《連衆》玉置陽子、松川まさみ、松井恭子、高橋慧、三玉一郎、川辺酸模、青沼尾燈子、安藤文、谷口正人、飛岡光枝、佐藤森恵、西川遊歩、中野美津子、湯浅菊子、夜寺耕太、北側松太、長谷川櫂(捌)
二〇二六年四月十五日~八月四日
【初折の表】
発句 原発忌我らの力及ばざりき 長谷川冬虹(春)
脇 首都煌々と春雨の中 恭子(春)
第三 月の裏朝寝の夢にまざまざと 文(春)
四 気鬱に十粒陀羅尼助丸 光枝(雑)
五 山姥が水化粧する紅葉山 陽子(秋)
六 彦星を待つ岩鼻の空 松太(秋)
【初折の裏】
初句 乙三を今宵の月に偲びては 文(秋・月)
二 一生苦しむ戦さの記憶 陽子(雑)
三 砂浜の珊瑚は骨か黙したり 森恵(雑)
四 エデンの園をとうに追はれて 櫂(雑)
五 再婚の夫にわが子殺さるる 陽子(雑・恋)
六 裏の山から梟の声 酸模(冬)
七 炭焼きは七日七晩月浴びて 陽子(冬・月)
八 骨身にしみる孫氏兵法 光枝(雑)
九 青ざめて大統領は逃げ帰る 櫂(雑)
十 よなぼこり舞ふ日本列島 酸模(春)
十一 ひとひらのはなびら浮かぶ水鏡 慧(春・花)
折端 桜餅にも関ヶ原あり 美津子(春)
【名残の表】
初句 新幹線車窓の富士の上機嫌 光枝(雑)
二 金婚の旅愛犬連れて 光枝(雑・恋)
三 襲はるるも襲ふも地獄銭まみれ 光枝(雑)
四 菩提樹の枝蛇の衣ゆれ 光枝(夏)
五 清らかな空気をまとひ百合祭 美津子(夏)
六 微かに残る前世の記憶 美津子(雑)
七 神々しき雲チベットの峰流る 一郎(雑)
八 横車おすアメリカ惨敗 櫂(雑)
九 豪快に左上手の千代の富士 櫂(雑)
十 新米の俵つぎつぎと積み 光枝(秋)
十一 待ち侘びる愛子天皇けふの月 陽子(秋・月)
十二 白桃ひとつほのぼのと笑む 遊歩(秋)
【名残の裏】
初句 あでやかにシャンソン歌ふ美青年 文(雑)
二 蜥蜴の走る原爆の街 恭子(夏)
三 震度七天地崩壊絶え間なき 遊歩(雑)
四 目を見開きて泣く雛の顔 光枝(春)
五 スカイツリーすつくと立てる花筵 文(春・花)
挙句 避難生活十五年の春 陽子(春)
