腹 稲垣雄二
【入選】
荷崩れやそのままさばく初市場 鬼川こまち
初糶や立山はまだ闇の中 酒井きよみ
川中に白鷺一羽こつごもり 近藤沙羅
逃げなんともみ合ふ海鼠初市場 酒井きよみ
初市の固き蕾を選りにけり 安藤久美
雪山に野梅を剪りに小晦日 山本桃潤
母全身厨の匂ひ小晦日 越智淳子
束ねたる髪に粉雪や初市場 松川まさみ
たちまちに夜となりけり小晦日 田村史生
紀ノ海へ柏手揃う初市場 玉置陽子
鰰はびつくりまなこ初市場 間宮伸子
初市や氷の海鼠売られゆく 飛岡光枝
こつごもり薦を掛けたる展宏碑 泉早苗
第一句座
•藤英樹選
【特選】
元日の光たしかむ石たたき 森永尚子
鋤焼や二手に分かれ買い物へ 藤原智子
すこやかに腸動く初寝覚 長谷川櫂
【入選】
狐罠氷れる音のしたりけり 葛西美津子
七度目のうま年の春ありがたき 吉田順子
米撒けば今日はかはいい初雀 田中益美
すこし前ゆくじろさんの冬帽子 金澤道子
冷ましをり今年の出来の鏡餅 イーブン美奈子
縄跳びの大波抜けて帰らざる 西川遊歩
歯の隙に挟むごまめの目出度けれ 仲田寛子
•長谷川櫂選(推敲例)
【特選】
これよりは音信不通冬ごもり 園田靖彦
世界中の戦集めて大焚火 きだりえこ
箱ひらき花の吐息の花びら餅 森永尚子
【入選】
やはらかな光の音の初手水 関根千方
百歳の誉れの臼を飾りけり 澤田美那子
元日や光を叩く石たたき 森永尚子
冬の夜やごとごと響く食洗機 藤原智子
薄々と花の色あり冬桜 葛西美津子
狐罠氷の音の弾けたり 葛西美津子
破れ破れて芭蕉実をなす日和かな 萬燈ゆき
一塊の氷をくだき花の墨 きだりえこ
加湿器の湯気のかすかな夜の音 澤田美那子
冬晴や極彩色のアドバルーン 田中益美
老いたれど皆顔見世の役者かな 藤英樹
てのひらで煤を練りては寒の墨 きだりえこ
歌舞伎座はイヤホンガイドで御慶かな 西川遊歩
鮟鱇の六腑を食うて人滅ぶ 神谷宣行
大縄跳大波抜けて帰らざりき 西川遊歩
引き揚げの命からがら菜雑炊 園田靖彦
初句会いざ鎌倉の心こそ 木下洋子
第二句座 (席題:襖、新年)
•藤英樹選
【特選】
ひとひらの雪舞ひ降りて四方の春 イーブン美奈子
ものの音白き襖に吸はれけり 長谷川櫂
はるかより馬のいななき年新た 仲田寛子
花の世を見てきし古き襖かな 長谷川櫂
【入選】
丹頂の雪原に降る年はじめ 土井頼温
いざ生きよ新しき年賜りて 神谷宣行
あらたまの玉のこころや俳句せん 萬燈ゆき
方丈の真白き襖開け放ち 木下洋子
襖絵やしばし家郷を彷徨へる 関根千方
あらたまの朝の光の白襖 澤田美那子
•長谷川櫂選 (推敲例)
【特選】
よろよろと夫の写真と年迎ふ 金澤道子
紅梅の襖に替へる一間かな 木下洋子
【入選】
ひとひらの雪舞ひてより四方の春 イーブン美奈子
殺戮やぴしやりと閉める古襖 きだりえこ
紅梅や最晩年をおもしろく 澤田美那子
絵襖の貂か鼬か睨みをり イーブン美奈子
第一句座
矢野京子選
【特選】
別るるやおのおの時雨傘開き 矢田民也
去年今年八月の思ひ火照るまま 瑞木綾乃
戦争が窓から覗く冬籠り 安藤文
輪飾を掛けて世間に従はず 長谷川櫂
實句集花のごとくに返りくる 高橋真樹子
【入選】
新芸に拍手みづから猿廻し 金田伸一
ぼろ負けのラグビーソックス繕ひぬ 高橋真樹子
不機嫌な妻から逃げる炬燵かな 安藤文
火を蔵す山に霧氷の登山道 加藤裕子
福笑ひかなしき顔に見えてきし 矢田民也
いのち去りゆく刻々と冴え冴えと 瑞木綾乃
病院をあれこれ済ませ年用意 城山邦紀
人とゐて人の恋しき冬の夜 斉藤真知子
母の声して目覚めける湯婆かな ももたなおよ
初夢の我に説教してやりき ストーン睦美
つかひ初め母は傘寿の糸切歯 神戸秀子
赤ん坊の天下無敵の初笑 長谷川櫂
母漬けるたくわん天下一品ぞ 大場梅子
長谷川櫂選(推敲例)
【特選】
いのち去る刻々とかつ冴々と 瑞木綾乃
戦争が窓から覗く冬籠り 安藤文
追憶の竿さしのぼる炬燵舟 矢野京子
静かなる力溜めたる冬木かな 石塚純子
【入選】
床を出てすぐに逃げこむ炬燵かな 安藤文
不機嫌な妻から逃げる炬燵かな 安藤文
よく見れば我も老人初鏡 斉藤真知子
球根にちらと青き芽十二月 石塚純子
初雪や心余りて詩にならず 矢野京子
夫とゐて夫の恋しき冬の夜 斉藤真知子
今すこし二人でゐたき焚火かな 矢野京子
水切りの石とほくまで山眠る 今村榾火
世界中の難民へこの雑煮かな ももたなおよ
句の道のなんとはるけし初御空 瑞木綾乃
梳初や櫛の歯ほどの母の髪 ストーン睦美
初雪や鹿より先の足の跡 ストーン睦美
熱燗や過ぎし日の夢と傲慢と 今村榾火
障子貼るこの部屋の人居らぬ間に 加藤裕子
蜜柑山越えて早々冬至風呂 加藤裕子
再会も永遠の別れも焚火かな ももたなおよ
初暦ひとつは誰もゐぬ部屋に 高橋真樹子
第二句座(席題:焚火、福引)
矢野京子選
【特選】
福引の音なつかしやシャッター街 安藤文
一切は土に還らむ焚火かな ももたなおよ
福引券握つて母の手に引かれ 安藤文
【入選】
紙入れに去年の福引券のあり ストーン睦美
いろのこるアザミの花を焚火かな 長谷川櫂
福引やあの人昔若かった 高橋真樹子
福引の幼子に出よ赤き玉 石塚純子
福引の一等担ぎ戻りけり 斉藤真知子
長谷川櫂選(推敲例)
【特選】
手を広げ胸の奥まで大焚火 城山邦紀
福引や桃色の玉欲しかりき 瑞木綾乃
福引かん慎重にかつ大胆に 矢野京子
幼子に出よ福引の赤き玉 石塚純子
回想の火の粉が跳ぶや大焚火 城山邦紀
【入選】
福引のどの色出てもめでたけれ 矢田民也
街角の福引の音なつかしや 安藤文
福引の外れ玉にも鐘鳴らす 矢田民也
福引の地酒を父に奉る 今村榾火
福引や隣の鈴がかんかんと 金田伸一
福引の掃除機担ぎ帰りけり 斉藤真知子
福引券握つて母に手を引かれ 安藤文
いつの間に誰もをらざる焚火かな 高橋真樹子
第一句座
長谷川冬虹選
【特選】
枯れてゆく己に耐へる枯木かな 三玉一郎
母のこと帯に語りて冬椿 佐藤和子
剪定終ふ冬よく眠れ桃の木よ 齋藤嘉子
己が身を空に投げ出す枯木かな 三玉一郎
【入選】
顔の泥落し田の神旅立ちぬ 齋藤嘉子
ゆるぎなき榾火飴山全句集 三玉一郎
代々の炬燵櫓や亥の子餅 佐藤和子
原色で地に還りたり柿落葉 上 俊一
胎の子を撫づれば応ふ冬林檎 谷村和華子
花びら餅眼前のものみな幻 長谷川櫂
冬深し犬安らぎて壺の中 青沼尾燈子
いのちとはしづかに濡るる蕪かな 上村幸三
長谷川櫂選(推敲例)
【特選】
星たちの集まつてくる枯木かな 平尾 福
釣針の返しの酷さ大鮃 上 俊一
屠蘇なめて深く眠りぬ寿 臼杵政治
いささかの後ろめたさや冬籠 武藤主明
いのちなりしづかに冷ゆる蕪かな 上村幸三
【入選】
顔の泥落し田の神旅立ちぬ 齋藤嘉子
枯れてゆく己に耐へる枯木かな 三玉一郎
天守より見る雪吊りの日和かな 甲田雅子
己が身を空に投げ出す枯木かな 三玉一郎
ゆつくりと這うて日向へ枯蟷螂 谷村和華子
鬼の子は声を限りに鳴いてをり 青沼尾燈子
小春日や張り子の午のよく乾く 佐藤和子
胸までの大長靴や蓮根掘り 上 俊一
冬深し犬安らかな壺の中 青沼尾燈子
【第二句座】 (席題:裏白、千鳥、初詣)
長谷川冬虹選
【特選】
裏白は影のごとくに干乾びぬ 長谷川櫂
浜千鳥あるか無しかの脚の跡 谷村和華子
【入選】
裏白の乾びに触れし幼き日 谷村和華子
ポケットに投げ餅ふたつ初詣 宮本みさ子
群千鳥一羽遅れて飛びにけり 川辺酸模
うらじろや婦唱夫随の共白髪 青沼尾燈子
北風のさらつて行きし千鳥かな 平尾 福
まつすぐに海風の来し初詣 谷村和華子
長谷川櫂選(推敲例)
【特選】
裏山の裏白もはや絶滅す 上 俊一
裏白はいよいよ白し餅の粉 上 俊一
北風のさらつて行きし千鳥かな 平尾 福
【入選】
乾きても羊歯の白銀あるかぎり 宮本みさ子
床の間の歯朶の清らにしだれけり 佐藤和子
十五年被災の浜の群千鳥 長谷川冬虹
今年また欲にひかれて初詣 平尾 福
| 一座目 | |
| 【特選】推敲例 | |
| あふるるほど団栗抱へさびしき樹 | 澤田美那子 |
| 身の内に鬼を養ふ寒さかな | 北側松太 |
| 雨の日に拾はれていま炬燵猫 | 中野美津子 |
| 【入選】 | |
| 白山は山なみの果て雪ばんば | 梅田恵美子 |
| 噴煙か雲か小春の浅間山 | 越智淳子 |
| 母われを神の御留守に産みたまふ | 梅田恵美子 |
| 水溜り吹溜りみな氷りけり | 芳賀匙子 |
| 鈍色をして不機嫌な冬の湖 | 遠藤美緒 |
| 深々ときみと座りて散紅葉 | 遠藤美緒 |
| 冬ごもり楽しみにして全句集 | 木下洋子 |
| 人生の一番端で日向ぼこ | 北側松太 |
| 息白し挑戦の句を作らんと | 木下洋子 |
| 市振の時雨るる海を見に行かん | 北側松太 |
| その奥を牡鹿翔けゆく芒かな | 高橋 慧 |
| 水鳥のうすうすと覚め眠りをり | 木下洋子 |
| 窯を出て皿ほのぬくし柿紅葉 | 木下洋子 |
| 長旅を終へて白鳥鳴き交はす | 木下洋子 |
| 道祖神銀杏黄葉に埋もれて | 高橋 慧 |
| 冬波のしぶきを浴びて列車ゆく | 北側松太 |
| 二座目 | |
| 【特特選】推敲例 | |
| 日に透くる橅の林を滑子採り | 高橋 慧 |
| はるばると来しか日和の浮寝鳥 | 澤田美那子 |
| まつさきに梅は枯木となりゐたり | 澤田美那子 |
| 【特選】 | |
| 冬木立いづれも太く頼もしく | 越智淳子 |
| ふつふつと黄昏のいろ鰤大根 | 瑞木綾乃 |
| 咳三つ夫も目覚てをるらしく | 谷口正人 |
| 荒波へ出て行つたきり冬の蝶 | 北側松太 |
| 【入選】 | |
| 炉の灰を均してむかし話せん | 北側松太 |
| 縁側の猫になりたき小春かな | 北側松太 |
| 寒牡丹われもわれもと開きそむ | 瑞木綾乃 |
| 埋火や自問自答の果てもなし | 木下洋子 |
| 近づけばさほどでもなき紅葉かな | 澤田美那子 |