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俳句的生活

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10月29日に連句会「 刈り刈りて夏草の巻」

俳句的生活 投稿日:2022年10月19日 作成者: KAI2022年11月1日

第9回かなぶん連句会「刈り刈りて夏草の巻」が10月29日(土)、神奈川近代文学館で開催されます。

参加者が五・七・五の長句と七・七の短句を互い違いに組み合わせて詠み、ひとつの作品世界を完成させます。選句をめぐる選者のお話しもお楽しみください。初心者や観覧のみの方も歓迎します。

参加者全員に読売新聞社から長谷川櫂『四季のうた 美しい日々』(中公文庫)がプレゼントされます。

    刈り刈りて夏草の巻 
発句 夏草や刈つても刈つても生えて来る  登(夏)
脇   戦車を襲ふ黒山の蟻        櫂(夏)
第三 国境の夜空をわたる風はるか   ゆかり(雑)
四   上善如水で秋意尽くせり      登(秋)
五  丸々と夕顔の実も望月も       櫂(秋・月)
六   あらへうふらへう露のたましひ ゆかり(秋)

当日13:20までに第六句に続く七句目(雑〈無季〉で五七五)を葉書大の厚めの紙にサインペンで書いてご持参ください。おひとり様1句です。サインペンは当日の投句で使いますのでご持参ください。観覧のみの方は投句は不要です。
 
*次の句へのアドバイス(小島ゆかり)
月夜よし二つ瓢(ふくべ)の青瓢(あをふくべ)あらへうふらへうと見つつおもしろ
前句の夕顔の実と望月から北原白秋の歌を思い出しました。さらに中秋の名月の翌日、物の怪(生霊)にとりころされた『源氏物語』の夕顔を思い、あらひょうふらひょうと浮遊する、露のごとくはかないこの世の魂と付けました。

日  時:2022年10月29日(土)13:30開始(13:00開場)16:30頃終了予定
会  場:神奈川近代文学館大ホール
選  者:長谷川櫂、小島ゆかり、辻原登
参加料 :無料
申込方法:電話(045-622-6666)
     申込フォームhttps://www.kanabun.or.jp/kanabunrenku2022/
詳  細:こちらをご覧ください→https://www.kanabun.or.jp/event/17033/

古志金沢ズーム句会(2022年10月16日)

俳句的生活 投稿日:2022年10月17日 作成者: dvx223272022年10月18日

第一句座(当季雑詠)
・鬼川こまち選
【特選】
雲割つて沖に日の差す梅室忌      宮田勝
世はなべて塵となるらん梅室忌     中野徹
大加賀に披講の声や梅室忌       田村史生
梅室忌加賀のふと葱ふとるころ     泉早苗
萩刈るや風の塒をこはしつつ      玉置陽子
病む雁を守れる棹や卯辰山       山本桃潤
片町は時雨てゐるか梅室忌       近藤沙羅
穂高より消しゴムほどや秋の富士    梅田恵美子
縫ひおへば梅室忌なり針数ふ      越智淳子
埋み火をほり熾したり梅室忌      酒井きよみ
眠さうな白山なりや梅室忌       松川まさみ
【入選】
刀研ぐすなはち推敲梅室忌       花井淳
切株に大樹を思ふ梅室忌        花井淳
きんと貼る障子一枚梅室忌       安藤久美
その墓に小鳥のあそぶ梅室忌      酒井きよみ
菊の香のよき連衆よ梅室忌       山本桃潤
空高く通草の笑ひゐたりけり      橋詰育子
捨て舟の秋草に花梅室忌        藤倉桂
秋の社光もろとも餅拾ふ        近藤沙羅
秋燕いつそこのまま能登の人      中野徹
小鳥来るゆつくり覚むる母の夢     趙栄順
小壺には加賀の水あめ梅室忌      酒井きよみ
戦争をおこすはをとこ放屁虫      梅田恵美子
年重ね見ゆるものあり星月夜      中野徹
白山に名残の月や梅室忌        趙栄順
芳墨の発句付句や梅室忌        宮田勝
柳散る水しづかなり梅室忌       飛岡光枝
落し水は瑞穂の国の寝息かな      氷室茉胡

・長谷川櫂選
【特選】
襟立てて友をなくせし顔がゆく     安藤久美
大加賀に披講の声や梅室忌       田村史生
釣忍枯れなんとして空にあり      飛岡光枝
柳散る水しづかなり梅室忌       飛岡光枝
老い母に花のかんばせ今年米      趙栄順
【入選】
かへり花一花を供花に梅室忌      泉早苗
その墓に小鳥のあそぶ梅室忌      酒井きよみ
腸へ沁むひやおろし梅室忌       玉置陽子
白山もあたりの山も冬を待つ      佐々木まき
義仲寺や湖は昔よ秋の暮        越智淳子
玉の句をひろひ集めん梅室忌      酒井きよみ
御濃茶で偲ぶ梅室の忌なりけり     鬼川こまち
秋深き靴音止まる扉かな        松川まさみ
新米や生涯越の米愛す         趙栄順
存分に古びて軽き簾かな        玉置陽子
太陽の孫やひ孫や茨の実        鬼川こまち
茶屋町をそばへが通る梅室忌      酒井きよみ
梅室忌加賀のふと葱ふとるころ     泉早苗
梅室忌路傍の花を祀りけり       宮田勝
白山の氷はじめや梅室忌        梅田恵美子
夫婦とてそれぞれ秘策菊作り      氷室茉胡
片町は時雨てゐるか梅室忌       近藤沙羅
芳墨の発句付句や梅室忌        宮田勝
埋み火をほり熾したり梅室忌      酒井きよみ
梅室忌碑に玉の露しとど        佐々木まき

第二句座(席題=冬支度、下り鮎)
・鬼川こまち選
【特選】
秋の鮎光は影と変りけり        花井淳
理と情のぶつかる夫婦冬支度      間宮伸子
鮎落ちて竹美しき山廬かな       飛岡光枝
枯れ枯れて鮎の落ちゆく夢の中     飛岡光枝
錆鮎の色深みゆく人の世も       近藤沙羅
落ち鮎の落つることなき生の淵     稲垣雄二
落鮎の安らかなりやただ流る      越智淳子
【入選】
白山の渓の香りの下り鮎        花井淳
腹割かぬやうに煮つめる子持鮎     長谷川櫂
母もまたひとつ年寄る冬支度      安藤久美
旨かりし四万十川の下り鮎       橋詰育子
犀川の水澄むころに冬支度       清水薫
秋の鮎さみしき味のしてゐたる     趙栄順
遺されし日々に我あり秋の鮎      山本桃潤
植木屋を手伝ふ晴れ間冬支度      密田妖子
半畳の机一つの冬支度         安藤久美
吾に遠き枯淡の境地下り鮎       氷室茉胡
水に生れ水に落ちたり秋の鮎      趙栄順
部屋ぢゆうを煙らせ食うや下り鮎    橋詰育子
大原の枯れ木を拾ふ冬支度       山本桃潤
下り鮎比良の頂き光りたる       泉早苗

・長谷川櫂選
【特選】
さびしさは売るほどにあり冬仕度    田村史生
錆鮎の骨は二合の酒のなか       宮田勝
ひるがへり鮎落ちゆくや月の川     飛岡光枝
枯れ枯れて鮎の落ちゆく夢の中     飛岡光枝
【入選】
籾殻に埋むる子芋冬仕度        酒井きよみ
冬を待つ設へ終えし応接間       密田妖子
半畳の机一つの冬支度         安藤久美
大原の枯れ木を拾ふ冬支度       山本桃潤
はいはいと妻に従ふ冬用意       氷室茉胡
どこまでにするか思案の冬支度     泉早苗
東京の空美しや冬支度         趙栄順
冬支度一二の友をおとなへり      宮田勝
ひとりゐのしずなかときを炭支度    田中紫春

古志広島ズーム句会(2022年10月10日)

俳句的生活 投稿日:2022年10月10日 作成者: KAI2022年10月11日

第一句座              
・矢野京子選 
【特選】
みどり子に似て百歳や敬老日      矢田民也
若き日を語ればきりもなき夜長     菅谷和子 
人間も土となるころ虫のこゑ      長谷川櫂
赤き実の氷り輝く句集かな       飛岡光枝
無花果や禍々しき口開きをり      安藤文
【入選】 
いつまでも挑戦者たれむかご飯     大場梅子  
うるる実と競うてをりぬ柿紅葉     大平佳余子
よそよそしき顔して飛ぶや秋の蝶    安藤文
運動会その手に銃を取らせまじ     河本秀也
国宝の城に鳴く虫おほぎやうに     原京子
山椒魚ときおり動くしづかさよ     長谷川櫂  
糸電話かけてみようか秋彼岸      石塚純子
秋祭潮のうねりの太鼓衆        河本秀也
親友のごとく良夜の妻とをり      矢田民也
名月をむしりとりゆきハリケーン    ストーン睦美
嘴のこぼしてゆきし熟柿かな      斉藤真知子

・長谷川櫂選 
【特選】
やはらかき命ひしめく蝗捕り      飛岡光枝
花入れとなる土もあれ山の秋      矢田民也
太刀魚の三尺おどる日の光       飛岡光枝
【入選】
あふたびに大きくなる子亥の子餅    菅谷和子
いつまでも挑戦者たれむかご飯     大場梅子
どんぐりをとりかへつこして友だちに  石塚純子
パーカーをふわりと羽織る十三夜    安藤文
稲掛けて夜は祭の笛吹きに       矢野京子
鰯雲突き抜けてミサイルの飛ぶ     ストーン睦美 
若き日を語ればきりもなき夜長     菅谷和子
秋風の中を去りゆく背中かな      矢野京子
小鳥来るスマホのひとり顔を上げ    神戸秀子
水底に風をうつして寒露かな      城山邦紀
雀らも名を呼びあふか枯るる中     神戸秀子
胎に子を逆さに浮かべ十三夜      矢田民也
地虫鳴く闇のかなたに不老の井     神戸秀子
忘れめや誠の一字鬼貫忌        城山邦紀
盲導犬しずかに寄り添ふ秋の駅     伊藤靖子
木犀の香遅れ乗り来る小型バス     原京子
葭切の巣は葭むらの風の中       岡村美沙子

第二句座(席題:鶺鴒、草虱)
・矢野京子選 
【特選】
いつつきし大東京の草虱        矢田民也
わが心叩いて鶺鴒波に消え       城山邦紀
白寿までついて来るかい草虱      城山邦紀
【入選】
あるときは草の顔して草虱       高橋真樹子
ゆく道になんの躊躇か草じらみ     大場梅子
一日の闘ひの果て草虱         長谷川櫂
石叩きここより我らまた旅へ      菅谷和子
草虱いとほしくなる八十路かな     城山邦紀
独り身を思う存分石叩         安藤文
鶺鴒は父惜むごと墓石打つ       岡村美沙子

・長谷川櫂選 
【特選】
移りては鶺鴒叩くけふの石       飛岡光枝
振り返るけふの旅路や草虱       菅谷和子
独り身を思う存分石叩         安藤文
【入選】
宰相の器にあらず石たたき       大場梅子
振り落とす我が人生の草虱       矢野京子
生き生きと草じらみだらけの子どもかな 夏井通江
鶺鴒や走り回りてひと日暮れ      米山瑠衣 

古志鎌倉ズーム句会(2022年10月9日)

俳句的生活 投稿日:2022年10月10日 作成者: 田中 益美2022年10月10日

第一句座
•藤英樹選
【特選】
雪匂ふ出羽の落穂のうまからん   森永尚子
大喜利に座布団残し秋の風     仲田寛子
おひたしに菊のはなびら玩亭忌   仲田寛子
衣被戦争ありて平和賞       藤原智子
無常句に恋ほのめくや玩亭忌    長谷川櫂
【入選】
夕空を一つ落として熟柿かな    喜田りえこ
亡き夫に話しかけたる夜寒かな   吉田順子
年ごとに親しくなりぬ玩亭忌    木下洋子
波音を楽しんでゐる芒かな     金澤道子
恋の句の太祇ばりなり玩亭忌    長谷川櫂
旧仮名は日本のこころ玩亭忌    升谷正博
赤とんぼ雲のごとくに湧いてきて     藤原智子

•長谷川櫂選
【特選】
乙三の長寿もうれし玩亭忌       藤英樹
【入選】
亡き夫に話しかけたる夜寒かな    吉田順子
風格ある批評出でよ玩亭忌      神谷宣行
色好み何はばかるや玩亭忌               園田靖彦

第二句座 (席題:間引き菜、鳴子)
•藤英樹選
【特選】
道端の鳴子みな引く下校の子    曽根崇
寂しがる旅人もなく鳴子かな    関根千方
青空に雀飛び立つ鳴子かな     おほずひろし
間引菜の笊いつぱいの軽さかな   吉田順子
ベランダや幸せそうにかいわれ菜  澤田美那子
【入選】
間の抜けた男なれども鳴子守    長谷川櫂
千枚田縄一本で鳴る鳴子      曽根崇
間引菜の土ころころと付いてきぬ  関根千方
出羽のくに夢の中まで鳴子なる   萬燈ゆき
千年も一日のごとく鳴子守     長谷川櫂

•長谷川櫂選
【特選】
出羽のくに夢の中まで鳴子なる     萬燈ゆき
寂しがる旅人もなく鳴子かな      関根千方
間引菜の笊いつぱいの軽さかな     吉田順子
【入選】
からからと鳴子は夜も鳴りつづけ  吉田順子
引いたことなくて引きたし鳴子綱  金澤道子
鳴子引くまた引く家を捨てやうか  イーブン美奈子
ひと晩でたるんでをりぬ鳴子綱   金澤道子
虫食ひもあはれ抜菜を洗ひけり   葛西美津子
道端の鳴子みな引く下校の子    曽根崇
千枚田縄一本で鳴る鳴子         曽根崇
間引菜を洗へばほんの少しかな   藤原智子
鳴子鳴らしためらひもせず来るものよ 森永尚子

「長谷川櫂をよむ」がスタートしました

俳句的生活 投稿日:2022年10月4日 作成者: dvx223272022年10月6日

長谷川櫂の古今の句を評釈してゆく新サイト「長谷川櫂をよむ」がスタートしました。俳句結社「古志」同人12人がリレー執筆します。

見どころは、同じ句を二人が評釈すること。それぞれ独自の視点、批評精神を振るいます。毎週一句ずつ更新。読者からのご意見・ご質問も受け付けます。

URLはhttps://damp-akune-9829.weblike.jp(藤英樹)

古志仙台ズーム句会(2022年9月25日)

俳句的生活 投稿日:2022年9月25日 作成者: KAI2022年9月25日

第一句座              
・長谷川冬虹選
【特選】
穴選ぶばかりで蛇の秋終はる         辻奈央子
たつぷりと月浴びてゐる蟇          平尾 福
田の神の酔うて一夜の刈田かな        上村幸三
喪の家に米研ぐ音や秋夕焼          及川由美子
蓑虫や天地をつなぐ糸一本          上 俊一
【入選】
掘り忘れ木の根となりし牛蒡かな       上 俊一
雨あとの鶏頭切れば日の匂う         服部尚子
朝霧や風のかたちに立ち上り         谷村和華子
秋澄むや空掴むほど深呼吸          齋藤嘉子
蓑虫になりてこの世を覗きたし        上 俊一
つつがなき母の一日や赤まんま        川辺酸模
白桃を一つ食(とう)べて眠りけり      長谷川櫂
人の死はみな秋風となりにけり        三玉一郎
秋蟬を疲れし兵と言ふべきや         青沼尾燈子
村のバス秋風だけを乗せてくる        甲田雅子

・長谷川櫂選
【特選】
らふそくの闇美しや台風来          川辺酸模
病む夫を連れ出し仰ぐ望の月         甲田雅子
くちづさむやうに蓑虫揺れてをり       辻奈央子
【入選】
〆鯖は三陸産とや月の夜           及川由美子
福島の福をいただく今年米          平尾 福
秋風や柩の上の王冠に            齋藤嘉子
ゆつたりと沖行く巨船夏が逝く        谷村和華子
鉢植えの陰に高らか虫のこゑ         及川由美子

第二句座(席題:稲刈、ゐのこづち、小鳥)
・長谷川冬虹選
【特選】
青空をこぼれて庭に小鳥来る         長谷川櫂
私家版の小さな詩集小鳥来る         平尾 福
友逝きてからの十年牛膝           阿部けいこ
【入選】
小鳥来る遠野盆地の童話館          及川由美子
楸邨の欅とあそぶ小鳥かな          宮本みさ子
小鳥来て小鳥語となる夫婦かな        平尾 福
わが庭に嵐のごとく小鳥来る         長谷川櫂
稲刈や村を挙げての千枚田          武藤主明
牛膝友をなくせし夫帰る           川辺酸模
ゐのこづち付けて来たるや郵便夫       武藤主明
犬の尾に命の証しゐのこづち         青沼尾燈子
けふ一日英語教師も稲を刈る         佐藤和子
                       
・長谷川櫂選
【特選】
静寂を背中にひとつゐのこづち        三玉一郎
今年また倒れ伏す田の稲を刈る        川村杳平
丁寧に妻とる犬の牛膝            平尾 福
人の手に移りし秋田刈られけり        三玉一郎
犬の尾に命の証しゐのこづち         青沼尾燈子
【入選】
今年またうたを届けに小鳥来る        長谷川冬虹
我が取る母のズボンのゐのこづち       齋藤嘉子
門田だけ手刈の稲を残したり         上 俊一
牛膝友をなくせし夫帰る           川辺酸模
稲刈りの授業に鎌をみな持参         宮本みさ子
海べりのわづかな田んぼ亥の子餅       上 俊一

ネット投句(2022年9月15日)特選と選評

俳句的生活 投稿日:2022年9月25日 作成者: KAI2022年9月25日

【特選】
秋涼しほつとくつろぐ瓜茄子     千葉 池田祥子
親の臑かじる子も亡き盆の月     神奈川 片山ひろし
*亡し
国葬や怒髪鶏頭ありぬべし      石川 松川まさみ
秋暑く人も自分も嫌ひなり      大阪 高角みつこ
名月を入るるに狭き余呉の湖     大阪 齊藤遼風
*狭し

ネット投句(2022年8月31日)特選と選評

俳句的生活 投稿日:2022年9月23日 作成者: KAI2022年9月25日

・わからない句(伝わらない句)が多い。第三者の目で見直して。
・他人事になっているのでは。

【特選】
がうがうとおのが火を浴び大文字  大阪 安藤久美
傭兵の一人の価秋の風       大阪 山中紅萼
拾ひあげまた元に置く秋団扇    大阪 澤田美那子
星屑にまみれて眠る案山子かな   長崎 川辺酸模
朝顔のひと夜の夢のかたちかな   大分 竹中南行

上野駅で10月19日から「旅の俳句展」

俳句的生活 投稿日:2022年9月21日 作成者: KAI2022年9月21日

「交通総合文化展2022」が今年も上野駅で10月19日からはじまります。全国から応募された写真と俳句(選者=長谷川櫂)、そのほか絵画、書、彫刻などの展示があります。気をつけてお出かけください。

・日時=2022年10月19日(水)〜24日(月)午前9時〜午後7時
・会場=JR上野駅中央改札口外グランドコンコース
・主催=日本交通文化協会
・入場無料

古志金沢ズーム句会(2022年9月19日)

俳句的生活 投稿日:2022年9月20日 作成者: KAI2022年9月20日

第一句座(当季雑詠)
・鬼川こまち選
【特選】
猩々も出でませ加賀の菊の宴      花井淳
はつかりや加賀山中にあひまみゆ    泉早苗
ほうとしてほうほうとして良夜かな   田村史生
露草は夏の落とせし青き湖       山本桃潤
爽やかに芭蕉のわかれ説かれけり    泉早苗
一粒に甲斐のあをぞらマスカット    宮田勝
おほひなる闇よりおわら流しかな    酒井きよみ
有明の月に夜勤の手を洗ふ       稲垣雄二
戦争の届かぬ闇に今日の月       稲垣雄二
ゴダール死すや秋の日のうつろひぬ   近藤沙羅
【入選】
台風を睨む目刺の目玉かな       安藤久美
恋の未練尻尾に残す蜥蜴かな      田中紫春
鵙の声空を引き裂く青さかな      安藤久美
眠りつきはやも秋思を解かれしか    趙栄順
一日を大秋晴の金沢に         長谷川櫂
この道や湧くがごとくに花すすき    橋詰育子
潔き無頼派なりし破れ芭蕉       梅田恵美子
屋根瓦月を照らしてをりにけり     佐々木まき
こよい月雲に囃されつつ渡る      酒井きよみ
水の香にうしろ淋しき蜻蛉かな     松川まさみ
イルカショーのイルカ産休秋深し    氷室茉胡
名月はたくみに雲を捌きをり      密田妖子
加賀の松日本一や手入れせん      趙栄順
編笠の狐も踊る風の盆         酒井きよみ
太りたる芋虫眠る良夜かな       近藤沙羅
蓑虫に問ふ衣食住足りたるか      氷室茉胡
み熊野の闇は底無し稲光        玉置陽子
満月や国境なんぞ誰が引く       山本桃潤
白山を天上に置き菊の酒        花井淳
鵙高音天地あかるくなりしかな     橋詰育子

・長谷川櫂選
【特選】
今朝秋の顔して歩く女かな       趙栄順
岩なめす水のひかりや秋の昼      松川まさみ
塗椀の沈金くもる秋暑し        越智淳子
おしんこにひしほ一滴今朝の秋     佐々木まき
一陣の風吹き抜けて栗一つ       清水薫
【入選】
鰯雲かつては駅に伝言板        氷室茉胡
秋深き浮き世にかへる頭陀袋      鬼川こまち
裏山へ柿の葉鮓の葉を狩りに      田村史生
露草は夏の落とせし青き湖       山本桃潤
人間の咎引き受けて桃傷む       山本桃潤
煮冷ましてゲンノショウコや夜の秋   安藤久美
菊の湯やはれて置き去る翁杖      鬼川こまち
線香や深く眠れば大花野        田中紫春
こよい月雲に囃されつつ渡る      酒井きよみ
水の香にうしろ淋しき蜻蛉かな     松川まさみ
長々とそぞろに生きて敬老日      佐々木まき
爽やかに芭蕉のわかれ説かれけり    泉早苗
柿の実に微かな赤み生きたしや     藤倉桂
揚げ花火終はりし闇に妻とゐる     稲垣雄二
イルカショーのイルカ産休秋深し    氷室茉胡
おほひなる闇よりおわら流しかな    酒井きよみ
どうにもならぬ事考へず爽やかに    間宮伸子
編笠の狐も踊る風の盆         酒井きよみ
新涼や今朝から薬あたらしく      田中紫春
桔梗や今からの日々丈高く       藤倉桂
草の根と力くらべや秋暑し       梅田恵美子
み熊野の闇は底無し稲光        玉置陽子
竜胆や山道空へつづきけり       橋詰育子
秋風に吹かれ七十越えにけり      稲垣雄二
さはやかや肩組みてくる老病死     松川まさみ
今日の月一夜でまかん半歌仙      泉早苗
洗はれて白き花びら鱸かな       玉置陽子
白山を天上に置き菊の酒        花井淳
秋茄子の蔕に刺さるるうれしさよ    趙栄順
アルプスの水をかためてかき氷     梅田恵美子
墓仕舞ひ終へて見あぐるいわし雲    山本桃潤
一病を宝となさん菊の酒        宮田勝

第二句座(席題:秋深し、新藁)
・鬼川こまち選
【特選】
子を産むに新藁を敷く昔かな      間宮伸子
日の匂ひ月の匂ひや今年藁       趙栄順
隠れし子鬼に見つかる今年藁      田村史生
夫の老いふいに愛し秋深し       趙栄順
新藁の香を嗅ぐ犬を呼び返す      越智淳子
編み上げて福呼び込まん今年藁     田村史生
碌山の「女」を訪へば秋深し      清水薫
進みては戻る推敲秋深し        田村史生
【入選】
新藁の上へ背面跳びの子等       宮田勝
新藁で囲みてここは神の国       山本桃潤
新藁ややや湿り気の残りたる      泉早苗
新藁の塚日暮れまでかくれんぼ     梅田恵美子
新藁に寝転んで夢ふくらます      酒井きよみ
深秋の手引きに見たり遺言書      佐々木まき
新藁に座つて子の名考へり       稲垣雄二
たつぷりと新藁馬に敷きやらん     酒井きよみ
秋深む我が家で終を迎へたし      密田妖子
母さんと同じ匂ひや今年藁       趙栄順
軒に積む薪に木の香や秋深し      稲垣雄二
金沢や新藁の香のどこよりぞ      長谷川櫂
新藁で編んでくれたる草履かな     橋詰育子
新藁の束さはさはと捌きけり      長谷川櫂
新藁で焼きし鰹のたたきかな      橋詰育子

・長谷川櫂選
【特選】
日の匂ひ月の匂ひや今年藁       趙栄順
いろいろの事かたづきて秋深し     橋詰育子
秋深き生まるる雲の行方かな      宮田勝
進みては戻る推敲秋深し        田村史生
秋深し八十のこころ柔らかに      山本桃潤
【入選】
子を産むに新藁を敷く昔かな      間宮伸子
新藁で囲みてここは神の国       山本桃潤
駅裏にうまき蕎麦屋や秋深し      安藤久美
秋深し一人の暇に茶をたてて      佐々木まき
たつぷりと新藁馬に敷きやらん     酒井きよみ
母さんと同じ匂ひや今年藁       趙栄順
血圧の今朝は正常秋深し        清水薫
新藁で編んでくれたる草履かな     橋詰育子
新藁であぶる魚や藻塩振る       泉早苗
入相の田に新藁の山一つ        花井淳
新藁をたっぷり犬の初産に       山本桃潤
新藁にとびこんで遊びしことも     酒井きよみ

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読売新聞「四季」から

麗けき大福餅のほとりかな     相生垣瓜人

 大福には人を幸せにする力がある。鏡餅の威厳もなく、桜餅の色香があるわけでもないが、白粉をはたいたあの福顔にまみえると、誰でも相好がゆるむだろう。それに大と福、たった二文字の、この命名のすばらしさ。「麗か」は春の季語。
『負暄』

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    中公文庫
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    『「おくのほそ道」を読む 決定版』
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    大岡信『折々のうた』選 俳句(二)
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    大岡信『折々のうた』選 俳句(一)
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    2019年1月刊行


    『歌仙はすごい』
    辻原登、永田和宏、長谷川櫂
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    『四季のうた 至福の時間』
    中公文庫
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    『九月』
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    『Okinawa』
    Red Moon Press
    $15
    俳句 長谷川櫂
    英訳 デイヴィッド・バーレイ&田中喜美代(紫春)
    2018年5月刊行


    『俳句の誕生』(4刷)
    筑摩書房
    2300円+税
    2018年3月刊行


    『四季のうた 想像力という翼』
    中公文庫
    700円+税
    2017年12月刊行


    『芭蕉さん』
    俳句・芭蕉 絵・丸山誠司
    選句解説・長谷川櫂
    講談社
    1500円+税
    2017年3月刊行


    『震災歌集 震災句集』
    青磁社
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    2017年3月刊行


    『四季のうた 文字のかなたの声』
    中公文庫
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    藤英樹著『長谷川櫂 200句鑑賞』
    花神社
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    『文学部で読む日本国憲法』
    ちくまプリマー新書
    780円+税
    2016年8月刊行


    『日本文学全集12』松尾芭蕉、与謝蕪村、小林一茶
    松浦寿輝、辻原登、長谷川櫂選
    河出書房新社
    2,600円+税
    2016年6月刊行


    『四季のうた 微笑む宇宙』
    中公文庫
    700円+税
    2016年3月刊行


    『芭蕉の風雅 あるいは虚と実について』
    筑摩選書
    1,500円+税
    2015年10月刊行


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    『入門 松尾芭蕉』
    長谷川櫂 監修
    別冊宝島
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    2015年8月刊行


    『歌仙一滴の宇宙』
    岡野弘彦、三浦雅士、長谷川櫂
    思潮社
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