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俳句的生活

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古志仙台ズーム句会(2024年8月25日)

俳句的生活 投稿日:2024年8月27日 作成者: dvx223272024年8月27日

第一句座              
長谷川冬虹選
【特選】
死ねといふ時代ありけり敗戦忌         長谷川櫂
もう何も叱らぬ父よ墓洗ふ           川辺酸模
産土の神に捧ぐる村歌舞伎           武藤主明
そのうちに行くよと洗ふ墓一基         及川由美子
【入選】
初さんま白長靴の衆走り            及川由美子
閑けさを両手につつみ鳩を吹く         上村幸三
名にし負へど花色やさし弁慶草         服部尚子
見得切つて舞台に出づる夏の月         武藤主明
遠萩や波うねりたる海に似て          及川由美子
高まりて徐々に早まる蝉の声          川村杳平
真夜中の風生臭き鵺の笛            武藤主明
流星群見て来た妻の寝顔かな          平尾 福
煮えたぎる暑さの底に秋生まる         齋藤嘉子
一生を地歌舞伎支ふ黒子役           宮本みさ子

長谷川櫂選(推敲例)
【特選】
白桃の一つ小籠に眠りをり           石川桃瑪
蜩は夢から覚めて鳴き始む           平尾 福
もう何も叱らぬ父よ墓洗ふ           川辺酸模
【入選】
つるはしを持ちて入営敗戦日          齋藤嘉子
黄泉の足この世に戻す踊りかな         臼杵政治
幸せな家族写真や敗戦忌            臼杵政治
母の焼く秋刀魚恋しき夕べかな         川辺酸模
栗飯や母の遺せし母子手帳           長谷川冬虹
煮えたぎる暑さの底に秋生まる         齋藤嘉子
そのうちに行くよと洗ふ墓一基         及川由美子

第二句座(席題:南瓜、飛蝗、地蔵盆)
長谷川冬虹選
【特選】
絵葉書をはみ出している赤南瓜         甲田雅子
脚一つ残して行きしバッタかな         平尾 福
おふくろと呼ばれ南瓜の煮物かな        那珂侑子
包丁の身動きできぬ大南瓜           甲田雅子
【入選】
ゆきすぎてゆきすぎがたし地蔵盆        長谷川櫂
切り分けて配り歩かん大南瓜          齋藤嘉子
群れなして猿が南瓜をひとつづつ        宮本みさ子
はたはたや兄が秘密の釣りの場所        上村幸三
いびつでも村一番の南瓜かな          佐伯律子
ふるさとの空うつくしき南瓜かな        三玉一郎
袋さげハシゴしてゆく地蔵盆          平尾 福
地蔵盆かつて間引のありし村          武藤主明

長谷川櫂選(推敲例)
【特選】
切り分けて配り歩かん大南瓜          齋藤嘉子
南瓜煮て愛のひと匙離乳食           谷村和華子
子どもらも猫も集まり地蔵盆          谷村和華子
包丁と力比べの南瓜かな            武藤主明
【入選】
ゴロゴロと夫のやうなカボチャかな       平尾 福
生れし子よ南瓜のごとき人となれ        川辺酸模
連れて来し母の手ぬくし地蔵盆         佐伯律子
きちきちのどつちへ飛んでも日がくれる     上村幸三
包丁の身動きできぬ大南瓜           甲田雅子
音たててもの食ふ螇蚸太き顎          齋藤嘉子
フレンチや南瓜スープにかしこまり       那珂侑子
地蔵盆かつて間引のありし村          武藤主明

古志金沢ズーム句会(2024年8月18日)

俳句的生活 投稿日:2024年8月19日 作成者: dvx223272024年8月19日

第一句座
 当季雑詠
・鬼川こまち選

【特選】
「魔の山」の秋一夜ごと深みけり     長谷川櫂
溽暑なる野辺切り裂きて新幹線      密田妖子
目指したる生前遺句集星月夜       氷室茉胡
桃食べてけむりのごとき息を吐く     趙栄順
黙祷の鼻にピアスや終戦日        田村史生
傷ひとつなき空残る原爆忌        安藤久美
かなかなやかなかなかなや母逝けり    飛岡光枝
大いなる木陰となりぬ紀伊の秋      玉置陽子

【入選】
帰省子は母の知らなひ香を纏ふ      山本桃潤
死受け入れば生は自由や涼新た      土谷眞理子
七夕や一夜かぎりの竹しなふ       安藤久美
ころりとは逝けぬあはれや羽抜鶏     梅田恵美子
囮追ふ鮎の気負ひを串に刺す       山本桃潤
西瓜食ぶはるかに父のハーモニカ     松川まさみ
高きよりふはりと小鳥展宏碑       泉早苗
ドームの名奪はれしまま原爆忌      安藤久美
母のなき母の病室けさの秋        飛岡光枝
ブルブルと秋のみ空を槍が飛ぶ      花井淳
天の川舟で辿れば美しきかろ       土谷眞理子
火の子抱く火の母親や原爆忌       稲垣雄二
馥郁と白桃傷む夜の底          玉置陽子
母を焼くからくれなゐの秋の風      飛岡光枝
能登きりこブルーシートの夏に立つ    花井淳

・長谷川櫂選

【特選】推敲例
空に墓標海に墓標や敗戦忌        趙栄順
母を焼くからくれなゐの秋の風      飛岡光枝
ころりとは逝けぬあはれや羽抜鶏     梅田恵美子
蟬は鳴きトンボはとぶや終戦日      橋詰育子
六人の敵は送りぬ生身魂         稲垣雄二
  
【入選】
胸に手を当てれば聞こゆ秋の声     土谷眞理子
白桃を食べてけむりのごとくをり    趙栄順
七夕や一夜かぎりの竹しなふ      安藤久美
母のなき母の病室けさの秋       飛岡光枝
かなかなやかなかなかなや母逝けり   飛岡光枝
火の母が火のわが子抱く原爆忌     稲垣雄二
馥郁と白桃傷む夜の底         玉置陽子
天の川ほとりに栖みて新藁うつ     酒井きよみ
蜩や十一人で母送る          飛岡光枝

第二句座
 席題:「踊」、「蜻蛉」
・鬼川こまち選

【特選】
潮風の香り渦なす踊かな        玉置陽子
徹夜をどり暮らし忘れてのっぺらぼう  間宮伸子
避難先より集まりぬ踊の輪       宮田勝
蜻蛉の光零れて楽園に         田中紫春
幽谷の光統べるや鬼やんま       藤倉桂
大土佐に生まれよさこい踊りかな    橋詰育子

【入選】
輪踊りや半拍遅れの園児たち      密田妖子
恐竜の眼が二つあかとんぼ       安藤久美
精霊も家族も総出盆踊り        田村史生
盆踊り後ろについて来しは誰      松川まさみ
踊りの輪タトゥー跳ねたる異邦人    氷室茉胡
踊り子のくるぶし綺麗ゆびさきも    川上あきこ
踊笠ことしは二夜被りけり       泉早苗
杭一本交互に分かち蜻蛉飛ぶ      越智淳子
実盛が萌黄縅か鬼やんま        長谷川櫂
ひとごゑも風に消えゆく踊りかな    安藤久美
少しづつ君へ近づく盆踊り       田村史生

・長谷川櫂選

【特選】推敲例
笠の内見せず女の手が踊る       安藤久美
少しづつ君へ近づく踊かな       田村史生
踊りけり冠灯籠消ゆるまで       飛岡光枝
踊笠ことしは二夜被りけり       泉早苗

【入選】
忘れじと折々すさる踊かな       松川まさみ
この椅子に一睡の幸赤とんぼ      花井淳
少年の誇りとしたり鬼やんま      橋詰育子
避難先より集まりて踊の輪       宮田勝
子を抱きて足で踊るや盆一夜      稲垣雄二
大土佐に生まれよさこい踊りかな    橋詰育子

古志鎌倉ズーム句会(2024年8月11日)

俳句的生活 投稿日:2024年8月12日 作成者: 田中 益美2024年8月12日

第一句座
•藤英樹選
【特選】
今朝の秋日本国を地震はしる     吉田順子
ひしやげたる壜が叫ぶや原爆忌    木下洋子
家ごとに切り方違ふ西瓜かな     藤原智子
けさ秋のひとすぢ裂けし芭蕉の葉   葛西美津子
目覚めれば深む命や秋の朝      森永尚子
あかあかと八月の立つ焼野原     きだりえこ
【入選】
人の世の戦火を照らす天の川     吉田順子
故郷は遠きにありて盆踊り      湯浅菊子
燃え盛る太陽抱へ秋来る       神谷宣行
白毫のひかりしろがね秋兆す     金澤道子
オリンピック終はり近づく涼新た   田中益美
戦争はいつまで続く終戦日      おほずひろし
香水の一滴にして氷の香       長谷川櫂

•長谷川櫂選 (推敲例)
【特選】
故郷は遠くにありて盆踊り          湯浅菊子
白毫のひかりしろがね秋兆す     金澤道子
八月や炎の槍を槍投げは       森永尚子
神の手や妖しき鴉瓜の花       仲田寛子
地の底も煮えたぎるかや迎へ鐘    藤英樹
【入選】
今朝の秋日本列島地震はしる     吉田順子
燃え盛る太陽抱へ秋来る       神谷宣行
兜虫子ども眠ればかさこそと     藤原智子
けふもまた危険な暑さ原爆忌     萬燈ゆき
兜かと思へば釜か秋の風       森永尚子
けさ秋のひとすぢ裂けし芭蕉の葉   葛西美津子
水道の水生ぬるし終戦日       葛西美津子
タワービル昔穴子の穴場なり     関根千方
蜻蛉や水を探して水の上       葛西美津子
四歳の記憶火の海敗戦忌       金澤道子
祖父を継ぐ語り部若し原爆忌     萬燈ゆき

第二句座 (席題:花火、大豆)
•藤英樹選
【特選】
四方八方ガラスのビルや揚花火    イーブン美奈子
残業の窓より見やる遠花火      木下洋子
遠花火江戸は戦のなき世かな     関根千方
背なの子の深き眠りや花火果て    金澤道子
【入選】
大欅どんと揺らして大花火      藤原智子
大豆打つ嵯峨野も奥の寂しさに    澤田美那子
華のある花火師上げる大花火     仲田寛子
砂浜の胡座にこども花火待つ     湯浅菊子
大川の風に吹かれて揚花火      木下洋子
出会ひては別れゆく旅遠花火     西川遊歩

•長谷川櫂選  (推敲例)
【特選】
花のある花火師ならん揚花火     仲田寛子
手のひらにやさしき色の新大豆    藤原智子
打ち上げに鬼の手を借る花火かな   きだりえこ
【入選】
豆を打つ飛び散る豆もつかまえて   関根千方
流れ来る煤や煙や大花火       葛西美津子
からからと音立て大豆収穫す     吉田順子
四方八方ガラスのビルや揚花火    イーブン美奈子
山の端に日のかかるまで大豆干す    金澤道子
大揺れの船繰り出して揚花火     葛西美津子
三尺玉豪雨の如き花火かな      吉田順子
甘き香や茹でこぼしたる新大豆    木下洋子
荒海の嘶くごとく揚花火       神谷宣行
空襲の死者もあつまる花火かな    萬燈ゆき
腹いせもありて力や大豆ひく     湯浅菊子
縄文の土器ごろごろと大豆引く    藤英樹

 

 

「俳壇」9月号に「死後の付き合い」

俳句的生活 投稿日:2024年8月10日 作成者: KAI2024年10月5日

「俳壇」(本阿弥書店)9月号に忌日特集巻頭エッセイ「死後の付き合い」が掲載されています。ご感想あればどうぞ。

《故郷の肖像》8月8日の熊日に「海の国の物語」④

俳句的生活 投稿日:2024年8月10日 作成者: KAI2024年9月10日

8月8日(木)の熊本日日新聞文化面に《故郷の肖像》「海の国の物語」④が載っています。ご感想あればどうぞ。

次回は9月12日(木)です。

7月14日の日経に「山鳥の庭」

俳句的生活 投稿日:2024年8月10日 作成者: KAI2024年9月10日

日本経済新聞7月14日の「日曜随想」に「山鳥の庭」が載っています。ご感想あればどうぞ。

お知らせするのが遅くなりました。

 

8月12日「歌仙レクチャー」

俳句的生活 投稿日:2024年8月7日 作成者: KAI2024年8月16日

8月12日(月、山の日)の午後一時半から約一時間。「花の山姥の巻/名裏/五 再募集①」のページをテキストにします。プリントアウトして参加してください。

レクチャーに出席しなければ「水俣忌の巻」に参加できません。

入室のURLはあとでお知らせいたします。

「水俣忌の巻」の脇の締切は12日夜8時です。

古志広島ズーム句会(2024年8月4日)

俳句的生活 投稿日:2024年8月4日 作成者: dvx223272024年8月5日

第一句座              
・矢野京子選  
【特選】
原爆忌猛暑酷暑と言ふなかれ     加藤裕子
八月の炎の中へ黙祷す        高橋真樹子
朝顔に水たつぷりと原爆忌      斉藤真知子
影置いてゆきし人あり原爆忌     今村榾火
暁闇の風ひやひやと原爆忌      長谷川櫂
【入選】
水輪生る蜻蛉が水に触れるたび    加藤裕子
原爆忌あるは日本だけでよし     ストーン睦美
けふの汗と嘘をシャワーで流しけり  ストーン睦美
みそはぎの花のこぼるる草の市    大平佳余子
退院や二歩三歩ゆく喜雨の中     城山邦紀
火蜥蜴の日本列島秋に入る      長谷川櫂
一歳の姉の小さき墓洗ふ       大場梅子
まだまだとおもひをりしが生身魂   大平佳余子
あの日知る患者の瞳広島忌      瑞木綾乃
朝顔の鉢も吹き飛ぶ雨と風      上松美智子
桃ひとつ夫の帰りを待ちにけり    高橋真樹子
面子遺しヒロシマの子よ原爆忌    加藤裕子

・長谷川櫂選 (推敲例)
【特選】
桑の実やもう跡形もなき故郷     今村榾火
ただ白き炎となりて遍路ゆく     神戸秀子
八月の炎の中で黙祷す        高橋真樹子
一日の嘘をシャワーで流しけり    ストーン睦美

【入選】
山の声風の声聴く墓参かな      矢田民也
キノコ雲見たるその日を語り継ぐ   加藤裕子
孤独なる七万柱広島忌        駒木幹正
あをあをと佐渡の金山けさの秋    安藤文
原爆忌死の意味さへも知らざりき   大場梅子
退院や一歩一歩と喜雨の中      城山邦紀
一歳の姉の小さき墓洗ふ       大場梅子
被爆樹の診察けふも広島忌      矢野京子
朝顔の鉢も吹き飛ぶ原爆忌      上松美智子
樹々もまた苦しみし日々広島忌    矢野京子
壁一枚生死を分かつ広島忌      瑞木綾乃
冷やされて白桃ひとつ夫を待つ    高橋真樹子
ヒロシマの子らのメンコよ原爆忌   加藤裕子

第二句座(席題:秋立つ、西瓜)
・矢野京子選 
【特選】
ひと晩は厨で眠る西瓜かな      斉藤真知子
こころにも目あり耳あり秋立ちぬ   大場梅子
妻とゐてけさ秋のこの涼しさは    長谷川櫂
【入選】
谷水に浸ける西瓜と踵かな      駒木幹正
この地球割るがごとくに西瓜切る   安藤文
ポンとよき音する西瓜ぞ三個買ふ   ももたなおよ
大雪の水より冷えた西瓜喰ふ     高橋真樹子
三六〇度取りつく島もなき西瓜    ストーン睦美

・長谷川櫂選 (推敲例)
【特選】
幾万の折鶴となり秋立ちぬ      高橋真樹子
死ぬ前に婆に食わせん吾が西瓜    岡村美沙子
西瓜乗せ子を歩かせて乳母車     神戸秀子
【入選】
谷水に浸ける西瓜とわが足と     駒木幹正
ひと雨に森ムンムンと秋立てり    斉藤真知子
秋立つや紅茶の白き碗にさへ     神戸秀子
孫のため畑に育ておく西瓜      瑞木綾乃
水で洗ふ菜はあをあをと今朝の秋   石塚純子
三六〇度西瓜取りつく島もなし    ストーン睦美
不出来なら鴉にくれてやる西瓜    矢田民也

『広島・長崎・沖縄からの永遠平和詩歌集』刊行

俳句的生活 投稿日:2024年8月3日 作成者: KAI2024年9月10日

『広島・長崎・沖縄からの永遠平和詩歌集』(コールサック社)が刊行されました。戦争と平和を詠む詩人、歌人、俳人269人の作品集です。八月の本棚の一冊に。

古志仙台ズーム句会(2024年7月28日)

俳句的生活 投稿日:2024年7月29日 作成者: dvx223272024年7月29日

第一句座              
長谷川冬虹選
【特選】
十薬や今も生家に外厠             武藤主明
八月がくる一塊の岩のごと           三玉一郎
鳥のよに礫のやうに夏落葉           及川由美子
暑ささへ力に変へて百日紅           齋藤嘉子
【入選】
扇風機ときどき眠つてゐるらしく        平尾 福
おぬしなど知つたものかと蟇鳴けり       青沼尾燈子
冷し酒彼奴どこまで行つたやら         青沼尾燈子
やはりをる我に似た奴蟻の列          川辺酸模
この三日源氏にひたる端居かな         川村杳平
龍神の岩かげに鮎湧きゐたり          長谷川櫂
棟梁は柾目の板に大昼寝            宮本みさ子
牛蛙ブレストの脚ぐいと伸び          上 俊一

長谷川櫂選(推敲例)
【特選】
はるばると一生の果てへ昼寝覚         上村幸三
空気燃ゆる音の聞こゆや百日紅         齋藤嘉子
戦争へ敗戦へ死へ水を打つ           三玉一郎
【入選】
夕蝉や氷枕のぬるくなり            阿部けいこ
扇風機ときどき眠りゐるらしく         平尾 福 
足はがすやうに歩くや油照り          齋藤嘉子
夕立が過ぎるのを待つホームかな        那珂侑子
落ち口の飛沫煌めき滝となる          佐藤和子
八月がくる一塊の岩のごと           三玉一郎
棟梁は柾目の板に大昼寝            宮本みさ子
被曝地は今も丈余の夏の草           佐藤和子
暑ささへ力に変へて百日紅           齋藤嘉子
庭仕事耳の後ろを汗流る            石川桃瑪
爆心地のうぜんの花駆けのぼる         平尾 福
滝音の近くなりつつ足速む           石川桃瑪
満場の団扇揺れをり名古屋場所         上 俊一

第二句座(席題:蝨、泥鰌鍋、水草の花)
長谷川冬虹選
【特選】
とき卵くるみて鍋の泥鰌かな          川村杳平
存へて恋の話や泥鰌鍋             川辺酸模
壁蝨の字を初めて書くやうごきだす       三玉一郎
蓋をしてきゆうと鳴きしが泥鰌鍋        佐藤和子
蚤にさへ蔑まるるも蝨のさが          長谷川櫂
【入選】
疎まれて強く生き抜く壁蝨ならん        三玉一郎
白抜きの藍の暖簾や泥鰌鍋           川辺酸模
どぢやう鍋山盛り牛蒡のうれしさよ       上村幸三
終はつたぞ皆繰り出さん泥鰌鍋         齋藤嘉子
うじやうじやと放り込みたる泥鰌鍋       佐伯律子
流れきてよどむ藻の花敗戦忌          服部尚子
山小屋の壁蝨の蒲団へ日の光          三玉一郎

長谷川櫂選(推敲例)
【特選】
睡蓮を戻しぬ除染作業員            宮本みさ子
暫らくは眺めてゐたり泥鰌鍋          武藤主明
おそるべき人の欲望泥鰌鍋           川辺酸模
流れきてよどむ藻の花敗戦忌          服部尚子
山小屋の壁蝨の蒲団へ日の光          三玉一郎
【入選】
いまはただ花水草の鉢となり          那珂侑子
道灌も蓑傘置かむ泥鰌鍋            臼杵政治
藻の花の隣にラムネ冷やしあり         平尾 福
田の神や水草の花守りをり           佐伯律子
どぢやう鍋煮えたぎり蓋揺るるかな       宮本みさ子
五分ほどの仏性ありぬ泥鰌鍋          武藤主明
壁蝨の字をを書くやたちまちうごきだす     三玉一郎
うじやうじやと放り込みたる泥鰌鍋       佐伯律子
老し身へ叱咤激励どぢやう鍋          青沼尾燈子
水草の花人知れず山上に            及川由美子
豆腐へと頭隠しぬ泥鰌鍋            武藤主明
穴二つダニの噛み跡紛れなく          平尾 福

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読売新聞「四季」から

今年てふ未来ありけり初鏡      田辺麦甫

 これから来る時間を未来というと、何だか輝いているような気がする。それはこの言葉の音の力。美しいmとrの子音があり、aiもある。それに対して過去という言葉は最後の母音oで沈みこむ。初鏡は年が明けて初めてのぞきこむ鏡。『鳥渡る』

2月11日(水) 古志雪中ズーム句会

  • 2月11日(土)、午後1時30分から二座行います。
  • 雪の句を十句ご用意ください。席題はありません。
  • 会費は2,000円(参加者にはあとで振込口座をお知らせいたします)
  • 申込締切=1月31日
  • 古志の同人・会員でないと参加できません。

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      • 1月25日(日)仙台ズーム句会
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      • 2月7日(土)HAIKU+
      • 2月8日(日)鎌倉ズーム句会
      • 2月11日(水、建国記念日)雪中ズーム句会
      • 2月14日(土)朝カルズーム講座「『おくのほそ道』をよむ」」
      • 2月15日(日)金沢ズーム句会
      • 2月22日(日)ネット投句のスクーリング
      • 2月23日(月、天皇誕生日)句会仙台ズーム句会
      • 2月28日(土)朝カルズーム講座「1億人の俳句入門」
      • 3月1日(日)広島ズーム句会
      • 3月7日(土)朝カルズーム講座「『おくのほそ道』をよむ」」
      • 3月8日(日)鎌倉ズーム句会
      • 3月14日(土)きごさい全国小中学生俳句大会(東京、白川清澄公園)
      • 3月22日(日)金沢ズーム句会
      • 3月28日(土)朝カルズーム講座「1億人の俳句入門」
      • 3月29日(日)仙台ズーム句会

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      『「おくのほそ道」を読む 決定版』
      ちくま文庫
      1,000円+税
      2025年5月刊行


      『四季のうた ウクライナの琴』
      中公文庫
      800円+税
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      『長谷川櫂 自選五〇〇句』
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      2024年4月刊行


      『四季のうた 井戸端会議の文学』
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      『小林一茶』
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      『ふじさわびと』vol.26
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      『四季のうた 雨ニモマケズ』
      中公文庫
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      『和の思想』
      岩波新書
      980円+税
      2022年7月刊行


      『俳句と人間』(3刷)
      岩波新書
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      2022年1月刊行


      100分de名著『おくのほそ道』(10刷)
      NHK出版
      1,000円+税
      2014年10月刊行


      『四季のうた 美しい日々』
      中公文庫
      800円+税
      2022年1月刊行


      句集『太陽の門』
      青磁社
      2200円+税
      2021年8月刊行


      『四季のうた 天女の雪蹴り』
      中公文庫
      800円+税
      2021年1月刊行


      大岡信『折々のうた』選 俳句(二)
      長谷川櫂 編
      岩波新書
      780円+税
      2019年12月刊行


      『四季のうた 普段着のこころ』
      中公文庫
      800円+税
      2019年12月刊行


      大岡信『折々のうた』選 俳句(一)
      長谷川櫂 編
      岩波新書
      780円+税
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      『歌仙一永遠の一瞬』
      岡野弘彦、三浦雅士、長谷川櫂
      思潮社
      2200円+税
      2019年1月刊行


      『歌仙はすごい』
      辻原登、永田和宏、長谷川櫂
      中公新書
      880円+税
      2019年1月刊行


      『四季のうた 至福の時間』
      中公文庫
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      『九月』
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      俳句 長谷川櫂
      英訳 デイヴィッド・バーレイ&田中喜美代(紫春)
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      『俳句の誕生』(4刷)
      筑摩書房
      2300円+税
      2018年3月刊行


      『四季のうた 想像力という翼』
      中公文庫
      700円+税
      2017年12月刊行


      『芭蕉さん』
      俳句・芭蕉 絵・丸山誠司
      選句解説・長谷川櫂
      講談社
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      『四季のうた 文字のかなたの声』
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      藤英樹著『長谷川櫂 200句鑑賞』
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      『文学部で読む日本国憲法』
      ちくまプリマー新書
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      『日本文学全集12』松尾芭蕉、与謝蕪村、小林一茶
      松浦寿輝、辻原登、長谷川櫂選
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      『四季のうた 微笑む宇宙』
      中公文庫
      700円+税
      2016年3月刊行


      『芭蕉の風雅 あるいは虚と実について』
      筑摩選書
      1,500円+税
      2015年10月刊行


      『沖縄』
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      1,600円+税
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      『入門 松尾芭蕉』
      長谷川櫂 監修
      別冊宝島
      680円+税
      2015年8月刊行


      『歌仙一滴の宇宙』
      岡野弘彦、三浦雅士、長谷川櫂
      思潮社
      2000円+税
      2015年2月刊行


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