「中央公論」(中央公論新社)10月号の熊本特集にエッセイ「怪獣モッコス」が載っています。
KAI
「水俣病発見の日」は昭和31年5月1日
「古志」九月号の長谷川櫂連載「二度目の俳句入門」で「水俣病公式発見の日」が「一九五八年(昭和三十三年)五月一日」とあるのは「一九五六年(昭和三十一年)五月一日」の誤りでした。
うたたね歌仙「花の山姥の巻」満尾
《連衆》玉置陽子、松井恭子、高橋慧、三玉一郎、川辺酸模、青沼尾燈子、安藤文、岩井善子、飛岡光枝、佐藤森恵、齊藤嘉子、西川遊歩、中野美津子、湯浅菊子、北側松太、長谷川櫂(捌)
二〇二四年四月九日~八月十一日
【初折の表】
発句 花巡るいつぽんの杖ある限り 黒田杏子(春・花)
脇 霞さすらふ山姥となれ 酸模(春)
第三 もくもくと噴煙を上げ富士笑ふ 一郎(春)
四 帰還の兵のあふるる甲板 恭子(雑)
五 夕暮れて自由の女神月照らす 文(秋・月)
六 悪夢ふたたびトランプの秋 文(秋)
【初折の裏】
初句 世界みな恋する星のごとくあれ 嘉子(秋・恋)
二 ミロのヴィーナス仰ぐ少年 遊歩(雑)
三 乙女らの恥毛かがやく水遊び 嘉子(夏・恋)
四 流れにをどる梅花藻の花 善子(夏)
五 裏金と知りつつ誰も逆らはず 陽子(雑)
六 見猿聞か猿言は猿の森 中野美津子(雑)
七 ダーウィンの進化の果ての月氷る 遊歩(冬・月)
八 地球呑み込む一本の蔓 一郎(雑)
九 怖い夢ばかり見てゐる大統領 松太(雑)
十 春の空よりヘリ墜落す 善子(春)
十一 八咫烏いつせいにたつ花の山 松太(春・花)
折端 夏待ちきれぬ京の鉾町 一郎(春)
【名残の表】
初句 千年の夢より弥勒まだ覚めず 酸模(雑)
二 無垢の心の鉄腕アトム 櫂(雑)
三 七色のマーブルチョコが散らばつて 恭子(雑)
四 海響もして昇る太陽 陽子(雑)
五 都知事選妖魚も雑魚も賑やかに 善子(雑)
六 なめくじ笑ふででむしの角 酸模(夏)
七 天竺はまだまだ遠し火焔山 松太(雑)
八 クビライ一家夏の都へ 櫂(夏)
九 睡蓮の花ひらく音幽かなり 菊子(夏)
十 秋の揚羽は風に破れて 光枝(秋)
十一 寝たきりの母を照らせよ今日の月 光枝(秋・月)
十二 目を見開けば蟋蟀の闇 光枝(秋)
【名残の裏】
初句 竪坑の金山ひとつ掘りつくし 恭子(雑)
二 蕭条として野良犬の町 松太(雑)
三 三度目の大戦まで二十八時間 櫂(雑)
四 春の潮の音ものすごき 櫂(春)
五 古里を探しただよふ花筏 一郎(春・花)
挙句 千年たたばみなレンゲ草 櫂(春)
「俳壇」9月号に「死後の付き合い」
「俳壇」(本阿弥書店)9月号に忌日特集巻頭エッセイ「死後の付き合い」が掲載されています。ご感想あればどうぞ。
《故郷の肖像》8月8日の熊日に「海の国の物語」④
8月8日(木)の熊本日日新聞文化面に《故郷の肖像》「海の国の物語」④が載っています。ご感想あればどうぞ。
次回は9月12日(木)です。
7月14日の日経に「山鳥の庭」
日本経済新聞7月14日の「日曜随想」に「山鳥の庭」が載っています。ご感想あればどうぞ。
お知らせするのが遅くなりました。
8月12日「歌仙レクチャー」
8月12日(月、山の日)の午後一時半から約一時間。「花の山姥の巻/名裏/五 再募集①」のページをテキストにします。プリントアウトして参加してください。
レクチャーに出席しなければ「水俣忌の巻」に参加できません。
入室のURLはあとでお知らせいたします。
「水俣忌の巻」の脇の締切は12日夜8時です。
『広島・長崎・沖縄からの永遠平和詩歌集』刊行
『広島・長崎・沖縄からの永遠平和詩歌集』(コールサック社)が刊行されました。戦争と平和を詠む詩人、歌人、俳人269人の作品集です。八月の本棚の一冊に。
第1回「東北大学 紅葉の賀 高校生俳句賞」作品募集
東北大学文学部は、本年より「東北大学 紅葉の賀 高校生俳句賞」を募集します。
応募資格は高校もしくは高専(1〜3年)在学中の方です。1人2句まで投句できます。締切は9月30日、所定の応募フォームから、オンラインで投句してください。発表は11月3日です。
選者は渡辺誠一郎氏(宮城県現代俳句協会会長)と長谷川冬虹です。お知り合いの高校生に是非ご応募を呼びかけください。
投句先含め、詳細は、以下をご覧ください。(長谷川冬虹)
https://www.sal.tohoku.ac.jp/jp/collaboration/momiji_hs.html
《故郷の肖像》「海の国の物語」③
7月11日(木)の熊日新聞に連載「故郷の肖像」第1章「海の国の物語」③が掲載されました。青木繁「わだつみのいろこの宮」、「火の国」の名前の由来をめぐって。
次回は8月8日(木)の予定です。毎月第2木曜日に掲載されます。