【初表】
発句 花巡るいつぽんの杖ある限り 黒田杏子(春・花)
脇 霞さすらふ山姥となれ 酸模(春)
第三 もくもくと噴煙を上げ富士笑ふ 一郎(春)
次へ。
【付句候補】
・⚪︎
もくもくと噴煙を上げ富士笑ふ
・△
菜飯屋の小町娘とからかはれ(光枝)
・×
不揃ひの石の祠のよもぎ餅
囀で目覚める朝庵さす
雀の子遊ぶ糸繰る縁先に
隧道を抜けて雪解け水の音
光り浴び虹色となる上り鮎
鐘うらら絵解きの僧の青つむり
変電所スパーク一閃春疾風
まだ地獄知らないままの新社員
蛇穴を出てみたもののまだ寒く
休耕田にケーンケーンと雉の鳴く
売れつ子のコピーライター春の虹
大仏の沖から忽と初燕
今年また軒に賑はう燕の子