五 稲光浴びつつ昇るエレベーター 恭子(秋)
六 月の雫か屋上プール 嘉子(秋・月)
【初裏】
初句 焼け落ちしロスの豪邸冷まじく 酸模(秋)
二 跡形もなしモンローの夢 光枝(雑)
次へ。
【付句候補】
○
跡形もなきモンローの夢
呆然と立つ自由の女神(酸模)
△
六十年の思ひ出の椰子(恭子)
×(理由それぞれ熟考を)
グラグラ揺れる基幹産業
衛星写真ネットに拡散
涙のごとく一粒の星
路傍にのこる水仙の花
買収難航USスティール
悶え苦しむ水の惑星
闇に乗じる強盗集団
窃盗はたらくニセ消防士
家族の写真抱えて嗚咽
宝石といふ街もありしよ
北鮮兵の戦死者三千
瓦礫の能登にしんしんと雪
樹々の滴り泉となりて