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俳句的生活

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古志鎌倉ズーム句会(2022年1月16日)

俳句的生活 投稿日:2022年1月17日 作成者: 田中 益美2022年1月17日

第一句座
•藤英樹選
【特選】
千年の楠のかたちの淑気かな    升谷正博
神鶏の声伸びやかに初詣      曽根崇
なみなみと焙じ茶いれて冬深し   曽根崇
どよめかせ宙乗りに沸く初芝居   西川遊歩
金継ぎの碗の一服寒に入る     升谷正博
駆け巡るパンデミックス地球凍つ  仲田寛子
【入選】
豊満なイヴとなりたる初湯かな   イーブン美奈子
一畳の大鮟鱇のぬめりかな     西川遊歩
綾とりの橋架け替へて春を待つ   園田靖彦
場違いなほどに大輪寒牡丹     田中益美
人の世の花なきころを寒の紅    森永尚子
蝋梅や背筋伸ばして通りけり    おほずひろし
餅花の白一色にふぶきけり     長谷川櫂
雪国に白くまばゆし蕪寿し     葛西美津子
霜晴の野を煌めかせ雀とぶ     曽根崇
一生涯をんな盛りや初鏡      萬燈ゆき

•長谷川櫂選
【特選】
煩悩の一本道を着ぶくれて      森永尚子
しらさぎの群れゆく冬の彼方かな  イーブン美奈子
天井絵龍もたじろぐ寒さかな    湯浅菊子
【入選】
冬帽子退職までの五百日      萬燈ゆき
綾とりの橋架け替へて春を待つ   園田靖彦
人の世の花なきころを寒の紅    森永尚子
枝の雪蹴散らしふくら雀かな    仲田寛子
初鴉ときどき飛んで場所を変へ   おほずひろし

第二句座 (席題:白魚、冴え)
•藤英樹選
【特選】
月冴えてひとり心のふけゆけり   吉田順子
冴ゆる夜の闇走りゆく何ならん   おほずひろし
【入選】
太陽は白い丸なり冴えにけり    森永尚子
大山門閉ぢたる音の冴え冴えと   関根千方
地獄絵の釜がまつ赤や月冴ゆる   イーブン美奈子
白魚や篝火かかげ隅田川      吉田順子

•長谷川櫂選
【特選】
白魚はひかりの波にまぎれけり   園田靖彦
火の映る水を掬ひて白魚舟     神谷宣行
蒸し上げて白魚春の風姿かな    喜田りえこ
【入選】
さえざえと灯のなき家へ帰りけり  葛西美津子
白魚や朝日を受けてきらきらと   藤原智子
白魚の味なき味を卵とぢ      萬燈ゆき
四手網ぽんぽん叩き白魚汲む    金澤道子
懐かしき江の島句会白魚丼     藤英樹
白魚や影もかたちもなきごとく   萬燈ゆき
清らかな水を漁る白魚舟      西川遊歩

『四季のうた 美しい日々』ができました

俳句的生活 投稿日:2022年1月17日 作成者: dvx223272022年1月17日

 以下は巻頭の文章「美しい日々」からの抜粋です。

二伸
わたしの晩年は俳諧のおかげて
ずしぶん楽しいものになりました。
ご厚情に感謝します。ありがたう。

二〇一二年
六月ニ十日午後

その年の十月十三日、丸谷さんが亡くなる四か月前の手紙である。死の気配が漂うのはそのせいだろう。背景を少々説明しておくと、数年前から岡野弘彦(おかのひろひこ)さんと三人で毎月、歌仙(連句)を巻いていて、ここに「俳諧」とあるのがそれである。
私は大きなため息をついた。というのは当時を思い出しだからではない。手紙をいただいたときはただの連絡用、ただの日常の一コマとしか考えていなかったのに時を経て手にすると、どれも奇蹟のように美しい光に包まれているではないか。
歳月が日常を奇蹟に変えたのか、それとも日常は日常のままはじめから輝いているのか、いま考えているところである。—–

(註:文中の「丸谷さん」は丸谷才一(まるやさいいち)さんのこと。)

古志広島ズーム句会(2022年1月9日)

俳句的生活 投稿日:2022年1月10日 作成者: KAI2022年1月10日

第一句座              
・矢野京子選 
【特選】
猿曳きを親と信じてあとを追ふ     菅谷和子
会はぬでも済む人数多ごまめ噛む    飛岡光枝 
今年また走ってゐるね初出勤      原京子
子ら帰り子らの匂ひの蒲団干す     岡村美紗子
初富士の木花咲耶照りたまふ      長谷川櫂
【入選】
スマートフォン画面のなかの年賀かな  長井亜紀
とりどりのヤッケやそりや二日かな   夏井通江
寒に入る百合根はあまくかぐはしく   神戸秀子
鏡餅年々小さく二人かな        菅谷和子
空想の翼を広げ寝正月         ももたなおよ
降る雪よコロナ浄めてくれまいか    大場梅子
初めての黒豆母の味に似ず       ストーン睦美
水仙の葉のばうばうと蕾をり      飛岡光枝
雪しんしん七草の粥吹きこぼる     大平佳余子
雪積る東京タワーの点りたり      林弘美
霜の夜や葱はとろりと蜜を溜め     原京子
足踏みのミシンカタカタ縫始      ももたなおよ
大空を逆さまにして出初め式      城山邦紀
大波に揺るるもよかれ宝船       斉藤真知子
丹頂は嘆きの丈をきそひけり      長谷川櫂
着ぶくれや夜空に宇宙ステーシヨン   河本秀也 
夜の雪屏風の松に降り積もれ      斉藤真知子
蝋梅の香に触れ遊ぶひかりかな     ももたなおよ
 
・長谷川櫂選 
【特選】
干からびた身体を戻す初湯かな     ストーン睦美
大空を逆さまにして出初め式      城山邦紀       
雪の中身を横たへて大根かな      飛岡光枝  
着ぶくれや夜空に宇宙ステーシヨン   河本秀也
冬きらきら夜の家々灯りけり      夏井通江
【入選】
いつの間に日陰りけり花びら餅     飛岡光枝
こわごわと病夫に替わり雪下ろし    岡村美紗子
とりどりのヤッケやそりや二日かな   夏井通江
会はぬでも済む人数多ごまめ噛む    飛岡光枝
駆け抜くるLINEの文字や去年今年    河本秀也
子ら帰り子らの匂ひの蒲団干す     岡村美紗子
七草籠つぎつぎ買はれ雪の町      神戸秀子
日になれよ星になれよと薺打つ     長井亜紀
覗き込む昨夜の鏡や雪をんな      飛岡光枝
頻尿の腰の重たき炬燵かな       安藤文
蝋梅の香に触れ遊ぶひかりかな     ももたなおよ

第二句座(席題:寒施行、七草)
・矢野京子選 
【特選】
ふりむけば闇あるばかり寒施行     長井亜紀
雲水のそつと置きたる寒施行      大場梅子
寒施行闇に光れるあまたの目      安藤文
雪のけて野施行の幸置きにけり     ストーン睦美
母もまたホームの七草食べをるか    夏井通江
【入選】
七草や分けても多き母子草       林弘美
とぼしかる夕餉を分けて寒施行     菅谷和子
寒施行あとかたもなく消えゐたり    長谷川櫂
寒施行カラスに取つて食はれけり    菅谷和子
寒施行思はぬ獣あらはれし       上松美智子
七種を叩いてをれば鳥歌ふ       ももたなおよ
七草の色やいのちを賜りぬ       城山邦紀  
赤ん坊の口につけやる七草粥      斉藤真知子

・長谷川櫂選 
【特選】
ふりむけば闇あるばかり寒施行     長井亜紀
むせるなと水も汲みおく寒施行     米山瑠衣  
わが腹の透き通るほど七草粥      高橋真樹子
寒施行手つかずのまま石の上      矢野京子
雪のけて野施行の幸置きにけり     ストーン睦美
【入選】
七草や分けても多き母子草       林弘美 
寒施行これも五欲の一つかな      大平佳余子
寒施行闇に光れるあまたの目      安藤文
寒施行狐の親子礼に来る        岡村美紗子
七種粥まずいまずいと泣く子かな    安藤文
七草の吹けばかがやく粥熱し      長井亜紀
七草や芸妓集ひて賑やかに       上松美智子
七草粥吹きて術後の検診へ       大平佳余子
七草粥食べるや胸のあずましさ     高橋真樹子
赤ん坊の口につけやる七草粥      斉藤真知子
早々と鳥のきてゐる寒施行       斉藤真知子
大油揚げ石でおさへて寒施行      飛岡光枝
洞穴に曰く因縁寒施行         矢野京子
特売の芹をたつぷり七日粥       安藤文
病得て七草粥の身に沁みる       城山邦紀
母もまたホームの七草食べをるか    夏井通江

ネット投句、年間賞(冬)は夏井通江さん

俳句的生活 投稿日:2022年1月2日 作成者: dvx223272022年1月2日

【大賞】
綿虫の無より涌き出てさまよへり  岐阜  夏井通江
【次点】
朽ち果てて月光になる鯨かな    神奈川 三玉一郎
裸木の村に帰りぬブリューゲル   石川  花井淳
あちこちに寄り道したる炬燵かな  大分  竹中南行
帰省子のこころの丈も伸びてをり  東京  畠山奈於
スケーター白き孤独のただ中へ   大阪  澤田美那子
【候補】
耳たしかペンまたたしか夜の長き  長野  金田伸一
宇宙から帰る人あり十三夜     東京  森徳典
かはいがるやうに無花果むきはじむ 石川  松川まさみ
われさきと迎えにくるよ雪螢    北海道 高橋真樹子
木枯や聞こえぬ耳を欹てて     福島  渡辺遊太
あかあをき卓の林檎よ今朝の冬   神奈川 越智淳子
大いなる佐渡の晴れ間の日向ぼこ  新潟  安藤文
烏瓜一つは命一つは死       愛知  稲垣雄二
焼芋や百歳にして母恋し      奈良  喜田りえこ
はづかしゆうない無花果吸え往還  長野  柚木紀子
すみれいろの夕暮包むマントかな  和歌山 玉置陽子
あわてても齢七十寝正月      長崎  川辺酸模
旅人のこころで拾ふ落葉かな    北海道 芳賀匙子
あこがれのものぐさ太郎大旦    東京  神谷宣行
吊られたる外套同士ひそひそと   愛知  青沼尾燈子
雪女郎今夜あたりと言ふ今夜    京都  佐々木まき
音かろく胸にひびかせ初箒     大阪  安藤久美
寝室の奥まで白む雪の朝      広島  鈴木榮子

ネット投句(2021年12月31日)特選と選評

俳句的生活 投稿日:2022年1月1日 作成者: KAI2022年1月2日

【特選】      
あこがれのものぐさ太郎大旦     東京 神谷宣行
帰省子のこころの丈も伸びてをり   東京 畠山奈於
・夏の句      
初鏡増えてよろしき笑ひ皺      神奈川 松井恭子
そこそこの大事ありけり除夜の鐘   長野 金田伸一
独り純白パズル埋むる雪夜      長野 柚木紀子
吊られたる外套同士ひそひそと    愛知 青沼尾燈子
雪女郎今夜あたりと言ふ今夜     京都 佐々木まき
晴れているだけで一福初詣      京都 佐々木まき
こんな夜でありしと榾を一つ足す   大阪 安藤久美
音かろく胸にひびかせ初箒      大阪 安藤久美
雪の日を泣く子はゐねが肩ぐるま   大阪 高角みつこ
搗きたての餅の粘りを今年こそ    大阪 木下洋子
スケーター白き孤独のただ中へ    大阪 澤田美那子
寝室の奥まで白む雪の朝       広島 鈴木榮子

古志仙台ズーム句会(2021年12月26日)

俳句的生活 投稿日:2021年12月28日 作成者: KAI2021年12月28日

第一句座              
・長谷川冬虹選
【特選】
餅米を研ぎ赤鬼の手となりぬ         宮本みさ子
団扇もて冷ます尺余の鏡餅          宮本みさ子
忘年会こつそり抜ける二人かな        森 凜柚
芹なづな花を夢みて粥の中          上村幸三
【入選】
隈取を落とし楽屋の冬至風呂         鈴木伊豆山
寒林の線量未だ土の神            佐藤和子
着ぶくれて辣韭の皮剝くごとく        上 俊一
年毎に手を抜いてゆく年用意         齋藤嘉子
野辺送り黒々と行く深雪中          甲田雅子
虎張り子雪の夜更けに小さく吼ゆ       服部尚子
腰たかく水をまといて芹を摘む        甲田雅子
荒鮭の骸の中を水流る            長谷川櫂
良き年も哀しき年も逝きにけり        森 凜柚
百年間餅搗くのみの石の臼          宮本みさ子

・長谷川櫂選
【特選】
残生に花の日々あり日向ぼこ         川辺酸模
団扇もて冷ます尺余の鏡餅          宮本みさ子
柚子風呂や国を出ざること二年        長谷川冬虹
冬凪に干し蛸うつらうつらかな        齋藤嘉子
深閑と月に眠るや蓮の骨           川辺酸模
【入選】
冬ごもり毛玉だらけの父の服         伊藤 寛
ピンポンに笑ひ転けたる湯ざめかな      及川由美子
徘徊を散歩といひて年の暮          上 俊一
新しき言葉生まるる息白し          森 凛柚
年毎に手を抜いてゆく年用意         齋藤嘉子
丸かじりすれば清々蕪かな          石原夏生
餅米を研ぎ赤鬼の手となりぬ         宮本みさ子
風呂敷で一升くるみ師走かな         上 俊一
八つ頭どれが親やら子どもやら        武藤主明
山茶花をくぐりて猫の戻り来る        平尾 福
雪衾日に日に厚く山眠る           齋藤嘉子
混沌のニュースさておき柚子湯かな      佐藤和子
産土の神の還れる当もなし          武藤主明
新年や堂々と行く老いの道          平尾 福

第二句座(席題:人参、初明り、嫁が君)
・長谷川冬虹選
【特選】                      
人参の花のかたちや母の顔          川村杳平
嫁が君チーズの穴からみる世界        服部尚子
赤々と人参膾雑煮餅             鈴木伊豆山
海上をふるへるやうに初明り         及川由美子
月山の寝姿ほのと初明り           伊藤 寛
姑に手鞠麩はこぶ嫁が君           服部尚子
まつさらな闇まつさらな初明り        森 凛柚
【入選】
子を連れて年始回りか嫁が君         川辺酸模
一日の命ありがた初明り           那珂侑子
実家てふ彼方の記憶嫁が君          川村杳平
独り居を知つてか知らずか嫁が君       及川由美子
人参は人参らしき色であれ          佐伯律子

・長谷川櫂選
【特選】
人参の色の明るさ包丁す           石川桃瑪
独り居を知つてか知らずか嫁が君       及川由美子
人参は人参らしき色であれ          佐伯律子
今年またともに暮らさん嫁が君        武藤主明
【入選】
嫁が君の歯型も目出太大鏡          鈴木伊豆山
飼い猫のまた持てあそぶ嫁が君        阿部けいこ
人参のやうな一句を賜らん          長谷川冬虹
姑のしかけし罠に嫁が君           伊藤 寛
母の部屋隣に移し初明かり          甲田雅子
まつさらな闇まつさらな初明り        森 凛柚

ネット投句(2021年12月15日)特選と選評

俳句的生活 投稿日:2021年12月26日 作成者: KAI2021年12月26日

【特選】  
旅人のこころで拾ふ落葉かな    北海道 芳賀匙子
鉈彫のやうな山なみ大根干す    神奈川 金澤道子
もどれないところまで来し日向ぼこ 神奈川 三玉一郎
・もどれず、で十分。どこにいて、どこにもどれないか、不明。  
日向ぼこ眼つぶれば地球回る    神奈川 松井恭子
冬薔薇の蕾の如き覚悟あり     愛知 稲垣雄二
柚子大樹とげの長さもただならぬ  兵庫 藤岡美恵子
・ね、ず。ぬ、すわりわるし。  
かの昔富国強兵寒卵        奈良 喜田りえこ
ささやきの小径へ誘ふ雪蛍     和歌山 玉置陽子
あちこちに寄り道したる炬燵かな  大分 竹中南行

古志金沢ズーム句会(2021年12月19日)

俳句的生活 投稿日:2021年12月20日 作成者: dvx223272021年12月21日

第一句座(当季雑詠)
・鬼川こまち選
【特選】
首振つて御慶をのぶる張子かな     近藤沙羅
柔らかき白き鎧のマスクかな      田中紫春
君の席に蝶の来てゐる日向ぼこ     稲垣雄二
胎の子と二人でひとつ夢はじめ     玉置陽子
野の風をくるりと結び掛け柳      篠原隆子
十二月八日少年兵のまま老いぬ     玉置陽子
掘り上げし蓮根に一つ氷の芽      長谷川櫂
荒鮭の残骸息をしてゐたり       長谷川櫂
【入選】
まさぐりて足に湯たんぽ届かする    佐々木まき
煤払ふ羽にほのめく飛天かな      泉早苗
対岸の火事見るごとく日々過ごし    間宮伸子
楡の幹凍裂の音天にまで        間宮伸子
後悔も欲も捨てたる布団かな      山本桃潤
失念の山となりたる落葉かな      松川まさみ
大皿に男料理を三日かな        清水薫
正月といふ大きな遊び心かな      長谷川櫂
青空の竹にまたがり懸大根       近藤沙羅
臼杵に雪もかをるや年の市       酒井きよみ
数へ日や神々愚痴を言い募る      中野徹
この星の涙は尽きず流れ飛ぶ      田中紫春
神棚に大らかな雲年迎ふ        花井淳
葉牡丹や渦巻くばかり人の世は     宮田勝
蕉翁の亡骸行きし冬の川        氷室茉胡

・長谷川櫂選
【特選】
冬籠の穴抜け出して句会かな      近藤沙羅
胎の子と二人でひとつ夢はじめ     玉置陽子
臼杵に雪もかをるや年の市       酒井きよみ
車まで臼ころがして年の市       酒井きよみ
輪一つ天よりくだり掛け柳       篠原隆子
【入選】
ぼたん雪ささやきながら降つて来る   趙栄順
首振つて御慶をのぶる張子かな     近藤沙羅
トロ箱や鮟鱇の目の無愛想       梅田恵美子
寒鰤の胃袋焼いて天狗舞        稲垣雄二
君の席に蝶の来てゐる日向ぼこ     稲垣雄二
八十を越へても女春支度        佐々木まき
賢なるや愚なるや鮟鱇大頭       松川まさみ
仰ぎ見る太陽の門初景色        清水薫
マスクして目力強き寂聴尼       氷室茉胡
帰らねばならぬ家あり冬苺       玉置陽子

第二句座(席題:初参、寒紅)
・鬼川こまち選
【特選】
太陽と水は命や初参り         間宮伸子
寒紅のもろ肌をぬぐ楽屋かな      篠原隆子
火の鳥のごとき寒紅引きにけり     安藤久美
寒紅や女の業は花のごと        長谷川櫂
寒紅のはつしと返す言葉かな      松川まさみ
神様をはしごしてゆく初参       田村史生
【入選】
人の世にすこし疲れて寒の紅      梅田恵美子
初詣持ちつ持たれつ雪の道       佐々木まき
恋はるか寒紅褪せてゆきにけり     趙栄順
愛といふごちやごちやのもの初みくじ  間宮伸子
寒紅の華やかなりし間宮さん      花井淳
融雪の水蹴散らせて初参        花井淳
堪忍の知恵さづからん初詣       安藤久美
にこやかな遺影に残る寒の紅      密田妖子
寒紅を引いて定まる心かな       氷室茉胡
願ひより感謝の心初詣         氷室茉胡

・長谷川櫂選
【特選】
静かなる老いし鏡や寒の紅       稲垣雄二
寒紅の女の言の葉静かなり       山本桃潤
寒紅のはつしと返す言葉かな      松川まさみ
白雪のかかるめでたさ初詣り      佐々木まき
凡夫われまた一よりぞ初参       安藤久美
堪忍の知恵さづからん初詣       安藤久美
初みくじ開きてそつともう一つ     酒井きよみ
【入選】
今年また菩薩顔して寒の紅       稲垣雄二
もう半歩神の前へと初参り       清水薫
鯛焼屋いちばん人気初詣        酒井きよみ
人の世にすこし疲れて寒の紅      梅田恵美子
家族中の願ひ託され初詣        氷室茉胡
寒紅のもろ肌をぬぐ楽屋かな      篠原隆子
八仙のひとりはをなご寒の紅      鬼川こまち
寒紅や心にひとつ志          玉置陽子
敷きむしろ水づく参道初詣       密田妖子
紀ノ海のいや眩しきや初詣       玉置陽子
火の鳥のごとき寒紅引きにけり     安藤久美
明日香路の空の広さや初詣       趙栄順
寒紅を軽くおさへる人のあり      近藤沙羅
融雪の水蹴散らせて初参        花井淳
にこやかな遺影に残る寒の紅      密田妖子
寒紅や震える手元ままならず      田中紫春
大土佐のまほらの寺や初詣       橋詰育子
初詣礼儀正しき小悪党         稲垣雄二

ネット投句(2021年11年30日)特選と選評

俳句的生活 投稿日:2021年12月18日 作成者: KAI2021年12月18日

・想いが通じてこそ俳句です。
・詠みっ放しは俳句ではない。
・通じるよう、確認と工夫を。
・よいお年を。

【特選】
十二月八日のラッパはるけしや  05_秋田  佐藤一郎
今は亡き猫ひざにゐる小春かな  14_神奈川  越智淳子
伊賀大津浪速思ふや翁の忌  14_神奈川  越智淳子
生と死の間まぶしき日向ぼこ  14_神奈川  三玉一郎
裸木の村に帰りぬブリューゲル  17_石川  花井淳
はづかしゆうない無花果吸え往還  20_長野  柚木紀子
綿虫の無より涌き出てさまよへり  21_岐阜  夏井通江
すみれいろの夕暮包むマントかな  30_和歌山  玉置陽子
あわてても齢七十寝正月  42_長崎  川辺酸模

間宮伸子句集『桜鯛』(青磁社)ができました

俳句的生活 投稿日:2021年12月18日 作成者: dvx223272021年12月26日

 
 古志同人の間宮伸子さんの第一句集(青磁社)が刊行されました。収録されている中から句をいくつか紹介します。

日傘さして入る竹林の世界かな
昼寝せぬとは可愛げのなき人よ
夕涼み夜が隣に来てをりぬ
海風の音聞きながら煮凝りぬ
関取に抱かれて笑ふ桜鯛

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読売新聞「四季」から

麗けき大福餅のほとりかな     相生垣瓜人

 大福には人を幸せにする力がある。鏡餅の威厳もなく、桜餅の色香があるわけでもないが、白粉をはたいたあの福顔にまみえると、誰でも相好がゆるむだろう。それに大と福、たった二文字の、この命名のすばらしさ。「麗か」は春の季語。
『負暄』

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    これからのイベント

    • 4月11日(土)朝カルズーム講座「『おくのほそ道』をよむ」」
    • 4月12日(日)鎌倉ズーム句会
    • 4月13,14日(月、火)吉野山句会
    • 4月19日(日)金沢ズーム句会
    • 4月26日(日)太宰府天満宮奉納全国俳句大会
    • 4月29日(水、昭和の日)仙台ズーム句会
    • 5月3日(日)広島ズーム句会
    • 5月6日(水、振替休日)ネット投句スクーリング句会
    • 5月9日(土)朝カルズーム講座「『おくのほそ道』をよむ」」
    • 5月10日(日)鎌倉ズーム句会
    • 5月16日(土)「小林一茶」講演会(江東区総合区民センター)
    • 5月17日(日)金沢ズーム句会
    • 5月23日(土)朝カルズーム講座「1億人の俳句入門」
    • 5月24日(日)仙台ズーム句会

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    俳句世界遺産の問題について、ご意見を「お問合せ」からお寄せください。賛否にかかわらず、有意義な意見はこのサイトで紹介します。

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    『「おくのほそ道」を読む 決定版』
    中公文庫
    800円+税
    2026年2月刊行


    『「おくのほそ道」を読む 決定版』
    ちくま文庫
    1,000円+税
    2025年5月刊行


    『四季のうた ウクライナの琴』
    中公文庫
    800円+税
    2025年1月刊行


    『長谷川櫂 自選五〇〇句』
    朔出版
    2200円+税
    2024年4月刊行


    『四季のうた 井戸端会議の文学』
    中公文庫
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    2024年1月刊行


    『小林一茶』
    河出文庫
    800円+税
    2024年1月刊行


    『ふじさわびと』vol.26
    株式会社ふじさわびと
    無料配布
    2023年1月発行


    『四季のうた 雨ニモマケズ』
    中公文庫
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    2023年1月刊行


    『和の思想』
    岩波新書
    980円+税
    2022年7月刊行


    『俳句と人間』(3刷)
    岩波新書
    860円+税
    2022年1月刊行


    100分de名著『おくのほそ道』(10刷)
    NHK出版
    1,000円+税
    2014年10月刊行


    『四季のうた 美しい日々』
    中公文庫
    800円+税
    2022年1月刊行


    句集『太陽の門』
    青磁社
    2200円+税
    2021年8月刊行


    『四季のうた 天女の雪蹴り』
    中公文庫
    800円+税
    2021年1月刊行


    大岡信『折々のうた』選 俳句(二)
    長谷川櫂 編
    岩波新書
    780円+税
    2019年12月刊行


    『四季のうた 普段着のこころ』
    中公文庫
    800円+税
    2019年12月刊行


    大岡信『折々のうた』選 俳句(一)
    長谷川櫂 編
    岩波新書
    780円+税
    2019年11月刊行


    『歌仙一永遠の一瞬』
    岡野弘彦、三浦雅士、長谷川櫂
    思潮社
    2200円+税
    2019年1月刊行


    『歌仙はすごい』
    辻原登、永田和宏、長谷川櫂
    中公新書
    880円+税
    2019年1月刊行


    『四季のうた 至福の時間』
    中公文庫
    700円+税
    2018年12月刊行


    『九月』
    青磁社
    1800円+税
    2018年8月刊行


    『Okinawa』
    Red Moon Press
    $15
    俳句 長谷川櫂
    英訳 デイヴィッド・バーレイ&田中喜美代(紫春)
    2018年5月刊行


    『俳句の誕生』(4刷)
    筑摩書房
    2300円+税
    2018年3月刊行


    『四季のうた 想像力という翼』
    中公文庫
    700円+税
    2017年12月刊行


    『芭蕉さん』
    俳句・芭蕉 絵・丸山誠司
    選句解説・長谷川櫂
    講談社
    1500円+税
    2017年3月刊行


    『震災歌集 震災句集』
    青磁社
    2000円+税
    2017年3月刊行


    『四季のうた 文字のかなたの声』
    中公文庫
    600円+税
    2016年12月刊行


    藤英樹著『長谷川櫂 200句鑑賞』
    花神社
    2500円+税
    2016年10月刊行


    『文学部で読む日本国憲法』
    ちくまプリマー新書
    780円+税
    2016年8月刊行


    『日本文学全集12』松尾芭蕉、与謝蕪村、小林一茶
    松浦寿輝、辻原登、長谷川櫂選
    河出書房新社
    2,600円+税
    2016年6月刊行


    『四季のうた 微笑む宇宙』
    中公文庫
    700円+税
    2016年3月刊行


    『芭蕉の風雅 あるいは虚と実について』
    筑摩選書
    1,500円+税
    2015年10月刊行


    『沖縄』
    青磁社
    1,600円+税
    2015年9月刊行


    『入門 松尾芭蕉』
    長谷川櫂 監修
    別冊宝島
    680円+税
    2015年8月刊行


    『歌仙一滴の宇宙』
    岡野弘彦、三浦雅士、長谷川櫂
    思潮社
    2000円+税
    2015年2月刊行


    『吉野』
    青磁社
    1,800円+税
    2014年4月刊行
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    そのほかの本

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