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俳句的生活

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古志鎌倉ズーム句会(2025年6月8日)

俳句的生活 投稿日:2025年6月9日 作成者: 田中 益美2025年6月9日

第一句座
•藤英樹
【特選】
明易し手のひらよりも足裏は       藤原智子
海鞘を裂きたちまちあふる潮かな     土井頼温
長嶋のあごひげ濃ゆく雲の峰       森永尚子
藪蚊とて男ざかりを選りて刺す      園田靖彦
死ぬること忘れし媼更衣         萬燈ゆき
【入選】
梅雨雲を突く獣の貌の富士の山      森永尚子
蟻地獄主食はれてしまひけり       おほずひろし
青嵐とほく声聴く硯かな         藤原智子
さりげなく隠し包丁夏料理        神谷宣行
逝く朝も背番号の日ミスター忌      佐藤森恵
四葩いま花の色とも葉色とも       仲田寛子
ひと声の夏うぐひすの島を出づ      イーブン美奈子

•長谷川櫂 (推敲例)
【特選】
恨めしき大きな種の枇杷すする      澤田美那子
【入選】
軽鳧の子のころがりながら親の後     金澤道子
一すぢの陽に射ぬかるる蝸牛       関根千方
足の裏手のひらよりも明易し       藤原智子
薔薇の花咲き満ちて大岡信展       藤原智子
青梅のきよとんとしたる葉陰かな     久嶋良子

第二句座 (席題:蓴菜、夏祓)
•藤英樹
【特選】
陸奥の闇は深々蓴採る          イーブン美奈子
落とせざる心の穢れ夏祓         森永尚子
蓴菜のきよときよと揺るる鉢の底     葛西美津子
わが町の小さな富士や夏祓        藤原智子
加茂茄子は笊ごと供へ夏祓        木下洋子
蓴摘む一世や親指曲がるまで       澤田美那子
【入選】
蓴菜や酒はこなから辛口で        きだりえこ
違ふ世へ行く気でくぐる茅の輪かな    イーブン美奈子
大三輪の幣しろじろと夏祓        きだりえこ
蓴舟岸より鷺の見てゐたり        関根千方
蓴舟さびしき沼にぬつと出づ       久嶋良子
一風呂を浴びて出かけん夏祓       澤田美那子
蓴採る古代の歌を忘れけり        長谷川櫂
みなづきは今日だけの菓子夏祓      金澤道子
雨のあと藍濃き空や夏祓         神谷宣行
手のひらで水掻き分けてぬなわ舟     金澤道子

•長谷川櫂 (推敲例)
【特選】
じゅんさいの勝手に喉を通りけり     金澤道子
我の分また濁らせて御祓川        イーブン美奈子
いやいやと子ども怖がる夏祓       田中益美
一風呂を浴びて出かける夏祓       澤田美那子
蓴摘む女の指の曲がるまで        澤田美那子
蓴菜は水の衣をまとひけり        関根千方
みなづきは今日だけの菓子夏祓      金澤道子
【入選】
違ふ世へ行く気でくぐる茅の輪かな    イーブン美奈子
蓴菜は錫の小鉢に所在なし        葛西美津子
落とせざるわが手の穢れ夏祓       森永尚子
蓴舟岸より鷺の見てゐたり        関根千方
形代あはれ水にもまれて流れゆく     森永尚子
ぬめぬめと盥にうつす蓴かな       吉田順子
秋篠の水の濁りへ蓴舟          きだりえこ
ぬなは舟乗り出す沼の深さかな      土井頼温
あおあおと氷川神社の茅の輪かな     おほずひろし
手のひらで水掻き分けてぬなは舟     金澤道子

 

古志鎌倉ズーム句会(2025年5月6日)

俳句的生活 投稿日:2025年5月7日 作成者: 田中 益美2025年5月7日

第一句座
•藤英樹選
【特選】
ひのき飢う二百年後の心柱                土井頼温
かしは餅遠くに雲の湧くごとく          森永尚子
誰もまだゆけぬ泉のひと雫                きだりえこ
激動の地球の隅に新茶汲む            澤田美那子
【入選】
伊勢丹の配車係も更衣                  西川遊歩
改良の果ての阿蘭陀獅子頭                金澤道子
万博はやはり行列夏帽子                 木下洋子
広ごりて山をせり上ぐちんぐるま         土井頼温

•長谷川櫂選
【特々選】推敲例
あやめ草かきわけて入る菖蒲の湯                園田靖彦
みちのくの闇は底なし白牡丹          園田靖彦
激動の地球の隅に新茶汲む           澤田美那子
【特選】
天井にひかりの揺るる菖蒲の湯         佐藤森恵
薫風や蜘蛛は一糸をあたらしく         関根千方
出し雑魚の頭取りをる日永かな         木下洋子
仏像展仏に飽きて夏の雲            森永尚子
三歳で覚えたる味心太             森永尚子
【入選】
おごそかに宇宙をひらく大牡丹         おほずひろし
かたばみの赤き根つこを摘みきれず       藤原智子
メーデーの闘士老いたり我もまた        園田靖彦
さうぶ湯のなまぐさき香や体ぢう        森永尚子
腕通すコットンシャツに夏が来る        葛西美津子
学僧の頤みゆる日傘かな            きだりえこ
函開けて兜を飾る函の上            西川遊歩
鯉幟秩父の山の懐に              藤原智子
伊勢丹の配車係も更衣             西川遊歩
今年こそ風の白藤見にゆかん          金澤道子
月山筍熊より早く採りに行かな         藤英樹

第二句座  (席題:青芭蕉、蝸牛)
•藤英樹選
【特選】
一枚の揺るる葉裏は蝸牛            葛西美津子
糞ひねるまんりき力蝸牛            森永尚子
玉巻きて青き炎の芭蕉かな           きだりえこ
青芭蕉噎せ返りつつ歩く道           久嶋良子
東塔の裳階へそよぐ青芭蕉           きだりえこ
【入選】
軽やかに荒野を巻いて芭蕉かな         イーブン美奈子
枯芭蕉割つて玉巻く芭蕉かな          澤田美那子
八つ手の葉でんでん虫がいつもゐる       金澤道子
江東の風をほぐさん青芭蕉           藤原智子
かたつむりおまえも必死雨の中         吉田順子
蝸牛我に返りて仰ぐ空             久嶋良子
雨音の激しくなりぬ青芭蕉           金澤道子

•長谷川櫂選
【特選】推敲例
おごそかに首めぐらせよ蝸牛          おほずひろし
枯芭蕉割つて玉巻く芭蕉かな          澤田美那子
玉解いてもうずたずたや青芭蕉          藤英樹
【入選】
黒羽や杏子文庫の青芭蕉              藤英樹
けさ一尺ゆふべ一尺かたつむり           藤英樹
太陽に刃をかざす青芭蕉              神谷宣行
糞ひねるまんりき力蝸牛              森永尚子
ゆつくりと地球をめぐるカタツムリ         おほずひろし
江東の風をほぐさん青芭蕉             藤原智子
俳諧の旅のこころや蝸牛              西川遊歩

 

古志鎌倉ズーム句会(2025年4月19日)

俳句的生活 投稿日:2025年4月20日 作成者: 田中 益美2025年4月20日

第一句座。
•藤英樹選
【特選】
富士山をそこに残して春は行く     長谷川櫂
今年また燕来し日を記しけり      萬燈ゆき
大岡忌ことばは鞠のごとくかな     藤原智子
フランス山微笑む大岡信展       西川遊歩
雨あがるどこからきたか子猫なく    田中益美
【入選】
京アンパンへそは吉野の桜漬け     西川遊歩
楠の新樹のごとく入学す        藤原智子
春空を鷹の目をした詩人かな          森永尚子
師の受賞かくもうれしき柏餅      木下洋子
言の葉となれば虚しき桜かな      萬燈ゆき
春暮れて蕪村花さく野道かな      長谷川櫂
富士白く裾野は広し大岡忌       田中益美
葉桜の土手飛ばしくるオートバイ    おほずひろし

•長谷川櫂選 (推敲例)
【特選】
詩歌のせ届く朝刊大岡忌            神谷宣行
わさび籠流れる水に置かれあり     藤英樹
さ蕨の萌え出づるころ信の忌      神谷宣行
大岡忌心の深さ問はれをり       木下洋子
老いていま己がこころの花守る     萬燈ゆき
【入選】
春惜しむ楸邨の筆信の書        きだりえこ
くらくらと水湧くところ花わさび    藤英樹
春惜しむ隅田川ゆく舟の上       吉田順子
大岡忌水湧くやうに言葉あり      藤英樹
折々のうたは花束大岡忌        西川遊歩

第二句座  (席題:海胆、藤)
•藤英樹選
【特選】
白藤は空より寄する波の花           関根千方
舟の上輝く雲丹を差し出しぬ      久嶋良子
海胆割つて月をとろりと啜りけり    森永尚子
【入選】
雲丹割つておどろおどろを啜りけり   澤田美那子
藤棚の下ひやひやと人過る       葛西美津子
山藤に見とれ保津川下りかな      木下洋子
馥郁と藤の落花やたなごころ      森永尚子
殻割れば海胆の花びら爛熟す      長谷川櫂
引きあぐる海胆黒ぐろと海女の籠    おほずひろし

•長谷川櫂選 (推敲例)
【特選】
藤房のぶつかり合へるしじまかな    藤英樹
よろこびの花とひらきし雲丹を食ふ   藤原智子
藤棚の下ひやひやと人とほる      葛西美津子
白藤のひかりさし入るや阿弥陀堂    きだりえこ
雲丹食うて喉うつくしき女かな     藤英樹
【入選】
花虻の安らふ藤の房の中        葛西美津子
海胆割つて無骨の指を差し入れぬ    葛西美津子
雲丹割つておどろおどろを啜りけり   澤田美那子
藤棚の守る家あり満開に        田中益美
舟の上輝く雲丹を差し出しぬ      久嶋良子
引きあぐる海胆黒ぐろと海女の籠    おほずひろし

古志鎌倉ズーム句会(2025年3月9日)

俳句的生活 投稿日:2025年3月10日 作成者: 田中 益美2025年3月10日

第一句座
•藤英樹選
【特選】
角と角しかと嚙ませて焼栄螺      金澤道子
もどかしき恋を囀る一羽あり      葛西美津子
生涯の伴侶得たるや卒業す       神谷宣行
生まれしは紙一重なり東京大空襲忌   佐藤森恵
【入選】
流氷の隙あをあをと軋み合ふ      長谷川櫂
武蔵野は雪降り初めて春の声      藤原智子
長閑さといふ大嘘の街をゆく      イーブン美奈子
金婚のいま莟あり梅の花        藤原智子
バンコクの寝釈迦のびやか金の闇    西川遊歩
母の杖こつんとうららけき春へ     葛西美津子

•長谷川櫂選 (推敲例)
【特々選】
船降りてつづく椿のくらき道         土井頼温
紅梅の優に五尺を甕に挿す       仲田寛子
つがひにも少し飽いたか春の鴨     藤英樹
【特選】
金網に角を嚙ませて栄螺焼く      金澤道子
人間に踏まれし草も草の餅       イーブン美奈子
初諸子炙る煙や浮御堂         土井頼温
その一羽恋もどかしと囀れり      葛西美津子
蛍にはならで田螺の鳴きにけり     葛西美津子
【入選】
あれ飛んだほれ落ちるなよ雀の子    きだりえこ
花冷やステージ4の御託宣       園田靖彦
順々に行きわたりけり桜餅       仲田寛子
鳴き交わす恋の声なる蟇        森永尚子
杉花粉浴びて鴉もしやがれ声      仲田寛子
囀りや阿修羅は眉根寄せしまま     金澤道子
参道をよぎる江ノ電うららかに     金澤道子
花桃やこれより耄碌楽しまん      きだりえこ
叫喚の浅利の舌や砂を吐く       関根千方

第二句座 (席題:大根の花、観潮)
•藤英樹選
【特選】
渦見船渦に見られてゐるごとく     イーブン美奈子
観潮に一度のまれてみたきかな     吉田順子
うすうすと大根の花飛鳥寺       きだりえこ
伊弉諾の矛の名残や鳴門渦       鈴木榮子
渦潮のひかりを浴びる船の上      萬燈ゆき
【入選】
口あけて海の咆哮観潮船        神谷宣行
おぼつかな身をせり出して観潮船    きだりえこ
大根を掘り忘れたり白い花       土井頼温
渦潮のへりを滑つてゆくところ     葛西美津子
渦潮の大独楽のごと傾ぎけり      長谷川櫂

•長谷川櫂選 (推敲例)
【特選】
口あけて渦の咆哮観潮船        神谷宣行
渦見船渦に睨まれゐるごとく      イーブン美奈子
恐ろしき真青の中へ渦見船       イーブン美奈子
観潮船渦の底より戻り けり          イーブン美奈子
【入選】
観潮や度胸だめしのガラス床       森永尚子
大渦は観潮船を呑まんとす        園田靖彦
観潮やぐるりと船のまはりつつ      藤原智子
そろそろと近づいてゆく観潮船      おほずひろし
観潮船渦の真中にゐるらしく       藤英樹
観潮船大揺れのたび絶叫す            藤英樹
船長にすがる他なし観潮船        田中益美
渦潮のへりを滑つてゆくところ      葛西美津子
観潮船かもめもわれもくるくると     澤田美那子
渦潮のひかりを浴びる船の上       萬燈ゆき

 

古志鎌倉ズーム句会(2025年2月9日)

俳句的生活 投稿日:2025年2月10日 作成者: 田中 益美2025年2月10日

第一句座
•藤英樹選
【特選】
榛名富士影差すところ公魚釣         園田靖彦
燃へ先をうかがってゐる野火の群れ      園田靖彦
この春は春遠かりき瓦礫山          葛西美津子
父祖の地や冷たきままの春の土        森永尚子
口重き父の愛せし椿咲く           金澤道子
【入選】
金色の冬日は波に漂へり          葛西美津子
野遊や友と分けあふ日の匂ひ        吉田順子
冬の蝶日和の石にうづくまる        長谷川櫂
赤鬼トランプ青鬼プーチンやらふべし    関根千方
かつて子をいま白菜を自転車へ       藤原智子
公魚にあけぼの光る糸の先         澤田美那子
二月の光まつすぐ白障子          澤田美那子
のどに喉飴目には目薬ひなたぼこ      仲田寛子
フェークやも知れぬ福あり福は内      仲田寛子

•長谷川櫂選 (推敲例)
【特選】
中風の祖父のをりけり春火鉢            森永尚子
春立つや氷を叩く石叩           藤英樹
こんなにも目白がゐたか梅の花           藤英樹
ヒヨドリの満喫したる椿かな        金澤道子
【入選】
子を乗せし自転車にけふ白菜を       藤原智子
奥能登は春遠かりき瓦礫山         葛西美津子

第二句座  (席題:春泥 、北窓開く)
•藤英樹選
【特選】
春の泥眠りてはまた凍りたる        藤原智子
八雲立つ出雲北窓開きけり         イーブン美奈子
春泥にまみれる象の歓喜かな        関根千方
めざす本見つけ北窓開きけり        木下洋子
掻き出す我が子の骸春の泥         きだりえこ
【入選】
修道女高き北窓ひらきけり         葛西美津子
春泥に雀の遊ぶ日差しかな         土井頼温
春泥の飛沫に逃げてまた踏んで       鈴木榮子
春泥の道引き返すには遠く         イーブン美奈子
春泥や足どり軽き猪の跡          仲田寛子
春泥やガザへと帰る人の列         きだりえこ
舗装路のあつといふまに春の泥       澤田美那子

•長谷川櫂選 (推敲例)
【特選】
春の泥微睡ゐてはまた凍る              藤原智子
春塵やガザへと帰る人の列          きだりえこ
春泥の道をはるばる来し人よ         藤英樹
【入選】
北窓をひらく新風起こるべし        藤英樹
春泥やおつかなびつくりスニーカー     葛西美津子
ねばりつく春泥のごと母の愛        神谷宣行
春泥や引き返すには遠き道         イーブン美奈子
春泥のかはきて風に舞ふ江東         森永尚子
北窓開く隣の屋根に猫のたま        葛西美津子
北窓を開くや山廬蔵座敷          西川遊歩
春泥や昔を偲ぶ気比詣           澤田美那子
春泥によごれし顔の愛ほしく        おほずひろし
春泥にまみるる象の歓喜かな        関根千方
北窓をひらけばそこに瓦礫山        おほずひろし

古志鎌倉ズーム句会(2025年1月12日)

俳句的生活 投稿日:2025年1月13日 作成者: 田中 益美2025年1月13日

第一句座
•藤英樹選
【特選】
寒鯉の氷らんとして動きけり            長谷川櫂
シリウスや脳天に打つ鍼灸師        佐藤森恵
冬深し巌の落とすひと雫          きだりえこ
福寿草花のひかりにまた一輪        葛西美津子
ふくれゐしさつきの雀宙を切る       イーブン美奈子
両肩を風に晒して大根よ          久嶋良子
【入選】
一月の真つ青な空わが東京         吉田順子
ボルシチの最後に青く花野菜        土井頼温
眠りをりむかし六国見えし山        金澤道子
初富士や大涌谷の黒卵           田中益美
やん衆の荒ぶる手飛ぶ板かるた       神谷宣行
買初めとせん越前の手漉き和紙       金澤道子
歳末や床下の皿重たくて          佐藤森恵

•長谷川櫂選 (推敲例)
【特選】
どこまでも掃いてゆきたし初箒       藤英樹
白山の女神てづから蕪鮨          萬燈ゆき
【入選】
金星は月をはなれて寒に入る           萬燈ゆき
年の空とんびにまぢる凧一つ       森永尚子
風花の舞ふ三輪山を東に         きだりえこ
狐火の方へ子どもやまたひとり      イーブン美奈子

第二句座 (席題:悴む、鷽替)
•藤英樹選
【特選】
鷽替や輪島の人に金の鷽         木下洋子
八十の夢を得んとて鷽替へる       園田靖彦
この星の未来悴むことなかれ       仲田寛子
【入選】
悴める手は悴める手を握る        関根千方
先見えぬ世にも悴むことなかれ      萬燈ゆき
悴みて医師の言葉も上の空        土井頼温
炊き出しの豚汁うまし悴みて       木下洋子
悴める手よりこぼるる何々ぞ       萬燈ゆき
悴みし手に掴みたる未来かな       萬燈ゆき
悴かめる手に息かけて試験場       久嶋良子
取り替へて参道一の大鷽よ        イーブン美奈子
成人よ希望悴むことなかれ        仲田寛子

•長谷川櫂選 (推敲例)
【特選】
ときめきを忘れたる手の悴めり     森永尚子
次々とうそ替えてきて幾年ぞ      澤田美那子
かじかめるこころ燃やせよ歌にせよ   園田靖彦
【入選】
悴める手が悴める手を握る       関根千方
かへし鷽だいじにそつと懐へ      吉田順子
解体の大きな音の悴めり        葛西美津子
鷽替の大忙しの世界かな        関根千方
取り替へて参道一の大鷽よ          イーブン美奈子

 

古志鎌倉ズーム句会(2024年12月8日)

俳句的生活 投稿日:2024年12月9日 作成者: 田中 益美2024年12月9日

第一句座
•藤英樹選
【特選】
乙丸も女房に買ふか寒の紅        葛西美津子
浅間山人へばりつく初日かな       長谷川櫂
蓬莱の山のひとつは能登の海       藤原智子
ひととせの地獄極楽冬至風呂       萬燈ゆき
この冬の養生の葱下仁田より       葛西美津子
【入選】
眉大事あとは顔色初鏡          田中益美
しんしんと重ね千枚蕪の樽        葛西美津子
新春句無き楸邨の一句集         西川遊歩
道やがて落葉の山に埋もれん       藤原智子
傷みたる心紙子をなづるなり       森永尚子
ひととせを生きて穢れて年湯かな     関根千方
ありがたや八十二才初御空        吉田順子

•長谷川櫂選 (推敲例)
【特選】
新春句なし楸邨の一句集                                            西川遊歩
【入選】
まつ黒に焦がせば根深湯気漏らす        葛西美津子
みかづきの眉を大事に初鏡           田中益美
蛇の神御目ほそめて初日かな          イーブン美奈子
青空の角を曲がればたい焼き屋        きだりえこ
江ノ島にローマ風呂あり初湯せん       西川遊歩
ひととせを生きて穢れて年湯かな       関根千方
初富士やすぐそこに目がくらむほど      田中益美
家ごもり養生の葱下仁田より         葛西美津子

第二句座 (席題:冬帽子、歯朶)
•藤英樹選
【特選】
星の句を詠んでいるのか冬帽子      仲田寛子
瘦せたねと声掛けられず冬帽子      田中益美
晩年の父目深なる冬帽子         萬燈ゆき
冬帽子人は消えゆき詩は残る       イーブン美奈子
【入選】
冬帽も棺に入れればいつもの君      森永尚子
歯朶原に沈みて歯朶を刈る人ぞ      長谷川櫂
禿頭を隠すにあらず冬帽子        おほずひろし
けふもまた一人吟行冬帽子        萬燈ゆき
古本屋めぐる一日や冬帽子        木下洋子
冬帽子羆にばたり出つくわす       園田靖彦
宙にいる詩人を仰ぐ冬帽子        仲田寛子

•長谷川櫂選  (推敲例)
【特選】
裏白の乳房の如く垂れゐたり          関根千方
冬帽子十五万人デモの渦            森永尚子
人は去り詩は残りけり冬帽子         イーブン美奈子
天にいる詩人を仰ぐ冬帽子           仲田寛子
【入選】
伊吹山雪の匂ひの歯朶を刈る       藤英樹
歯朶飾る先の先まで対称に        澤田美那子
裏白や日の燦燦とひもすがら       久嶋良子
裏白の夕には乾ぶ一間かな           葛西美津子
裏白を瀧と垂らして飾りけり          イーブン美奈子
子規はよむ江戸の裏白京の歯朶         吉田順子

古志鎌倉ズーム句会(2024年11月10日)

俳句的生活 投稿日:2024年11月11日 作成者: 田中 益美2024年11月11日

第一句座
•藤英樹選
【特選】
ふるさとの山のごとくに蒲団干す     藤原智子
鯛焼や日のあるうちに買ひにゆく     藤原智子
紅葉の木々のまほらに大紅葉       長谷川櫂
小春日に迷いひ込んだる蜆蝶       澤田美那子
【入選】
べつたら市雪より白き米麹        西川遊歩
膝の上匂ひしてゐる今川焼        田中益美
山廬いま青き香のなか松手入       関根千方
しぐるるやヒシギに呼ばれ里女      わたなべかよ
海鳴りや大根を干す背中にも       森永尚子
風花やうれしきことはしづかに来     澤田美那子

•長谷川櫂選 (推敲例)
【特選】
山廬いま松の香のなか松手入       関根千方
一握の灰となるまで日向ぼこ        森永尚子
秋出水いのしし一頭流され来        仲田寛子
木の実ひとつ君の思ひ出小引き出し    森永尚子
ヨモツヒラサカ狂ヒ花巨大ナリ      イーブン美奈子
【入選】
一票の行方は知れず初氷         木下洋子
返り花一つ開きて古木かな        藤原智子
づたづたの能登置き去りに秋は行く    きだりえこ
初氷花に埋もるる母の顔         神谷宣行
ひとつづつ山河の重み秋果盛る      仲田寛子
大蜥蜴冬の運河を覗き込む        イーブン美奈子
熱燗や民主主義とは腹の立つ       藤英樹
屋根よりも高きに上り松手入       関根千方
東京は木枯らし一号母へ電話       森永尚子

第二句座 (席題:初湯 蓮根堀り)
•藤英樹選
【特選】
七十の乳房かがやく初湯かな       萬燈ゆき
のうのうと今は一人の初湯かな      金澤道子
蓮根掘り泥あたたかき一日かな      藤原智子
鬼の脛つかむがごとく蓮根引く      関根千方
【入選】
胴長の抜き差しならず蓮根堀       葛西美津子
蓮根掘るマンション群に囲まれて     木下洋子
はからずも米寿となりて初湯かな     澤田美那子
番台の日本髪なる初湯かな        佐藤森恵
蓮根掘り片足抜かば深みへと       わたなべかよ
蓮根掘る太きホースを唸らせて      仲田寛子
赤んぼが一番乗りの初湯かな       萬燈ゆき
げつそりと痩せたる手足初湯殿      おほずひろし

•長谷川櫂選 (推敲例)
【特々選】
七十の乳房かがやく初湯かな       萬燈ゆき
蓮掘るや泥のなかより観世音       きだりえこ
初湯して桃色の妻眩しめり        わたなべかよ
【特選】
蓮根引く泥のなかへと引き込まれ     関根千方
やはらかく泥を揺すりて蓮を引く     イーブン美奈子
のうのうと今は一人の初湯かな      金澤道子
蓮根掘り泥あたたかき一日かな      藤原智子
【入選】
この晴れ間のがすものかと蓮根堀     田中益美
蓮根掘り泥にまみれてまだ続く      金澤道子
蓮根掘るマンション群に囲まれて     木下洋子
腰までの長靴重く蓮根掘る        鈴木榮子
蓮根掘小学生が眺めに来         木下洋子
蓮根掘る太きホースを轟かせ       仲田寛子
赤んぼが一番乗りの初湯かな       萬燈ゆき
鬼の脛つかむがごとく蓮根引く      関根千方
あたたかき一日選んで蓮根掘る      藤原智子

古志鎌倉ズーム句会(2024年10月13日)

俳句的生活 投稿日:2024年10月13日 作成者: 田中 益美2024年10月13日

第一句座
・藤英樹選
【特選】
つつがなく秋の金魚となりにけり    木下洋子
薬箪笥に抽斗いくつ木の実降る     わたなべかよ
秋は空から桐の実を鳴らしつつ     葛西美津子
見舞篭秋の果実のひややかに      葛西美津子
被爆者の投げし林檎を受け留めよ    神谷宣行
竜胆の立て札の横竜胆咲く       仲田寛子

【入選】
栗の子がさざめいてゐる栗御飯     澤田美那子
がうがうと簗鳴き崩れ濁流へ      西川遊歩
三千年石を穿ちて水の秋        きだりえこ
みの虫の夢にやさしい母ゐるか     森永尚子
鴎外は冷眼なりぬ秋日影        関根千方
木の実独楽最後よろよろ我のごと    園田靖彦
仕事できる女黙して新酒汲む      仲田寛子
ふるさとのほのかな地熱今年米     園田靖彦
百年後描けぬ我らそぞろ寒       おほずひろし

・長谷川櫂選 (推敲例)
【特選】
秋は空から桐の実を鳴らしつつ     葛西美津子
初恋の人もジジイや秋刀魚焼く     木下洋子
空を飛ぶジンベイザメや秋の晴     おほずひろし
ふるさとはほのかな地熱今年米     園田靖彦
この辺り千年のちは薄原        きだりえこ
【入選】
竹伐つて青空残る静寂かな       きだりえこ
渋皮の香の栗飯をよろこべり      葛西美津子
この秋やしみじみノーベル平和賞    澤田美那子
秋晴や完治を願ふカツカレー      神谷宣行
ひややかな秋の果実の見舞籠      葛西美津子

第二句座 (席題:鳥兜、障子洗ふ)
・藤英樹選
【特選】
障子洗ふ信濃の川や母の声       吉田順子
糟糠の妻の微笑み鳥兜         きだりえこ
洗はれて障子の骨の立ちあがる     長谷川櫂
自堕落に生きて最後は鳥兜       きだりえこ
【入選】
一間きりの和室の障子洗ひけり     わたなべかよ
障子洗ふや猫のひつかき傷あらは    仲田寛子
訳もなく魅かれてゆきぬ鳥兜      久嶋良子
老松に干さる山盧の障子かな      西川遊歩
胸過るひとりの男とりかぶと      葛西美津子
障子洗ふたつた二枚の大仕事      澤田美那子

・長谷川櫂選(推敲例)
【特選】
洗はんとすれば障子の流れ出す     藤英樹
兄弟が破りし障子洗ひけり       木下洋子
ざぶざぶと国も障子も洗ふべし     きだりえこ
【入選】
シャワー浴びながら洗ふ障子かな    木下洋子
ふるさとの川で障子を洗ひし日     吉田順子
一間きり和室の障子洗ひけり      わたなべかよ
干されある障子の骨を吹く風よ     イーブン美奈子
かって二十枚今二枚障子干す      園田靖彦
老松に干して山盧の障子かな      西川遊歩
洗ひ上げ骨美しき障子かな       森永尚子
障子洗ふたつた二枚の大仕事      澤田美那子

 

古志鎌倉ズーム句会(2024年9月8日)

俳句的生活 投稿日:2024年9月10日 作成者: 田中 益美2024年9月11日

第一句座
•藤英樹選
【特選】
八月を呑み込んでゆく夕焼かな        イーブン美奈子
部屋まるでお化け屋敷やいなびかり   森永尚子
台風報ひもの少々買ひたしぬ      湯浅菊子
稲妻は水なき空を走りけり       長谷川櫂
秋風の君住む街や眺め過ぐ           髙橋真樹子
痩せこけて眼ん玉ぎよろり鮎下る        園田靖彦
【入選】
大空が瀑布をなせり大白雨       長谷川櫂
舟ゆくや霧を抜けては霧に入り     関根千方
けさ秋の海すべりゆくヨットあり    木下洋子
蟻地獄この静寂に誘はれて       木下洋子
黄の喉みせて鯉くる今朝の秋      仲田寛子
男踊りの腰深く折り風の盆       わたなべかよ
病巣の影なき身体秋高し        神谷宣行
目に耳に八月の修羅ことごとく     イーブン美奈子
ラ・フランス一日待てと又妻が     西川遊歩
爽やかや川をはなるる川の音      おほずひろし
あの渓の欠片の硯水の秋        西川遊歩

•長谷川櫂選 (推敲例)
【特々選】
長き柄の細きを秋の団扇とす         澤田美那子
少年は大河を泳ぐ敗戦日        イーブン美奈子
卵割つて黄身の高しや今朝の秋     佐藤森恵
朝顔のうしろにしんと昨日あり     髙橋真樹子
あの崖の欠片の硯水の秋        西川遊歩
【特選】
ざらざらを喜ぶ刃梨を剥く       葛西美津子
八月を呑み込んでゆく夕焼かな     イーブン美奈子
台所汚さぬやうに秋刀魚焼く      髙橋真樹子
腰深く踊る男や風の盆         わたなべかよ
獣の匂ひをさせて台風来        藤英樹
アルプスの水に冷やして桃ひとつ    高橋真樹子
【入選】
つぎつぎと蕾かかげぬ秋の薔薇     吉田順子
露草に小さき骸埋めけり        藤原智子
黄の喉あけて鯉よる今朝の秋      仲田寛子
部屋まるでお化け屋敷やいなびかり   森永尚子
これがかの蟋蟀相撲の土俵とや     西川遊歩
台風や鯵のひものを買ひたしぬ     湯浅菊子
秋高き身に病巣の影もなし       神谷宣行
敗戦日より太陽の子となりき      イーブン美奈子
抽んでて秋明菊は花支度        金澤道子
秋冷や川を流るる川の音        おほずひろし
ラ・フランス一日待てと妻が又     西川遊歩

第二句座 (席題:猿酒、青蜜柑)
•藤英樹選
【特選】
もてなされ猿酒とは知らざりき     萬燈ゆき
もう二度とたどり着けない猿酒     木下洋子
猿酒やなめとこ山に分け入りて     葛西美津子
青みかん誰か剥いてる夜行バス     金澤道子
海風に照る青蜜柑崖なして       葛西美津子
蒼白き月が醸すや猿酒         萬燈ゆき
【入選】
ましら酒不老長寿と教えられ      おほずひろし
青みかんむひて病室さわやかに     田中益美
猿もまた乙女の醸す猿酒        長谷川櫂
風待ちの船を見下ろす青みかん     わたなべかよ
戸隠の鬼より掠めましら酒       金澤道子
空をゆく悟空の腰にましら酒      おほずひろし

•長谷川櫂選(推敲例)
【特選】
蟻と蜂沈んでをりぬ猿酒        佐藤森恵
東塔の向こう西塔青みかん           きだりえこ
青蜜柑蝶の惑うて近づき来           佐藤森恵
梛の木の月が醸すや猿酒            萬燈ゆき
青蜜柑ひからびたわがくちびるへ       森永尚子
【入選】
青蜜柑割つて豊かな飛沫浴ぶ         澤田美那子
もう二度とたどり着けない猿酒        木下洋子
青みかんむいて病室さはやかな        田中益美
猿酒さがして出羽の山深く          萬燈ゆき

 

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読売新聞「四季」から

若楓京に在ること二日かな      川崎展宏

 京都に一泊したら、ちょうど若楓の季節だったのだ。紅葉の名所だから楓の若葉も美しい。明るい緑の若葉がきれいに晴れた青空に広がっているところなど、繊細な透かし彫りのよう。芽楓から青楓へと移る間の、ほんの十日ほどのこと。『義仲』

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    2019年1月刊行


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    中公新書
    880円+税
    2019年1月刊行


    『四季のうた 至福の時間』
    中公文庫
    700円+税
    2018年12月刊行


    『九月』
    青磁社
    1800円+税
    2018年8月刊行


    『Okinawa』
    Red Moon Press
    $15
    俳句 長谷川櫂
    英訳 デイヴィッド・バーレイ&田中喜美代(紫春)
    2018年5月刊行


    『俳句の誕生』(4刷)
    筑摩書房
    2300円+税
    2018年3月刊行


    『四季のうた 想像力という翼』
    中公文庫
    700円+税
    2017年12月刊行


    『芭蕉さん』
    俳句・芭蕉 絵・丸山誠司
    選句解説・長谷川櫂
    講談社
    1500円+税
    2017年3月刊行


    『震災歌集 震災句集』
    青磁社
    2000円+税
    2017年3月刊行


    『四季のうた 文字のかなたの声』
    中公文庫
    600円+税
    2016年12月刊行


    藤英樹著『長谷川櫂 200句鑑賞』
    花神社
    2500円+税
    2016年10月刊行


    『文学部で読む日本国憲法』
    ちくまプリマー新書
    780円+税
    2016年8月刊行


    『日本文学全集12』松尾芭蕉、与謝蕪村、小林一茶
    松浦寿輝、辻原登、長谷川櫂選
    河出書房新社
    2,600円+税
    2016年6月刊行


    『四季のうた 微笑む宇宙』
    中公文庫
    700円+税
    2016年3月刊行


    『芭蕉の風雅 あるいは虚と実について』
    筑摩選書
    1,500円+税
    2015年10月刊行


    『沖縄』
    青磁社
    1,600円+税
    2015年9月刊行


    『入門 松尾芭蕉』
    長谷川櫂 監修
    別冊宝島
    680円+税
    2015年8月刊行


    『歌仙一滴の宇宙』
    岡野弘彦、三浦雅士、長谷川櫂
    思潮社
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