十一 老木の身をよぢらせて花吹雪く 陽子(春・花)
折端 冤罪晴れて久々の春 陽子(春)
【名表】
初句 振り出しに二度と戻れぬ絵双六 正人(春)
ニ 森を出てゆく猿の一群 恭子(雑)
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【付句候補】
◯
森を出てゆく猿の一群
△
×
核分裂を人類知りぬ
地球にいくつ核のボタンは
金環食の炎ゆらゆら
閑古鳥鳴く復興の町
朝の長者夕は屍に
セブンイレブン月一号店
親ガチャといふ言葉むなしき
ロマンス詐欺にかかる悲喜劇
停電三日外で酒盛り
レンタル着物大股歩き
自滅危惧種の人類の欲
しばしこの世に旅の杖おき
あるはずもなき高額バイト
風に身任す孤高の絵凧
せつせと描きし五十三次
星座のごとく定置網設置
「あんた馬鹿ね」で議員失職
今夜も妻のいびき歯ぎしり