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俳句的生活

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古志仙台ズーム句会(2022年11月27日)

俳句的生活 投稿日:2022年11月28日 作成者: KAI2022年11月28日

・第一句座              
長谷川冬虹選
【特選】
少年の夢は宇宙に栗落とす          佐藤和子
斧下ろし考へてゐるいぼむしり        青沼尾燈子
するすると毛糸解くかに命尽く        佐伯律子
大仏の螺髪の中へ冬の蝶           谷村和華子
【入選】
芋茎干すたちまち朝日掴みたり        佐藤和子
手と足をなでて勤労感謝の日         那珂侑子
はじめての雪聴いてゐる赤ん坊        平尾 福
亡き父とまた間違はれ帰り花         上 俊一
人間をじろり一瞥熊山へ           上村幸三
おでん酒何から切り出したらよいか      伊藤 寛
冬帽子内に膨らむ怒りあり          青沼尾燈子
しほらしく煮えてゐるなりおでん種      辻奈央子

長谷川櫂選
【特選】
大根の皮を剝きては母想ふ          長谷川冬虹
鳰あそび疲れて月の中            川辺酸模
今しばし浮世の岸に日向ぼこ         川辺酸模
【入選】
恍惚の燠となりたる牡丹かな         武藤主明
はじめての雪聴いてゐる赤ん坊        平尾 福
帰り花帰つてこない人ひとり         三玉一郎
おでん酒何から切り出したらよいか      伊藤 寛
無職なる我に勤労感謝の日          武藤主明
松明し顔の火照りを持ち帰る         武藤主明
浮寝鳥最後の旅と思ひをり          平尾 福
牡丹供養の光郎先生車椅子          宮本みさ子
枯蓮大きな音を立て揺るる          森 凛柚
梟と我ほうほうと啼きかはし         上 俊一

・第二句座 (席題:神楽、鰤、侘助)              
長谷川冬虹選
【特選】
神楽鈴を祝詞のやうに巫女の舞        佐藤和子
神楽笛神代の闇にひびきけり         上村幸三
【入選】
筋一本魚雷のやうな大鰤よ          上 俊一
侘助や見ゆれど遠き天守閣          武藤主明
寒鰤買ふあふれんばかり浪の痕        佐藤和子
侘助や精神科医に茶室あり          阿部けいこ
寒鰤の粗の目玉のぎよろとして        佐伯律子
侘助や茶筅供養の禅の寺           佐藤和子
長老の神となりたる里神楽          甲田雅子
闇に出て神楽の鬼の貌冷やす         甲田雅子

長谷川櫂選
【特選】
神楽笛神代の闇にひびきけり         上村幸三
やつと飛ぶ大蛇の首よ里神楽         齋藤嘉子
深深と海軋ますや寒の鰤           谷村和華子
【入選】
佗助や復習ひ尽せぬ教へあり         三玉一郎
里神楽少年天の岩戸舞ふ           阿部けいこ
大将の鰤一本を捌きをり           長谷川冬虹
鰤食うて関西人に戻りけり          平尾 福

仁荷大学の山桜の写真が届きました。

俳句的生活 投稿日:2022年11月26日 作成者: KAI2022年11月26日

韓国ソウル郊外の仁荷大学に2009年「きごさい」が植樹した2本の山桜の写真が、王淑英名誉教授から届きました。

日本文学を学ぶ学生に桜について話をするとき、役立っているそうです。

きごさいBASEでごらんください。

古志金沢ズーム句会(2022年11月23日)

俳句的生活 投稿日:2022年11月25日 作成者: KAI2022年11月25日

第一句座(当季雑詠)
・鬼川こまち選
【特選】
雪つみて戦やまざる焦土かな       梅田恵美子   
青首の新妻かばふ翼かな         泉早苗
月蝕の大海をゆく鯨かな         田村史生
欲望が氷山溶かし始めたる        山本桃潤
人類の旅は果てなし大焚火        長谷川櫂
太陽を生け捕りにせん干布団       長谷川櫂
煮凝りや音なく戦襲ひくる        飛岡光枝
【入選】
姫沙羅はこの家の一樹夕時雨       花井淳
我がことと知らず聞きをり石蕗の花    松川まさみ
蝕果ててまた満月の夜寒かな       長谷川櫂
忌日まで鬼柚子ひとつ剪らでおく     泉早苗
日輪のしづくひとつや帰り花       趙栄順
こぼれては氷となりぬ木菟のこゑ     玉置陽子
薪割りぬ戦の国の冬支度         梅田恵美子
冬麗や水脈ぐんぐん大空へ        田中紫春
飛石の亀笑ひたる小六月         氷室茉胡
大白鳥立つて乙女になるところ      稲垣雄二
かぐはしき息潜めゐる落葉かな      玉置陽子
仕留めたるごとく大根ぶら下げ来     松川まさみ
このままで死ぬもよろしき蒲団かな    橋詰育子
何事か騒ぎたてをり寒鴉         近藤沙羅
水中に紅葉の燃ゆる大拙館        密田妖子

・長谷川櫂選
【特選】
枯ふくべ夜ごとの風に鳴りにけり     飛岡光枝
ふるさとやまぬがれがたく雪起し     酒井きよみ
八十億分の一の我かや着ぶくれて     近藤沙羅
無精髭今日で三日目菊日和        清水薫
松林図の奥へ奥へと茸狩         鬼川こまち
【入選】
通り過ぐ猫の一瞥冬さんご        飛岡光枝
天平の小春に舞ふや呉女の面       田村史生
初冬や身にしつくりと縞木綿       松川まさみ
雪吊の松あたらしき香を放つ       安藤久美
冬の月寂とよこたふ大河かな       花井淳
燗の酒記憶のかけらつまみつつ      清水薫
月蝕の大海をゆく鯨かな         田村史生
冬麗や水脈ぐんぐん大空へ        田中紫春
人をよけ熊をよけては紅葉狩       橋詰育子
大阿蘇の中に一泊冬銀河         稲垣雄二
立冬の池もボ-トも干されたり      佐々木まき
冬麗の騎馬刻まれし銀壺かな       田村史生
冬空や動ゐてゐるか観覧車        越智淳子

第二句座(席題:冬桜、浮寝鳥)
・鬼川こまち選
【特選】
ほのかなるさびしさ灯る冬桜       越智淳子
ゆらゆらと生きて浮き寝の余生かな    田中紫春
タンカーの大波に乗る浮き寝かな     稲垣雄二
浮寝鳥波がゆりかご子守唄        松川まさみ
白山の冠雪の日や大浮寝         泉早苗
【入選】
東京のビルの谷間を浮寝鳥        飛岡光枝
冬さくら伊賀の城垣天に反り       安藤久美
冬桜羽あるものの見え隠れ        佐々木まき
朝光につぎつぎ目覚め浮寝鳥       梅田恵美子
一心に空ひろごれり冬桜         宮田勝
群青の深きところに浮寝鳥        長谷川櫂
冬桜鋤たる畑に湯気たちて        山本桃潤
一本の杭を離れず浮寝鳥         飛岡光枝
人の世の及ばぬところ浮寝鳥       長谷川櫂
この坂に一樹あらたや寒桜        越智淳子
波と消え波とあらはる浮寝鳥       宮田勝
坑道の秘話を語るや冬桜         田中紫春
戦世の哀しみ知るや浮寝鳥        松川まさみ

・長谷川櫂選
【特選】
寄り添ふは妻か子供か浮寝鳥       清水薫
父母と離れぬやうに浮寝鳥        山本桃潤
タンカーの大波に乗る浮き寝かな     稲垣雄二
冬桜すりたての墨黒々と         飛岡光枝
境内のそこのしづけさ冬桜        近藤沙羅
【入選】
冬桜子供の帰つた校庭に         山本桃潤
あかつきの夢のつづきの浮き寝鳥     間宮伸子
子供らが見上げてゆきぬ冬桜       近藤沙羅
一心に空ひろごれり冬桜         宮田勝
冬桜ふたりで仰ぐたのしさに       泉早苗
雪の中あたたかさうに浮寝して      近藤沙羅
冬ざくら一花手にうく展宏碑       泉早苗
われもまた寡黙者なり冬桜        清水薫
ぬくもりは掌中にあり冬桜        花井淳
君の住む町にも咲くか冬桜        清水薫
冬桜海より続く名護城          田村史生
浮寝鳥夢見ることもありぬべし      橋詰育子
波と消え波とあらはる浮寝鳥       宮田勝
晩節を汚さぬなかれ冬桜         鬼川こまち
戦世の哀しみ知るや浮寝鳥        松川まさみ

YouTube「未来に残したい授業」に『和の思想』

俳句的生活 投稿日:2022年11月18日 作成者: KAI2022年12月17日

YouTubeインタヴューチャンネル「未来に残したい授業」に『和の思想』が登場します。下のアドレスバーからお入りください。

【長谷川櫂】和の思想とは 谷崎潤一郎の『陰翳礼讃』から読み解く「和」への誤解と本来の姿 https://youtu.be/uBhETdHCQLo

古志広島ズーム句会(2022年11月6日)

俳句的生活 投稿日:2022年11月7日 作成者: KAI2022年11月7日

第一句座              
・矢野京子選 
【特選】
くれなゐの凩吹くや阿修羅像      長谷川櫂
象の目の皺の中なる冬日かな      長谷川櫂
大根の芽伸びて早速間引かるる     米山瑠衣
木の実落つこの世に入ってくるやふに  高橋真樹子
目貼して心の隙間また破れ       城山邦紀
【入選】
ロープウエイ先は彼の世か朝の霧    河本秀也 
一号とよび凩をめでにけり       大平佳余子
家壊す音の寂しさ秋日和        上松美智子
外苑の銀杏黄葉の憤怒かな       大平佳余子
乾く口乳首のやふに綿を吸ふ      岡村美沙子
山眠る隣の山を眠らせて        斉藤真知子
散り急ぐ桜紅葉や遅刻坂        ももたなおよ
秋の蜂花ひとつひとつ惜しみけり    ストーン睦美
兎追ひし山を遥かに兄逝けり      ももたなおよ
冬日なた骨が皮着て意気軒昂      岡村美沙子
落ち着けと眼が言ふ夫の痰を引く    岡村美沙子

・長谷川櫂選 
【特選】
手にとりて茶杓つめたき朝かな     斉藤真知子
秋の蜂花ひとつひとつ惜しみけり    ストーン睦美
悔恨の波打ち返す火の恋し       城山邦紀
【入選】
原爆ドーム真正面に冬立てり      矢野京子
初冬の川渡りゆく鹿の群        大場梅子
竹伐って空うつくしきまひるかな    高橋真樹子
兎追ひし山を遥かに兄逝けり      ももたなおよ
百目柿百個剥いては軒に干す      菅谷和子
冷まじやミサイルの空ただ青く     ストーン睦美

第二句座(席題:枯野、初霜)
・矢野京子選 
【特選】
残骸の戦車転がる枯野かな       大平佳余子
初霜のすぐにとけたる帚かな      斉藤真知子
初霜や夢よりさめしごとく消え     矢田民也
【入選】
初霜や子犬は何を掘っている      林弘美
ひとり来て枯野に犬を放ちけり     斉藤真知子
花も虫も沈めてぬくき枯野かな     石塚純子
激戦の枯野にひびく爆撃音       大場梅子
枯野ゆく時々小鳥飛び立ちて      米山瑠衣
人類に明日はあるのか枯野ゆく     大場梅子
猫五匹我が物顔の枯野かな       上松美智子

・長谷川櫂選 
【特選】
残骸の戦車転がる枯野かな       大平佳余子    
初霜やほろりと抜けし歯のひとつ    城山邦紀
初霜や夢よりさめしごとく消え     矢田民也   
【入選】
これよりは分かれ分かれや枯野道    原京子
一輪の花捧げんと枯野道        神戸秀子 
烏瓜引いて枯野のみやげとす      神戸秀子
巨人いま富士山麓の枯野ゆく      石塚純子
空はるか心はるかや枯野ゆく      矢野京子
湖を囲みて諏訪の大枯野        河本秀也
初霜のすぐにとけたる帚かな      斉藤真知子
夢の中呼べど答へぬ枯野かな      上松美智子

古志仙台ズーム句会(2022年10月23日)

俳句的生活 投稿日:2022年10月24日 作成者: KAI2022年10月24日

第一句座              
・長谷川冬虹選
【特選】
海苔ひびを挿せば津波の記憶あり       甲田雅子
松手入れ梯子を松のふところに        宮本みさ子
螻蛄鳴くやおまへも国を逃れしか       上村幸三
世の掟軽々かはし衣被            及川由美子
栗もなか割れば宝珠の一つ栗         長谷川櫂
【入選】
母の忌やコスモス揺れてばかりゐる      平尾 福
月清しミサイル乱れ飛ぶ空に         青沼尾燈子
十三夜小声で話す夫婦かな          平尾 福
ハロウィンのお化けに逃げる秋の蝶      那珂侑子
てらてらと滅するいのち鵙の贄        佐藤和子
一抱へ芋がら干せど一握り          武藤主明
折り紙のやうに平らか初秋刀魚        及川由美子
金柑や昴のやうに五つ六つ          上 俊一
葡萄棚くぐり介護士やつて来る        阿部けいこ
一万の鶴に刈田を明け渡す          齋藤嘉子

・長谷川櫂選
【特選】
天空へ鋏の音や松手入            武藤主明
松手入れ梯子を松のふところに        宮本みさ子
在所より今年限りの衣被           武藤主明
【入選】
鹿もまた聞き惚れてゐる鹿威し        上 俊一
末枯れて悟りに遠き余生かな         川辺酸模
助手席に犬乗せ妻の秋日和          平尾 福
さりながら回る地球よ芋煮会         上村幸三
星月夜母の命の尽き給ふ           長谷川冬虹
逝きてなほ足裏ぬくし鵙の声         長谷川冬虹
田仕舞ひの煙のにほふ出羽の旅        甲田雅子
手始めはワクチン予約冬支度         及川由美子
秋晴れの途方に暮れてゐたりけり       平尾 福

第二句座 (席題:秋の薔薇、鮭、火恋し)
・長谷川冬虹選
【特選】
鮭の目の鮭の恨みに見られをり        三玉一郎
生みをへし襤褸の鮭を鳥獣          齋藤嘉子
川底に鮭しろじろと身を晒す         及川由美子
【入選】
病棟が見おろす秋の薔薇の園         青沼尾燈子
まな板に鮭一匹と荒事師           青沼尾燈子
もう何も見えざる鮭の上りゆく        長谷川櫂
亡骸となりても鮭の息しをり         長谷川櫂
鮭の腹裂けてはららご溢れけり        長谷川櫂
秋薔薇きのふの空の深さかな         上村幸三
鮭漁や浜までならぶ酒の樽          服部尚子
                     
・長谷川櫂
【特選】
母の手を双手で包まん火の恋し        谷村和華子
腹裂けば炎のごとくはららごよ        長谷川冬虹
運命に驚いてゐる乾び鮭           平尾 福
【入選】
産み終へて鮭づたづたに流れ行く       武藤主明
荒ぶれば石狩の鮭鼻曲がり          服部尚子
生みをへし襤褸の鮭を鳥獣          齋藤嘉子
肉裂けてまだも上るか老い鮭は        齋藤嘉子
長旅の鮭はおんぼろ鰭も尾も         上 俊一
川底に鮭しろじろと身を晒す         及川由美子
鮭打ちし簗場と伝へ供養塔          宮本みさ子
鮭の腹裂いて刃物が鮮血に          宮本みさ子
乱打して手負ひの鮭を生け捕りぬ       上 俊一
月の夜に上り上りてほちゃれ鮭        甲田雅子
鮭漁や浜までならぶ酒の樽          服部尚子
枯ながら莟のままに秋の薔薇         上村幸三

ネット投句年間賞、秋は竹中南行さん

俳句的生活 投稿日:2022年10月22日 作成者: KAI2022年10月22日

*年間賞
現世の唯一の重石原爆忌  大分 竹中南行

*次点
我らより我に戻るや衣被   奈良 喜田りえこ
空にまだ希望が映る二重虹 北海道 村田鈴音
傭兵の一人の価秋の風   大阪 山中紅萼
星屑にまみれて眠る案山子かな 長崎 川辺酸模

10月29日に連句会「 刈り刈りて夏草の巻」

俳句的生活 投稿日:2022年10月19日 作成者: KAI2022年11月1日

第9回かなぶん連句会「刈り刈りて夏草の巻」が10月29日(土)、神奈川近代文学館で開催されます。

参加者が五・七・五の長句と七・七の短句を互い違いに組み合わせて詠み、ひとつの作品世界を完成させます。選句をめぐる選者のお話しもお楽しみください。初心者や観覧のみの方も歓迎します。

参加者全員に読売新聞社から長谷川櫂『四季のうた 美しい日々』(中公文庫)がプレゼントされます。

    刈り刈りて夏草の巻 
発句 夏草や刈つても刈つても生えて来る  登(夏)
脇   戦車を襲ふ黒山の蟻        櫂(夏)
第三 国境の夜空をわたる風はるか   ゆかり(雑)
四   上善如水で秋意尽くせり      登(秋)
五  丸々と夕顔の実も望月も       櫂(秋・月)
六   あらへうふらへう露のたましひ ゆかり(秋)

当日13:20までに第六句に続く七句目(雑〈無季〉で五七五)を葉書大の厚めの紙にサインペンで書いてご持参ください。おひとり様1句です。サインペンは当日の投句で使いますのでご持参ください。観覧のみの方は投句は不要です。
 
*次の句へのアドバイス(小島ゆかり)
月夜よし二つ瓢(ふくべ)の青瓢(あをふくべ)あらへうふらへうと見つつおもしろ
前句の夕顔の実と望月から北原白秋の歌を思い出しました。さらに中秋の名月の翌日、物の怪(生霊)にとりころされた『源氏物語』の夕顔を思い、あらひょうふらひょうと浮遊する、露のごとくはかないこの世の魂と付けました。

日  時:2022年10月29日(土)13:30開始(13:00開場)16:30頃終了予定
会  場:神奈川近代文学館大ホール
選  者:長谷川櫂、小島ゆかり、辻原登
参加料 :無料
申込方法:電話(045-622-6666)
     申込フォームhttps://www.kanabun.or.jp/kanabunrenku2022/
詳  細:こちらをご覧ください→https://www.kanabun.or.jp/event/17033/

古志広島ズーム句会(2022年10月10日)

俳句的生活 投稿日:2022年10月10日 作成者: KAI2022年10月11日

第一句座              
・矢野京子選 
【特選】
みどり子に似て百歳や敬老日      矢田民也
若き日を語ればきりもなき夜長     菅谷和子 
人間も土となるころ虫のこゑ      長谷川櫂
赤き実の氷り輝く句集かな       飛岡光枝
無花果や禍々しき口開きをり      安藤文
【入選】 
いつまでも挑戦者たれむかご飯     大場梅子  
うるる実と競うてをりぬ柿紅葉     大平佳余子
よそよそしき顔して飛ぶや秋の蝶    安藤文
運動会その手に銃を取らせまじ     河本秀也
国宝の城に鳴く虫おほぎやうに     原京子
山椒魚ときおり動くしづかさよ     長谷川櫂  
糸電話かけてみようか秋彼岸      石塚純子
秋祭潮のうねりの太鼓衆        河本秀也
親友のごとく良夜の妻とをり      矢田民也
名月をむしりとりゆきハリケーン    ストーン睦美
嘴のこぼしてゆきし熟柿かな      斉藤真知子

・長谷川櫂選 
【特選】
やはらかき命ひしめく蝗捕り      飛岡光枝
花入れとなる土もあれ山の秋      矢田民也
太刀魚の三尺おどる日の光       飛岡光枝
【入選】
あふたびに大きくなる子亥の子餅    菅谷和子
いつまでも挑戦者たれむかご飯     大場梅子
どんぐりをとりかへつこして友だちに  石塚純子
パーカーをふわりと羽織る十三夜    安藤文
稲掛けて夜は祭の笛吹きに       矢野京子
鰯雲突き抜けてミサイルの飛ぶ     ストーン睦美 
若き日を語ればきりもなき夜長     菅谷和子
秋風の中を去りゆく背中かな      矢野京子
小鳥来るスマホのひとり顔を上げ    神戸秀子
水底に風をうつして寒露かな      城山邦紀
雀らも名を呼びあふか枯るる中     神戸秀子
胎に子を逆さに浮かべ十三夜      矢田民也
地虫鳴く闇のかなたに不老の井     神戸秀子
忘れめや誠の一字鬼貫忌        城山邦紀
盲導犬しずかに寄り添ふ秋の駅     伊藤靖子
木犀の香遅れ乗り来る小型バス     原京子
葭切の巣は葭むらの風の中       岡村美沙子

第二句座(席題:鶺鴒、草虱)
・矢野京子選 
【特選】
いつつきし大東京の草虱        矢田民也
わが心叩いて鶺鴒波に消え       城山邦紀
白寿までついて来るかい草虱      城山邦紀
【入選】
あるときは草の顔して草虱       高橋真樹子
ゆく道になんの躊躇か草じらみ     大場梅子
一日の闘ひの果て草虱         長谷川櫂
石叩きここより我らまた旅へ      菅谷和子
草虱いとほしくなる八十路かな     城山邦紀
独り身を思う存分石叩         安藤文
鶺鴒は父惜むごと墓石打つ       岡村美沙子

・長谷川櫂選 
【特選】
移りては鶺鴒叩くけふの石       飛岡光枝
振り返るけふの旅路や草虱       菅谷和子
独り身を思う存分石叩         安藤文
【入選】
宰相の器にあらず石たたき       大場梅子
振り落とす我が人生の草虱       矢野京子
生き生きと草じらみだらけの子どもかな 夏井通江
鶺鴒や走り回りてひと日暮れ      米山瑠衣 

古志仙台ズーム句会(2022年9月25日)

俳句的生活 投稿日:2022年9月25日 作成者: KAI2022年9月25日

第一句座              
・長谷川冬虹選
【特選】
穴選ぶばかりで蛇の秋終はる         辻奈央子
たつぷりと月浴びてゐる蟇          平尾 福
田の神の酔うて一夜の刈田かな        上村幸三
喪の家に米研ぐ音や秋夕焼          及川由美子
蓑虫や天地をつなぐ糸一本          上 俊一
【入選】
掘り忘れ木の根となりし牛蒡かな       上 俊一
雨あとの鶏頭切れば日の匂う         服部尚子
朝霧や風のかたちに立ち上り         谷村和華子
秋澄むや空掴むほど深呼吸          齋藤嘉子
蓑虫になりてこの世を覗きたし        上 俊一
つつがなき母の一日や赤まんま        川辺酸模
白桃を一つ食(とう)べて眠りけり      長谷川櫂
人の死はみな秋風となりにけり        三玉一郎
秋蟬を疲れし兵と言ふべきや         青沼尾燈子
村のバス秋風だけを乗せてくる        甲田雅子

・長谷川櫂選
【特選】
らふそくの闇美しや台風来          川辺酸模
病む夫を連れ出し仰ぐ望の月         甲田雅子
くちづさむやうに蓑虫揺れてをり       辻奈央子
【入選】
〆鯖は三陸産とや月の夜           及川由美子
福島の福をいただく今年米          平尾 福
秋風や柩の上の王冠に            齋藤嘉子
ゆつたりと沖行く巨船夏が逝く        谷村和華子
鉢植えの陰に高らか虫のこゑ         及川由美子

第二句座(席題:稲刈、ゐのこづち、小鳥)
・長谷川冬虹選
【特選】
青空をこぼれて庭に小鳥来る         長谷川櫂
私家版の小さな詩集小鳥来る         平尾 福
友逝きてからの十年牛膝           阿部けいこ
【入選】
小鳥来る遠野盆地の童話館          及川由美子
楸邨の欅とあそぶ小鳥かな          宮本みさ子
小鳥来て小鳥語となる夫婦かな        平尾 福
わが庭に嵐のごとく小鳥来る         長谷川櫂
稲刈や村を挙げての千枚田          武藤主明
牛膝友をなくせし夫帰る           川辺酸模
ゐのこづち付けて来たるや郵便夫       武藤主明
犬の尾に命の証しゐのこづち         青沼尾燈子
けふ一日英語教師も稲を刈る         佐藤和子
                       
・長谷川櫂選
【特選】
静寂を背中にひとつゐのこづち        三玉一郎
今年また倒れ伏す田の稲を刈る        川村杳平
丁寧に妻とる犬の牛膝            平尾 福
人の手に移りし秋田刈られけり        三玉一郎
犬の尾に命の証しゐのこづち         青沼尾燈子
【入選】
今年またうたを届けに小鳥来る        長谷川冬虹
我が取る母のズボンのゐのこづち       齋藤嘉子
門田だけ手刈の稲を残したり         上 俊一
牛膝友をなくせし夫帰る           川辺酸模
稲刈りの授業に鎌をみな持参         宮本みさ子
海べりのわづかな田んぼ亥の子餅       上 俊一

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読売新聞「四季」から

今年てふ未来ありけり初鏡      田辺麦甫

 これから来る時間を未来というと、何だか輝いているような気がする。それはこの言葉の音の力。美しいmとrの子音があり、aiもある。それに対して過去という言葉は最後の母音oで沈みこむ。初鏡は年が明けて初めてのぞきこむ鏡。『鳥渡る』

2月11日(水) 古志雪中ズーム句会

  • 2月11日(土)、午後1時30分から二座行います。
  • 雪の句を十句ご用意ください。席題はありません。
  • 会費は2,000円(参加者にはあとで振込口座をお知らせいたします)
  • 申込締切=1月31日
  • 古志の同人・会員でないと参加できません。

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      • 1月24日(土)朝カルズーム講座「1億人の俳句入門」
      • 1月25日(日)仙台ズーム句会
      • 2月1日(日)広島ズーム句会
      • 2月7日(土)HAIKU+
      • 2月8日(日)鎌倉ズーム句会
      • 2月11日(水、建国記念日)雪中ズーム句会
      • 2月14日(土)朝カルズーム講座「『おくのほそ道』をよむ」」
      • 2月15日(日)金沢ズーム句会
      • 2月22日(日)ネット投句のスクーリング
      • 2月23日(月、天皇誕生日)句会仙台ズーム句会
      • 2月28日(土)朝カルズーム講座「1億人の俳句入門」
      • 3月1日(日)広島ズーム句会
      • 3月7日(土)朝カルズーム講座「『おくのほそ道』をよむ」」
      • 3月8日(日)鎌倉ズーム句会
      • 3月14日(土)きごさい全国小中学生俳句大会(東京、白川清澄公園)
      • 3月22日(日)金沢ズーム句会
      • 3月28日(土)朝カルズーム講座「1億人の俳句入門」
      • 3月29日(日)仙台ズーム句会

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      『「おくのほそ道」を読む 決定版』
      ちくま文庫
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      2025年5月刊行


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      中公文庫
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      2025年1月刊行


      『長谷川櫂 自選五〇〇句』
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      『和の思想』
      岩波新書
      980円+税
      2022年7月刊行


      『俳句と人間』(3刷)
      岩波新書
      860円+税
      2022年1月刊行


      100分de名著『おくのほそ道』(10刷)
      NHK出版
      1,000円+税
      2014年10月刊行


      『四季のうた 美しい日々』
      中公文庫
      800円+税
      2022年1月刊行


      句集『太陽の門』
      青磁社
      2200円+税
      2021年8月刊行


      『四季のうた 天女の雪蹴り』
      中公文庫
      800円+税
      2021年1月刊行


      大岡信『折々のうた』選 俳句(二)
      長谷川櫂 編
      岩波新書
      780円+税
      2019年12月刊行


      『四季のうた 普段着のこころ』
      中公文庫
      800円+税
      2019年12月刊行


      大岡信『折々のうた』選 俳句(一)
      長谷川櫂 編
      岩波新書
      780円+税
      2019年11月刊行


      『歌仙一永遠の一瞬』
      岡野弘彦、三浦雅士、長谷川櫂
      思潮社
      2200円+税
      2019年1月刊行


      『歌仙はすごい』
      辻原登、永田和宏、長谷川櫂
      中公新書
      880円+税
      2019年1月刊行


      『四季のうた 至福の時間』
      中公文庫
      700円+税
      2018年12月刊行


      『九月』
      青磁社
      1800円+税
      2018年8月刊行


      『Okinawa』
      Red Moon Press
      $15
      俳句 長谷川櫂
      英訳 デイヴィッド・バーレイ&田中喜美代(紫春)
      2018年5月刊行


      『俳句の誕生』(4刷)
      筑摩書房
      2300円+税
      2018年3月刊行


      『四季のうた 想像力という翼』
      中公文庫
      700円+税
      2017年12月刊行


      『芭蕉さん』
      俳句・芭蕉 絵・丸山誠司
      選句解説・長谷川櫂
      講談社
      1500円+税
      2017年3月刊行


      『震災歌集 震災句集』
      青磁社
      2000円+税
      2017年3月刊行


      『四季のうた 文字のかなたの声』
      中公文庫
      600円+税
      2016年12月刊行


      藤英樹著『長谷川櫂 200句鑑賞』
      花神社
      2500円+税
      2016年10月刊行


      『文学部で読む日本国憲法』
      ちくまプリマー新書
      780円+税
      2016年8月刊行


      『日本文学全集12』松尾芭蕉、与謝蕪村、小林一茶
      松浦寿輝、辻原登、長谷川櫂選
      河出書房新社
      2,600円+税
      2016年6月刊行


      『四季のうた 微笑む宇宙』
      中公文庫
      700円+税
      2016年3月刊行


      『芭蕉の風雅 あるいは虚と実について』
      筑摩選書
      1,500円+税
      2015年10月刊行


      『沖縄』
      青磁社
      1,600円+税
      2015年9月刊行


      『入門 松尾芭蕉』
      長谷川櫂 監修
      別冊宝島
      680円+税
      2015年8月刊行


      『歌仙一滴の宇宙』
      岡野弘彦、三浦雅士、長谷川櫂
      思潮社
      2000円+税
      2015年2月刊行


      『吉野』
      青磁社
      1,800円+税
      2014年4月刊行
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