四 夜ごと戸口に小判一両 森恵(雑)
五 刺青の馥郁として白き肌 櫂(雑・恋)
六 密林深くラフレシア咲く 遊歩(夏か雑)
七 黄金の猿の仏を拝(おろ)かみて 光枝(雑)
振り回されているのに気づかない
あまた。
次へ。
猿の仏は
何を叶えてくれるのか。
【付句候補】
⚪︎
黄金の猿の仏を拝かみて
△
×
一斉に飛び立つ水鳥数千羽
くるくると蝿取り紙を店の先
いそいそとおびき寄せらるゴマの蠅
蠅叩き振るもけだるき熱帯市場
虹炎えつきて殺戮の武器輸出
始祖鳥に似た大鳥がぎやあと鳴く
はるかなる熱帯季語の思ひ付き
血の汗を流して築くピラミッド
病院を装ひ人体実験場
朽ち果てて虚ろを狙ふ戦車砲
谺する迦陵頻伽の声涼し
火山湖を震はせてをり大地震
煮込み鍋始原の海のカオスなり
