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うたたね歌仙

長谷川櫂のサイト

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春着の海の巻/名裏/四

うたたね歌仙 投稿日:2023年3月22日 作成者: dvx223272023年3月22日

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初句 日比谷公園君と歌ひし反戦歌  雅子(雑・恋)
二   企業戦士と持て囃されて   陽子(雑)
三  手にあまる親のお襁褓の取説書 りえこ(雑)
四

【付け句候補】
おつむは春でもおしもは阿修羅
老斑の手の捏ねる草餅
朝寝のあとはいつも昼酒
老たる猫に仔猫の生まる
ころり地蔵を巡る春の日
囀りのなか大樹木葬
春野さ迷ふ寝間着の翁
早も我が身に役立ちて
大石役に抜擢の義士祭
穴を出たての蛇と目が会ふ
春なつかしき泥んこ遊び
百人待ちの老人ホーム
子猫三匹縁の下に生る
青空を突く鳶の鳴き声
ヒトを憐む亀の看経
聖母マリアの踏絵つめたき
ふらここ揺らす恍惚の人
てふてふ追うて今日は何処まで
姨捨山を隠す春霖

春着の海の巻/名裏/三

うたたね歌仙 投稿日:2023年3月22日 作成者: dvx223272023年3月22日

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【名裏】 
初句 日比谷公園君と歌ひし反戦歌  雅子(雑・恋)
二   企業戦士と持て囃されて   陽子(雑)
三  手にあまる親のお襁褓の取説書 りえこ(雑)

次へ。
その成れの果てを描けば。

【付け句候補】
・◯
手にあまる親のお襁褓の取説書
・△
三病をかかへ長生き医者通ひ(妖子)
・●
茶室には亜羅美阿庵と名付けをり
浜離宮庭園見下ろす巨大ビル
いきいきと週に五日の習ひ事
何よりも暇な時間が恐ろしい
夕飯は北京飯店中華丼
晩酌はトイプードルのチロちやんと
世界一勤勉な民だったのに
開いても閉じても痒し花粉症
たまさかにゆるりと浸かる出で湯かな
帰国して時差ぼけのまままた出張
晩学の苦しきことも面白く
母と子の月月火水木金金
使用済み核燃料の行き場なく
土産物置き忘れきし竜宮城
フランスじゃ暴動おきる年金改革
老いの夢やつと叶ひてカフェ開く

春着の海の巻/名裏/三

うたたね歌仙 投稿日:2023年3月20日 作成者: dvx223272023年3月22日

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十二  バカな歴史をまた初めから   櫂(雑)
【名裏】 
初句 日比谷公園君と歌ひし反戦歌  雅子(雑・恋)
二   企業戦士と持て囃されて   陽子(雑)
三

次へ。
その成れの果てを描けば。

【付け句候補】
・◯
手にあまる親のお襁褓の取説書
・△
三病をかかへ長生き医者通ひ
・●
茶室には亜羅美阿庵と名付けをり
浜離宮庭園見下ろす巨大ビル
いきいきと週に五日の習ひ事
何よりも暇な時間が恐ろしい
夕飯は北京飯店中華丼
晩酌はトイプードルのチロちやんと
世界一勤勉な民だったのに
開いても閉じても痒し花粉症
たまさかにゆるりと浸かる出で湯かな
帰国して時差ぼけのまままた出張
晩学の苦しきことも面白く
母と子の月月火水木金金
使用済み核燃料の行き場なく
土産物置き忘れきし竜宮城
フランスじゃ暴動おきる年金改革
老いの夢やつと叶ひてカフェ開く

春着の海の巻/名裏/二

うたたね歌仙 投稿日:2023年3月19日 作成者: dvx223272023年3月20日

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十一 人類の最後のアダム月あふぐ  一郎(秋・月)
十二  バカな歴史をまた初めから   櫂(雑)
【名裏】
初句 日比谷公園君と歌ひし反戦歌  雅子(雑・恋)
二   企業戦士と持て囃されて   陽子(雑)

就職すれば。

次へ。

【付け句候補】
・◯
・△
明日のジョーの拳を胸に(遊歩)
焼け太りせし安保条約(雅子)
孫の来る日は朝からそはそは(善子)
孫にスマホを教はるこの頃(文)
・●
氷りて砕け一輪の薔薇
ビートルズにて覚える英語
高く掲げる藍色の旗
長髪と髭さっぱりと切り
今日こそ明かさん募る思ひを
ちょつと遅れるとテレビ電話が
定年退職年金満額(世代違い)
友のデートへカムフラージュされ(意味不明)
ホームレスも高齢化して
野良のパンチに面食らふポチ
不気味に光るジユラルミンの盾
再開発は都民無視にて

春着の海の巻/名裏/初句

うたたね歌仙 投稿日:2023年3月18日 作成者: dvx223272023年3月19日

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十   勝鬨上げる蟋蟀の王    りえこ(秋)
十一 人類の最後のアダム月あふぐ  一郎(秋・月)
十二  バカな歴史をまた初めから   櫂(雑)
【名裏】
初句 日比谷公園君と歌ひし反戦歌  雅子(雑・恋)

なかなか難しいものですね。

次へ。

【付け句候補】
・◯
日比谷公園君と歌ひし反戦歌
嫌な奴がだんだん好きになつてゆく(松太)
・△
・●(この場合、うそっぽいのはアウト)
夕暮の髭の剃り跡なまめきて
友だち以上恋人未満とヤツが言ふ
同姓名同漢字の我愛す君
死ぬほどに好きだつた君好好爺
一大事恋の電話に父が出て
壁ドンのイケメン気取りによろめいて
初キッス藪蚊で顔のぼこぼこに
さよならと改札くぐり消えた恋
うきうきと二人で住みしエデンかな
それは先生同級生なんてへのかつぱ
マイアミで実現するや世界一
あの時に私をさらつて欲しかった
プレゼントはリップクリーム初デート
窓開けてご覧と公衆電話から
新雪の君のシュプール追いかけて
気の抜けたラムネのような恋をして

春着の海の巻/名表/十二

うたたね歌仙 投稿日:2023年3月17日 作成者: dvx223272023年3月18日

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九  オリーブ搾り油金色桶の中   光枝(秋)
十   勝鬨上げる蟋蟀の王    りえこ(秋)
十一 人類の最後のアダム月あふぐ  一郎(秋・月)
十二  バカな歴史をまた初めから   櫂(雑)

これ以上、出たくないので
前の句に引きずられないでください。

次は恋の句を。
一般論ではなく個人的な(ご自分の)恋を。

【付け句候補】
・◯
・△
・●
地球の相場一気に上がり
欠伸して猫また丸くなる
渚に寄せる詩華の花束
虎視眈々?猿の惑星
大口開けて虫歯の治療
砂に埋もるる自由の女神(借り物)
一万年後も花野原あり
鮭群れのぼる産土の川
いつの日かまた青空の下
迎へてくれる二十五菩薩
色なき風の過ぎ行くばかり(貧血)
実もたわわなる林檎の古木(また秋)
草の実飛ばす仏のくしやみ
風に縺るる芒刈萱
空き家に実るうまさうな柿
静かの海へアポロ降り立つ
天女の舞へるばらいろの朝
大草原に白風さやか
この頃熱き南極大陸

春着の海の巻/名表/十一再募集

うたたね歌仙 投稿日:2023年3月16日 作成者: dvx223272023年3月17日

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九  オリーブ搾り油金色桶の中   光枝(秋)
十   勝鬨上げる蟋蟀の王    りえこ(秋)
十一 人類の最後のアダム月あふぐ  一郎(雑)

次へ。

【付け句候補】
・◯
人類の最後のひとり月あふぐ
・△
粛然と原爆ドーム月蒼く(陽子)
欲望のタワーマンション月照らす(文)
・●
月に酔ひ糸もつれ合ふマリオネット
三々五々木椅子で一献月の酒
将棋盤にらむ二人を月照らす
奉納の薦被り積む月の杜
瀬戸内の波穏やかに月の道
争える月の覇権や愚か者
鎌倉の月海に出てはればれと
整然と月光浴びる稲架の列
葉がくれに桃の微笑む月の中
佳き月で迎へる隣国大統領
生命線月の明かりで手相見る
拉致されし娘思ほゆけふの月
楼閣の窓に差し込む月明り
月光の波がうがうと崩れ簗
持ち古りし艶も月夜の砧槌

春着の海の巻/名表/十一

うたたね歌仙 投稿日:2023年3月15日 作成者: dvx223272023年3月16日

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八   荒地越え来る神の沈黙   光枝(雑)
九  オリーブ搾り油金色桶の中  光枝(秋)
十   勝鬨上げる蟋蟀の王   りえこ(秋)
十一

再募集。

【付け句候補】
・◯
・△
高々と積む米俵月の秋(陽子)
・●
国滅び落ち行く列に望の月
満月に届きさうなるホームラン
オアシスに駱駝の眠る月あかり
月光の洩れ入る古き閻魔堂
吟ずるは瀟湘八景けふの月
船出待つ遣唐船へ今日の月
非常ベル鳴る新月の宵
満月の中に飛び込む池の鯉
昂ぶりの醒めて涼しき月眠る
月煌々黒白ふかく血は陰り
辺境の地は火の海に月天心
赤々と満月上げて揚子江
月よりの使者現れよヒーローよ
吟ずるは瀟湘八景けふの月
なみなみと青磁の碗に月あかり
月光の街を彷徨ふ猪の親子
月影のごと名参謀ブロッコリー
満月の空へ飛び立つ戦闘機

春着の海の巻/名表/十_再募集

うたたね歌仙 投稿日:2023年3月14日 作成者: dvx223272023年3月15日

投句する

八   荒地越え来る神の沈黙   光枝(雑)
九  オリーブ搾り油金色桶の中  光枝(秋)
十   勝鬨上げる蟋蟀の王    りえこ(秋)

次へ。

【付け句候補】
・◯
勝鬨上げる王の蟋蟀
・△
浜は総出で鰯網引く(恭子)
・●
トンボの複眼妖しき光
捨身のうさぎ月に永らふ
紺青の空つかの間の月
吹き飛びし山月煌々と
月光に眠る谷あひの村
月皓々とあばら家の屋根
月影砕く磯の荒波
花嫁乗せてゆくぽんぽん船
船が分けゆく月の大波
望の月浴び熟寝の母子
鎮守の森に梟の鳴く
銀冷やかにナイフとフォーク
月に向かつて打つ大ホーマー
クルーズ船を照らす満月
大鹿望む月光の海
月の路地からハバネラの歌

春着の海の巻/名表/十

うたたね歌仙 投稿日:2023年3月12日 作成者: dvx223272023年3月14日

投句する

七  九十九髪結束帯の命乞ひ    櫂(雑)
八   荒地越え来る神の沈黙   光枝(雑)
九  オリーブ搾り油金色桶の中  光枝(秋)
十

では
再募集。

【付け句候補】
・◯
・△
月浴びてゐる一丁の鎌(松太)
・●
娘らの華やぐ村秋祭り
眼慣れくるちちろ鳴く闇
湖面に揺るる望月の影
秀吉好みの箔押し瓢箪
ギター爪弾く少女さやけし
秋高々と鰯雲いく
波光誘ふ明月の沖
ひょろりと伸びる紅天狗茸
蟷螂のごとポールダンサー
肩を寄せ合ふ線香花火
影長々とエンタシス柱
瀬戸内の海照らす満月
月の雫を浴びて鳴く虫
収穫祭にサーカスの像
岬の村へ花野揺れをり
きらめきうねる稲雀団
白布爽やかナイフとフォーク
月満つオーレ舞ふフラメンコ

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2023年度の会費について

2023年度のネット投句の会費(6,000円)は3/20までにご送金ください。4/1が会員継続の切替日になります。

【振込口座】は

ゆうちょ銀行  〇二九店  当座  0082817 ネット投句

退会する人は連絡の必要はありません。会費の納入がなければ自動的に退会となります。

【郵便払込票】での送金を希望される方は「ネット投句」のサイトからお申し込みください。郵便払込票を郵送いたします。

次の歌仙は「白魚の巻」

次のうたたね歌仙第68巻の発句です。

白魚のいのちのひかり汲みにけり 上條多恵(春)

参加される方は脇(春)からお送りください。67巻が終わり次第始まります。

「うたたね歌仙」はネット投句会員なら無料で参加できますが、zoomによるレクチャーを受けることが参加の条件になります。
レクチャーは一巻につき一回切りです。 レクチャーのテキストは67巻の「春着の海の巻」。あらかじめプリントアウトしてください。 レクチャーを希望される方は下記のフォームからお申し込みください。ZoomのURLを通知いたします。 レクチャ-は満尾の日の午後8時から約1時間です。

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