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俳句的生活

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花神社版『飴山實全句集』完売しました

俳句的生活 投稿日:2025年4月24日 作成者: KAI2025年5月11日

来年2026年は飴山實生誕100年に当たります。これを記念して古志社では文庫版『飴山實全句集』(朔出版)の編集を進めています。

この本の元になった花神社版『飴山實全句集』(2003年)が8部見つかり、すでに3部は売約済み、残り5部を定価(8000円)と送料でお分けします。

必要な方はこのサイトの事務局へご連絡ください。合計金額と振込先をお知らせします。

古志仙台ズーム句会(2025年5月11日)

俳句的生活 投稿日:2025年5月13日 作成者: dvx223272025年5月13日

第一句座
長谷川冬虹選
【特選】
若鮎の腹は刃の色をして            服部尚子
家中の鍋ぴかぴかにして夏に入る        服部尚子
母逝きし空を遊ぶや鯉幟            川辺酸模
整然と僧兵のごと葱坊主            甲田雅子
曲り家の板の間の艶涼しけれ          谷村和華子
【入選】
南部富士けさも雲乗せ花林檎          及川由美子
予想屋の赤鉛筆や昭和の日           臼杵政治
初夏やピアノレッスン始まる日         佐伯律子
雷鳴の轟く薔薇を切りにけり          長谷川櫂
老鶯ののどをうるほす天の水          三玉一郎
母恋うてお前も鳴くか蟇            川辺酸模
退屈の子が軋ませる籐の椅子          平尾 福
畦青む踏みし大地の柔きこと          谷村和華子
魂の集ふや春の姥捨野             武藤主明
夏の炉や語り部炭を組み直す          谷村和華子

長谷川櫂選(推敲例)
【特選】
用無しの大き浮き球卯波かな          上 俊一
目が覚めて魔の二時三時明易し         那珂侑子
退屈の虫が軋ます籐の椅子           平尾 福
針抜いてしづかになりぬ大岩魚         宮本みさ子
短夜や老犬は死と格闘中            青沼尾燈子
【入選】
家中の鍋ぴかぴかと夏に入る          服部尚子
老犬の隻眼うす目風薫る            青沼尾燈子
客人を迎へて林檎花盛り            阿部けいこ
母のなき空に遊ぶや鯉幟            川辺酸模
足載せて石冷たさよ川の底           宮本みさ子
母に見せたき山藤の長さかな          佐伯律子
板の間の艶涼しけれ大曲家           谷村和華子

掻き落とす泥田の蛭や田股引          上 俊一

【第二句座】(席題:さくらんぼ、豆飯、守宮)
長谷川冬虹
【特選】
さくらんぼ疵あるものも愛ほしき        谷村和華子
ガラス戸に腹の波打つ守宮かな         武藤主明
曲家の主の貌して守宮かな           武藤主明
【入選】
百歳の母の祝ひや豆の飯            川辺酸模
新築の家の匂ひや守宮来る           佐伯律子
ガラス戸に吸盤見えて守宮かな         阿部けいこ
享年は百歳の母豆御飯             佐藤和子
守宮めと丑三つ時の睨み合ひ          谷村和華子
入院の留守を守宮に頼みけり          臼杵政治
騒がれて死んだふりする守宮かな        及川由美子

長谷川櫂選(推敲例)
【特選】
見つむれば母に似てくる守宮かな        川辺酸模
夕暮れて顔見せに来る守宮かな         平尾 福
桜桃の百粒揺るる紙の箱            石川桃瑪
【入選】
新築の家の匂ひに守宮来る           佐伯律子
窓に来て夕餉うらやむ守宮かな         平尾 福
豆飯の豆残すとや子の茶碗           阿部けいこ
勝手口窺ふ守宮今年なし            青沼尾燈子
ガラス戸に腹波打たせ守宮かな         武藤主明
大波の母の一生豆の飯             川辺酸模
さくらんぼ好みし夫の忌を修うす        甲田雅子

古志鎌倉ズーム句会(2025年5月6日)

俳句的生活 投稿日:2025年5月7日 作成者: 田中 益美2025年5月7日

第一句座
•藤英樹選
【特選】
ひのき飢う二百年後の心柱                土井頼温
かしは餅遠くに雲の湧くごとく          森永尚子
誰もまだゆけぬ泉のひと雫                きだりえこ
激動の地球の隅に新茶汲む            澤田美那子
【入選】
伊勢丹の配車係も更衣                  西川遊歩
改良の果ての阿蘭陀獅子頭                金澤道子
万博はやはり行列夏帽子                 木下洋子
広ごりて山をせり上ぐちんぐるま         土井頼温

•長谷川櫂選
【特々選】推敲例
あやめ草かきわけて入る菖蒲の湯                園田靖彦
みちのくの闇は底なし白牡丹          園田靖彦
激動の地球の隅に新茶汲む           澤田美那子
【特選】
天井にひかりの揺るる菖蒲の湯         佐藤森恵
薫風や蜘蛛は一糸をあたらしく         関根千方
出し雑魚の頭取りをる日永かな         木下洋子
仏像展仏に飽きて夏の雲            森永尚子
三歳で覚えたる味心太             森永尚子
【入選】
おごそかに宇宙をひらく大牡丹         おほずひろし
かたばみの赤き根つこを摘みきれず       藤原智子
メーデーの闘士老いたり我もまた        園田靖彦
さうぶ湯のなまぐさき香や体ぢう        森永尚子
腕通すコットンシャツに夏が来る        葛西美津子
学僧の頤みゆる日傘かな            きだりえこ
函開けて兜を飾る函の上            西川遊歩
鯉幟秩父の山の懐に              藤原智子
伊勢丹の配車係も更衣             西川遊歩
今年こそ風の白藤見にゆかん          金澤道子
月山筍熊より早く採りに行かな         藤英樹

第二句座  (席題:青芭蕉、蝸牛)
•藤英樹選
【特選】
一枚の揺るる葉裏は蝸牛            葛西美津子
糞ひねるまんりき力蝸牛            森永尚子
玉巻きて青き炎の芭蕉かな           きだりえこ
青芭蕉噎せ返りつつ歩く道           久嶋良子
東塔の裳階へそよぐ青芭蕉           きだりえこ
【入選】
軽やかに荒野を巻いて芭蕉かな         イーブン美奈子
枯芭蕉割つて玉巻く芭蕉かな          澤田美那子
八つ手の葉でんでん虫がいつもゐる       金澤道子
江東の風をほぐさん青芭蕉           藤原智子
かたつむりおまえも必死雨の中         吉田順子
蝸牛我に返りて仰ぐ空             久嶋良子
雨音の激しくなりぬ青芭蕉           金澤道子

•長谷川櫂選
【特選】推敲例
おごそかに首めぐらせよ蝸牛          おほずひろし
枯芭蕉割つて玉巻く芭蕉かな          澤田美那子
玉解いてもうずたずたや青芭蕉          藤英樹
【入選】
黒羽や杏子文庫の青芭蕉              藤英樹
けさ一尺ゆふべ一尺かたつむり           藤英樹
太陽に刃をかざす青芭蕉              神谷宣行
糞ひねるまんりき力蝸牛              森永尚子
ゆつくりと地球をめぐるカタツムリ         おほずひろし
江東の風をほぐさん青芭蕉             藤原智子
俳諧の旅のこころや蝸牛              西川遊歩

 

軽井沢新緑句会(2025年5月5日)特選と入選

俳句的生活 投稿日:2025年5月5日 作成者: dvx223272025年5月5日

・長谷川櫂選

一座目
【特選】推敲例
新緑を喜ぶ栗鼠の身の軽さ 越智淳子
大鍋にぐらと筍かへりけり 梅田恵美子
軽井沢村たりしころ麦の秋 越智淳子
【入選】
刈草の匂ひ激しき昼寝かな 北側松太
取り込みしズボンを振れば雨蛙 中野美津子
長旅を終へて涼しき畳かな 北側松太
猫抱けば春の愁ひの重さあり 北側松太
勝訴なれど姉は還らず散る桜 長尾貴代
パンジーに道を訊きたい住宅地 中野美津子
あ
二座目
【特選】推敲例
ゴーギャンの女らによき木下闇 北側松太
生まれたる蝶落ち着かぬ野原かな 梅田恵美子
松落葉鳴らし自転車走り去る 越智淳子
初夏や口にほのかな純米酒 花井淳
【入選】
初筍その姫皮を寿 澤田美那子
かりそめの水に金魚の遊びをり 安藤久美
かたばみや抜こうとすれば花ひらく 中野美津子
ストーブを消しては点けて夏に入る 澤田美那子
夫婦とは言葉少なや冷さうめん 北側松太
くたびれし我くたびれし浴衣かな 北側松太

古志金沢ズーム句会(2025年5月4日)

俳句的生活 投稿日:2025年5月5日 作成者: dvx223272025年5月5日

第一句座
当季雑詠
・鬼川こまち選

【特選】
葛桜みよしのの夜をとぢこめて      安藤久美
灰汁抜かれあはれ筍丸裸         松川まさみ
生命線にぎる嬰児や夏来る        花井淳
薫りよき餅屋句集やつばくらめ      近藤沙羅
チューリップ大笑いして崩れけり     稲垣雄二
句の切れを如何に英訳夏立ちぬ      花井淳
能登を出て能登に戻る子荒神輿      宮田勝
潮騒が慟哭となる水俣忌         趙栄順

【入選】
一粒の意思の静けさ蝸牛         趙栄順
鯉のぼり子ら定年を過ぎにけり      密田妖子
空も海も空きがあります鯉幟       川上あきこ
駆除といふ筍あはれころがりぬ      梅田恵美子
くちびるは覚えてゐたり草の笛      安藤久美
四万十を泳いで渡れ鯉のぼり       安藤久美
どの星へ行こうかジャンケン子どもの日  川上あきこ
幼子に菖蒲湯掛ける頭から        藤倉桂
紀ノ川へ潮さかのぼる立夏かな      玉置陽子
何にでもなれるパン種子供の日      安藤久美
筍の中より竹のあらはれり        田村史生
漣のやうにあやめの咲き初むる      近藤沙羅
穂高嶺の歓声のごと柳絮とぶ       梅田恵美子
ベネチアは水のゆりかご明易き      玉置陽子

・長谷川櫂選

【特々選】推敲例
はつなつや大き虚空の中に我       近藤沙羅
夏めくやわが一日ははや夜に       密田妖子
花よ葉よ吾にもうなき恋の夜       氷室茉胡
筍の中より竹のあらはるる        田村史生
一本の胡瓜を齧り推敲す         田村史生

【特選】
灰汁抜かれあはれ筍丸裸         松川まさみ
くちびるは覚えてゐるか草の笛      安藤久美
チューリップ大笑ひして崩れけり     稲垣雄二
風鈴やまづは指もて鳴らしやる      趙栄順
菩提樹の花こぼるるや蛇の寺       飛岡光枝
蝌蚪のひも眠りてしづか山の路      梅田恵美子
さらさらと夏来たりけり竹林       間宮伸子
切つても切つても吹きあぐる新緑     近藤沙羅
ベネチアは海のゆりかご明易き      玉置陽子
赤箱の石鹸下ろす立夏かな        田村史生
薫風や深くかなしく象の皺        松川まさみ
この國の戦後よ永久に蜃気楼       宮田勝
早苗田にわが家も浮かぶ越の国      酒井きよみ

【入選】
一粒の意志の静けさ蝸牛         趙栄順
心臓を測るベットに春惜しむ       稲垣雄二
山法師町を見おろす峠かな        橋詰育子
薫風や遺伝子のまま髪の生ゆ       土谷眞理子
空も海もまだ空きがある鯉幟       川上あきこ
壬生狂言鐘の中から鬼や出づ       田村史生
葛桜みよしのの夜をそのなかに      安藤久美
薫りよき餅屋句集へつばくらめ      近藤沙羅
天真の土偶の乳房春の月         川上あきこ
柿若葉ブルーシートのままに町      密田妖子
わが庭のわけても柿の若葉かな      橋詰育子
菖蒲湯や後期高齢とは如何に       藤倉桂
辞儀深く見送られゐる薄暑かな      松川まさみ
金沢の菓子なほのこと新茶かな      越智淳子
古家の闇を知りをる守宮かな       清水薫
草茂る輪島通りに人の声         越智淳子
山の池水盛り上げる蝌蚪のひも      梅田恵美子
身をすべる一枚の布五月くる       飛岡光枝
幼子に掛ける菖蒲湯頭から        藤倉桂
紀ノ川を潮さかのぼる立夏かな      玉置陽子
行きあうて八十八夜宵の口        松川まさみ
山彦の歌うて囃す小鮎かな        玉置陽子
蟇の声を辿るや寺の奥          近藤沙羅
七十の体温に薔薇香るかな        趙栄順
万緑や神に任せん吾が命         土谷眞理子
蒔きそこねたる公物の茄子の種      飛岡光枝
筍の深き眠りへ鉈を打つ         梅田恵美子
能登を出て能登に戻る子荒神輿      宮田勝
穂高嶺は歓声をあげ柳絮とぶ       梅田恵美子
清水へ登る坂みな飛花落花        氷室茉胡
早苗田や夕日に燃ゆる越の国       酒井きよみ
余花の雨ふつふつとなほ恋心       氷室茉胡
潮騒が慟哭となる水俣忌         趙栄順
まき散らす一葉もなし青嵐        越智淳子
吾に挑む蚊は軽率をまぬがれず      清水薫
白玉にかがやくえくぼ一つづつ      安藤久美
小満の月はさやかに楠匂ふ        間宮伸子
タンバリン鳴らして子らの夏来たり    間宮伸子

第二句座
 席題:「滝」、「鮑」
・鬼川こまち選

【特選】
ひつぺがす岩になりたる大鮑       稲垣雄二
滝壺や思ひの丈のこゑたまる       松川まさみ
一本の滝立ち上がる御姿         安藤久美
太陽も月も流るる瀑布かな        田村史生
炙られて阿鼻叫喚のあわびかな      梅田恵美子
鮑住む岩は無事かな舳倉島        清水薫
鮑上ぐ海女をいたはる舟の夫       越智淳子
滝しぶき浴びて水の香芳しく       梅田恵美子
神さびの滝音に胸濡らしけり       安藤久美
鮑焼く我ロビンソン・クルーソー     藤倉桂

【入選】
白き炎(ほ)を吐きたる滝や神の声    川上あきこ
日の射して虹うまれけり滝の前      橋詰育子
大あわび捕りて話がおほきくなり     酒井きよみ
神の火に身をよぢりけり大鮑       飛岡光枝
滝音に励まされゆく山の道        近藤沙羅
眼裏に枯山水の滝の音          花井淳
取り落とす鮑は闇へ沈みゆく       長谷川櫂
軽々と羽衣の滝舞ひにけり        間宮伸子
引つ付ひて離れぬ二枚鮑籠        飛岡光枝
何もかも捨ててしまへと大瀑布      田村史生

・長谷川櫂選

【特選】推敲例
あらあらと滝立ち上がる御姿       安藤久美
鮑住む巌は無事か舳倉島         清水薫
能登揺れてすみかはりたる鮑かな     鬼川こまち

【入選】
恙なく隆起の海へ鮑採り         花井淳
箆入れて一気に捌く鮑かな        宮田勝
炙られて身も世もあらぬあわびかな    梅田恵美子
滝壺へカッパを借りる大中小       間宮伸子
滝落ちて轟音に蝶生まれけり       稲垣雄二
吸ひつひて離れぬ二枚鮑籠        飛岡光枝

古志広島ズーム句会(2025年5月3日)

俳句的生活 投稿日:2025年5月3日 作成者: dvx223272025年5月8日

第一句座
・矢野京子選
【特選】
鳥海の山を揺らして雪解水         斉藤真知子
鯉濃の大阪の夏来たりけり         長谷川櫂        
烟らせて佐渡一島を若葉雨         安藤文
牧水のさびしいと言ふ五月かな       今村榾火
更衣わが身のなほも軽くなる        城山邦紀
【入選】
五月富士わが師の誉れ讃へけん       大場梅子
下駄箱に下駄なきふしぎ昭和の日      矢田民也
夏来る鋼のごとき蜘蛛の糸         石塚純子
薫風も汽笛も魚鼓は飲み込んで       加藤裕子
蝌蚪跳ねて四分音符のあと休符       駒木幹正
北国の山より白き牡丹かな         高橋真樹子
戦地より帰りし父の居た夏よ        伊藤靖子
四十兆の細胞奮ふ夏来る          駒木幹正
麦こがしつくづく昭和の子なりけり     矢田民也
白樺と白樺つなぐハンモック        高橋真樹子

・長谷川櫂選(推敲例)
【特選】
柚の花の君でありしがはや三年       大場梅子
雲の峰亡国のうた四辺より         神戸秀子
ひと息で散りたきものを牡丹かな      斉藤真知子
世界なほ戦場である麦の秋         矢田民也
薮を出てたけのこ眠る冷蔵庫        安藤文
【入選】
酔ひざめの顔吹き渡れ青嵐         安藤文
万緑や心のままに淡く濃く         矢野京子
雪解水鳥海山を揺らしては         斉藤真知子
羊羹の箱に眠れる蚕かな          神戸秀子
夏来たり鋼のごとき蜘蛛の糸        石塚純子
締まりつつ丸くなりゆくキャベツかな    矢田民也    
万緑や大蛇のごとく山動く         駒木幹正
みちのくに大きな句集柏餅         大平佳余子
涼しさや俳句の国へ朝刊来         瑞木綾乃
果てしなく続く水田は空写す        伊藤靖子
牧水のさびしと言ひし五月来る       今村榾火
戦地より帰りし父の居た夏よ        伊藤靖子
更衣わが身のなほも重くなる        城山邦紀
散り敷いて花のこころや桜蕊        ももたなおよ
行く春や母が残せし短歌メモ        今村榾火

第二句座(席題:茶摘み、初鰹)
・矢野京子選
【特選】
この一句釣り損ねたり初鰹         城山邦紀
一番茶大海原を渡りける          ストーン睦美
龍のすむ雲の中なる茶摘かな        長谷川櫂
【入選】
アンパンマン生まれし国の初鰹       ストーン睦美
五七五竿にキラリと初鰹          城山邦紀
道なりに県境こゆる茶摘かな        今村榾火
背に馴染みゆく真つ青の茶摘籠       高橋真樹子
夫の眼の選ぶ一匹初鰹           石塚純子

・長谷川櫂選(推敲例)
【特選】
土佐なれや酒は酔鯨初がつを        矢田民也
あをあをと背になじみけり茶摘籠      高橋真樹子
眩暈する茶摘の畝の只中へ         今村榾火
【入選】
アンパンマン生まれし国の初鰹       ストーン睦美
茶を摘むや一日神代の人となり       矢野京子
一番茶大海原を渡り来つ          ストーン睦美
高らかに農学校の茶摘唄          駒木幹正
初鰹彷彿として父の胸           今村榾火
わが庭の摘む人もなき茶の木かな      金田伸一
通の眼の選ぶ一頭初鰹           石塚純子 
別れ話聞いて茶摘みのはかどらず      岡村美沙子
老いたれば腹皮もよし初鰹         加藤裕子
乾坤を炙りて焦がす初鰹          矢田民也  

古志仙台ズーム句会(2025年4月27日)

俳句的生活 投稿日:2025年4月28日 作成者: dvx223272025年4月28日

第一句座
長谷川冬虹選
【特選】
揚雲雀忘じ難きは父の貌            川村杳平
樹木葬姉の遺愛の白牡丹            佐藤和子
蛍烏賊食うて五臓の闇光る           石川桃瑪
海底のピアノしづかに行く春ぞ         長谷川櫂
【入選】
金剛の蕾ほどけば緋の牡丹           齋藤嘉子
一個づつ重ねし餅が春の山           三玉一郎
それぞれに崩れ辛夷の六花弁          阿部けいこ
突然に燃ゆる木となり躑躅咲く         齋藤嘉子
山笑ふ杵高々と餅搗かん            上村幸三
初夏の声はとどかず水俣忌           三玉一郎

長谷川櫂選(推敲例)
【特選】
取りあへずゴジラ体操して朝寝         那珂侑子
白妙の富士を自慢の田螺かな          平尾 福
豊かなる湯気も均して白子干す         谷村和華子
虻も蜂もこれはこれはと藤の花         平尾 福
藤古木捻れて朽ちて花を浴ぶ          武藤主明

【入選】
言祝げば花はふたたび枝に咲く         服部尚子
あの日あなたが生きようとしたあの夏へ     三玉一郎
紙切れを栞に挟む春の風            宮本みさ子
花冷の手に衝撃の一句集            川村杳平
草丈のいつしか五寸薄暑かな          石川桃瑪
うららかや洗濯物が飛んでくる         那珂侑子
養蚕所跡は連翹まつさかり           阿部けいこ
入学児明日の鉛筆かぞへをり          甲田雅子
句集から餅まろびでる桜かな          那珂侑子
満開のさくらの沖をフェリー行く        甲田雅子
海猫の声に返さむ茶摘唄            臼杵政治

【第二句座】(席題:桜蕊、春炬燵、百千鳥)
長谷川冬虹
【特選】
百千鳥小町の墓を囃しては           上村幸三
それぞれに恋を語るや百千鳥          青沼尾燈子
何かあるたびに逃げ込む春炬燵         三玉一郎
桜蕊踏んで駆けだす豆剣士           武藤主明
桜蕊絡みて風の毬となり            阿部けいこ
【入選】
全生徒五名に降るは桜蘂            佐藤和子
春炬燵窓の外には南部富士           齋藤嘉子
春炬燵また序文から読み始め          上 俊一
春ごたつ潜り孤独になりたき日         宮本みさ子
旅果てて春炬燵へと戻り来る          平尾 福
桜しべ人のとほらぬ小径かな          長谷川櫂
合格の報待つ二人春炬燵            臼杵政治
ひつそりと被災の村の桜蕊           甲田雅子
ゆたかなる硯がひとつ春炬燵          三玉一郎
陵は小さく吉野の百千鳥            齋藤嘉子

長谷川櫂選(推敲例)
【特選】
旅果てて春の炬燵に戻りけり          平尾 福
ひつそりと被災の村の桜蕊           甲田雅子
百千鳥餅屋句集を寿ぎぬ            平尾 福

【入選】
空広き鎌倉山の百千鳥             石川桃瑪
全生徒五名に降るは桜蘂            佐藤和子
しまつては又出してくる春炬燵         那珂侑子
燃ゆるごと桜しべ降るゴミ置場         那珂侑子

古志金沢ズーム句会(2025年4月20日)

俳句的生活 投稿日:2025年4月21日 作成者: dvx223272025年4月21日

第一句座
当季雑詠
・鬼川こまち選

【特選】
太陽の息の太さや山桜          趙栄順
花いかだ変幻自在崩れざる        山本桃潤
山桜去るも残るも能登無念        稲垣雄二
空に星地球にお玉じやくしかな      清水薫
白波は海の血しぶき水俣忌        玉置陽子
親離れやがて名馬に春の駒        間宮伸子
ふりあふぐ芸術院賞春の星        宮田勝
田を巡る大いなる旅蛙の子        清水薫
人はむかし空をよく読む春の雷      酒井きよみ

【入選】
ででむしや銀河へ行きし跡のあり     川上あきこ
行き暮れて杖持ち直す花薊        田中紫春
佐保姫の尻の跡あり大干潟        玉置陽子
花満ちてひときは大き兵の墓       花井淳
ふらここに走り出す子と追ふ母と     越智淳子
今年こそ鮑取らんと能登の海女      川上あきこ
咲みちし花へ怒涛の薩摩琵琶       泉早苗
壁にたつ衣桁のかげや春惜しむ      松川まさみ
春愁ひついて離れぬ一万歩        稲垣雄二
さくらさくらすべてのことはあとまはし  川上あきこ
乱高下する世にありて目刺食ふ      田村史生
万愚節孫が手加減する将棋        氷室茉胡
小さき腰曲げてめでたし桜えび      安藤久美

・長谷川櫂選

【特選】推敲例
三宝に息なほ荒し桜鯛          玉置陽子
白波は海の血しぶき水俣忌        玉置陽子
春愁ひついて離れず一万歩        稲垣雄二
さを鹿の角落としけり春の月       田村史生
小さくとも腰を曲げたり桜えび      安藤久美

【入選】
追ひかける子を追ひかけてしやぼん玉   宮田勝
地にひたとはりつく影も夏隣       松川まさみ
佐保姫の尻もちのあと大干潟       玉置陽子
桜見る夢は叶はず桜鯛          氷室茉胡
酒蔵の漆喰古りぬ初つばめ        花井淳
マリリンの顔と開きぬチューリップ    飛岡光枝
遠国の土佐にも一つ牡丹寺        橋詰育子
二千年花に埋もれて石舞台        飛岡光枝
けさの雨走りのあやめ花ほどく      飛岡光枝
仏飯を庭の小鳥へ朝桜          藤倉桂
杉玉をかすめて空へ初つばめ       花井淳

第二句座
 席題:「羅」、「葉桜」
・鬼川こまち選

【特選】
老ひとり羅に身を遊ばせて     飛岡光枝
葉桜の空に影あるごとくかな     趙栄順
羅の水輪流るる衣桁かな         玉置陽子
花は葉に変幻の世に生きてをり      梅田恵美子
八十も終りのひと日花は葉に       清水薫

【入選】
大桜葉となる昼の明るさに        安藤久美
花は葉に記憶違へる二人かな       松川まさみ
葉桜に囲まれし里母ひとり        土谷眞理子
葉桜のさはぐ大きな風の影        安藤久美
平穏な日々は続かず花は葉に       山本桃潤
葉桜にもたれて眠る桜守り」       藤倉桂
おもかげを探す更地や花は葉に      稲垣雄二
葉桜や焼き味噌香る峡の里        花井淳
葉桜や術後五年の第一歩         藤倉桂
閉ざされし秘仏の扉花は葉に       田村史生

・長谷川櫂選
【特々選】推敲例
羅のよき香の名は忘れけり        安藤久美
葉桜や同じ人思ふ人とをり        松川まさみ
羅に心を隠し会ひにゆく         稲垣雄二

【特選】
葉ざくらや櫻花壇に人も無し       飛岡光枝
羅や嘘も真実も胸のうち         趙栄順
八十も終りのひと日花は葉に       清水薫

【入選】
葉桜や火をもて鍛ふ玉鋼         玉置陽子
絵付師の頑固一徹花は葉に        花井淳
葉桜のさはぐ大きな風の中        安藤久美
羅の水輪流るる衣桁かな         玉置陽子
葉桜やケア帽子脱ぎ前向かん       土谷眞理子
散りつくし夢をみてゐる桜かな      趙栄順

古志鎌倉ズーム句会(2025年4月19日)

俳句的生活 投稿日:2025年4月20日 作成者: 田中 益美2025年4月20日

第一句座。
•藤英樹選
【特選】
富士山をそこに残して春は行く     長谷川櫂
今年また燕来し日を記しけり      萬燈ゆき
大岡忌ことばは鞠のごとくかな     藤原智子
フランス山微笑む大岡信展       西川遊歩
雨あがるどこからきたか子猫なく    田中益美
【入選】
京アンパンへそは吉野の桜漬け     西川遊歩
楠の新樹のごとく入学す        藤原智子
春空を鷹の目をした詩人かな          森永尚子
師の受賞かくもうれしき柏餅      木下洋子
言の葉となれば虚しき桜かな      萬燈ゆき
春暮れて蕪村花さく野道かな      長谷川櫂
富士白く裾野は広し大岡忌       田中益美
葉桜の土手飛ばしくるオートバイ    おほずひろし

•長谷川櫂選 (推敲例)
【特選】
詩歌のせ届く朝刊大岡忌            神谷宣行
わさび籠流れる水に置かれあり     藤英樹
さ蕨の萌え出づるころ信の忌      神谷宣行
大岡忌心の深さ問はれをり       木下洋子
老いていま己がこころの花守る     萬燈ゆき
【入選】
春惜しむ楸邨の筆信の書        きだりえこ
くらくらと水湧くところ花わさび    藤英樹
春惜しむ隅田川ゆく舟の上       吉田順子
大岡忌水湧くやうに言葉あり      藤英樹
折々のうたは花束大岡忌        西川遊歩

第二句座  (席題:海胆、藤)
•藤英樹選
【特選】
白藤は空より寄する波の花           関根千方
舟の上輝く雲丹を差し出しぬ      久嶋良子
海胆割つて月をとろりと啜りけり    森永尚子
【入選】
雲丹割つておどろおどろを啜りけり   澤田美那子
藤棚の下ひやひやと人過る       葛西美津子
山藤に見とれ保津川下りかな      木下洋子
馥郁と藤の落花やたなごころ      森永尚子
殻割れば海胆の花びら爛熟す      長谷川櫂
引きあぐる海胆黒ぐろと海女の籠    おほずひろし

•長谷川櫂選 (推敲例)
【特選】
藤房のぶつかり合へるしじまかな    藤英樹
よろこびの花とひらきし雲丹を食ふ   藤原智子
藤棚の下ひやひやと人とほる      葛西美津子
白藤のひかりさし入るや阿弥陀堂    きだりえこ
雲丹食うて喉うつくしき女かな     藤英樹
【入選】
花虻の安らふ藤の房の中        葛西美津子
海胆割つて無骨の指を差し入れぬ    葛西美津子
雲丹割つておどろおどろを啜りけり   澤田美那子
藤棚の守る家あり満開に        田中益美
舟の上輝く雲丹を差し出しぬ      久嶋良子
引きあぐる海胆黒ぐろと海女の籠    おほずひろし

古志広島ズーム句会(2025年4月13日)

俳句的生活 投稿日:2025年4月13日 作成者: dvx223272025年4月13日

第一句座
・矢野京子選
【特選】
椿の木巡りてかごめかごめかな       神戸秀子
糸よりは春の乙女ぞ包丁す         長谷川櫂
つちふるや心曇らすことなかれ       城山邦紀
こんなにも命軽きか水俣忌         斉藤真知子
目が合うて花見疲れの者同士        安藤文
【入選】
蓬摘みをれば潮風水俣忌          ももたなおよ
逃げ水の父よ戦艦大和の忌         瑞木綾乃
海鳴りは母を呼ぶこゑ水俣忌        今村榾火
詩歌詠む国に生まれて蜆汁         高橋真樹子
養生の老木に花二三輪           加藤裕子
花衣花より花の十六歳           ストーン睦美
おさらばはまだ早からん春暖炉       金田伸一
捻じくれし指にガリビラ水俣忌       瑞木綾乃
牡丹のほてりをさます朝の雨        斉藤真知子
金剛の杖の欲しきや山桜          大場梅子

・長谷川櫂選(推敲例)
【特選】
海底も花咲きめぐる水俣忌         高橋真樹子
死にきれず生きて死を待つ水俣忌      金田伸一
【入選】
水俣やあの世この世へ落椿         神戸秀子
逃げ水の父よ戦艦大和の忌         瑞木綾乃
海鳴りは母を呼ぶこゑ水俣忌        今村榾火
こんなにも命軽きか水俣忌         斉藤真知子
妻の目を恃みて見えず初桜         金田伸一
養生の老木に花二三輪           加藤裕子
ひとひらの花びらよぎる盧舎那仏      石塚純子
生き地獄とはこのことぞ水俣忌       安藤文
牡丹のほてりをさます朝の雨        斉藤真知子
水俣の海に椿よ降りつもれ         大場梅子

第二句座(席題:春灯、蛙、水俣忌)
・矢野京子選
【特選】
ひと日生きもうひと日あれ水俣忌      城山邦紀
かつて海泣きき笑ひき水俣忌        長谷川櫂
かあちゃんと呼ばれる夢や水俣忌      斉藤真知子

【入選】
駅弁が里への土産初蛙           神戸秀子
語りかけ吾子に顔寄す水俣忌        加藤裕子
春ともし消すたび縮む余命かな       ストーン睦美
水俣忌死のうたごゑか波の音        高橋真樹子
夢うつつ蛙合戦ありやなし         大平佳余子
独り身に門限はなし夕蛙          安藤文
春灯孫の遊びに来てゐたる         上松美智子

・長谷川櫂選(推敲例)
【特選】
水俣忌死のうたごゑか波の音        高橋真樹子
開かぬ眼に花を見てをり水俣忌       矢野京子
見えねども恋の戦か夕蛙          駒木幹正
高層ビルあんなところに春灯        石塚純子
【入選】
蛙鳴く三千世界闇の中           ももたなおよ
片仮名となりしふるさとミナマタ忌     矢田民也
添寝するつもりか蛙一晩中         ストーン睦美
巻貝(びな)いつぱい取つて帰らん水俣忌  ももたなおよ
独り身に門限はなし夕蛙          安藤文          
春灯やわが世のページまためくり      矢野京子

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読売新聞「四季」から

若楓京に在ること二日かな      川崎展宏

 京都に一泊したら、ちょうど若楓の季節だったのだ。紅葉の名所だから楓の若葉も美しい。明るい緑の若葉がきれいに晴れた青空に広がっているところなど、繊細な透かし彫りのよう。芽楓から青楓へと移る間の、ほんの十日ほどのこと。『義仲』

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    『四季のうた 天女の雪蹴り』
    中公文庫
    800円+税
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    大岡信『折々のうた』選 俳句(二)
    長谷川櫂 編
    岩波新書
    780円+税
    2019年12月刊行


    『四季のうた 普段着のこころ』
    中公文庫
    800円+税
    2019年12月刊行


    大岡信『折々のうた』選 俳句(一)
    長谷川櫂 編
    岩波新書
    780円+税
    2019年11月刊行


    『歌仙一永遠の一瞬』
    岡野弘彦、三浦雅士、長谷川櫂
    思潮社
    2200円+税
    2019年1月刊行


    『歌仙はすごい』
    辻原登、永田和宏、長谷川櫂
    中公新書
    880円+税
    2019年1月刊行


    『四季のうた 至福の時間』
    中公文庫
    700円+税
    2018年12月刊行


    『九月』
    青磁社
    1800円+税
    2018年8月刊行


    『Okinawa』
    Red Moon Press
    $15
    俳句 長谷川櫂
    英訳 デイヴィッド・バーレイ&田中喜美代(紫春)
    2018年5月刊行


    『俳句の誕生』(4刷)
    筑摩書房
    2300円+税
    2018年3月刊行


    『四季のうた 想像力という翼』
    中公文庫
    700円+税
    2017年12月刊行


    『芭蕉さん』
    俳句・芭蕉 絵・丸山誠司
    選句解説・長谷川櫂
    講談社
    1500円+税
    2017年3月刊行


    『震災歌集 震災句集』
    青磁社
    2000円+税
    2017年3月刊行


    『四季のうた 文字のかなたの声』
    中公文庫
    600円+税
    2016年12月刊行


    藤英樹著『長谷川櫂 200句鑑賞』
    花神社
    2500円+税
    2016年10月刊行


    『文学部で読む日本国憲法』
    ちくまプリマー新書
    780円+税
    2016年8月刊行


    『日本文学全集12』松尾芭蕉、与謝蕪村、小林一茶
    松浦寿輝、辻原登、長谷川櫂選
    河出書房新社
    2,600円+税
    2016年6月刊行


    『四季のうた 微笑む宇宙』
    中公文庫
    700円+税
    2016年3月刊行


    『芭蕉の風雅 あるいは虚と実について』
    筑摩選書
    1,500円+税
    2015年10月刊行


    『沖縄』
    青磁社
    1,600円+税
    2015年9月刊行


    『入門 松尾芭蕉』
    長谷川櫂 監修
    別冊宝島
    680円+税
    2015年8月刊行


    『歌仙一滴の宇宙』
    岡野弘彦、三浦雅士、長谷川櫂
    思潮社
    2000円+税
    2015年2月刊行


    『吉野』
    青磁社
    1,800円+税
    2014年4月刊行
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    そのほかの本

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