古志仙台ズーム句会(2025年12月28日)
第一句座
長谷川冬虹選
【特選】
今日の日もやがて幻冬銀河 川辺酸模
半生は雪と戦ふ覚悟せり 武藤主明
寝返りをうつて赤子の初笑ひ 武藤主明
飛んで来て写楽のかほの初烏 長谷川櫂
霜枯れの土竜のしるす点と線 佐藤和子
【入選】
鯖船は無事か豊後へ火事見舞ひ 臼杵政治
梟に肩を叩かれ退職す 三玉一郎
飴色の泡ぐつぐつと大根煮る 臼杵政治
乾鮭や獣のごとく吊したり 武藤主明
この日まで生き存へて日向ぼこ 及川由美子
樅の木の身震ひせしか雪落とす 長谷川櫂
二日まだ海は眠つてゐるらしく 平尾 福
朝夕に筑波ある日々根深汁 上村幸三
杉たちは雪の噂をしてをりぬ 平尾 福
長谷川櫂選(推敲例)
【特選】
冴え冴えとブルース歌ふ女かな 川辺酸模
埋火や老いて燻る欲一つ 臼杵政治
数へ日や妻の怒りは突然に 上村幸三
【入選】
雪嶺へ朝日は翼広げけり 谷村和華子
狐火やはや原発の再稼働 武藤主明
飴色の泡ぐつぐつと大根煮る 臼杵政治
乾鮭を獣のごとく吊しけり 武藤主明
第二句座 (席題:除夜の鐘、初詣、楪)
長谷川冬虹選
【特選】
初詣押すな押すなと福の神 平尾 福
寛解を希ふこの身よ初詣 臼杵政治
【入選】
除夜の鐘盆地の底を突上げり 武藤主明
楪やゆづるべきもの何もなく 平尾 福
楪や黙り見てゐる婿の顔 青沼尾燈子
除夜の鐘七つ八つで寝てしまふ 平尾 福
初詣して万全の旅支度 三玉一郎
初詣ネイルアートの花模様 阿部けいこ
楪や厚き葉ポトリと落としけり 阿部けいこ
長谷川櫂選(推敲例)
【特々選】
ゆずり葉や豊かに明ける歌の国 上村幸三
【特選】
除夜の鐘十も数へず眠りけり 川辺酸模
楪やゆづるべきもの何もなく 平尾 福
鎌倉の闇鳴り交はす除夜の鐘 谷村和華子
【入選】
門前に餓鬼の面々除夜の鐘 及川由美子
年ごとに石段険し初詣 川辺酸模
除夜の鐘七つ八つで寝てしまふ 平尾 福
初詣して万全の旅支度 三玉一郎
寛解を希ふこの身よ初詣 臼杵政治
除夜の鐘共に聞く君ありてこそ 齋藤嘉子
