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俳句的生活

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古志鎌倉ズーム句会(2025年2月9日)

俳句的生活 投稿日:2025年2月10日 作成者: 田中 益美2025年2月10日

第一句座
•藤英樹選
【特選】
榛名富士影差すところ公魚釣         園田靖彦
燃へ先をうかがってゐる野火の群れ      園田靖彦
この春は春遠かりき瓦礫山          葛西美津子
父祖の地や冷たきままの春の土        森永尚子
口重き父の愛せし椿咲く           金澤道子
【入選】
金色の冬日は波に漂へり          葛西美津子
野遊や友と分けあふ日の匂ひ        吉田順子
冬の蝶日和の石にうづくまる        長谷川櫂
赤鬼トランプ青鬼プーチンやらふべし    関根千方
かつて子をいま白菜を自転車へ       藤原智子
公魚にあけぼの光る糸の先         澤田美那子
二月の光まつすぐ白障子          澤田美那子
のどに喉飴目には目薬ひなたぼこ      仲田寛子
フェークやも知れぬ福あり福は内      仲田寛子

•長谷川櫂選 (推敲例)
【特選】
中風の祖父のをりけり春火鉢            森永尚子
春立つや氷を叩く石叩           藤英樹
こんなにも目白がゐたか梅の花           藤英樹
ヒヨドリの満喫したる椿かな        金澤道子
【入選】
子を乗せし自転車にけふ白菜を       藤原智子
奥能登は春遠かりき瓦礫山         葛西美津子

第二句座  (席題:春泥 、北窓開く)
•藤英樹選
【特選】
春の泥眠りてはまた凍りたる        藤原智子
八雲立つ出雲北窓開きけり         イーブン美奈子
春泥にまみれる象の歓喜かな        関根千方
めざす本見つけ北窓開きけり        木下洋子
掻き出す我が子の骸春の泥         きだりえこ
【入選】
修道女高き北窓ひらきけり         葛西美津子
春泥に雀の遊ぶ日差しかな         土井頼温
春泥の飛沫に逃げてまた踏んで       鈴木榮子
春泥の道引き返すには遠く         イーブン美奈子
春泥や足どり軽き猪の跡          仲田寛子
春泥やガザへと帰る人の列         きだりえこ
舗装路のあつといふまに春の泥       澤田美那子

•長谷川櫂選 (推敲例)
【特選】
春の泥微睡ゐてはまた凍る              藤原智子
春塵やガザへと帰る人の列          きだりえこ
春泥の道をはるばる来し人よ         藤英樹
【入選】
北窓をひらく新風起こるべし        藤英樹
春泥やおつかなびつくりスニーカー     葛西美津子
ねばりつく春泥のごと母の愛        神谷宣行
春泥や引き返すには遠き道         イーブン美奈子
春泥のかはきて風に舞ふ江東         森永尚子
北窓開く隣の屋根に猫のたま        葛西美津子
北窓を開くや山廬蔵座敷          西川遊歩
春泥や昔を偲ぶ気比詣           澤田美那子
春泥によごれし顔の愛ほしく        おほずひろし
春泥にまみるる象の歓喜かな        関根千方
北窓をひらけばそこに瓦礫山        おほずひろし

古志広島ズーム句会(2025年2月2日)

俳句的生活 投稿日:2025年2月2日 作成者: dvx223272025年2月2日

第一句座
・矢野京子選
【特選】
豆をまく老いし鬼には加減して      斉藤真知子  
つまづいて掴む大地や下萌ゆる      石塚純子      
崩落の闇寒灯に照らさるる        加藤裕子
渚より闇を撃つもの不知火忌       今村榾火
灰になるわれも一つや榾足せり      矢田民也
【入選】
山笑ふ袴田さんちのひで子姉       岡村美沙子
白鳥が恋の女になるところ        長谷川櫂
庭下駄の緒をすげ替えん龍太の忌     神戸秀子
ねんねこの夢が記憶の底にかな      ももたなおよ
一つ見つけ二つ三つ四つ蕗のたう     大場梅子
春立つや恵方に富士のおほあくび     石塚純子
眉描く冬の眉山を仰ぎつつ        瑞木綾乃
もうよかは満腹のこと狸汁        金田伸一
花ひひらぎ雪のかけらを集めたり     上松美智子      
吹雪く夜の父の大きな鼾かな       安藤文
朝市に水飛ばしゐる寒蜆         駒木幹正
暖炉掃除サンタの帽子の忘れ物      米山瑠衣
島梟しんしんと闇膨らます        高橋真樹子
寒波去り小鳥の喉もゆるみけり      ストーン睦美

・長谷川櫂選(推敲例)
【特選】
寒鴉群の限りなし佐賀平野        米山瑠衣
吹雪く夜の大事な父の鼾かな       安藤文
田平子や畔に白鳥一羽二羽        大平佳余子
鶯餅ならば一声鳴いてみよ        斉藤真知子
冴え返り闇を撃つもの不知火忌      今村榾火
観覧車向かうをのぼる大春日       原京子

【入選】
豆まくや老いたる鬼に加減して      斉藤真知子
煮凝に目玉が二つ沈みけり        駒木幹正
水飛ばしけり朝市の寒蜆         駒木幹正
崩落の闇照らしけり寒灯         加藤裕子
手紙いまポストにぽんと春がきた     矢野京子
一病や今朝はいよいよ梅白し       斉藤真知子
寒卵割つてしづかな朝御飯        安藤文
自動ドア閉まれば外は風寒し       矢野京子

第二句座(席題:梅の花、春の雪)
・矢野京子選
【特選】
己が香に酔うてさうらふ梅の花      安藤文
言の葉をそらからふわり春の雪      城山邦紀
生き死にのあはいに降るや春の雪     今村榾火
【入選】
飛梅を誉めし口にて梅が枝餅       矢田民也
リクルートスーツの吾子へ春の雪     瑞木綾乃
ひさびさに粥の一匙梅ふふむ       原京子
一輪の梅がみたしと一生すぐ       長谷川櫂
たてがみをすこし濡らして春の雪     斉藤真知子
紅梅や仕上げは祖母の櫛を差し      加藤裕子

・長谷川櫂選(推敲例)
【特選】
地下鉄の一両香る梅の花         斉藤真知子
ふるさとや梅も桜もごちやまぜに     大場梅子
激情のショパンを母は春の雪       安藤文
【入選】
わが町にどつかと春の雪来たり      高橋真樹子
梅の香に詩歌のありか探す旅       高橋真樹子
春の雪春となりたる女かな        高橋真樹子
ひさびさに粥の一匙梅ふふむ       原京子
けさ佐渡の波荒々し春の雪        安藤文
幹裂けてなほも咲きつぐ臥竜梅      大場梅子
春の雪はにかみながら消えてゆく     ストーン睦美
梅の花下手も上手も一句かな       大平佳余子

『四季のうた ウクライナの琴』ができました。

俳句的生活 投稿日:2025年1月29日 作成者: dvx223272025年2月14日


『四季のうた ウクライナの琴』(第17集、中公文庫、800円+税)ができました。

読売新聞に連載中の詩歌コラム「四季」の2022年4月から2023年3月まで1年分を収録しました。

ウクライナの国民的詩人タラス・シェフチェンコ、永田和宏さん、一茶の作品を掲載しています。巻頭エッセイは「ウクライナの琴」。

「花」50句、「俳句」2月号に

俳句的生活 投稿日:2025年1月24日 作成者: KAI2025年3月8日

「俳句」(角川文化振興財団)2月号に「花」50句が載っています。

ご感想があれば、事務局へどうぞ。

1月16日の熊日に「よかよかの明暗」①

俳句的生活 投稿日:2025年1月16日 作成者: KAI2025年1月24日

熊本日日新聞1月16日朝刊に「よかよかの明暗」①が掲載されています。「故郷の肖像」の第2章です。河野裕子さん、伊藤一彦さんのことなど。

次回は2月13日です。

二度目の俳句入門②、「俳壇」2月号に

俳句的生活 投稿日:2025年1月15日 作成者: KAI2025年1月15日

「俳壇」2月号に連載「二度目の俳句入門」2回目が載っています。

古志金沢ズーム句会(2025年1月13日)

俳句的生活 投稿日:2025年1月14日 作成者: dvx223272025年1月14日

第一句座
当季雑詠
・鬼川こまち選

【特選】
難儀さへ笑へば福よ初戎         安藤久美
寒の水たばしり濯ぐ濁世かな       泉早苗
初句会ことば悴むことなかれ       趙栄順
空そめて激動の世へ初日の出       梅田恵美子
風の声とけては氷る凍大根        梅田恵美子
寒肥やたまさかの雪鋤き混ぜて      玉置陽子
ひざかけの寒き日暮れをたたみけり    川上あきこ
餅あはひ羽あるやうに焼く餃子      酒井きよみ
こころして能登一国の鬼やらふ      泉早苗

【入選】
迂回路は隆起海岸雪しまく        花井淳
吾を産みし母の力に寒卵         間宮伸子
寒鯉は不意に瞑想解きにけり       稲垣雄二
看取り妻寒餅二こに力を得        泉早苗
奥能登の月孕みたる氷柱かな       玉置陽子
生糸編む裏の川岸寒に入る        宮田勝
双六の上りは遥か能登の国        稲垣雄二
洗ひたる手の静かなる三日かな      趙栄順
ふるさとの天のまほらへ凧        安藤久美
能登の国を守りえざりき鏡餅       長谷川櫂
踊り子は鶴の羽ばたくトウシューズ    山本桃潤
いつもよりマフラーきつく寂し夜は    川上あきこ
初夢の誰が呼びたるか逝かれけり     酒井きよみ

・長谷川櫂選

【特選】推敲例
初富士や誰にも告げぬ老の夢       藤倉桂
初日の出能登の裸の大地かな       稲垣雄二
初稽古氷の床に坐りけり         稲垣雄二
寒の鯉ふと瞑想を解きにけり       稲垣雄二
こころせよ能登一国の鬼やらふ      泉早苗

【入選】
雑踏に大あくびの子初御空        梅田恵美子
金で継ぐ輪島の椀の初むかし       酒井きよみ
愚かなる吾の浮べる初湯かな       田村史生
難儀さへ笑へば福よ初戎         安藤久美
癖のある文字の三行寒見舞        清水薫
餅を切るなまくら包丁励ましつ      飛岡光枝
故郷を厚き氷と思ひけり         清水薫
寒肥やたまさかの雪鋤き混ぜて      玉置陽子
コフノトリ二十羽来たといふ賀状     近藤沙羅
双六の上り遥かに能登の国        稲垣雄二
こりと噛む能登のなまこの音高く     飛岡光枝
頬当てて炎のごとし大氷柱        玉置陽子
今頃はロンドン辺か冬の暮        清水薫
孫編みしマフラー巻いていざ行かむ    氷室茉胡
残り福あれもこれもと結はへけり     安藤久美
雪止みてしづかに青き一人かな      松川まさみ
まだ残る瓦礫に届く年賀状        稲垣雄二
再会はもはや無からん寒見舞       氷室茉胡

第二句座
 席題:「風花」、「橇」
・鬼川こまち選

【特選】
そり遊びまろびまろびて雪まみれ     梅田恵美子
風花ややさしく哀し能登ことば      飛岡光枝
三日月を今宵の橇にしつらへて      田中紫春
雪塊となりて眠るや橇の犬        飛岡光枝
絶え間なき地打ちの波や橇の上      宮田勝
橇飛ばすカムパネルラに会ひたくて    藤倉桂
風花を恐ろしと思ふ杜氏かな       稲垣雄二
橇遊び止まらぬことを恐れつつ      泉早苗
風花や母の背中の遠ざかる        宮田勝

【入選】
風花や山の向かふは雪地獄        稲垣雄二
風花や二度とは会へぬ人ばかり      飛岡光枝
風花や呼ばれたるかに笑み返す      越智淳子
風花やレスキュー隊の駆け抜ける     田村史生
橇に子とランドセルのせ山下る      土谷眞理子
星々を随え橇は鈴ならし         川上あきこ
率先し橇引く側に餓鬼大将        氷室茉胡
風花や山の向かうは銀世界        間宮伸子
星屑に青く染まるや人と橇        玉置陽子
その下に瓦礫の残る橇遊び        宮田勝
風花やもう振り向かぬと決めており    川上あきこ

・長谷川櫂選

【特選】推敲例
雪塊となりて眠るや橇の犬        飛岡光枝
わが空に風花の舞ふ日和かな       橋詰育子
風花や山の向かうは銀世界        間宮伸子
その下に瓦礫の残る橇遊び        宮田勝
風花やもう振り向かぬと決めており    川上あきこ

【入選】
風花や水面に浮かぶ大拙館        清水薫
風花や単身赴任あと僅か         氷室茉胡
町めぐる荷橇に魚を売る日かな      花井淳
総玻璃のプール泳ぐや風花と       藤倉桂
箱橇の転び易きを遊びけり        花井淳
肥え桶を運ぶ昭和の橇の道        密田妖子
家出でて風花の舞ふ田道かな       橋詰育子

古志鎌倉ズーム句会(2025年1月12日)

俳句的生活 投稿日:2025年1月13日 作成者: 田中 益美2025年1月13日

第一句座
•藤英樹選
【特選】
寒鯉の氷らんとして動きけり            長谷川櫂
シリウスや脳天に打つ鍼灸師        佐藤森恵
冬深し巌の落とすひと雫          きだりえこ
福寿草花のひかりにまた一輪        葛西美津子
ふくれゐしさつきの雀宙を切る       イーブン美奈子
両肩を風に晒して大根よ          久嶋良子
【入選】
一月の真つ青な空わが東京         吉田順子
ボルシチの最後に青く花野菜        土井頼温
眠りをりむかし六国見えし山        金澤道子
初富士や大涌谷の黒卵           田中益美
やん衆の荒ぶる手飛ぶ板かるた       神谷宣行
買初めとせん越前の手漉き和紙       金澤道子
歳末や床下の皿重たくて          佐藤森恵

•長谷川櫂選 (推敲例)
【特選】
どこまでも掃いてゆきたし初箒       藤英樹
白山の女神てづから蕪鮨          萬燈ゆき
【入選】
金星は月をはなれて寒に入る           萬燈ゆき
年の空とんびにまぢる凧一つ       森永尚子
風花の舞ふ三輪山を東に         きだりえこ
狐火の方へ子どもやまたひとり      イーブン美奈子

第二句座 (席題:悴む、鷽替)
•藤英樹選
【特選】
鷽替や輪島の人に金の鷽         木下洋子
八十の夢を得んとて鷽替へる       園田靖彦
この星の未来悴むことなかれ       仲田寛子
【入選】
悴める手は悴める手を握る        関根千方
先見えぬ世にも悴むことなかれ      萬燈ゆき
悴みて医師の言葉も上の空        土井頼温
炊き出しの豚汁うまし悴みて       木下洋子
悴める手よりこぼるる何々ぞ       萬燈ゆき
悴みし手に掴みたる未来かな       萬燈ゆき
悴かめる手に息かけて試験場       久嶋良子
取り替へて参道一の大鷽よ        イーブン美奈子
成人よ希望悴むことなかれ        仲田寛子

•長谷川櫂選 (推敲例)
【特選】
ときめきを忘れたる手の悴めり     森永尚子
次々とうそ替えてきて幾年ぞ      澤田美那子
かじかめるこころ燃やせよ歌にせよ   園田靖彦
【入選】
悴める手が悴める手を握る       関根千方
かへし鷽だいじにそつと懐へ      吉田順子
解体の大きな音の悴めり        葛西美津子
鷽替の大忙しの世界かな        関根千方
取り替へて参道一の大鷽よ          イーブン美奈子

 

「太宰府天満宮奉納全国俳句大会」

俳句的生活 投稿日:2025年1月12日 作成者: dvx223272025年3月13日

◎募集句
投 句  当季雑詠3句1組(何組でも可)
応募料   1組3句 1000円
左記の大会募集句応募用紙とともに、小為替を同封又は現金書留。※入選句結果を希望の方は110円切手2枚同封のこと。
応募締切  令和7年3月10日(月)当日消印有効
表 彰 太宰府天満宮表彰、航空(東京↔福岡往復)
応募先 〒 830-1122 北野郵便局留「太宰府天満宮奉納全国俳句大会」募集句係 上瀧玲子行
入選発表  大会当日
選 者   長谷川櫂(朝日俳壇選者)小澤 實(「澤」主宰)稲畑廣太郎(ホトトギス主宰)川越歌澄(第1回北斗賞受賞)

◎俳句大会
日 時    令和7年5月24日(土)10時より受付
会 場    太宰府天満宮 余香殿(御本殿左)太宰府市宰府4丁目7番1号
交 通   西鉄太宰府駅より徒歩5分。※車でお越しの方は周辺駐車場をご利用ください。
吟行地    太宰府天満宮及びその周辺(観世音寺・大宰府政庁跡等)
参加料    1000円(当日受付にて)
投句締切  12時(吟行句及び当季雑詠3句)
開 会   12時30分
選 者   長谷川櫂、寺田恵子、多田蒼生、徳永桂子(客員選者)
金子清黙、月溪花代

第1部  11時~12時(余香殿)
基調講演 長谷川櫂先生
「道真公はなぜ雷になったか」
第2部 12時30分~16時30分(予定) 俳句大会

募集要項ダウンロード(切り取って応募できます)

古志仙台ズーム句会(2025年1月5日)

俳句的生活 投稿日:2025年1月6日 作成者: dvx223272025年1月6日

第一句座              
長谷川冬虹選
【特選】
凧揚げや指舐めて風確かめん          佐伯律子
初空へ藁の大蛇(おろち)が昇りゆく       上村幸三
雪にぬれ廃炉回覧今日もくる          甲田雅子
ふるさとの背骨のごとき氷柱かな        三玉一郎
【入選】
日の匂ひつまみ落とすや松手入         辻奈央子
早々とあがつて寂し絵双六           平尾 福
新春の風を孕みて神楽舞ふ           佐伯律子
百合根から氷のかけらはがしけり        三玉一郎
駅伝を終へて再び山眠る            平尾 福
寒禽の大きな声や津波浜            甲田雅子
父母の杵つき餅の雑煮かな           川村杳平
しゆんとして軽トラにある獅子頭        佐伯律子

長谷川櫂選(推敲例)
【特選】
百合の玉氷の鱗はがしけり           三玉一郎
駅伝を終へて再び山眠る            平尾 福
初空へ藁の大蛇(おろち)が昇りゆく       上村幸三
雪原に灯火だけがある津軽           三玉一郎
ふるさとの背骨のごとく大氷柱         三玉一郎
【入選】
はなやかや年玉交はす客の声          川辺酸模
うとうとと八十五年花の春           上村幸三
啼き交はす大白鳥の御慶かな          長谷川冬虹
真つ白の破魔矢と迎ふ朝かな          青沼尾燈子
大学の学長もゐて初句会            平尾 福
雪にぬれ廃炉回覧今日もくる          甲田雅子
父母の杵つき餅の雑煮かな           川村杳平
地下鉄に老人ばかり冬帽子           臼杵政治
竿をもて突き落としけり松の雪         及川由美子
買初や父に供ふる三笠山            辻奈央子

【第二句座】(席題:寒鯉、左義長、室咲)
長谷川冬虹選
【特選】
寒鯉の重たき水をくぐり来る          上村幸三
鎮まりてふいに火柱どんど焼          上 俊一
雪国の天へ火柱大どんど            上村幸三
恵方へとどつと崩るるどんど焼         武藤主明
【入選】
寒鯉の黒鉄の身を池の底            及川由美子
室咲の花据え終へる年用意           平尾 福
左義長の少し焦がしし杉林           平尾 福
深窓の女は死語に室の花            及川由美子
命あるものはしづかに寒の鯉          長谷川櫂
阿武隈の風の煽りてどんど焼き         甲田雅子
室の梅いまにも語り出しさうな         辻奈央子
男系に姫授かりぬ室の花            臼杵政治
左義長へ放る片目の大達磨           武藤主明

長谷川櫂選(推敲例)
【特選】
恵方へとどつと崩るるどんどかな        武藤主明
天人も煙たからんやとんど焼          齋藤嘉子
寒の鯉静寂揺らしてゐたりけり         川辺酸模
【入選】
新聞紙ぐるぐると巻く寒の鯉          上村幸三
室咲きは浮世の風をまだ知らず         甲田雅子
左義長の少し焦がしぬ杉林           平尾 福
寒鯉の水面をのぞく鴉二羽           服部尚子
寒鯉の重たき水をくぐり来る          上村幸三
鎮まりてふいに火柱どんど焼          上 俊一
通るたび花確かむる室の梅           齋藤嘉子
雪国の天へ火柱大どんど            上村幸三
どんど焼思ひ出の日々火の底に         三玉一郎
阿武隈の風が煽るやどんど焼き         甲田雅子
寒の鯉巌のごとくしづみをり          川辺酸模
さばかれて花のごとしや寒の鯉         川辺酸模

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読売新聞「四季」から

今年てふ未来ありけり初鏡      田辺麦甫

 これから来る時間を未来というと、何だか輝いているような気がする。それはこの言葉の音の力。美しいmとrの子音があり、aiもある。それに対して過去という言葉は最後の母音oで沈みこむ。初鏡は年が明けて初めてのぞきこむ鏡。『鳥渡る』

2月11日(水) 古志雪中ズーム句会

  • 2月11日(土)、午後1時30分から二座行います。
  • 雪の句を十句ご用意ください。席題はありません。
  • 会費は2,000円(参加者にはあとで振込口座をお知らせいたします)
  • 申込締切=1月31日
  • 古志の同人・会員でないと参加できません。

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    なお参加できるのは古志会員だけです。

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      これからのイベント

      • 1月24日(土)朝カルズーム講座「1億人の俳句入門」
      • 1月25日(日)仙台ズーム句会
      • 2月1日(日)広島ズーム句会
      • 2月7日(土)HAIKU+
      • 2月8日(日)鎌倉ズーム句会
      • 2月11日(水、建国記念日)雪中ズーム句会
      • 2月14日(土)朝カルズーム講座「『おくのほそ道』をよむ」」
      • 2月15日(日)金沢ズーム句会
      • 2月22日(日)ネット投句のスクーリング
      • 2月23日(月、天皇誕生日)句会仙台ズーム句会
      • 2月28日(土)朝カルズーム講座「1億人の俳句入門」
      • 3月1日(日)広島ズーム句会
      • 3月7日(土)朝カルズーム講座「『おくのほそ道』をよむ」」
      • 3月8日(日)鎌倉ズーム句会
      • 3月14日(土)きごさい全国小中学生俳句大会(東京、白川清澄公園)
      • 3月22日(日)金沢ズーム句会
      • 3月28日(土)朝カルズーム講座「1億人の俳句入門」
      • 3月29日(日)仙台ズーム句会

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      俳句世界遺産の問題について、ご意見を「お問合せ」からお寄せください。賛否にかかわらず、有意義な意見はこのサイトで紹介します。

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      『「おくのほそ道」を読む 決定版』
      ちくま文庫
      1,000円+税
      2025年5月刊行


      『四季のうた ウクライナの琴』
      中公文庫
      800円+税
      2025年1月刊行


      『長谷川櫂 自選五〇〇句』
      朔出版
      2200円+税
      2024年4月刊行


      『四季のうた 井戸端会議の文学』
      中公文庫
      800円+税
      2024年1月刊行


      『小林一茶』
      河出文庫
      800円+税
      2024年1月刊行


      『ふじさわびと』vol.26
      株式会社ふじさわびと
      無料配布
      2023年1月発行


      『四季のうた 雨ニモマケズ』
      中公文庫
      800円+税
      2023年1月刊行


      『和の思想』
      岩波新書
      980円+税
      2022年7月刊行


      『俳句と人間』(3刷)
      岩波新書
      860円+税
      2022年1月刊行


      100分de名著『おくのほそ道』(10刷)
      NHK出版
      1,000円+税
      2014年10月刊行


      『四季のうた 美しい日々』
      中公文庫
      800円+税
      2022年1月刊行


      句集『太陽の門』
      青磁社
      2200円+税
      2021年8月刊行


      『四季のうた 天女の雪蹴り』
      中公文庫
      800円+税
      2021年1月刊行


      大岡信『折々のうた』選 俳句(二)
      長谷川櫂 編
      岩波新書
      780円+税
      2019年12月刊行


      『四季のうた 普段着のこころ』
      中公文庫
      800円+税
      2019年12月刊行


      大岡信『折々のうた』選 俳句(一)
      長谷川櫂 編
      岩波新書
      780円+税
      2019年11月刊行


      『歌仙一永遠の一瞬』
      岡野弘彦、三浦雅士、長谷川櫂
      思潮社
      2200円+税
      2019年1月刊行


      『歌仙はすごい』
      辻原登、永田和宏、長谷川櫂
      中公新書
      880円+税
      2019年1月刊行


      『四季のうた 至福の時間』
      中公文庫
      700円+税
      2018年12月刊行


      『九月』
      青磁社
      1800円+税
      2018年8月刊行


      『Okinawa』
      Red Moon Press
      $15
      俳句 長谷川櫂
      英訳 デイヴィッド・バーレイ&田中喜美代(紫春)
      2018年5月刊行


      『俳句の誕生』(4刷)
      筑摩書房
      2300円+税
      2018年3月刊行


      『四季のうた 想像力という翼』
      中公文庫
      700円+税
      2017年12月刊行


      『芭蕉さん』
      俳句・芭蕉 絵・丸山誠司
      選句解説・長谷川櫂
      講談社
      1500円+税
      2017年3月刊行


      『震災歌集 震災句集』
      青磁社
      2000円+税
      2017年3月刊行


      『四季のうた 文字のかなたの声』
      中公文庫
      600円+税
      2016年12月刊行


      藤英樹著『長谷川櫂 200句鑑賞』
      花神社
      2500円+税
      2016年10月刊行


      『文学部で読む日本国憲法』
      ちくまプリマー新書
      780円+税
      2016年8月刊行


      『日本文学全集12』松尾芭蕉、与謝蕪村、小林一茶
      松浦寿輝、辻原登、長谷川櫂選
      河出書房新社
      2,600円+税
      2016年6月刊行


      『四季のうた 微笑む宇宙』
      中公文庫
      700円+税
      2016年3月刊行


      『芭蕉の風雅 あるいは虚と実について』
      筑摩選書
      1,500円+税
      2015年10月刊行


      『沖縄』
      青磁社
      1,600円+税
      2015年9月刊行


      『入門 松尾芭蕉』
      長谷川櫂 監修
      別冊宝島
      680円+税
      2015年8月刊行


      『歌仙一滴の宇宙』
      岡野弘彦、三浦雅士、長谷川櫂
      思潮社
      2000円+税
      2015年2月刊行


      『吉野』
      青磁社
      1,800円+税
      2014年4月刊行
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