うたたね歌仙/白雲の巻/満尾
《連衆》玉置陽子、松川まさみ、松井恭子、高橋慧、三玉一郎、川辺酸模、青沼尾燈子、越智淳子、安藤文、谷口正人、飛岡光枝、佐藤森恵、西川遊歩、中野美津子、北側松太、長谷川櫂(捌)
二〇二五年九月一日~十二月二十九日
・勝手につけても、いい付句はできません。
・かといってルールを勉強してもダメ。
・心深く受け止めて、付けること。
・この点、俳句と同じなので
うまくゆかない人は俳句の力がその程度と自覚すること。
・まずは俳句の力が必要。
【初折の表】
発句 白雲のごとくしづかに百合の花 雨宮更聞(夏)
脇 軒の風鈴鳴らす山風 遊歩(夏)
第三 馥郁とあしたの海に潮満ちて 陽子(雑)
四 岬の沖に鯊舟の列 酸模(秋)
五 宰相の座を退いて月仰ぐ 文(秋・月)
六 今も安倍派のすさまじき闇 陽子(秋)
【初折の裏】
初句 地獄谷ふつふつと湯の煮えたぎる 一郎(雑)
二 イタコうち伏す身をわななかせ 一郎(雑)
三 死にてなほ一人への恋忘れえず 光枝(雑・恋)
四 金沢で見し夕顔の花 松太(夏)
五 皆眠る新幹線に月涼し 文(夏・月)
六 式に疲れし花婿の母 正人(雑・恋)
七 十五年後の離婚劇つゆしらず 櫂(雑・恋)
八 夜覗きみし機織りの部屋 酸模(雑)
九 果知れぬ空に寄り添ふ二重星 まさみ(雑)
十 春節の龍銅鑼にのた打つ 遊歩(春)
十一 噴き出して火の花吹雪登り窯 森恵(春・花)
折端 チャボの一家が遊ぶ草の芽 櫂(春)
【名残の表】
初句 歴代の校長の顔夕日差す 恭子(雑)
二 生きて虜囚となるなと教え 淳子(雑)
三 逃亡の足跡を消す今朝の雪 一郎(冬)
四 夜ごと戸口に小判一両 森恵(雑)
五 刺青の馥郁として白き肌 櫂(雑・恋)
六 密林深くラフレシア咲く 遊歩(夏か雑)
七 黄金の猿の仏を拝(おろ)かみて 光枝(雑)
八 法廷に立つ愚かなる母 恭子(雑)
九 紺碧のギリシャ悲劇の幕が開く 遊歩(雑)
十 枝に高々百舌鳥の早贄 光枝(秋)
十一 とくとくと竹筒うたふ月の酒 陽子(秋・月)
十二 友尋ね来よ毬栗の道 光枝(秋)
【名残の裏】
初句 風狂の旅もそろそろ身に堪へ 遊歩(雑)
二 喜寿の祝ひの鯛は三尺 松太(雑)
三 蓬莱の空高々と鳶の舞ふ 酸模(雑)
四 海市に眠るあまたの空母 文(春)
五 うたた寝の筵の上を飛花落花 酸模(春・花)
挙句 六角凧に春一文字 一郎(春)
