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『震災歌集 震災句集』藤英樹さんの朝カル講座

9994月29日(土)、朝日カルチャーセンター新宿で藤英樹さん(古志同人、「歳時記学」編集長)が長谷川櫂『震災歌集 震災句集』(青磁社)について話します。今年1月に開かれた「長谷川櫂の宇宙」の第二弾。私との対談を交えた講座です。申し込みは朝カル新宿へ。

【講師から】東日本大震災は俳人の創作にも大きな影響を与えました。震災直後「言葉は非力だ」「言葉を失った」という絶望の声も上がりましたが、櫂は「あなたが無力感に負けるなら、それはあなたの俳句が無力だからだ」と叱咤激励。震災からわずか1ヶ月余り後に『震災歌集』を、1年後に『震災句集』を世に問いました。そして震災から6年、この2月には新作も加えた合本『震災歌集 震災句集』が上梓されます。これらの歌・句を鑑賞してゆきます。

日時:4月29日(土)13:00〜14:30
会場:朝日カルチャーセンター新宿
受講料:会員3456円、一般4104円
参考書:藤英樹著『長谷川櫂200句鑑賞』(花神社)

古志鎌倉句会2017年4月16日

席題=鶯、山吹、上り鮎

☆特選
鯛網の中はまばゆき花見鯛    間宮伸子
加古川や影をはやめて上り鮎   小早川東子
花過ぎの大きな空に月もなし   飛岡光枝
汲み捨てん行き所なき花筏    葛西美津子
十年の病が癒えて桜鯛      片山ひろし
上り鮎美しければ汲まれけり   趙 栄順
甘茶仏ひとり一音たてて汲む   中田暁美

☆入選
冷え冷えと終の別れの花筵    藤 英樹
うぐひすの声も法楽吉野山    藤 英樹
詩人逝き鎌倉の春深みゆく    藤 英樹
花のなか花の詩人の逝かれけり  小早川東子
人に花咲かせることも桜守    西川遊歩
恵林寺の一水険し花筏      鈴木伊豆山
上り来てわが故郷の鮎となる   鈴木伊豆山
たぎつ瀬のひかりとなりて上り鮎 金澤道子
こみあげるやうな今年の桜かな  井上じろ
また鳴いて夕鶯や前の山     土筆のぶ子
しんとして心にふぶく桜かな   葛西美津子
鮎の子を鮎の世界へ返しけり   西村麒麟
主婦の座も早や五十年濃山吹   片山ひろし
山吹の咲いて恋しき熊本城    田中益美

 

ネット投句(2017年4月15日)選句と選評

①調子、回復か。
②選句はおおらかな気概で(自戒)

【特選】
飛花落花はなのをはりをぞんぶんに  11_埼玉  上田雅子
四百歳杖百本の糸桜  13_東京  柴田清栄
@杖がわかりにくい。支柱?
熊本の手負いの城へ落花かな  14_神奈川  山本孝予
@確かに「手負ひの城」。落花→花吹雪
入学児他人のごとく母を見ず  14_神奈川  南川閏
浅蜊皆違ふが楽し人はなほ  23_愛知  稲垣雄二
月の無き夜にあらまほし落し角  27_大阪  古味瑳楓
故郷去る朝こそよけれ散る桜  27_大阪  古味瑳楓
動く物みんな友達仔猫かな  27_大阪  福田弘子
幼児の掌に鳴く田螺かな  27_大阪  齊藤遼風
全山の芽吹きで祝ふ晋山会  37_香川  曽根崇
草餅や子等には遠きわが故郷  37_香川  曽根崇
飛花落花一棹さしてあとは櫂  37_香川  曽根崇
桜湯にこころがゆれてゐたりけり  38_愛媛  岡崎陽市
いたましき蒼き地球の花の闇  38_愛媛  古志溢子
鶯の己が谺にこたへけり  38_愛媛  豊田喜久子
薇や師の師といたす大岡信  44_大分  山本桃潤
@いたす→おもふ、か。
鍬打つて春筍の転がりぬ  44_大分  山本桃潤

山本桃潤さんにネット投句年間賞(2017年1〜3月)

【年間賞】(2017年1〜3月)
故郷の山に似た山餅を焼く  大分  山本桃潤

【次点】
しまひには海に胡座や汐干狩  愛知  稲垣雄二
涅槃雪六年経たる虚空より  宮城  長谷川冬虹
万年も生きるはいやと亀の鳴く  大阪  澤田美那子

【候補】    
やさしくも湯たんぽの音ゆれており  東京  稲垣京子
炬燵ごと老いてゆきたる己かな  愛媛  木下誠
三年の夢から覚めて卒業す  神奈川  三玉一郎
鬼さへも見捨てし国の鬼やらひ  愛知  稲垣雄二
皹割れや正直褒める親が居て  大分  山本桃潤
高々と声となりゆく雲雀かな  神奈川  三玉一郎

ネット投句(2017年3月31日)選句と選評

①花冷え状態か。

【特選】
高々と声となりゆく雲雀かな  14_神奈川  三玉一郎
しまひには海に胡座や汐干狩  23_愛知  稲垣雄二
ひとつ咲くこの世の赤や寒椿  27_大阪  安藤久美
たたまれて船の形に紙風船  27_大阪  古味瑳楓
あす開く桜の下を来たりけり  28_兵庫  加藤百合子

うたたね歌仙「氷れる薔薇の巻」満尾

【初折の表】
詩の中に氷れる薔薇の香りかな     葛西美津子(冬)
 荒野をゆけば狼の声         りえこ(冬)
歳月に埋もれし砂の都あり       酸模(雑)
 夢みる乙女蓮の実を摘む       葉七子(秋)
千年の眠り覚むれば月更けて      雅子(秋・月)
 寂びんばかりにすだく虫の音     雅子(秋)
【初折の裏】
大病を得て気付きたる人の恩      茉胡(雑)
 傲然と建つトランプタワー      櫂(雑)
黄金に恋をするのも恋かしら      亜紀(雑・恋)
 草ちぎりあふグランドのすみ     まき(雑・恋)
君が代を大音響の街宣車        松太(雑)
 霧なほ深し東京都庁         酸模(秋)
月影に刺客の姿見え隠れ        茉胡(秋・月)
 みな粛殺す王の兄弟         櫂(秋)
太古より青々として海静か       酸模(雑)
 日永の里をすぐる雲水        酸模(春)
一合を炊ぎて暮るる花の山       松太(春・花)
 二見浦のあさり潮吹く        りえこ(春)
【名残の表】
見合ひしていやいやながら五十年    雅子(雑・恋)
 手は離せない空中ぶらんこ      一郎(春)
鼻の奥むずむずするは花粉症      櫂(春)
 顔が真赤や温泉の猿         清栄(雑)
雲の峰スイッチバックの峠越え     恭子(夏)
 ナチの手逃れ自由の国へ       光枝(雑)
こんなにもうまいものかなコカ・コーラ 松太(雑)
 ボタンダウンにきついネクタイ    りえこ(雑)
すずかけの幹を背にしてくちづけす   一郎(雑・恋)
 雲雀さへづれ恋のつづきを      まき(春・恋)
アッシジの丘を越えゆく花ふぶき    光枝(春・花)
 春風ゆらす聖堂の燭         亜紀(春)
【名残の裏】
眠る児に豊かに白き母の胸       まき(雑)
 はや初陣の兜りりしく        清栄(雑)
命なり老の誉れと嬉し泣き       櫂(雑)
 孫にスマホをならふ遅き日      茉胡(春)
吹雪いては舞ひあがりては花の塵    雅子(春・花)
 天の大河の氷とけそむ        櫂(春)

名表3、むずむずするは
  4、顔が真赤や
@このあたり「て」が多いので。
名裏4、遅き日
@「日永の里」あり。

五 櫂(捌き)
四 酸模 雅子
三 りえこ 茉胡 まき 松太
二 亜紀 一郎 清栄 光枝
一 葛西美津子(発句) 葉七子 恭子

捌きの出番が少なくなるように!

29日、横浜で「文学部で読む日本国憲法」

3月29日(水)、横浜のNHK文化センターで一日講座「文学部で読む日本国憲法」があります。時間は午後1時〜2時30分。受講の方法など詳細はNHK文化センター横浜のホームページをごらんください。

日本国憲法は国民の幸福を守るために作られました。
ところがを誕生早々、東西冷戦、国内の左右の対立に巻きこまれ、このため肝心の国民は憲法を敬遠しつづけてきました。
70年たった今、国民は憲法にどう向き合うべきか。法律学ではなく、文学の手法で考えます。
テーマ
・「天皇のおことば」のほんとうの意味
・マスコミはなぜトランプ圧勝を見誤ったか
・「戦争放棄」は「言葉の戦争」の選択

うたたね歌仙第33巻は「うるはしの卯辰山の巻」

次回の「うたたね歌仙」第33巻は「うるはしの卯辰山の巻」です。第32巻が終わり次第始まります。 発句は、

花を待つ吾がうるはしの卯辰山   村松二本(春)

参加される方は脇(春)からお送りください。

「ネット投句」の会員は無料です。ネット投句の会員で参加希望者は歌仙の「参加申し込み」からあらかじめお申し込みください。
途中からの参加はできません。

「うたたね歌仙」の進行状況は「うたたね歌仙」のページからどなたでもごらんになれます。

ネット投句(2017年3月15日)選句と選評

①花前の低調か。
②観念的にならないように。
③理屈にならないように。

【特選】
耕すやきき耳頭巾われにあり  14_神奈川  松井恭子
天空を掃き散らすごと竹の秋  14_神奈川  湯浅菊子
@天空に
如何せんこの妻泣かす杉の花  23_愛知  青沼尾燈子
@わが妻。この、は冷たい。
涅槃雪六年経たる虚空より  04_宮城  長谷川冬虹
@春の雪、のほうがよい。
受験生小雨の街へ帰りけり  42_長崎  川辺酸模