ネット投句のスクーリングZOOM句会(旧・軽井沢句会)は来年2026年から年4回になります。「自分で推敲ができる人」を目指します。
日程は・2月23日(月、天皇誕生日)・5月6日(水、振替休日)・8月11日(火、山の日)・11月7日(土)。時間は午後1時30分〜3時終了。
5句投句、1座のみ。句会後の講評で推敲について重点的にお話しします。
ネット投句の会員は無料。会員以外は1回2000円。
詳しくは事務局でお問い合わせください。
ネット投句のスクーリングZOOM句会(旧・軽井沢句会)は来年2026年から年4回になります。「自分で推敲ができる人」を目指します。
日程は・2月23日(月、天皇誕生日)・5月6日(水、振替休日)・8月11日(火、山の日)・11月7日(土)。時間は午後1時30分〜3時終了。
5句投句、1座のみ。句会後の講評で推敲について重点的にお話しします。
ネット投句の会員は無料。会員以外は1回2000円。
詳しくは事務局でお問い合わせください。
・募集句
投 句 当季雑詠2句1組(3組まで)
応募料 1組2句 1000円
大会募集句応募用紙とともに、小為替を同封又は現金書留。※入選句結果を希望の方は110円切手3枚同封のこと。
応募締切 令和8年2月10日(月)当日消印有効
表 彰 太宰府天満宮賞、長谷川櫂賞、日本航空賞)
応募先 〒 830-1122 北野郵便局留「太宰府天満宮奉納全国俳句大会」募集句係 上瀧玲子行
入選発表 大会当日 会場にて発表
選 者 長谷川櫂(朝日俳壇選者)、小澤實(「澤」主宰)、稲畑廣太郎(ホトトギス主宰)、川越歌澄(第1回北斗賞受賞)
・俳句大会
日 時 令和8年4月26日(土)9時30分より受付
会 場 太宰府天満宮 余香殿(御本殿に向かって左)太宰府市宰府4丁目7番1号
交 通 西鉄太宰府駅より徒歩5分。※車でお越しの方は周辺駐車場をご利用ください。
吟行地 太宰府天満宮及びその周辺(観世音寺・大宰府政庁跡等)
参加料 1000円(当日受付にて)
投句締切 12時15分(吟行句及び当季雑詠3句)
選 者 長谷川櫂、谷口慎也、古庄たみ子(客員選者)
金子清黙、月溪花代
第1部 11時~12時(於:余香殿)
基調講演 長谷川櫂先生 「おくのほそ道、三つの謎」
第2部 12時30分~16時30分(予定)
第一句座
矢野京子選
【特選】
別るるやおのおの時雨傘開き 矢田民也
去年今年八月の思ひ火照るまま 瑞木綾乃
戦争が窓から覗く冬籠り 安藤文
輪飾を掛けて世間に従はず 長谷川櫂
實句集花のごとくに返りくる 高橋真樹子
【入選】
新芸に拍手みづから猿廻し 金田伸一
ぼろ負けのラグビーソックス繕ひぬ 高橋真樹子
不機嫌な妻から逃げる炬燵かな 安藤文
火を蔵す山に霧氷の登山道 加藤裕子
福笑ひかなしき顔に見えてきし 矢田民也
いのち去りゆく刻々と冴え冴えと 瑞木綾乃
病院をあれこれ済ませ年用意 城山邦紀
人とゐて人の恋しき冬の夜 斉藤真知子
母の声して目覚めける湯婆かな ももたなおよ
初夢の我に説教してやりき ストーン睦美
つかひ初め母は傘寿の糸切歯 神戸秀子
赤ん坊の天下無敵の初笑 長谷川櫂
母漬けるたくわん天下一品ぞ 大場梅子
長谷川櫂選(推敲例)
【特選】
いのち去る刻々とかつ冴々と 瑞木綾乃
戦争が窓から覗く冬籠り 安藤文
追憶の竿さしのぼる炬燵舟 矢野京子
静かなる力溜めたる冬木かな 石塚純子
【入選】
床を出てすぐに逃げこむ炬燵かな 安藤文
不機嫌な妻から逃げる炬燵かな 安藤文
よく見れば我も老人初鏡 斉藤真知子
球根にちらと青き芽十二月 石塚純子
初雪や心余りて詩にならず 矢野京子
夫とゐて夫の恋しき冬の夜 斉藤真知子
今すこし二人でゐたき焚火かな 矢野京子
水切りの石とほくまで山眠る 今村榾火
世界中の難民へこの雑煮かな ももたなおよ
句の道のなんとはるけし初御空 瑞木綾乃
梳初や櫛の歯ほどの母の髪 ストーン睦美
初雪や鹿より先の足の跡 ストーン睦美
熱燗や過ぎし日の夢と傲慢と 今村榾火
障子貼るこの部屋の人居らぬ間に 加藤裕子
蜜柑山越えて早々冬至風呂 加藤裕子
再会も永遠の別れも焚火かな ももたなおよ
初暦ひとつは誰もゐぬ部屋に 高橋真樹子
第二句座(席題:焚火、福引)
矢野京子選
【特選】
福引の音なつかしやシャッター街 安藤文
一切は土に還らむ焚火かな ももたなおよ
福引券握つて母の手に引かれ 安藤文
【入選】
紙入れに去年の福引券のあり ストーン睦美
いろのこるアザミの花を焚火かな 長谷川櫂
福引やあの人昔若かった 高橋真樹子
福引の幼子に出よ赤き玉 石塚純子
福引の一等担ぎ戻りけり 斉藤真知子
長谷川櫂選(推敲例)
【特選】
手を広げ胸の奥まで大焚火 城山邦紀
福引や桃色の玉欲しかりき 瑞木綾乃
福引かん慎重にかつ大胆に 矢野京子
幼子に出よ福引の赤き玉 石塚純子
回想の火の粉が跳ぶや大焚火 城山邦紀
【入選】
福引のどの色出てもめでたけれ 矢田民也
街角の福引の音なつかしや 安藤文
福引の外れ玉にも鐘鳴らす 矢田民也
福引の地酒を父に奉る 今村榾火
福引や隣の鈴がかんかんと 金田伸一
福引の掃除機担ぎ帰りけり 斉藤真知子
福引券握つて母に手を引かれ 安藤文
いつの間に誰もをらざる焚火かな 高橋真樹子
第一句座
長谷川冬虹選
【特選】
枯れてゆく己に耐へる枯木かな 三玉一郎
母のこと帯に語りて冬椿 佐藤和子
剪定終ふ冬よく眠れ桃の木よ 齋藤嘉子
己が身を空に投げ出す枯木かな 三玉一郎
【入選】
顔の泥落し田の神旅立ちぬ 齋藤嘉子
ゆるぎなき榾火飴山全句集 三玉一郎
代々の炬燵櫓や亥の子餅 佐藤和子
原色で地に還りたり柿落葉 上 俊一
胎の子を撫づれば応ふ冬林檎 谷村和華子
花びら餅眼前のものみな幻 長谷川櫂
冬深し犬安らぎて壺の中 青沼尾燈子
いのちとはしづかに濡るる蕪かな 上村幸三
長谷川櫂選(推敲例)
【特選】
星たちの集まつてくる枯木かな 平尾 福
釣針の返しの酷さ大鮃 上 俊一
屠蘇なめて深く眠りぬ寿 臼杵政治
いささかの後ろめたさや冬籠 武藤主明
いのちなりしづかに冷ゆる蕪かな 上村幸三
【入選】
顔の泥落し田の神旅立ちぬ 齋藤嘉子
枯れてゆく己に耐へる枯木かな 三玉一郎
天守より見る雪吊りの日和かな 甲田雅子
己が身を空に投げ出す枯木かな 三玉一郎
ゆつくりと這うて日向へ枯蟷螂 谷村和華子
鬼の子は声を限りに鳴いてをり 青沼尾燈子
小春日や張り子の午のよく乾く 佐藤和子
胸までの大長靴や蓮根掘り 上 俊一
冬深し犬安らかな壺の中 青沼尾燈子
【第二句座】 (席題:裏白、千鳥、初詣)
長谷川冬虹選
【特選】
裏白は影のごとくに干乾びぬ 長谷川櫂
浜千鳥あるか無しかの脚の跡 谷村和華子
【入選】
裏白の乾びに触れし幼き日 谷村和華子
ポケットに投げ餅ふたつ初詣 宮本みさ子
群千鳥一羽遅れて飛びにけり 川辺酸模
うらじろや婦唱夫随の共白髪 青沼尾燈子
北風のさらつて行きし千鳥かな 平尾 福
まつすぐに海風の来し初詣 谷村和華子
長谷川櫂選(推敲例)
【特選】
裏山の裏白もはや絶滅す 上 俊一
裏白はいよいよ白し餅の粉 上 俊一
北風のさらつて行きし千鳥かな 平尾 福
【入選】
乾きても羊歯の白銀あるかぎり 宮本みさ子
床の間の歯朶の清らにしだれけり 佐藤和子
十五年被災の浜の群千鳥 長谷川冬虹
今年また欲にひかれて初詣 平尾 福
| 一座目 | |
| 【特選】推敲例 | |
| あふるるほど団栗抱へさびしき樹 | 澤田美那子 |
| 身の内に鬼を養ふ寒さかな | 北側松太 |
| 雨の日に拾はれていま炬燵猫 | 中野美津子 |
| 【入選】 | |
| 白山は山なみの果て雪ばんば | 梅田恵美子 |
| 噴煙か雲か小春の浅間山 | 越智淳子 |
| 母われを神の御留守に産みたまふ | 梅田恵美子 |
| 水溜り吹溜りみな氷りけり | 芳賀匙子 |
| 鈍色をして不機嫌な冬の湖 | 遠藤美緒 |
| 深々ときみと座りて散紅葉 | 遠藤美緒 |
| 冬ごもり楽しみにして全句集 | 木下洋子 |
| 人生の一番端で日向ぼこ | 北側松太 |
| 息白し挑戦の句を作らんと | 木下洋子 |
| 市振の時雨るる海を見に行かん | 北側松太 |
| その奥を牡鹿翔けゆく芒かな | 高橋 慧 |
| 水鳥のうすうすと覚め眠りをり | 木下洋子 |
| 窯を出て皿ほのぬくし柿紅葉 | 木下洋子 |
| 長旅を終へて白鳥鳴き交はす | 木下洋子 |
| 道祖神銀杏黄葉に埋もれて | 高橋 慧 |
| 冬波のしぶきを浴びて列車ゆく | 北側松太 |
| 二座目 | |
| 【特特選】推敲例 | |
| 日に透くる橅の林を滑子採り | 高橋 慧 |
| はるばると来しか日和の浮寝鳥 | 澤田美那子 |
| まつさきに梅は枯木となりゐたり | 澤田美那子 |
| 【特選】 | |
| 冬木立いづれも太く頼もしく | 越智淳子 |
| ふつふつと黄昏のいろ鰤大根 | 瑞木綾乃 |
| 咳三つ夫も目覚てをるらしく | 谷口正人 |
| 荒波へ出て行つたきり冬の蝶 | 北側松太 |
| 【入選】 | |
| 炉の灰を均してむかし話せん | 北側松太 |
| 縁側の猫になりたき小春かな | 北側松太 |
| 寒牡丹われもわれもと開きそむ | 瑞木綾乃 |
| 埋火や自問自答の果てもなし | 木下洋子 |
| 近づけばさほどでもなき紅葉かな | 澤田美那子 |
「ネット投句」投稿者のための夏冬恒例ズーム句会(軽井沢句会)を11月29日(土)に開きます。
午後1時30分から2座。投句はどちらも5句です。締切は前日28日(金)午後5時です。2時間後には投句一覧を掲載しますので、選句をお願いいたします。
躊躇せずにご参加ください。参加申し込みは「俳句的生活」お問い合せへ。
第一句座
矢野京子選
【特選】
命あるかぎり花なれ花びら餅 大場梅子
山眠り眠れぬ熊の彷徨へり ストーン睦美
展宏忌落葉すくへば日の匂ひ 石塚純子
地揺れて天も揺らぐや花びら餅 長谷川櫂
馥郁とラ・フランスあり展宏忌 神戸秀子
【入選】
すれ違ふ犬に嗅がるる小春かな 安藤文
熊よけの鈴がいつしか熊寄せに 岡村美沙子
妻子なき身は軽やかに旅はじめ 安藤文
何もかも枯れて安らふ蟷螂かな 斉藤真知子
蓬莱の山にいちりん梅便り 大場梅子
肩肘を張つてどうする三島の忌 金田伸一
船笛にやがてかき消え除夜の鐘 神戸秀子
ぎんなんを煎りてととのふ冬始 今村榾火
恙なく我がうまの年老の春 ももたなおよ
娘とふ甘えよさらば初鏡 瑞木綾乃
若水は社に湧きし不老水 斉藤真知子
日当りのひいふうみいよ晩白柚 加藤裕子
心の臓けふも打てよと初明かり 城山邦紀
長谷川櫂選(推敲例)
【特特選】
恙なく我がうまの年老の春 ももたなおよ
枯蓮の力尽きても立ち尽くす 斉藤真知子
馥郁とラ・フランスあり展宏忌 神戸秀子
【特選】
はぐれ寄る花貝ひとつ展宏忌 神戸秀子
寒き夜やおい車椅子眠つたか 瑞木綾乃
渓流をカヌーの躍る小春かな 石塚純子
花びら餅白よりもなほ透きとほる 高橋真樹子
咲きかけて白山茶花の昼しづか 加藤裕子
太陽に月に勤労感謝の日 矢野京子
【入選】
国守りて八十年や展宏忌 加藤裕子
閑かさや妻とふたりの歌留多取 今村榾火
命あるかぎり花なれ花びら餅 大場梅子
桔梗のこころざしとぞ展宏忌 今村榾火
日の本に愛子ひめみこ花びら餅 神戸秀子
すれ違ふ犬に嗅がるる小春かな 安藤文
妻子なき身は軽やかに旅はじめ 安藤文
何もかも枯れて安らふ蟷螂かな 斉藤真知子
左頬崩れし地蔵冬の蝶 石塚純子
蓬莱の山にいちりん梅便り 大場梅子
酒盛りに遊ぶ一句や展宏忌 瑞木綾乃
食ひ物にさるる俳諧展宏忌 安藤文
眠る山眠れぬ熊の彷徨へり ストーン睦美
冬将軍ヨモツヒラサカウクライナ ストーン睦美
孫やよしスマホにとどく初日の出 金田伸一
銀杏降る象のはな子の独居跡 岡村美沙子
誰か吹く口笛かこの木枯は 矢野京子
乱舞して自由な空を枯葉散る 城山邦紀
ぎんなんを煎りてととのふ冬初め 今村榾火
さびしさに吼ゆる鯨や展宏忌 大場梅子
茶の花のけさ一輪の白さかな 斉藤真知子
一徹の遊び心を展宏忌 城山邦紀
賜りし命まぶしや花びら餅 矢野京子
展宏忌いまさばいかに今の世を 上松美智子
亡き友も来て夜咄に加はりぬ ももたなおよ
逢ひたしと思へばそこに返り花 矢野京子
娘とふ甘えよさらば初鏡 瑞木綾乃
破れ傘胡麻和えにせよ展宏忌 岡村美沙子
新聞の広告寒き朝餉かな 安藤文
日当りにひいふうみいよ晩白柚 加藤裕子
関取や大どんぶりの玉子酒 大場梅子
第二句座(席題:猿回し、牡蛎)
矢野京子選
【特選】
荒波を受けて立たんと牡蠣を喰ふ ストーン睦美
猿舞うて扇ひらけば天下人 長谷川櫂
紅あはく娘盛りを猿回し 神戸秀子
【入選】
猿回しわれのよろけを真似されて ももたなおよ
牡蠣といふ瀬戸の恵みよ守るべし 瑞木綾乃
猿曳の猿のうらやむ鳶の空 今村榾火
人垣の揺れに揺るるや猿廻し 長谷川櫂
漁師いまゆらりと立ちて牡蠣筏 安藤文
長谷川櫂選(推敲例)
【特選】
大阪の男でござる猿回し 矢野京子
紅あはく娘盛りを猿回し 神戸秀子
【入選】
猿回し気がのらぬ日も淡々と 斉藤真知子
縮みたる身を惜しみけり牡蠣雑炊 石塚純子
誉められてすぐにやる気に猿回し 斉藤真知子
猿回しいつしか猿の思ふまま 城山邦紀
猿回し猿に似つかぬ美青年 石塚純子
牡蠣啜る母のつめたき乳房かな 神戸秀子
唇に血を滲ませて牡蠣啜る ストーン睦美
選句のさい、1字も手を入れませんので、自分で十分推敲のうえ、投句してください。まず注意すべきは「ほかの人が読んでわかるか」です。旧仮名遣いは辞書で調べるように。
特選に選ぶのは、発想に見どころがあって、手を入れる余地のない句(十分推敲された句)です。
「俳壇」(本阿弥書店)に連載中の「二度目の俳句入門」をお読みあれ。とくに第1章を。
| 啄木のふるさとの山冬立てり | 宮城 | 長谷川冬虹 |
| くたびれて眠る京都のなが夜かな | 埼玉 | 下家正幸 |
| 幼子の口をそろえて亥の子唄 | 神奈川 | 片山ひろし |
| 虚空へと舞うひとひらや冬の蝶 | 新潟 | 高橋慧 |
| 翅に日をあてて休める冬の蝶 | 愛知 | 青沼尾燈子 |
| 烏賊刺の眼おそろし温め酒 | 広島 | 瑞木綾乃 |
| 熊突きや老ひたる人を搔き集め | 広島 | 瑞木綾乃 |
| 鮟鱇の惚けた顔で吊られけり | 高知 | 森脇杏花 |
| 鮟鱇の顎をつかみてつるし切り | 高知 | 森脇杏花 |
第一句座
新年詠または当季雑詠
・長谷川櫂選
【特選】推敲例
横たはる手負ひの猪か蘭奢待 安藤久美
皮はげば鮟鱇全身さくら色 酒井きよみ
山ひとつあら又ひとつ紅葉山 橋詰育子
角伐るや枕に寝かせ神の鹿 田村史生
春の戸のまだ閉ぢしまま花びら餅 稲垣雄二
【入選】
介抱のふた身ひとつや去年ことし 鬼川こまち
我が薄情噛みしめてゐる霙かな 松川まさみ
一歩出て旅人となる小春かな 宮田勝
大加賀やあなおもしろの能始 安藤久美
ネックレス切れて散らばる開戦日 鬼川こまち
大榾火崩れ火の鳥現れつ 駒木幹正
薄原しばらくここに眠らんか 橋詰育子
九条を据ゑたる国の初日かな 松川まさみ
双六や水晶の駒象牙の賽 田村史生
青きまま乾ぶカマキリ初時雨 密田妖子
猿廻し笑ふつとめを果たしけり 宮田勝
初富士や天地の間に浮かびをり 梅田恵美子
はやばやと芽吹きの気配掛け柳 泉早苗
湖は明けゆく空の初鏡 松川まさみ
あら汁に両手ぬくめる能登しぐれ 酒井きよみ
蓑虫は蓑一枚で生き通す 稲垣雄二
かんばしき肥ほどこして冬に入る 鬼川こまち
雪白の山のかがやき大旦 安藤久美
根の国の物語せよ帰り花 玉置陽子
よよと泣くをなごの獅子や村祭 梅田恵美子
あかあかの筆は梅室しぐれけり 安藤久美
干し柿や太陽を母霜を父 山本桃潤
母の歳超えて母恋ふ零余子飯 密田妖子
入るる刃に身動ぎもせず寒鮃 駒木幹正
第二句座
席題:「小春」、「山茶花」
・長谷川櫂選
【特選】推敲例
他愛なく横綱転ける小春かな 趙栄順
日本人平らな顔の小春かな 趙栄順
正倉の扉をひらく小春かな 田村史生
【入選】
散り敷いて銀のごとしや白山茶花 安藤久美
山茶花の花くらがりや母の家 安藤久美
片付きし妻の引き出し小春かな 花井淳
バスタオルけふの小春の匂いかな 川上あきこ
小春日や人来ては去る展宏碑 泉早苗
ぬつと来るどこぞの猫や小春の日 間宮伸子
忘却のごとく山茶花散りつづく 稲垣雄二
留守宅の山茶花の庭見て帰る 川上あきこ
小春日や山蘆に動く竹箒 飛岡光枝
おろおろと一日を過ごす小春かな 田村史生
命名の墨のかをれる小春かな 安藤久美
掃き寄せし山茶花のうえ猫眠る 藤倉桂
| 鰯雲水平線にわが故郷 | 埼玉 | 園田靖彦 |
| 冴ゆる夜天動説のただなかに | 千葉 | 安田勅男 |
| 次々に咲く返り花展宏忌 | 新潟 | 安藤文 |
| 弱視など疾うに慣れたり十三夜 | 長野 | 金田伸一 |
| ラブチェア野球の秋を惜しみつつ | 長野 | 金田伸一 |
| 生けるもの逝きしもの皆月のなか | 岐阜 | 梅田恵美子 |
| 蘆刈りて一節の笛作りけり | 愛知 | 稲垣雄二 |
| 秋風や傷なほ疼く蘭奢待 | 大阪 | 安藤久美 |
| すさまじき枯木一本蘭奢待 | 大阪 | 澤田美那子 |
| 栗きんとん栗の形に絞りけり | 大阪 | 澤田美那子 |
| 万感の天下の秋や杖一本 | 大阪 | 澤田美那子 |
| 一握の米を命と秋遍路 | 大阪 | 齊藤遼風 |
| 岸和田の幾百万の蝦蛄の穴 | 大阪 | 齊藤遼風 |
| 新米研ぐわが節指も美しや | 兵庫 | 藤岡美恵子 |
| これからと思ひし秋の別れかな | 和歌山 | 玉置陽子 |
| 非情なるこの世の空へ返り花 | 長崎 | 川辺酸模 |
| あの人もこの人もいる彼岸花 | 大分 | 田中扇山 |
| 重ねゆくこころの月や望の月 | 北海道 | 芳賀匙子 |
| うそ寒や要のゆらぐ大八島 | 石川 | 密田妖子 |
| 爽やかや無用の用を追ふ学者 | 長野 | 金田伸一 |
| 打ち延べて鋼の一句水の秋 | 大阪 | 安藤久美 |
| ゑのこ草風に必死の種こぼす | 大阪 | 澤田美那子 |
| 死ぬ時も五七五や零余子飯 | 奈良 | きだりえこ |