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俳句的生活

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古志祇園会句会(2024年7月17日)

俳句的生活 投稿日:2024年7月23日 作成者: dvx223272024年7月23日

※特選は○。櫂先生の選については添削後の句を掲載。

第1句座(10句投句)

長谷川櫂選

○宵祭惜しみて消えぬ提灯よ      稲垣 雄二
○生も死も同じ暗闇岩戸山       上田 忠雄
○正面に炎のごとし長刀鉾       東  一爽
○宵山のなにがし寺の灯に会ひぬ    安藤 久美
○一年の塵からからと古粽       きだりえこ
 笹添へて氷一塊鉾見舞        玉置 陽子
 四斗樽の水うちまけよ辻廻し     石川 桃瑪
 仰ぎ見む長刀鉾は雲の中       玉置 陽子
 たをやかに月をゆらして月の鉾    きだりえこ
 冠の黄金ゆるるや鉾の稚児      高角みつこ
 青春や慣れぬ浴衣の宵祭       稲垣 雄二
 土砂降りも天の恵みや鉾祭      神蛇  広
 少年は父に習うて鉾の鉦       木下 洋子

木下洋子選

○生稚児の大いなる夏忘れめや     稲垣 雄二
○生稚児に母はさぞ紅差したからう   稲垣 雄二
○保昌山恋の力で動きけり       長谷川 櫂
 汗の子を抱く汗の母宵祭       稲垣 雄二
 慈雨来たる芦刈山のあたりから    上田 忠雄
 長刀鉾眠れる龍の鎮みをり      越智 淳子
 若狭より鯖届くころ後祭       上田 忠雄
 宵祭惜しみて消えぬ提灯よ      稲垣 雄二
 生も死も同じ暗闇岩戸山       上田 忠雄
 川風に宵山の熱さましけん      越智 淳子
 宵祭釣りし金魚をもてあまし     飛岡 光枝
 須佐之男の遊び始めの祭かな     玉置 陽子

きだりえこ選

○祇園囃子音に弔ひや笛太鼓      越智 淳子
○笹添へて氷一塊鉾見舞        玉置 陽子
○全身を八坂へささぐ鉾の稚児     花井  淳
○白扇一本鉾を辻回し         山本 桃潤
○ずずずずと辻ごと回せ一の鉾     田村 史生
○えんやらやえんやらやとや一生すぐ  長谷川 櫂
○薄墨の月美しや鉾提灯        飛岡 光枝
 長刀鉾眠れる龍の鎮みをり      越智 淳子
 祇園会やまづは御礼八坂はん     越智 淳子
 寝入る子へ窓を透かせて鉾囃子    坂元 初男
 宵山や笛の始めはゆるやかに     神蛇  広
 新町の軒すれすれに鉾帰える     上田 忠雄
 鉦の音鉾の垂れ紐踊らせる      石川 桃瑪
 洛中や小学校も鉾出して       神蛇  広
 うだる世へ雪を一掻き孟宗山     安藤 久美
 蟷螂の斧ふり回し夏句会       越智 淳子
 神体に命吹き込む暑さかな      三玉 一郎
 ギイと鳴る車輪の奥の縄がらみ    石川 桃瑪
 保昌山恋の力で動きけり       長谷川 櫂
 大綱の声高らかに鉾動く       坂元 初男

氷室茉胡選

○白扇一本鉾を辻回し         山本 桃潤
○生稚児に母はさぞ紅差したからう   稲垣 雄二
○風流の棒一本を振り踊る       長谷川 櫂
○厄もろとも落とす提灯函谷鉾     花井  淳
○鶏鉾車裂けたる暑さかな       長谷川 櫂
 生稚児の大いなる夏忘れめや     稲垣 雄二
 しづまれる長刀鉾や日は天心     高角みつこ
 ぬつと鉾この世かの世のあはひより  きだりえこ
 生稚児や世の揺らぎにも身をまかせ  谷村和華子
 たをやかに月をゆすりて月の鉾    きだりえこ
 なつかしき人に会ふのも宵祭     谷村和華子
 宵山やいくつの恋の流れゆく     越智 淳子
 山鉾の車輪引き立つ木肌かな     土佐 欣也
 変はりなき夫の純情保昌山      玉置 陽子
 川風に宵山の熱さましけん      越智 淳子
 宵山の喧騒抜けて二人酒       上田 悦子

第2句座(10句投句)

長谷川櫂選

○月鉾の月を下ろしてしまふのか    安藤 久美
○天に雲生まれ出づるや一の鉾     神蛇  広
○いま過ぎてはるかかなたを長刀鉾   三玉 一郎
○鉾粽昔の家の香りかな        木下 洋子
○しんかんと鉾は眠りて闇深し     玉置 陽子
 今年また落ち着きのない蟷螂山    三玉 一郎
 みな同じ団扇見せあふ祇園祭     土佐 欣也
 祇園会や瓜も茗荷も京の色      安藤 久美
 鉾提灯赤子の顔を照らしけり     神蛇  広
 山壱番黒主山へ大かぼちや      飛岡 光枝
 昼深し名も宵山の琥珀羮       安藤 久美
 大夕立三十六騎みなふるふ      安藤 久美

木下洋子選

○船鉾のうしろ姿を惜しみつつ     高角みつこ
○もう二度と太刀を持つなよ鉾の稚児  稲垣 雄二
○宵山の一夜の髪を結ひにけり     稲垣 雄二
 一切は夢と思へど芦刈山       長谷川 櫂
 神在すほの暗闇の涼しさよ      長谷川 櫂
 六双の屏風飾りて涼みかな      きだりえこ
 鴨川の鰻も浮かれコンチキチン    稲垣 雄二
 四条傘鉾傘の一字の笑ふごと     田村 史生
 蕪村翁終焉の地へもどり鉾      玉置 陽子
 二階から鉾へ乗りこむ足捌き     高角みつこ
 雲間より祇園囃子や鉾進む      山本 桃潤
 大夕立三十六騎みなふるふ      安藤 久美

きだりえこ選

○祇園会の瓜も茗荷も京の色      安藤 久美
○鉾町に生まれかなかなかなかなと   田村 史生
○昼深し名もしたたりの琥珀羮     安藤 久美
 長刀鉾影もろともに建ち上る     飛岡 光枝
 一刀で注連を切りけり夏休み     木下 洋子
 長江家を出れば鉾の灯風の中     谷村和華子
 月鉾の月を下ろしてしまふのか    安藤 久美
 うつしみもやがてかりそめ戻り鉾   谷村和華子
 油照り油天神山気負ひ立つ      上田 忠雄
 二階から鉾へ乗りこむ足捌き     高角みつこ
 あら見事琅玕敷きて辻回す      山本 桃潤
 兄弟のいづれ笛方太鼓方       飛岡 光枝
 身の内の奥の随まで鉾の鉦      谷村和華子
 宵山の一夜の髪を結ひにけり     稲垣 雄二
 かるがると空ごと回す辻回し     三玉 一郎
 木の国の木を高く組み月の鉾     稲垣 雄二
 宵山や涼しき声の人の傍       神蛇  広

氷室茉胡選

○全共闘闘士なりしも鉾のひと     長谷川 櫂
○うつしみもやがてかりそめ戻り鉾   谷村和華子
○我が家の神の宿りて古粽       飛岡 光枝
 争ひの絶えぬ世界へ長刀鉾      三玉 一郎
 長刀鉾影もろともに建ち上る     飛岡 光枝
 棒振つてこの世を祓う祭せん     きだりえこ
 船鉾のうしろ姿を惜しみつつ     高角みつこ
 初蝉や真木の松にとまりけり     上田 悦子
 保昌山みな神妙な顔で行く      田村 史生
 鉾粽歩き歩きて手に入れり      高角みつこ
 木の国の木を高く組み月の鉾     稲垣 雄二
 京に夏長刀鉾の立ちてより      きだりえこ

古志金沢ズーム句会(2024年7月21日)

俳句的生活 投稿日:2024年7月22日 作成者: dvx223272024年7月22日

第一句座
 当季雑詠
・鬼川こまち選

【特選】
人形浄瑠璃あふるる涙涼しかり      藤倉桂
あをあをと月しづくせよ洗ひ髪      玉置陽子
白桃や肉体しんと暗かりき        長谷川櫂
九十媼ゆるり作れりかき氷        越智淳子
万緑の湖満々とシャワー浴ぶ       山本桃潤
煮えたぎる渦となりたる祭かな      趙栄順
貝殻の真白き夏を惜しみけり       長谷川櫂

【入選】
ある農夫青田も見ずに逝かれけり     酒井きよみ
鑑真と旅し蓮の裔といふ         田村史生
虫干の女に化けし日記かな        宮田勝
約束の蛍を待ちし幾夜かな        松川まさみ
百年の孤独へ落つる昼寝かな       趙栄順
涼やかに若き僧なる絵解きかな      泉早苗
万年を銀河の底に住む我ら        泉早苗
若竹の若さにむせぶ夜もあらむ      安藤久美
隠沼へ光のつぶて翡翠飛ぶ        玉置陽子
手ぬぐひを枕にちよつと昼寝かな     飛岡光枝
人形焼き真顔の並ぶ暑さかな       飛岡光枝
荒梅雨や地球の怒気の濁り川       松川まさみ
京なれや胡瓜もみにも鱧の皮       泉早苗
身に巣くふ鬼と遊ぶや緑の夜       藤倉桂

・長谷川櫂選

【特々選】推敲例
人間に蝉が止まりて鳴きにけり      山本桃潤
若竹の若さにむせぶ夜もあらむ      安藤久美
人形焼き真顔の並ぶ暑さかな       飛岡光枝

【特選】
手にのせてかの世の蛍とも知らず     安藤久美
スマホより祇園囃子のこぼれ来し     近藤沙羅
黄金の月しづくせよ洗ひ髪        玉置陽子
炎熱のこんぺいとうに角いくつ      玉置陽子
荒梅雨や地球の怒る濁り川        松川まさみ

【入選】
河童忌や愚かに生きて寿         梅田恵美子
石斛の花あつけなく一生過ぐ       飛岡光枝
やはらかき闇をこぼるる蛍かな      安藤久美
「百年の孤独」とともに夏休み      田村史生
ふぐの子の粕漬辛しビール酌む      花井淳
虹になり損ね七色金平糖         玉置陽子

第二句座
 席題:「夏の果」、「火取虫」
・鬼川こまち選

【特選】
寂しきはつひに佳句なき夏の果て     田中紫春
野外劇飛び入りの火が舞はじむ      酒井きよみ
逝く夏や狭庭は荒野となり果てて     間宮伸子
戦争の火種は尽きず夏の果        松川まさみ
いかにして放たん我の火取り虫      田中紫春

【入選】
生きるとか死ぬとか無くて火取虫     藤倉桂
火取虫どこかわたしに似てをらん     近藤沙羅
歩みゆく鉄道員へ灯取虫         花井淳
もう一本ジンの封切る夏の果       花井淳
非常口のネオン占領火取虫        川上あきこ
抜け出せる算段やある火取虫       泉早苗
能登はまだ彼の日のままに夏の果     清水薫
この山の火蛾の遊べる寺ならん      橋詰育子
座礁せしごとく昨夜の大蛾あり      長谷川櫂
火を目指しめくらめつぽふ火取虫     藤倉桂
金粉を蒔く火取虫ならば来よ       安藤久美
手なれれば金粉こぼさず火がそとへ    酒井きよみ

・長谷川櫂選

【特選】推敲例
もう一本ジンの封切る火取虫       花井淳
若き日やテニスコートを火取虫      間宮伸子
物憂げなシャンソンを聞く火取虫     間宮伸子
コンビニに若者減りぬ火取虫       川上あきこ

【入選】
眠りよりさめて独りや夏の果       橋詰育子
死してなほ生きているかに火取虫     梅田恵美子
突掛の先で寄せたり昨夜の火蛾      安藤久美
淋しさに集まり来しか灯取虫       橋詰育子
火取虫一差し舞えば旅の友        鬼川こまち
掃き集め昨夜の真白き火取虫       飛岡光枝

ネット投句年間賞(夏)は森恵美子さん

俳句的生活 投稿日:2024年7月20日 作成者: dvx223272024年7月20日
*年間賞
向日葵や片乳の母生きたまへ 広島 森恵美子
*次点
巣立鳥森は緑の大き籠 岐阜 三好政子
あの顔で清流が好き山椒魚 京都 氷室茉胡
*候補
殺戮の三千世界仏生会 奈良 きだりえこ
うららかに伸びする猫の長さかな 石川 松川まさみ
さう君が生きやうとしたあの夏へ 神奈川 三玉一郎
飛魚の翅を切られて売られをり 兵庫 吉安とも子
一滴に深山開く新茶かな 和歌山 玉置陽子
風鈴も国に捧げし時代あり 愛知 稲垣雄二
万緑の中へと眠りゆく母よ 大阪 安藤久美
にぎやかや青鷺の巣の木の天辺 北海道 芳賀匙子
古代蓮眠りさめしも戦なほ 千葉 池田祥子
タワマンに吹き上げられし蝉一匹 東京 岡田定
ラブチェア来たり八十路の六月に 長野 金田伸一
旅人や弥陀の御手に三尺寝 愛知 青沼尾燈子
原始より生ふる桂か風薫る 京都 諏訪いほり

ネット投句(2024年6月30日)特選

俳句的生活 投稿日:2024年7月20日 作成者: dvx223272024年7月20日
くるほしきアカシアの香天麩羅にす 北海道 芳賀匙子
つぶすごとその日暮らしに栗の花 北海道 芳賀匙子
古代蓮眠りさめしも戦なほ 千葉 池田祥子
タワマンに吹き上げられし蝉一匹 東京 岡田定
夜の雲涼しく高く大仏殿 神奈川 越智淳子
だうもかうも錆の鉄鎖や沖縄忌 石川 松川まさみ
ラブチェア来たり八十路の六月に 長野 金田伸一
ほたる来よそつちの闇は戦争ぞ 愛知 稲垣雄二
旅人や弥陀の御手に三尺寝 愛知 青沼尾燈子
原始より生ふる桂か風薫る 京都 諏訪いほり
あの顔で清流が好き山椒魚 京都 氷室茉胡
梔子の咲くや相槌にも疲れ 京都 氷室茉胡
田植機も時折り腰を伸ばしけり 大阪 安藤久美
九十を越えんと茅の輪くぐりけり 大阪 澤田美那子
我慢することを覚へて燕の子 奈良 きだりえこ
夜遊びの果ては轢死や蝸牛 奈良 きだりえこ
安つぽい部屋となりたり水中花 岡山 齋藤嘉子

*入選は「ネット投句」をごらんください。

ネット投句(2024年6月15日)特選

俳句的生活 投稿日:2024年7月20日 作成者: dvx223272024年7月20日
にぎやかや青鷺の巣の木の天辺 北海道 芳賀匙子
郭公のをらねばさみし鳴けばなほ 北海道 芳賀匙子
存はば九十余歳父の日よ 宮城 長谷川冬虹
黴もまた齢を重ね蔵の内 兵庫 吉安とも子
向日葵や片乳の母生きたまへ 広島 森恵美子
大いなる我も罪人髪洗ふ 広島 森恵美子

*入選は「ネット投句」をごらんください。

第1回「東北大学 紅葉の賀 高校生俳句賞」作品募集

俳句的生活 投稿日:2024年7月17日 作成者: KAI2024年9月10日

東北大学文学部は、本年より「東北大学 紅葉の賀 高校生俳句賞」を募集します。
応募資格は高校もしくは高専(1〜3年)在学中の方です。1人2句まで投句できます。締切は9月30日、所定の応募フォームから、オンラインで投句してください。発表は11月3日です。
選者は渡辺誠一郎氏(宮城県現代俳句協会会長)と長谷川冬虹です。お知り合いの高校生に是非ご応募を呼びかけください。
投句先含め、詳細は、以下をご覧ください。(長谷川冬虹)

https://www.sal.tohoku.ac.jp/jp/collaboration/momiji_hs.html

古志鎌倉ズーム句会(2024年7月14日)

俳句的生活 投稿日:2024年7月15日 作成者: 田中 益美2024年7月15日

第一句座
•藤英樹選
【特選】
飯よりも金魚が好きな金魚売      おほずひろし
明易や山のむこうの浅間山       長谷川櫂
日本が元気なころのかき氷       萬燈ゆき
七夕竹折れんばかりの願ひかな     関根千方
ただいまと一人暮らしの扇風機     田中益美
【入選】
迅雷や高層白き闇の中         わたなべかよ
刺網を妻と繕ふ夕焼かな        わたなべかよ
海底のごと副都心梅雨の雷       西川遊歩
短夜の夢のどこかに我忘れ       湯浅菊子
悔いること多き我が身や大昼寝     湯浅菊子
掻き氷氷の羽よふりつもれ       長谷川櫂
香水に遅れて人の入り来る       藤原智子

•長谷川櫂選      (推敲例)
【特選】
昔とは昭和のことか胡瓜揉む         澤田美那子
泡盛の喉走る火の涼しさよ          葛西美津子
【入選】
身中の虫に土用の力水           金澤道子
刈られたる白き小花も草いきれ       葛西美津子
海へ投げ込む豊年の神輿かな        園田靖彦
夏霧に濡れて根府川崖の駅         西川遊歩

第二句座 (席題:散水車、氷室)
•藤英樹選
【特選】
太陽へ放つ飛沫や撒水車             神谷宣行
あをあおと山に抱かれ氷室かな      藤原智子
散水車孔雀の羽を広げゆく            澤田美那子
撒水車議事堂前を浄めゆく            神谷宣行
神さびの山ふところの氷室かな          仲田寛子
藁蓆めくるもうれし氷室守            仲田寛子
【入選】
子供等が追いかけてゆく撒水車      おほずひろし
撒水車選挙終はりしあとの街       森永尚子
その中に花の香りの氷室かな       神谷宣行
詩心の枯れた私へ散水車         きだりえこ

•長谷川櫂選 (推敲例)
【特選】
あをあおと山に抱かれ氷室かな          藤原智子
錆重き氷室の扉開きけり             西川遊歩
一生涯妻は娶らず氷室守             萬燈ゆき
【入選】
氷室守る白き衣を身に纏ひ        関根千方
静けさの奥へ奥へと氷室守        葛西美津子
子供等が追いかけてゆく撒水車      おほずひろし
子ら駆けて水浴びに行く散水車      木下洋子
心身を清めて氷室開きかな        葛西美津子
魚沼は酒も蔵する氷室かな            森永尚子
撒水車議事堂前を浄めゆく            神谷宣行
氷室より神々の夢切り出さん          イーブン美奈子
撒水車選挙終はりしあとの街          森永尚子
生き返る氷室神社のかき氷           木下洋子
新宿の夜を流しゆく散水車       藤英樹
散水車つぎつぎかかる虹いくつ     葛西美津子
奥宇陀の神の一塊氷室より       きだりえこ
藁蓆めくるもうれし氷室守       仲田寛子
氷室守氷のやうなお人かな       藤英樹
滴りて信号待ちの撒水車        金澤道子
氷室開く白装束に身を固め       澤田美那子

 

《故郷の肖像》「海の国の物語」③

俳句的生活 投稿日:2024年7月11日 作成者: KAI2024年8月3日

7月11日(木)の熊日新聞に連載「故郷の肖像」第1章「海の国の物語」③が掲載されました。青木繁「わだつみのいろこの宮」、「火の国」の名前の由来をめぐって。

次回は8月8日(木)の予定です。毎月第2木曜日に掲載されます。

古志広島ズーム句会(2024年7月7日)

俳句的生活 投稿日:2024年7月7日 作成者: dvx223272024年7月7日

第一句座
・矢野京子選
【特選】
眠たげな汗の子汗の胸に抱く       岡村美沙子
サイダーや鏡を見ねば老い忘れ      菅谷和子
百円玉握る手固き夜店かな        ストーン睦美
カルデラといふ箱庭に阿蘇五岳      矢田民也
誰かけさ硯の上に柚子の花        長谷川櫂
【入選】
腰折れの身なぞまつぴら百合真白     金田伸一
街中が匂ひ出したる炎暑かな       原京子
背伸びして少女の削るかき氷       駒木幹正
妻もまた松蝉に耳澄ませをり       長谷川櫂
しやがむ背に葉影ゆれをりトマト摘み   夏井通江
豆の木を昇りて天に昼寝せん       駒木幹正
我儘を言ふは夫だけさくらんぼ      瑞木綾乃
下山して互ひに蛭を取り合うて      原京子
新妻の寝相の悪さ蚊遣豚         安藤文
煮炊きからすこしはなれて籐寝椅子    大場梅子
疲れ鵜の貌まざまざと吾に似て      矢田民也
ガマ掘ればまた人の骨沖縄忌       斉藤真知子
夏足袋や終の旅路の母痩せて       加藤裕子
老いていま遊び盛りや祭笛        石塚純子

・長谷川櫂選(推敲例)
【特選】
緑陰や赤児に乳房惜しみなく       城山邦紀
乳のあたり形代あてて納めけり      大平佳余子
凌霄花桶三杯の花拾ふ          上松美智子
【入選】
対岸にマンション並ぶ吊忍        神戸秀子
争いは真つ平御免ひきがへる       斉藤真知子
眠たげな汗の子汗の胸に抱く       岡村美沙子
サイダーや鏡を見ねば老い忘れ      菅谷和子
黙々とりんごの摘果日焼顔        ももたなおよ
煮炊きからはなれてやつと籐寝椅子    大場梅子
ガマ掘ればまた人の骨沖縄忌       斉藤真知子

第二句座(席題:七夕、ボート)
・矢野京子選
【特選】
七夕竹葉ずれの音も運びゆく       斉藤真知子
少年の友は真白きボートかな       長谷川櫂
君となら空の海へとボート漕ぐ      大場梅子
【入選】
織姫に捧げる歌のまだ出来ず       斉藤真知子
ボート漕ぐ昔ここらに特攻艇       ももたなおよ
子の書きし犬の願ひを星祭        駒木幹正
折り紙の色をつくして七夕竹       夏井通江
七夕竹庭より伐りて叱られし       原京子
天守閣はるかに見上げ貸ボート      高橋真樹子
ボート番恋のなりゆき見てをりぬ     大場梅子
人類の欲望数多七夕竹          ストーン睦美

・長谷川櫂選(推敲例)
【特選】
子の書きし犬の願ひを星祭        駒木幹正
岸遠く二人漂ふボートかな        石塚純子
ままならぬ恋乗せてゐるボートかな    矢田民也
【入選】
反逆の心もすこしボート漕ぐ       矢野京子
折り紙の色をつくして七夕竹       夏井通江
七夕やわが彦星も老いにけり       菅谷和子
ボート漕ぐ腕の太さの眩しけれ      ストーン睦美
七夕や混沌として都知事選        安藤文
七夕や水こんこんと不老の井       神戸秀子
ボート番恋のなりゆき見てをりぬ     大場梅子
紙と笹かすかな音や星祭         夏井通江

7月6日(土)きごさい+ 雨宮弥太郎さん「硯がひらく世界」

俳句的生活 投稿日:2024年7月1日 作成者: KAI2024年7月11日

さまざまなジャンルから講師をお迎えして季節や文化に関わるお話をお聞きする「きごさい+」、今回の講師は、甲斐雨端硯本舗13代目硯匠 雨宮弥太郎さんです。どうぞぜひご参加ください。講演の後、句会もあります。

日 時 : 2024年7月6日(土) 13:30~16:00
演 題 : 硯がひらく世界
講 師 : 雨宮 弥太郎 (あめみや・やたろう)

*プロフィール
甲斐雨端硯本舗13代目硯匠。1961年、山梨県鰍沢元禄3年(1690年)より硯制作に携わる弥兵衛家に生まれる。子供時代より芸術への憧れが強く東京藝術大学彫刻科に入学。1989年 同大学院を修了。1990年より日本伝統工芸展に出品をはじめ、現在日本工芸会正会員。硯を現代彫刻として制作している。2013年米国フロリダ州森上博物館「Contemporary KOGEI Styles in Japan」、2017年奈良薬師寺「平成の至寶八十三選」展、日本橋三越にて個展など出品している。

*講師からのひと言
硯は墨を摩るための道具にとどまらず 硯に向かい墨を摩るうちに 心を鎮め自分の内面と向き合うための道具であると考えています。いわば〝精神の器〟として現代の造形としての可能性を感じています。悠久の時間を経てきた原石を削り磨くというシンプルな制作過程の中に自分の培ってきたものが形に宿ると考えています。硯に向き合うことで自分を開放し宇宙のリズムと共鳴する。私には俳句も季語という魔法の鍵の助けを借りて自分の内面に大自然をかたちづくるというイメージがあります。硯について語りながら〝創造=想像すること〟について考える事ができたらと思っております。

*2024年7月6日(土)13:30~16:00(13:15~ Zoom入室開始)
13:30~14:45 講演
14:50~15:20 句会(選句発表)
15:20~16:00 西川遊歩(きごさい編集委員)との対談、質疑応答

*申込み案内
1) 参加申し込み 6/27(木)まで:  ここを<span style=”color: #ff0000;”><a style=”color: #ff0000;” href=”https://kigosai.sub.jp/bs/?page_id=30633″><strong>クリック</strong></a></span>して申込みフォームからお申込みください。

2)参加費:きごさい会員:1,000円  会員外:2,000円 会費の振込先は自動確認メールでお知らせします。–>
ズームのURL、句会の入力フォームのURLは、申込みをされた方に7/2頃までにメールで配信致します。かならずご確認ください。
句会:当期雑詠5句 前日投句です。選者:雨宮弥太郎、西川遊歩、長谷川櫂

3)前日7/5(金) 17時までに所定のフォームから投句。ただし句会の参加は自由です。

4)ズームを使ったオンライン講演会です。6/27(木)までに参加申し込みをして、7/2頃メールで配信するズーム入室URLなどの案内をご確認いただかないと、当日視聴できません。よろしくお願いいたします。

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読売新聞「四季」から

今年てふ未来ありけり初鏡      田辺麦甫

 これから来る時間を未来というと、何だか輝いているような気がする。それはこの言葉の音の力。美しいmとrの子音があり、aiもある。それに対して過去という言葉は最後の母音oで沈みこむ。初鏡は年が明けて初めてのぞきこむ鏡。『鳥渡る』

2月11日(水) 古志雪中ズーム句会

  • 2月11日(土)、午後1時30分から二座行います。
  • 雪の句を十句ご用意ください。席題はありません。
  • 会費は2,000円(参加者にはあとで振込口座をお知らせいたします)
  • 申込締切=1月31日
  • 古志の同人・会員でないと参加できません。

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      • 1月24日(土)朝カルズーム講座「1億人の俳句入門」
      • 1月25日(日)仙台ズーム句会
      • 2月1日(日)広島ズーム句会
      • 2月7日(土)HAIKU+
      • 2月8日(日)鎌倉ズーム句会
      • 2月11日(水、建国記念日)雪中ズーム句会
      • 2月14日(土)朝カルズーム講座「『おくのほそ道』をよむ」」
      • 2月15日(日)金沢ズーム句会
      • 2月22日(日)ネット投句のスクーリング
      • 2月23日(月、天皇誕生日)句会仙台ズーム句会
      • 2月28日(土)朝カルズーム講座「1億人の俳句入門」
      • 3月1日(日)広島ズーム句会
      • 3月7日(土)朝カルズーム講座「『おくのほそ道』をよむ」」
      • 3月8日(日)鎌倉ズーム句会
      • 3月14日(土)きごさい全国小中学生俳句大会(東京、白川清澄公園)
      • 3月22日(日)金沢ズーム句会
      • 3月28日(土)朝カルズーム講座「1億人の俳句入門」
      • 3月29日(日)仙台ズーム句会

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      『「おくのほそ道」を読む 決定版』
      ちくま文庫
      1,000円+税
      2025年5月刊行


      『四季のうた ウクライナの琴』
      中公文庫
      800円+税
      2025年1月刊行


      『長谷川櫂 自選五〇〇句』
      朔出版
      2200円+税
      2024年4月刊行


      『四季のうた 井戸端会議の文学』
      中公文庫
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      『四季のうた 雨ニモマケズ』
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      980円+税
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      『俳句と人間』(3刷)
      岩波新書
      860円+税
      2022年1月刊行


      100分de名著『おくのほそ道』(10刷)
      NHK出版
      1,000円+税
      2014年10月刊行


      『四季のうた 美しい日々』
      中公文庫
      800円+税
      2022年1月刊行


      句集『太陽の門』
      青磁社
      2200円+税
      2021年8月刊行


      『四季のうた 天女の雪蹴り』
      中公文庫
      800円+税
      2021年1月刊行


      大岡信『折々のうた』選 俳句(二)
      長谷川櫂 編
      岩波新書
      780円+税
      2019年12月刊行


      『四季のうた 普段着のこころ』
      中公文庫
      800円+税
      2019年12月刊行


      大岡信『折々のうた』選 俳句(一)
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      岩波新書
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      『歌仙はすごい』
      辻原登、永田和宏、長谷川櫂
      中公新書
      880円+税
      2019年1月刊行


      『四季のうた 至福の時間』
      中公文庫
      700円+税
      2018年12月刊行


      『九月』
      青磁社
      1800円+税
      2018年8月刊行


      『Okinawa』
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      俳句 長谷川櫂
      英訳 デイヴィッド・バーレイ&田中喜美代(紫春)
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      『俳句の誕生』(4刷)
      筑摩書房
      2300円+税
      2018年3月刊行


      『四季のうた 想像力という翼』
      中公文庫
      700円+税
      2017年12月刊行


      『芭蕉さん』
      俳句・芭蕉 絵・丸山誠司
      選句解説・長谷川櫂
      講談社
      1500円+税
      2017年3月刊行


      『震災歌集 震災句集』
      青磁社
      2000円+税
      2017年3月刊行


      『四季のうた 文字のかなたの声』
      中公文庫
      600円+税
      2016年12月刊行


      藤英樹著『長谷川櫂 200句鑑賞』
      花神社
      2500円+税
      2016年10月刊行


      『文学部で読む日本国憲法』
      ちくまプリマー新書
      780円+税
      2016年8月刊行


      『日本文学全集12』松尾芭蕉、与謝蕪村、小林一茶
      松浦寿輝、辻原登、長谷川櫂選
      河出書房新社
      2,600円+税
      2016年6月刊行


      『四季のうた 微笑む宇宙』
      中公文庫
      700円+税
      2016年3月刊行


      『芭蕉の風雅 あるいは虚と実について』
      筑摩選書
      1,500円+税
      2015年10月刊行


      『沖縄』
      青磁社
      1,600円+税
      2015年9月刊行


      『入門 松尾芭蕉』
      長谷川櫂 監修
      別冊宝島
      680円+税
      2015年8月刊行


      『歌仙一滴の宇宙』
      岡野弘彦、三浦雅士、長谷川櫂
      思潮社
      2000円+税
      2015年2月刊行


      『吉野』
      青磁社
      1,800円+税
      2014年4月刊行
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