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ネット投句(2021年4月30日)選句と選評

ネット投句 投稿日:2021年5月11日 作成者: KAI2021年5月11日

・誤りや推敲の余地があっても、とるかとらないかだけ判断します。
・かな遣いも直しませんので、ご自分でお考えください。

【特選】
日常の面倒横に朝寝かな  12_千葉  谷口正人
惜春や終のドライブ老妻と  13_東京  森徳典
カツ丼食ふ春の憂ひをはらふべく  13_東京  神谷宣行
眩しさの麦烏賊の箱競り落とす  13_東京  西川遊歩
石まるくまるく研くや春のみづ  13_東京  長井亜紀
たけのこや自粛生活もとうに慣れ  15_新潟  安藤文
クロッキーに己が左手春深し  17_石川  花井淳
よそゆきの顔となりたる春日傘  17_石川  岩本展乎
聖書いづくに水ぬるむ最晩年  20_長野  柚木紀子
一口に食べられさうな雨蛙  26_京都  佐々木まき
燕より気持ちよき鳥ほか知らず  27_大阪  高角みつこ
世の中は不思議いつぱいさくらんぼ  29_奈良  喜田りえこ
責任を取らづ逝きけり昭和の日  29_奈良  喜田りえこ
村ぢゅうの戸があいてゐる茶摘どき  37_香川  曾根崇

【入選】
亡き人の戻らすここち花ふふむ  01_北海道  芳賀匙子
間借りせし私鉄の小駅昭和の日  04_宮城  長谷川冬虹
休らうて手拭ひ使ふ花へんろ  04_宮城  長谷川冬虹
整列しワクチンを待つ昭和の日  05_秋田  佐藤一郎
花散りぬ花なることを知りもせず  07_福島  渡辺遊太
苗代に這ひつくばるや老い二人  11_埼玉  園田靖彦
しらんまにとしとうてもた山笑ふ  11_埼玉  松本邦吉
てふてふや抱きあふことも忘れたる  11_埼玉  松本邦吉
陸奥の余花に泳ぐや鯉のぼり  12_千葉  若土裕子
住み慣れし家離るるや竹の秋  12_千葉  谷口正人
葉先より手に来て軽し天道虫  12_千葉  池田祥子
柏餅あつといふまにおじいちやん  13_東京  神谷宣行
スニーカー春光のなかいざゆかん  13_東京  長井亜紀
子供の日円弧雲梯すいすいと  13_東京  楠原正光
会釈して譲りあふ道青き踏む  13_東京  畠山奈於
ワクチンのクーポン到来端午かな  13_東京  櫻井滋
天婦羅かそれとも寿司か柿若葉  14_神奈川  遠藤初惠
ご神体は牡蠣の貝殻春惜しむ  14_神奈川  金澤道子
気の重き用事がひとつ花は葉に  14_神奈川  金澤道子
雀の子土塊だけを信じけり  14_神奈川  三玉一郎
波を待つ脛うつくしき素足かな  14_神奈川  三玉一郎
風邪に寝て一日春を満喫す  14_神奈川  三玉一郎
蛇踏むや一瞬なんと永きこと  14_神奈川  松井恭子
御持たせの筍飯のランチかな  14_神奈川  水篠けいこ
新聞の切り抜き溜まる日永かな  14_神奈川  水篠けいこ
雀の子フェンスの向こうはアメリカぞ  14_神奈川  水篠けいこ
水平線の丸みほどなる春愁ひ  14_神奈川  中丸佳音
老女たちたんぽぽの絮吹ききそひ  14_神奈川  中丸佳音
大鷺の胸の白さに夏来たる  14_神奈川  中丸佳音
入園児背丈に合わぬユニフォーム  14_神奈川  土屋春樹
たとえへなき悪相なれど恋の蝦蟇  14_神奈川  湯浅菊子
孫が来るその日のための花イチゴ  14_神奈川  那珂侑子
ぼうたんの最期は雨に打たれ散る  14_神奈川  那珂侑子
松蝉の鳴いて止む間の長かりき  14_神奈川  片山ひろし
?の芽や手折りてポキと空揺るる  15_新潟  高橋慧
乳を吸ふ赤子落とすな目借り時  16_富山  酒井きよみ
亀鳴くや砂金洗ひし澤あると  17_石川  花井淳
雪形の猿微笑む加賀平野  17_石川  花井淳
葉桜や金箔浮かぶ昼の酒  17_石川  岩本展乎
朧夜や言うてしまへば味気なく  17_石川  松川まさみ
ふと高く飛び去る蝶の行き処  20_長野  金田伸一
山里はほんによかとこ浅蜊汁  20_長野  金田伸一
行く春清書し誤嚥しなくなる  20_長野  柚木紀子
春の朝木の匙軽く野菜スープ  21_岐阜  三好政子
青饅や帰農の夫の畑暦  21_岐阜  三好政子
絡み付く枝のおどろや山の藤  21_岐阜  三好政子
桜しべ人恋ひしくて吹き溜まる  21_岐阜  梅田恵美子
父母は亡し子は巣立ちけり柿若葉  23_愛知  宗石みずえ
土筆摘む小さき膝は泥まみれ  26_京都  吉田千恵子
沖縄は今だ沖縄昭和の日  26_京都  佐々木まき
雨がよぶ雨か雨蛙よぶ雨か  26_京都  佐々木まき
春泥の先に潤一郎の墓  26_京都  氷室茉胡
沈黙の長き鉾蔵春惜しむ  26_京都  氷室茉胡
姉らしく何か言はねば桜餅  27_大阪  安藤久美
ゆく春や小さきカメラを手の中に  27_大阪  高角みつこ
春風や一日千歩目標に  27_大阪  内山薫
遍路寺案内の犬についてゆく  27_大阪  木下洋子
マンゴーの香る紅茶や夏きたる  27_大阪  木下洋子
語るごと王妃遺愛の香水瓶  27_大阪  木下洋子
黄金週間樟も欅も芳しく  27_大阪  澤田美那子
九条で育ちて憲法記念の日  27_大阪  澤田美那子
筍とくれば木の芽を忘るるな  27_大阪  澤田美那子
父の夢母の夢みる朝寝かな  27_大阪  齊藤遼風
フェンス越ゑ風船ふたつ自由なり  28_兵庫  魚返みりん
春日傘傾げるだけの遠会釈  28_兵庫  千堂富子
庭に出て体操すればチューリップ  28_兵庫  天野ミチ
力作の器出番や野蕗炊く  28_兵庫  藤岡美惠子
ひと想ふゆへに我あり春の雨  28_兵庫  福田光博
共に居て余生それぞれ夏めきぬ  28_兵庫  髙見正樹
頑張るなナンジヤモンジヤに囁かれ  29_奈良  喜田りえこ
うすべにの絵馬の乳型春深む  30_和歌山  玉置陽子
家苞の新玉葱の匂ふバス  30_和歌山  玉置陽子
山桜地霊となりし仏たち  33_岡山  齋藤嘉子
朴の花開きかけたと山の声  37_香川  丸亀葉七子
わが郷に百歳二人柏餅  37_香川  曾根崇
ラジオドラマ出てくるテレビ昭和の日  42_長崎  ももたなおよ
メーデーやワクチンを待つ人の列  42_長崎  ももたなおよ
蝶一羽乗せて離任の船出かな  42_長崎  川辺酸模
掘り立ての筍抱き友来る  42_長崎  川辺酸模
五十年夫婦はともにお風入  44_大分  山本桃潤
婆ちやんのやうな担任入学式  44_大分  山本桃潤
虎杖や自制に揺らぐ民主主義  44_大分  竹中南行
惜しみをり惜しむともなきこの春を  44_大分  竹中南行
春蝉や聞けば山河の懐かしき  46_鹿児島  大西朝子
友の忌のその日を耐へる養花天  46_鹿児島  大西朝子
摘み草の宿へ光や花木五倍子  50_外国  廣瀬玲子

ネット投句(2021年4月15日)選句と選評

ネット投句 投稿日:2021年4月21日 作成者: KAI2021年4月21日

・目の前のものを機械的に写しても句にはならない。とくに風景。
・ものを描いても、そこに心が宿るように。
・もろに気持ちを表す言葉(さみし、かなし、うれし、よき)は句を浅薄にする。
・自分だけわかったような(読者にはわからない)句多し。
・必ず他人の目で「これで通じるか」をチェックしること。
・俳句は時間がかかる。残り時間の少ない人は覚悟必要。

【特選】
街中の猫がみてゐるはるのつき  13_東京  長井亜紀
仏生会いまも湧きつぐ甘露の井  14_神奈川  金澤道子
初蝶や今日より羽根の汚れゆく  23_愛知  稲垣雄二
摘むほどに籠の輝く茶摘かな  26_京都  氷室茉胡
蝶がきて止まりさうなるお菓子かな  27_大阪  澤田美那子
地下足袋のこの若者が桜守  33_岡山  齋藤嘉子
飴山忌あなたを真似て妻愛す  44_大分  山本桃潤
死ぬるまでホ句と同行風光る  44_大分  竹中南行

【入選】
遠山に束の間白き花の雲  01_北海道  村田鈴音
・白し
顔に白日高の仔馬大地喰む  01_北海道  村田鈴音
空間を笑ひころげるこぶしかな  01_北海道  芳賀匙子
花守ぞ鉢巻きりり花殻摘む  04_宮城  長谷川冬虹
・花守は
手這坂下ればまほろ桃の花  05_秋田  佐藤一郎
耽読の余熱に一夜龍天に  07_福島  渡辺遊太
海境の底のしづけさ花の雨  07_福島  渡辺遊太
うぐひすの総出迎へやわが故郷  11_埼玉  園田靖彦
刈り込みの一蔓貰ふ郁子の花  12_千葉  池田祥子
朝楽し春のキャベツのある限り  13_東京  岡恵
・日々楽し
二階から雨に向かって石鹸玉  13_東京  岡恵
・旧かなは自分で。
跳箱は勇気だぽんと春の風  13_東京  神谷宣行
うたにうたうたひ合はせて大岡忌  13_東京  西川遊歩
・合はせよ
恋もせず説教もせず猫眠る  13_東京  長井亜紀
法要の一族も老ゆ暮の春  13_東京  杜野廉司
・一族老いぬ
はやばやと隣家に上がる鯉幟  13_東京  楠原正光
・隣の上げる
蕗の薹見つけて今朝のおみおつけ  13_東京  堀越としの
抜け出して春の渚に小半時  14_神奈川  遠藤初惠
境内の椿で葺いて花御堂  14_神奈川  金澤道子
・きぬ
老木の芽にしづかなる光かな  14_神奈川  三浦イシ子
・芽の。この違い、たいへん大事。
春愁の重さに沈む鯨かな  14_神奈川  三玉一郎
春愁に足を取らるる渚かな  14_神奈川  三玉一郎
・以上2句、理屈。
けやき通りはなみずき通り若葉  14_神奈川  松井恭子
・みな若葉
エントランスの黒の一群新社員  14_神奈川  水篠けいこ
・最初の、の、不要。
こそげ取る筍飯の御焦げよき  14_神奈川  中丸佳音
・こそ
丹誠の藤の花見て逝かれけり  14_神奈川  那珂侑子
・けむ
寄居虫の次の殻ゆく速さかな  14_神奈川  片山ひろし
・への、へと
どのやうにどこ抓もうかうぐひす餅  14_神奈川  片山ひろし
深き深きコロナの闇を春の月  15_新潟  安藤文
・に
菜の花や義民を祀る五輪塚  15_新潟  高橋慧
葦焼けば越の山々ゆらぐなり  16_富山  酒井きよみ
ニ三言聞きし覚えも朝寝かな  17_石川  松川まさみ
榾爆ぜる四月の朝の氷点下  20_長野  金田伸一
白富士さやうなら花影と還ります  20_長野  柚木紀子
半透明にかほる蝋梅もう文字ではかけぬ  20_長野  柚木紀子
心膜炎かしら陽炎ゆれている  20_長野  柚木紀子
玉ねぎをころがし遊ぶ厨かな  21_岐阜  夏井通江
・遊ぶ?
大空にいどむ力よ朴の花  21_岐阜  古田之子
・力を
裏木曽や芽吹きの谷の山桜  21_岐阜  三好政子
クリニックの広き天窓春動く  21_岐阜  三好政子
城白く輝く空や初つばめ  21_岐阜  梅田恵美子
・を
花冷えの世間へ棺担ぎ出す  23_愛知  稲垣雄二
・世界へ
蠅の子の生れてそのまま嫌われり  23_愛知  宗石みずえ
・そのまま、不要。旧かな。
車椅子を受け入れし母風信子  26_京都  吉田千恵子
ジャム混ぜる木べらは重し日永かな  26_京都  吉田千恵子
・木べらの重き
くにやくにやの赤子洗はん花の昼  27_大阪  安藤久美
新緑や日に日に隠る遠き道  27_大阪  内山薫
・隠れ
上り来て京一望や御忌詣  27_大阪  木下洋子
やはらかき指の腹もて茶摘かな  27_大阪  木下洋子
・以上2句、既存の発想。
春日傘稚児抱く妻に差しかけぬ  28_兵庫  千堂富子
・妻へさしかけて
春の行くどこへも行けぬ人置きて  29_奈良  喜田りえこ
春満月龍抜け出たき絵天井  37_香川  丸亀葉七子
鳴龍を鳴かせお遍路去りにけり  37_香川  丸亀葉七子
人の世にぬつと古代魚春の闇  42_長崎  ももたなおよ
白牡丹蟻一点の翳りかな  42_長崎  川辺酸模
ほんのりと草の香りや針魚食ふ  42_長崎  川辺酸模
四阿は湖のなかほど羊草  44_大分  山本桃潤
春の服友の細きに驚きぬ  50_外国  廣瀬玲子

ネット投句(2021年3月31日)選句と選評

ネット投句 投稿日:2021年4月2日 作成者: KAI2021年4月2日

【特選】
一年を経てむつまじき雛かな  11_埼玉  上田雅子
もうすこし遊んでゐたき落花かな  14_神奈川  金澤道子
ことばにも背筋ありけり飴山忌  17_石川  松川まさみ

【入選】
流氷や海明け待ちぬ漁船群  01_北海道  村田鈴音
・海明けを待つ
梅が香やいまさら愛国萬葉集  01_北海道  柳一斉
祇園精舎合掌してゐる牡丹の芽  04_宮城  長谷川冬虹
母の忌の雪割草は咲きそろふ  05_秋田  佐藤一郎
生涯の岐路とも知らで大朝寝  11_埼玉  園田靖彦
・ず
叛逆の碑拝し種浸す  11_埼玉  園田靖彦
子どもらの雑魚寝のかほや花筵  11_埼玉  松本邦吉
月朧町ゆくわれのなほおぼろ  11_埼玉  松本邦吉
・は
やはらかに蝶ふきあぐる菜花畑  12_千葉  若土裕子
・げて
一輪のらっぱ水仙月仰ぐ  12_千葉  谷口正人
・らつぱ
茶を断ちし母の好みの花湯かな  12_千葉  麻生十三
病み上がるこれぞこの世の春の風  13_東京  横山直典
・病み上がり
白牡丹ひらくや影もひらきけり  13_東京  岡恵
明ぼのや月もほのかに花の色  13_東京  岡恵
老木の折れる枝先花ひとつ  13_東京  岡田栄美
・れし
永き日やセネカの背中斯く遠く  13_東京  市村さよみ
競漕の切歯膂力や舳先の差   13_東京  西川遊歩
金継ぎの皿にどつしり桜鯛  13_東京  西川遊歩
サクラエビからり掻き揚げ大岡忌   13_東京  西川遊歩
花びらを乗せて一艘戻りけり  13_東京  長井亜紀
・乗せて、大げさ
恐ろしき昨夜の雷や種浸し  13_東京  長井亜紀
花韮や抜かれても一面に花  13_東京  長尾貴代
父逝きて父に友あり花吹雪  13_東京  長尾貴代
闘争の封鎖の中を入学す  13_東京  楠原正光
・へ
どしゃ降りの小枝に揺れる青蛙  13_東京  楠原正光
・どしや、るる
花仰ぐ姿の似たりあにいもと  13_東京  畠山奈於
囀りは近く遠くに目覚めかな  13_東京  堀越としの
・囀りを
みちのくの桜はいかにこの十年  14_神奈川  越智淳子
日傘さす女に遇いそな罌粟の原  14_神奈川  遠藤初惠
・ひ
この椅子は魔法の椅子よ春眠し  14_神奈川  金澤道子
ちと老いし犬ともにして桜狩  14_神奈川  三浦イシ子
・犬をともとし
旋回の三度目高し鳥帰る  14_神奈川  松井恭子
・く
ものの芽のみな喜々として天を指す  15_新潟  高橋慧
ざつくりと地打ち返す飴山忌  17_石川  松川まさみ
大空の岐阜羽島駅さへづれり  21_岐阜  夏井通江
水温む雄勝の硯懇ろに  21_岐阜  三好政子
燕飛ぶ太郎や次郎や三郎や  23_愛知  稲垣雄二
制癌剤投与はあした花の雨  23_愛知  宗石みずえ
西行が妻のおもかげ春の寺  23_愛知  青沼尾燈子
観音堂探して迷ふ山桜  23_愛知  野口優子
剪定やときに金閣見あげつつ  26_京都  氷室茉胡
立派な名もろうて眠る仔猫かな   27_大阪  安藤久美
三月は我が家の味のくぎ煮かな  27_大阪  木下洋子
白木蓮は白磁の小皿金平糖  27_大阪  澤田美那子
永き日の桜あんぱんよく売れる  27_大阪  澤田美那子
遊ぶ児と寛げる母春の芝  28_兵庫  髙見正樹
・寛ぐ母と
霾や子ども撃つとは何事ぞ  29_奈良  喜田りえこ
・上五、再考。
野菜畑ひとすじ明かきチューリップ  29_奈良  田原春
・一畝赤き
一羽来て囀つてゐる雨後の屋根  29_奈良  田原春
酢諸子を今宵の肴實の忌  30_和歌山  玉置陽子
金色の走るや蜥蜴穴を出て  33_岡山  齋藤嘉子
飴山忌少し遅れて母の忌も  37_香川  丸亀葉七子
鶴を折る白寿の叔母や桜餅  37_香川  曽根崇
病床の友見よ君の花の庭  42_長崎  ももたなおよ
きみとゐる今のまぶしや蕨もち  42_長崎  川辺酸模
・下五、再考。
大阿蘇も目覚める頃や木の芽和  42_長崎  川辺酸模
・下五、再考。
ぬるぬると蛸遁走す春の宵  42_長崎  川辺酸模
・下五、再考。
もう八十母の言ひ草木の芽和  44_大分  土谷眞理子

ネット投句(2021年3月15日)選句と選評

ネット投句 投稿日:2021年3月18日 作成者: KAI2021年3月18日

・すでにある発想の句あまた。すべてボツにしたので例が挙げられません。
・いいかえただけではダメ。バレバレ。「雛あられ」→「はかなき夢」、逆も。
・リズムのダメな句もあまた。
・日本語に慣れてない人はご注意。日本に生まれ、毎日日本語を使っていても日本語は使えない。

【特選】
春禽のひかりとなりて飛び込み来  01_北海道  芳賀匙子
・春の鳥ひかりとなりて。原句の「春禽の」はただの説明であることに気づいてほしい。
海流のぶつかる響き卒業歌  07_福島  渡辺遊太
名乗りませ哀しみの死者達戻り寒  23_愛知  服部紀子
・達、不要。自分で気づかないと。
その日から私は何をしてきたか  23_愛知  服部紀子
・三・一一私は何を
先生のよき先生よ飴山忌  27_大阪  木下洋子
田の神の足跡小さき雪間かな  27_大阪  齊藤遼風
掻き寄せて結びしものよの小鳥の巣  28_兵庫  加藤百合子
・の、不要。「ものよ」→「ままの」
火の粉舞ふ闇のなかより春来たる  29_奈良  喜田りえこ
浜大根咲く東北へつづく海  37_香川  丸亀葉七子
白木蓮(はくれん)の空へみなぎる歓喜かな  42_長崎  川辺酸模
・白木蓮と歓喜が離れてはいけない。型に当てはめるからこんな句になる。空へみなぎる白木蓮の歓喜かな

【入選】
若狭井の一掬の水春の水  01_北海道  高橋真樹子
鮭飯寿司たべつくし樽春来る  01_北海道  高橋真樹子
・リズム、ダメ。
パレットに黄色溶かしつ蝶々来ぬ  01_北海道  村田鈴音
・ぬ、不要。これもリズム感欠如。
はだれ雪煉瓦の独房窓も無し  01_北海道  芳賀匙子
・の、不要。
雪解や風ここちよく眼を覚まし  01_北海道  柳一斉
・雪解の
下萌や更地の続く被災浜  04_宮城  長谷川冬虹
君らみな真つ直ぐ生きよ卒業歌  04_宮城  長谷川冬虹
女らは岩海苔掻けり地震の磯  05_秋田  佐藤一郎
ハイホーと歌ふ小人や木の根開く  05_秋田  佐藤一郎
野相撲や子に投げらるるのどかさよ  11_埼玉  園田靖彦
・や、ダメ。
新妻は牛の使ひ手春田鋤く  11_埼玉  園田靖彦
すこやかに自粛の日々や大朝寝  11_埼玉  松本邦吉
ポケットに折々のうた青き踏む  12_千葉  若土裕子
鋤鍬の納屋に古びて春田かな  12_千葉  麻生十三
映画館でて春昼の白き町  12_千葉  麻生十三
・この春昼は上五においてもいい。春昼や
初蝶がはじめて挑む強き風  13_東京  岡田定
野茨や幼き頃の通い路かな  13_東京  森徳典
・通ひ道に
朧なる月より朧なる地球  13_東京  長井亜紀
夫の手ががさりと春を掴みけり  13_東京  長井亜紀
・が、不要。
春をゆく亀の手足のゆらゆらと  13_東京  長井亜紀
うららかやデッキチェアを海の風  13_東京  楠原正光
水温むいつも一羽の鷺けふも  13_東京  畠山奈於
故郷の浜砂色の牡蛎届く  14_神奈川  伊藤靖子
春潮や親しきものでありし海  14_神奈川  遠藤初惠
大空にふれて下りくる春の蟻  14_神奈川  松井恭子
兄焚きし玉筋魚届き昼の酒  14_神奈川  土屋春樹
・届く
侵蝕の内灘砂丘鳥曇  17_石川  花井淳
・鳥曇がダメ。考える。
ことのほか高き馬の背風光る  17_石川  岩本展乎
老犬の鈍き動きもあたたかし  17_石川  岩本展乎
現れて初蝶ふつと幻に  17_石川  松川まさみ
ロボットと掃除を分かつ日永かな  20_長野  金田伸一
雨上がり木の芽全山微動せり  20_長野  大島一馬
雪解水軽やかにいざ田畑へ  20_長野  大島一馬
・田へ畑へ
津波か春闇鳴りつぱなしにクラクション  20_長野  柚木紀子
まつくろな爪の子供やよもぎ摘み  21_岐阜  古田之子
・子どもの爪や蓬摘む
梅の下ただただぼうと一日過ぐ  21_岐阜  古田之子
・梅の花ただ
蜥蜴出て背中温める真昼かな  21_岐阜  梅田恵美子
安らぎの暗闇へ雛納めけり  23_愛知  稲垣雄二
篠田桃紅(とうこう)の絶筆自在花筏  23_愛知  宗石みずえ
・篠田、不要。
葱坊主インターナショナル高らかに  23_愛知  青沼尾燈子
呼びかければ応ふる遺影暖かし  26_京都  氷室茉胡
をみな老いあら姦しや雛まつり  27_大阪  安藤久美
樋の先までも金閣鳥曇り  27_大阪  澤田美那子
・も、不要。
荘厳の闇を火の粉の修二会かな  28_兵庫  加藤百合子
十年や人それぞれに福島忌  28_兵庫  天野ミチ
・の
春の海頭を垂れて祈る人  28_兵庫  天野ミチ
あたたかや麦わら細工のこうのとり  28_兵庫  藤岡美惠子
・の、不要。
新しき運動靴に春の土  28_兵庫  髙見正樹
煌めきて五羽はをるらし春の鴨  29_奈良  田原春
壺焼の吹きこぼれつつ運ばれぬ  30_和歌山  玉置陽子
・運ばるる
黙祷のしじまへ落ちる椿かな  30_和歌山  玉置陽子
・落つる
伊予柑の香のあふれ立つ軍手かな  37_香川  曽根崇
・あふれ立つ、不要。
三月のまぶしき海よ無念さよ  42_長崎  川辺酸模
遠足よ帰らざるまま旅をして  44_大分  山本桃潤
・遠足の
火の山の神へ馳するや野火の群  44_大分  竹中南行
霾晦天上目指す死者の列  46_鹿児島  大西朝子

ネット投句(2021年2月28日)選句と選評

ネット投句 投稿日:2021年3月7日 作成者: KAI2021年3月7日

【特選】
雛飾る妻の横顔忘れたり  01_北海道  柳一斉
銀ぶらのさしてはたたむ春日傘  13_東京  岡田栄美
梢から春は来るらし老大樹  13_東京  齊藤拓
いつも誰か待つてゐるらし梅の花  17_石川  松川まさみ
泥付きの大根と孫が来たりけり  20_長野  金田伸一
・が、不要。
かぎろひて崩れさうなる我が家かな  37_香川  曽根崇
命ある今日のまぶしや初つばめ  42_長崎  川辺酸模
もの言はぬ海あをあをと三月来  42_長崎  川辺酸模

【入選】
だんだんにウヰスキー熟る春の闇   01_北海道  高橋真樹子
春風やカランコロンと絵馬触るる  01_北海道  村田鈴音
荒野にも夢見ごこちの雲雀東風  01_北海道  芳賀匙子
誰かゐるフェイスブックの春の闇  03_岩手  川村杳平
しじみ汁マスク姿のはや一年  04_宮城  長谷川冬虹
冬の海捨てし芥を打ち返す  07_福島  渡辺遊太
長閑さの「あれ」「これ」で済む夫婦かな  11_埼玉  園田靖彦
・カギカッコ、不要。
雪解川束ね束ねて大黄河  11_埼玉  園田靖彦
新しき春を眩しむ雛かな  11_埼玉  上田雅子
土筆摘む母子の上をグライダー  11_埼玉  藤倉桂
・空を
かくれんぼのくるぶしに咲く花菫  12_千葉  菊地原弘美
屋上をビルからビルへ蜂が飛ぶ  12_千葉  菊地原弘美
・屋上や
一枝は父母の写真に梅の花  12_千葉  池田祥子
・へ
手作りの雛の命よ四十年  12_千葉  池田祥子
腹這いて少年の日やいぬふぐり  12_千葉  麻生十三
・ひ
大きなマスクをかけたくなりぬ冬牡丹  13_東京  岡恵
初蝶はころびつまろびつ坂をゆく  13_東京  岡恵
マニキュアのしみるささくれ花の冷  13_東京  岡田栄美
口紅は乾涸びしまま柳絮飛ぶ  13_東京  市村さよみ
子等の声響かぬ春の広場かな  13_東京  森徳典
川止めのやうな暮らしや春の虹   13_東京  西川遊歩
風神が轟き走る冬の空  13_東京  猪飼篤
骨軋み骨の痛むや朧月  13_東京  長井亜紀
母唄う哀しき軍歌春の宵  13_東京  長尾貴代
・ふ
春雨や樋を流れる水の音  13_東京  楠原正光
・るる
たまゆらの幾何学模様薄氷  13_東京  畠山奈於
人生の薄暗がりや蜆汁  13_東京  齊藤拓
・に
白木蓮空の涙を拭けり  13_東京  齊藤拓
・ひけり
池の面にアカミミガメや水ぬるむ  14_神奈川  伊藤靖子
菜の花の丘を下れば布良の海  14_神奈川  遠藤初惠
手水鉢底に南天ニ三粒  14_神奈川  遠藤初惠
初蝶を吹き戻したり切通  14_神奈川  金澤道子
種袋そんなにふれば目がまはる  14_神奈川  松井恭子
風光る真っ逆さまにペンの先  14_神奈川  松井恭子
・つ
ミモザ手に銀座通りを大股に  14_神奈川  水篠けいこ
丸襟の白のブラウス薺咲く  14_神奈川  水篠けいこ
土筆煮て母と娘の別れかな  14_神奈川  片山ひろし
新聞を何度も読んで冬籠り  15_新潟  安藤文
・むや
東風吹かば伊豆に旅せん金目鯛  17_石川  花井淳
春天や鳶おもむろに急降下  20_長野  大島一馬
触合うて永遠時間プラトン「眼のまたたき」  20_長野  柚木紀子
水位標根元にはこべらほとけのざ  21_岐阜  古田之子
・に、不要。
葛湯溶く戒厳令の昔あり  21_岐阜  三好政子
小さき手が開けば三つ雛あられ  23_愛知  臼杵政治
・を
寝息あれば夫生きてをり春の雪  23_愛知  宗石みずえ
・寝息たて、あるいは、して
未除染の帰れぬ故郷果ての雪  23_愛知  服部紀子
畦に咲く草花の色蝌蚪の夢  23_愛知  服部紀子
ミモザ咲くキリンの背よりなほ高く  23_愛知  野口優子
春水に臍だしてゐる蜆貝  26_京都  佐々木まき
教材のどさりと届く老いの春  26_京都  氷室茉胡
手をとりて母の爪切る春浅し  27_大阪  内山薫
盆梅の二百歳なる気魄かな  27_大阪  木下洋子
春の雪おやつに炙るあられ餅  27_大阪  木下洋子
吉野雛はかなきものを俤に  27_大阪  澤田美那子
・はかなきひとを
七色の糸を通して針供養  27_大阪  澤田美那子
風花や空あるかぎり鳶高む  27_大阪  齊藤遼風
まほろばに野火幾筋や昼の酒  27_大阪  齊藤遼風
魂の遊びゐるなり春の雲  28_兵庫  加藤百合子
・ゐるなり 不要。
風は火を火は風を追ふ野焼かな  28_兵庫  千堂富子
動くものすべて光や春兆す  28_兵庫  藤岡美惠子
・春兆す、説明。別の季語を。
野遊びや草地に並ぶ乳母車  28_兵庫  髙見正樹
春の沖クルーズ船の遠ざかる  28_兵庫  髙見正樹
椿餅ひとつは会へぬ母の為  30_和歌山  玉置陽子
亀鳴くやじわじわ溶ける舌下錠  37_香川  丸亀葉七子
菱形もこころのかたちひなまつり  38_愛媛  古志溢子
・は
父祖の墓倒れしままに二月尽  43_熊本  筑紫秋
・たるまま
音楽を聞く日溜りへ石鹸玉  44_大分  土谷眞理子
・を
大楠の神に詣づや春の山  44_大分  土谷眞理子
生き辛き世の中なれど蓬摘む  46_鹿児島  大西朝子
・蓬餅

ネット投句(2021年2月15日)選句と選評

ネット投句 投稿日:2021年3月1日 作成者: KAI2021年3月1日

・なぜか全体として明らかに低調。
・説明精神にみちているのに、わからない句多し。

【特選】
一夜にて雪の浄土や光堂  04_宮城  長谷川冬虹
桃源に遊び惚ける春を待つ  07_福島  渡辺遊太
あんぱんの臍は爛漫桜漬け  13_東京  西川遊歩
愛の日やさほどならざる血糖値  20_長野  金田伸一
水仙の新芽をまたぐ朝の庭  24_三重  乾薫
入院の荷に入れてゆこうか仔猫  37_香川  丸亀葉七子
バレンタイン夫は小鳥に恋をする  42_長崎  ももたなおよ
たんぽぽや生みの労苦を母言はず  42_長崎  川辺酸模

【入選】
画仙紙の余白零るる君子蘭  01_北海道  村田鈴音
・れて
数の子を噛むや小さき幸の音  01_北海道  柳一斉
福寿草雪より光生れくる  01_北海道  柳一斉
春の地震十年経てもなほ余震  04_宮城  長谷川冬虹
神主の幣千切れ飛ぶ牧開き  11_埼玉  園田靖彦
・牧開き、からはじめる。にしても説明の句。
鯛焼きの熱きはらわたいただけり  11_埼玉  上田雅子
・きぬ
急須より茶の香り立つ春の午後  11_埼玉  湯浅寒葵
犬起きてまた眠るなり春うらら  11_埼玉  湯浅寒葵
涅槃会や亀立ち泳ぎゆらゆらと  11_埼玉  藤倉桂
会ふことの叶はざる日々雪しんしん  12_千葉  菊地原弘美
孫とよく遊びし父や蜆汁  12_千葉  若土裕子
梅つぼみ日がな一日見入りたし  12_千葉  谷口正人
すぐ沈む三日月淡し梅の花  12_千葉  池田祥子
・淡し、不要。
横揺れ長き地震や二月の闇に立つ  13_東京  岡恵
果樹園はむかし桑畑龍太の忌  13_東京  西川遊歩
朝粥を食べての後は冬ごもり  13_東京  猪飼篤
・の、は、不要。言葉で埋めてはいけない。
春立つやあからはじまるわが名あり  13_東京  長井亜紀
・かな
春寒や置かれたままのオートバイ  13_東京  楠原正光
梅一枝挿せばこの部屋しんとして  13_東京  堀越としの
・挿して、しづまりぬ
リハビリの一歩一歩や水温む  13_東京  櫻井滋
ハモニカ置きて春の海眺めけり  13_東京  齊藤拓
・春の海を上五か下五に。
きさらぎの空に山浮く龍太の忌  14_神奈川  越智淳子
・きさらぎ、不要。
近隣のめぐりにて足る梅見かな  14_神奈川  遠藤初惠
・近隣を、とはじめる。
早起きの空は三日月春の月  14_神奈川  森川ヨシ子
・春の三日月
海苔ひびを眼下に旅の終わりかな  14_神奈川  水篠けいこ
・は
誕生月二月しろがね吾が髪も  14_神奈川  中丸佳音
一旦は仕舞ひて出すや春炬燵  14_神奈川  那珂侑子
・出して
水平に雪の原垂直に立山  15_新潟  高橋慧
・構図だけを描かないように。
牛に乗り春がゆらゆら来たりけり  17_石川  松川まさみ
句集成るなにはともあれ年の酒  20_長野  金田伸一
温室のはこべをすこし七日粥  20_長野  金田伸一
さるすべり椎骨三十二、三本つやつや  20_長野  柚木紀子
山姥のもてなしの椀蕗の薹  21_岐阜  夏井通江
ふつと止み最後の息や花明り  23_愛知  宗石みずえ
・止む
オンライン雪が誘ふ句会かな  23_愛知  青沼尾燈子
野の梅の高きにありてただ一輪  23_愛知  野口優子
・にありて、が説明。描写を。
土塊をおこして移す水仙かな  24_三重  乾薫
遠目にも梅は偽りなき香り  26_京都  佐々木まき
春になり大地弛みて地震かな  28_兵庫  天野ミチ
水浴びの鳥の来ている四温かな  29_奈良  喜田りえこ

ネット投句(2021年1月31日)選句と選評

ネット投句 投稿日:2021年2月16日 作成者: KAI2021年2月16日

【特選】
冬薔薇亡き人にくる誕生日  14_神奈川  中丸佳音
・冬ばらや
寒風や草木もごみもきらきらす  21_岐阜  夏井通江
座禅して海鼠は人に突かれけり  23_愛知  稲垣雄二
年の豆孫が数へて呉れにけり  26_京都  佐々木まき
春はまだ見えぬか眼鏡かけ直す  27_大阪  高角みつこ
眉毛にもちらほら雪の茅舎かな  27_大阪  齊藤遼風
大寒と立ち向かう日の昼の酒  27_大阪  齊藤遼風
・ふ
お礼にと輝く大根提げて来し  37_香川  曽根崇
大雪や蒸気もくもく日本海  42_長崎  ももたなおよ
蠟梅の花より明けてゆく朝  42_長崎  ももたなおよ
端然と冬の影ある障子かな  44_大分  山本桃潤
ほほゑみの力をもつて粥柱  44_大分  竹中南行

【入選】
あすはまた雪となるらし寒椿  01_北海道  芳賀匙子
日溜りに命あたため寒雀  01_北海道  柳一斉
二階まで匂ふ源泉冬館  03_岩手  川村杳平
海幸彦山幸彦よ初茜  04_宮城  長谷川冬虹
室花や柩の窓をそつと閉づ  05_秋田  佐藤一郎
マスクばかり座つてをりぬ初電車  11_埼玉  上田雅子
これよりはかへる道なし枯野かな  12_千葉  麻生十三
・ここよりは、なき
わが庭にすぎたるものや龍の玉  12_千葉  麻生十三
室咲きや遅るる花の白の濃く  13_東京  市村さよみ
・白の濃く、では描写不全。
春立つや俳三昧の八十路哉  13_東京  森徳典
・立ちて
子の耳とおなじ冷たさ我の耳  13_東京  長井亜紀
ふるさとに鰭酒うまき一夜あり  13_東京  長井亜紀
・かな
本読みて曜日なき日々冬の虹  13_東京  長尾貴代
祖母逝きていつぱいの花籠に雪  13_東京  長尾貴代
何となく触って見たし猫柳  13_東京  楠原正光
・上五、再考を。つ
蝋梅や暮しのさまの見えぬ家  13_東京  畠山奈於
がさがさと栗鼠のろうぜき落ち椿  14_神奈川  遠藤初惠
・ひらがなで書くなら、らうぜき。辞書を。
不要不急のあれこれ想ひ春を待つ  14_神奈川  中丸佳音
探梅へまづは隣りの蕾より  14_神奈川  那珂侑子
・や
藁苞に雪残りをり冬牡丹  14_神奈川  片山ひろし
雪原に群れる鴉や何喰らふ  15_新潟  高橋慧
雪海苔や能登のおばあは無口なる  17_石川  花井淳
・なる、再考。
いきいきと龍太の句評日脚伸ぶ  17_石川  花井淳
厄災を覆ひ尽くせよ大雪よ  17_石川  岩本展乎
雪晴の加賀金箔の厠かな  17_石川  岩本展乎
凍てきはむ音は黄金(くがね)大地は茜  20_長野  柚木紀子
寒雀をふはりと心で抱きしめる  21_岐阜  夏井通江
・を、不要。
床を蹴る音の激しや寒げいこ  21_岐阜  古田之子
生駒なり野面に竹の寒晒し  21_岐阜  三好政子
狼とともに滅びしものは何  23_愛知  稲垣雄二
まづ酒を頼みて待たむ夜鳴蕎麦  23_愛知  臼杵政治
寒雀絡まるやうに蒼天へ  23_愛知  臼杵政治
雪だるま三つ並んだボンネツト  23_愛知  野口優子
柊挿す更に閂裏鬼門  26_京都  佐々木まき
・柊を挿して閂
日を浴びてふくら雀に金の暈  27_大阪  高角みつこ
?梅の万と咲くのを見尽くさん  27_大阪  高角みつこ
日当たれる一枝に白き梅一輪  27_大阪  内山薫
書初のうしの並ぶや天満宮  27_大阪  木下洋子
大寒も通勤電車窓開けて  27_大阪  木下洋子
神仏双子の孫の大試験  27_大阪  澤田美那子
時代また大きく曲り冬椿  27_大阪  澤田美那子
こん年は春待つ思ひ切実や  28_兵庫  天野ミチ
日一日手繰り寄せては春を待つ  28_兵庫  天野ミチ
眩しさは光の子なる冬芽かな  28_兵庫  藤岡美惠子
鬼役にいつかなる子よ鬼は外  28_兵庫  藤岡美惠子
太太と獨の一文字寒明忌  30_和歌山  玉置陽子
井手の水温か芹を摘みにけり  37_香川  丸亀葉七子
兄あれば寒餅たづさへ来る日和  37_香川  丸亀葉七子
白梅や師は端然と椅子にあり  37_香川  曽根崇
父の忌の墓に供へむ野水仙  42_長崎  川辺酸模
この国に無数の詩歌龍の玉  44_大分  竹中南行
臘梅や口の重さを詩にかへ  44_大分  竹中南行
凍滝や深閑たりき吾が心  44_大分  土谷眞理子

ネット投句(2021年1月15日)選句と選評

ネット投句 投稿日:2021年1月24日 作成者: KAI2021年1月24日

【特選】
冬木の芽だけが知つてる明日かな  14_神奈川  三玉一郎
餅花や喧嘩ばかりの三姉妹  14_神奈川  水篠けいこ
担がれて死人が踊る初芝居  14_神奈川  那珂侑子
お隣は若い家族や薺打つ  14_神奈川  那珂侑子
元日の平凡をこそ愛しけり  14_神奈川  片山ひろし
東京に寒といふ字の響きけり  14_神奈川  片山ひろし
大雪原誰も踏まぬ道真っ直ぐに  15_新潟  高橋慧
・誰も→まだ
搾り出す玉の一句を寒の水  15_新潟  安藤文
白昼の無音恐ろし雪激し  21_岐阜  三好政子
・大豪雪
これよりの月日おそろし初暦  21_岐阜  梅田恵美子
闇に鳴り凍てし鈴の音初参り  26_京都  前田重明
・闇に凍てたり神の鈴。原句ごちゃごちゃ。
雪兎一匹ほどの今朝の雪  27_大阪  澤田美那子
花びら餅うれしきことはひそやかに  27_大阪  澤田美那子
花びら餅子のひげづらもほころびぬ  28_兵庫  藤岡美惠子
牛のごとゆるやかに年新たなリ  28_兵庫  加藤百合子
臘梅の香ののぼりゆく御空あり  29_奈良  喜田りえこ

【入選】
湯気立てて友を迎へん蕪蒸  01_北海道  芳賀匙子
氷れる中一筋の滝ひかり落つ  04_宮城  長谷川冬虹
雪晴や菩薩の頭こそばいか  05_秋田  佐藤一郎
うつばりに梟眠る榾火かな  07_福島  渡辺遊太
・囲炉裏かな
早や嬉し句会の予定新暦  11_埼玉  上田雅子
父と見た山の峰々初日の出  11_埼玉  湯浅寒葵
しんしんと星々凍る音がする  12_千葉  若土裕子
・星の氷れる音すなり。ありありと。
一食を削りて買はむ千両かな  12_千葉  麻生十三
詠初や厠におきし唐詩選  12_千葉  麻生十三
・忘れ
通るたび鬼柚子に何か言ひにけり  13_東京  岡惠
・もの言ひにけり
バーグマンのかひな絡めり大白鳥  13_東京  市村さよみ
一抱へもある幸ひよ干蒲団  13_東京  市村さよみ
・も、不要。
腹熟し二駅歩き初詣  13_東京  森徳典
・歩く
我が蓬莱ひよつこりひようたん島にあり  13_東京  西川遊歩
凍星を飲んで病を治したし  13_東京  長井亜紀
・治すべし
山眠る線路の音がよくきこえ  13_東京  長井信彦
すずめにも重さあるらし枯葉ふむ  13_東京  長井信彦
・らん
亀なくや空き場所に貼る六百句  13_東京  楠原正光
・壁に貼りたる
ありがたき老いの食欲雑煮椀  13_東京  畠山奈於
今此処に在るといふこと初御空  13_東京  齊藤拓
亡き父の写真に向かい御慶かな  13_東京  齊藤拓
・ふ
初場所やがらんど廊下を勝力士  14_神奈川  越智淳子
初硯一滴の水の玉となり  14_神奈川  遠藤初惠
三が日花瓶の水を替へしのみ  14_神奈川  金澤道子
餅花や赤子抱かせてもらひをり  14_神奈川  金澤道子
・けり
鎌倉の路地たのしみて松七日  14_神奈川  金澤道子
・たのしまん
地蔵にも供へてありぬ鏡餅  14_神奈川  原田みる
オリオン座大きな氷柱垂らしけり  14_神奈川  三玉一郎
なづな打つ真剣にまた軽やかに  14_神奈川  松井恭子
地図になき道もよぎりて初詣  14_神奈川  松井恭子
・よぎりぬ
雑巾も箒も持たず三が日  14_神奈川  水篠けいこ
赤べこと親しくなりぬ七日かな  14_神奈川  那珂侑子
コロナ禍に負けじと喰らふ雑煮かな  15_新潟  安藤文
りんりんと母のピアノや冬籠り  15_新潟  安藤文
スチームのあつけらかんと部屋の隅  17_石川  花井淳
磨り切れてこそのジーンズ竜の玉  17_石川  花井淳
・竜の玉、再考。
鷹匠の腕の鷹やまどろみて  19_山梨  小泉雅恵
・腕に鷹はまどろめり
冬の大地まさりて水に茜融く  20_長野  柚木紀子
流氷ら沖ぞ指しゆく欠片のまんま  20_長野  柚木紀子
みかんの木畑の隅も日当たりぬ  21_岐阜  夏井通江
・に
籠り居も長し金魚は冬眠す  21_岐阜  三好政子
柊挿す病しこの世ををがみつつ  21_岐阜  梅田恵美子
手を伸ばし空に結ぶや初みくじ  23_愛知  稲垣雄二
我がまだ我である顔初鏡  23_愛知  稲垣雄二
胃袋の小さき二人や七日粥  23_愛知  臼杵政治
・二人へ
雑煮膳先ず地水火の神々へ  23_愛知  宗石みずえ
・まづ
七福神のやうに寄り添ふ若菜かな  23_愛知  青沼尾燈子
ゆく川の寒の水面は光かな  23_愛知  服部紀子
仮の世の我等の旅の遥けさよ  23_愛知  服部紀子
初日見に犬を起こすも大あくび  23_愛知  野口優子
給油する成人の日の乙女かな  24_三重  乾薫
初詣宮の石段こほりけり  24_三重  乾薫
初詣今年も夢を告げられず  24_三重  乾薫
雪嶺となりて頼もし愛宕山  26_京都  佐々木まき
初富士やマグマ秘めたるまま静か  26_京都  氷室茉胡
ぱんぱんの腹には双子春を待つ  26_京都  氷室茉胡
花びら餅雪の香りのほのかなる  27_大阪  安藤久美
負ひかねるもの負ひてゆく冬の道  27_大阪  内山薫
愚かさに打つ手はなきや冬将軍  27_大阪  内山薫
・なきか
頼もしき禅寺であり大根干す  27_大阪  澤田美那子
漱石に椀一杯の薺粥  27_大阪  齊藤遼風
・漱石へ
寒天を干すには良き日山家かな  27_大阪  齊藤遼風
冬ざれを住処としたる大鴉  28_兵庫  加藤百合子
・たり
日本の二音の言葉淑気満つ  28_兵庫  加藤百合子
肩越しに破魔矢の鈴の通り過ぐ  28_兵庫  千堂富子
歓声は幼とりたる初かるた  28_兵庫  藤岡美惠子
神棚の高くなりけり老いの春  28_兵庫  藤岡美惠子
首元へあぐるファスナー寒きびし  28_兵庫  髙見正樹
雪掻きや腰をいはすな風邪ひくな  29_奈良  喜田りえこ
左義長やみ熊野の風ただならず  30_和歌山  玉置陽子
一枝をくべ足して又冬耕す  37_香川  曽根崇
正月や寝太郎二年いな三年  42_長崎  ももたなおよ
吾子宿す命まぶしみ春を待つ  42_長崎  川辺酸模
地吹雪を渡る日輪エロスかな  44_大分  山本桃潤
コロナ禍に大雪降りぬ寝正月  44_大分  土谷眞理子

ネット投句(2020年12月15日)選句と選評

ネット投句 投稿日:2020年12月17日 作成者: KAI2020年12月17日

高齢化時代の俳句の鉄則
1)孫に溺るるなかれ
2)老いを嘆くなかれ
3)思ひ出に浸るなかれ

【特選】
すきま風縦横無尽の家に住む  13_東京  長尾貴代
疫病や真っ赤に染まる冬の暁  13_東京  畠山奈於
・つ
風倒の櫻を見舞ふ冬木中  14_神奈川  中丸佳音
殺戮の果のしづけさ鷹一つ  14_神奈川  三玉一郎
木枯らしや揺れる屋台で酌み交はす  14_神奈川  土屋春樹
ちやんちやんこふはりとはおり水仕事  21_岐阜  夏井通江
スウェターよりまだ出でこぬか母の首  27_大阪  内山薫
大年やそろりそろりと参ろうぞ  37_香川  元屋奈那子
人の目に腸さらす寒さかな  42_長崎  川辺酸模
熱燗や今日の身を置く高瀬舟  44_大分  竹中南行

【入選】
夕暮れのレモン垂らして牡蠣すする  01_北海道  芳賀匙子
・や
降る雪を灯す外灯舫ひ船  01_北海道  柳一斉
想念の無限回転冬の星  03_岩手  川村杳平
第三波乗り切らんとぞ根深汁  04_宮城  長谷川冬虹
・とや
越えて来し道を語れよ榾焚かん  07_福島  渡辺遊太
・下五、名詞
今年また弱み記さず日記果つ  11_埼玉  園田靖彦
小春日や人湧きいづる川堤  12_千葉  谷口正人
指ふれて首の驚く冷たさよ  12_千葉  池田祥子
炭をつぐ父の怒りは言葉なく  12_千葉  麻生十三
赤赤と魚さばく手に寒の水  13_東京  岡田栄美
・魚さばく手に赤赤と寒の水
おでん煮て流星群を待ってをり  13_東京  岡惠
・つ
北風に研いてゐしはいのちなり  13_東京  長井亜紀
粗大ごみ置場に箪笥十二月  13_東京  楠原正光
投句日をはや書き込まれ初暦  13_東京  楠原正光
美術館のカフェ静かなり木の葉散る  13_東京  堀越としの
風花やはやぶさ2号還り来ぬ  13_東京  櫻井滋
コロナ禍や深海の海鼠沈黙す  13_東京  齊藤拓
色づきて檸檬はここと名乗りけり  14_神奈川  越智淳子
息白く朝の散歩の犬と人  14_神奈川  遠藤初惠
まだ覚えきらぬ600句古暦  14_神奈川  遠藤初惠
日向ぼこ心あの木のてつぺんに  14_神奈川  金澤道子
はなやかに昨日に重ね柿落葉  14_神奈川  三浦イシ子
邪気払ふあの手この手の年の暮  14_神奈川  三浦イシ子
・あの手この手や
ぼろぼろの絵本繕ふ雪の夜  14_神奈川  松井恭子
セーターの白に着かへてランチかな  14_神奈川  水篠けいこ
鯛焼きや嬉しきことの一つあり  14_神奈川  水篠けいこ
冬耕の軽トラ畦に主を待つ  14_神奈川  湯浅菊子
・冬耕や
冬の空高くに吾子の濯ぎもの  14_神奈川  那珂侑子
煮凝の鯛は骨まで啜りけり  14_神奈川  片山ひろし
冬の虹短く太く消えにけり  15_新潟  高橋慧
・太く短かし
富士そばてふ立食ひ処討入り忌  17_石川  花井淳
数へ日の妻口ずさむ「異邦人」  17_石川  岩本展乎
・や
木守柿白き連山迫り来る  20_長野  大島一馬
・迫りけり
去年今年種馬牝馬眸子黒黒  20_長野  柚木紀子
今頃や山廬の軒の吊し柿  21_岐阜  梅田恵美子
見つからぬ事も一興茸とり  21_岐阜  梅田恵美子
凍てる月懐に入れあたためん  23_愛知  青沼尾燈子
静かさや師走の隅の通夜の椅子  23_愛知  青沼尾燈子
・隅に
雪が降るコロナの死者に雪ふりつむ  23_愛知  服部紀子
今しばしふたりの道が続く冬  23_愛知  服部紀子
灯を入るる仏間ひっそり寒に入る  25_滋賀  寺田光子
・つ
雑炊や夫に重ねし嘘いくつ  26_京都  氷室茉胡
孫に買ふ昔のおもちや終大師  26_京都  氷室茉胡
おでん酒通天閣の真つ赤なる  27_大阪  古味瑳楓
ごみ箱の口のそれぞれ年の暮  27_大阪  高角みつこ
まあたらし銀杏落葉の朝の香よ  27_大阪  高角みつこ
ため息をつけばたちまち年の暮  27_大阪  木下洋子
新札に替へて正月待つてゐる  27_大阪  木下洋子
革命の一年なりきちやんちやんこ  27_大阪  澤田美那子
だんだんと不安の募る年の暮  28_兵庫  千堂富子
わが子にも白髪ちらほら木守柿  28_兵庫  藤岡美惠子
母の忌や樽の白菜水上ぐる  29_奈良  喜田りえこ
寒卵医師看護師の尊かり  29_奈良  喜田りえこ
縫ひにけり猫に揃ひのちやんちやんこ  37_香川  丸亀葉七子
手焙りの仄かな火種いとしめり  37_香川  元屋奈那子
冬薔薇日陰りて虻しづかなり  37_香川  曽根崇
注射打つ女の指の冷たさよ  42_長崎  川辺酸模
ひややかや腸のぞく医師の声  42_長崎  川辺酸模
幼子に焚火のこころ教えたく  44_大分  山本桃潤
浦人の快気祝ぞ鰤一本  44_大分  竹中南行
矛盾突く校正のペン冬の月  44_大分  竹中南行
しずもれる暗き海へと消ゆる雪  46_鹿児島  大西朝子
タナトスの隣に御座す冬の母  46_鹿児島  大西朝子
葱刻むシミひとつ無き割烹着  46_鹿児島  大西朝子

ネット投句(2020年11月30日)選句と選評

ネット投句 投稿日:2020年12月15日 作成者: KAI2020年12月15日

・もう一度基礎固めを。

【特選】
手付かずの一日おそろし古日記  11_埼玉  園田靖彦
古伊万里の和蘭陀はるか返り花  12_千葉  池田祥子
二人死にひとり誕生神の留守  13_東京  西川遊歩
わらつとの納豆売りや雪の朝  14_神奈川  伊藤靖子
極月や関所の如き検温器  14_神奈川  原田みる
・ごとく。この違いは?
水面の黙より氷り始めけり  14_神奈川  三玉一郎
カンカンと炭新しき炉端かな  28_兵庫  加藤百合子
時雨忌やこれより道を分つ君  29_奈良  喜田りえこ
思想こそ国の柱よ竜の玉  44_大分  山本桃潤
じやぶじやぶと発句を洗へ寒の水  44_大分  山本桃潤
歌仙とは詩の旅なり冬銀河  44_大分  土谷眞理子

【入選】
ふるまひの大根千本干しにけり  01_北海道  高橋真樹子
日あたりて爪の先まで冬木かな  01_北海道  芳賀匙子
短日の独り居なればなほ迅し  01_北海道  柳一斉
・や
燃えあがる煖炉ゴッホの絵の具箱  07_福島  渡辺遊太
誤字脱字当て字そのまま日記果つ  11_埼玉  園田靖彦
日向ぼこ次の春までマスクして  11_埼玉  上田雅子
空澄みて水澄みてあき逝きにけり  11_埼玉  上田雅子
・秋
ともかくも百一歳や寒牡丹  11_埼玉  藤倉桂
焼き立てのだし巻き卵今朝の冬  12_千葉  若土裕子
冬桜あおげば薄き昼の月  12_千葉  若土裕子
訃報あり落葉踏みしめ行く夜かな  12_千葉  谷口正人
カトレアや皆集まれぬ誕生日  12_千葉  池田祥子
海底に沈むがごとく冬の都市  12_千葉  麻生十三
貧しくも冬大根の菜飯かな  12_千葉  麻生十三
人生の不孝に冷たき霙降る  13_東京  いかいあつし
突き出るや泥大根の宅急便  13_東京  岡田栄美
おでん屋を梯子したのは遠い日々  13_東京  森徳典
寒空や妻は昼寝の自粛慣れ  13_東京  森徳典
ゆつくりとつける自信や冬菫  13_東京  森凜柚
穴穿つ啄木鳥さえも家族持つ  13_東京  長尾貴代
一人きりの父の命日蘭の花  13_東京  長尾貴代
蟷螂の骸半分緑色  14_神奈川  遠藤初惠
逡巡の三年日記買ひにけり  14_神奈川  金澤道子
ヤマネよりしづかに我の冬眠す  14_神奈川  金澤道子
しぐれつつ同じお顔の六地蔵  14_神奈川  金澤道子
ワクチンの後のけだるさ浮寝鳥  14_神奈川  原田みる
新酒酌みこよい昭和に遊びけり  14_神奈川  三浦イシ子
しののめの精魂のこゑ冬山河  14_神奈川  三浦イシ子
抱き上げて重心のない兎かな  14_神奈川  三玉一郎
榾くべて午後の当番はじまりぬ  14_神奈川  松井恭子
冬庭や雉鳩遊び水飛沫  14_神奈川  森川ヨシ子
雉鳩は羽整へて日向ぼこ  14_神奈川  森川ヨシ子
落葉踏む音軽やかに退院す  14_神奈川  水篠けいこ
樽椅子や臓腑に沁みる新走り  14_神奈川  土屋春樹
筑波嶺の風に粉をふく吊し柿  14_神奈川  片山ひろし
コロナ禍もしばし忘るる炬燵かな  15_新潟  安藤文
枯木立ジャコメッティの人の影  20_長野  大島一馬
信濃雪楸邨書斎「岸の黄」  20_長野  柚木紀子
いづれも「エール」秋ななくさつぎつぎ  20_長野  柚木紀子
甘ずっぱくなった石榴輩(ともがら)はなればなれ  20_長野  柚木紀子
明るさの銀杏紅葉を歩きけり  21_岐阜  夏井通江
この山の椎降る音や幾千万  21_岐阜  梅田恵美子
・この山に。この違いは?
返信のキーボード打つ置炬燵  22_静岡  池ケ谷章吾
男の子ゴム縄跳びに混じりたく  23_愛知  臼杵政治
自転車を置いて銀杏拾うひと  24_三重  乾薫
・ふ
凍蝶の凍てを解きたる日射しかな  26_京都  氷室茉胡
存分に水遊ばせて紙を漉く  26_京都  氷室茉胡
大白鳥影といふものなかりけり  27_大阪  安藤久美
白鳥翔ちてさざなみのさみしさよ  27_大阪  安藤久美
代々の墓移しけり返り花  27_大阪  古味瑳楓
藷焼いて母が待ちたる我が家かな  27_大阪  内山薫
・の待ちゐし
着ぶくれてころがるやうに登園す  27_大阪  木下洋子
一口でとろける鰤の照焼よ  27_大阪  木下洋子
・で?
空寝して大人の話聞く炬燵  30_和歌山  玉置陽子
ゆさゆさと山揺らしたる蜜柑かな  30_和歌山  玉置陽子
・揺らし捥ぐ
片端から塩錆の出刃牡蠣を打つ  37_香川  丸亀葉七子
凩の声の行方を聴く夜かな  44_大分  竹中南行

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日時=2026年2月22日(日)13時30分~15時30分
会費=ネット投句の会員であれば無料。会員以外は2000円
申込締切2月15日

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