「いどばた連句」がはじまります。3グループ同時スタートで、捌きは村松二本さん、木下洋子さん、飛岡光枝さんです。
「古志」以外の人も「うたたね歌仙」の連衆も誰でも参加できます。重複参加も可能です。参加費はありません。
年に1巻、年間賞を決めます。
それぞれのサイトで近く発句を発表、連衆(参加者)を募集します。希望者は各サイトへお申し込みください。
「いどばた連句」がはじまります。3グループ同時スタートで、捌きは村松二本さん、木下洋子さん、飛岡光枝さんです。
「古志」以外の人も「うたたね歌仙」の連衆も誰でも参加できます。重複参加も可能です。参加費はありません。
年に1巻、年間賞を決めます。
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第一句座
当季雑詠
・鬼川こまち選
【特選】
刀傷舐めて出てゆく猫の恋 山本桃潤
躪られて毀されてなほ木の芽吹く 玉置陽子
いちはやきミモザの花の虚空かな 梅田恵美子
一塊の銅となり乾び鮭 玉置陽子
十七音詩となるまで耕さむ 玉置陽子
岩海苔や隆起して海涸れ果てつ 長谷川櫂
【入選】
腸に一太刀浴びん梅の花 土谷眞理子
かたはらにひねくれ一茶冬ごもり 安藤久美
無愛想な和菓子屋なれど桜餅 清水薫
倒れ伏す能登の柱や春動く 梅田恵美子
きさらぎのをんな黒衣をひるがへす 安藤久美
龍太忌の龍太のことば冴返る 趙栄順
廃屋の雪解雫は涙かな 密田妖子
雪しづく術後四年と十か月 藤倉桂
ストックの香に目覚めたる遺影かな 間宮伸子
梅が枝餅食めば我が内梅一輪 梅田恵美子
春の道能登へ能登へとブルドーザ 稲垣雄二
大地震に耐へしぶらんこ風に立つ 清水薫
春めくや爪に血のいろ戻り来ぬ 松川まさみ
荒鮭の氷頭一塊を切り出しぬ 長谷川櫂
汚れちまつたなどと言ふまひ寒の紅 藤倉桂
・長谷川櫂選
【特々選】推敲例
下萌をよろこぶ犬の腹這へり 橋詰育子
江ノ電の海岸線の春動く 間宮伸子
立ち上がる冬怒涛こそ能登の国 安藤久美
【特選】
なおざりの体いたはる朝寝かな 土谷眞理子
厨より見ゆる菜の花日和かな 橋詰育子
朝市に春の光を並べけり 趙栄順
梅の花からあらはれて目白かな 近藤沙羅
近江市場春の霙の人出かな 越智淳子
【入選】
無愛想な和菓子屋なれど桜餅 清水薫
能登の人あやふき家に春を待つ 酒井きよみ
白山の大空へ龍昇りけり 趙栄順
七十年無口な漢ふきのたう 飛岡光枝
一塊の銅となり鮭乾ぶ 玉置陽子
風呂屋では皆男前春来る 田村史生
深雪晴尾長次々飛び来るも 藤倉桂
能登の海降りては消ゆるぼたん雪 飛岡光枝
鶯笛唇につめたき音すなり 飛岡光枝
山に住み薩摩紅梅愛でるひと 宮田勝
春遅々と仮設住宅から手紙 宮田勝
東京の雪の一日潤目鰯焼く 飛岡光枝
第二句座
席題:「雛」、「桜鯎」
・鬼川こまち選
【特選】
われを呼ぶ鳰の声とは知らざりき 安藤久美
波の間に別れ別れや内裏雛 藤倉桂
花うぐひ光もろとも喰ひにけり 趙栄順
千年の闇知り尽くす吉野雛 玉置陽子
この国のよき日忍ばん雛祭り 山本桃潤
立山のよく見ゆる日や花うぐひ 宮田勝
幾万の雛何処へ能登の雪 飛岡光枝
天袋よりあらはれし雛かな 田村史生
目じりに花宿したり吉野雛 玉置陽子
【入選】
薄紙をこぼるる雛の吐息かな 松川まさみ
弟の畏まりたる雛の間 松川まさみ
古雛びらびら簪ゆれもせで 松川まさみ
凪ぐ海へ押し出す舟は雛を積み 密田妖子
くすくすと楽しさふなり夜の雛 藤倉桂
菱餅のなくなってをり雛祭 橋詰育子
避難所にせめて一対雛飾り 清水薫
誰か住む谷の奥より流し雛 長谷川櫂
・長谷川櫂選
【特選】推敲例
ひひなより娘は早く老いにけり 稲垣雄二
花鯎したたる水も花の色 安藤久美
花うぐひ光もろとも喰ひけり 趙栄順
目じりに花宿したり吉野雛 玉置陽子
【入選】
甘露煮の苦みも桜うぐひかな 趙栄順
水のなか桜うぐひの花明かり 梅田恵美子
波の間に別れ別れや紙雛 藤倉桂
犀星のわけても桜うぐひかな 鬼川こまち
この国のよき日忍ばん紙雛 山本桃潤
いつの世の恋を語るや雛一対 泉早苗
みよしのの瀬音ははやし花うぐひ 安藤久美
第一句座
•藤英樹選
【特選】
建国日なにはなくとも米は炊く 関根千方
能登やのと余震と余寒ただなかに きだりえこ
鮟鱇は海のはらわた煮ゆるなり 長谷川櫂
大地震芹も薺も摘まざりき 長谷川櫂
けさ掻きし岩海苔の嵩碗ひとつ 葛西美津子
【入選】
羽箒やすらふ炉辺や龍太の忌 西川遊歩
等伯の能登の七尾のおぼろかな 仲田寛子
若草山見ゆる北窓開きけり 澤田美那子
かいつむり瞑想しばし潜りけり 湯浅菊子
水仙の一輪一輪能登のこと 森永尚子
牛の糞焚き付けとなる野焼かな 園田靖彦
思はざりしキーウの春のかく遠く 澤田美那子
•長谷川櫂選
【特選】
龍太忌の炉辺にやすらふ羽箒 西川遊歩
建国の日に亡国の日を思ふ 関根千方
冴返る瓦礫の中の漆桶 仲田寛子
スニーカー洗ふ水やや温みつつ 藤原智子
【入選】
山鳩のこゑ伸びやかに龍太の忌 藤英樹
一生を鬼ともなれず豆をまく 藤英樹
托鉢の僧の素足や風花す 金澤道子
我に臍まだある不思議春の雪 森永尚子
牛の糞焚き付けにする野焼かな 園田靖彦
天と地のいよよ病みたり不知火忌 きだりえこ
向きかへてまたひと眠り春の雪 おほずひろし
第二句座(席題:公魚、バレンタインデー)
•藤英樹選
【特選】
一年を放つたらかしてバレンタインデー 田中益美
魔女の鍋欲しやバレンタインの日 葛西美津子
わかさぎ釣り比良よりの風受けながら わたなべかよ
公魚のひかり連らねて釣られけり 西川遊歩
【入選】
氷上に拉げわかさぎ置かれあり おほずひろし
ワカサギや深層の闇探り釣る 西川遊歩
氷上に公魚花の光かな 森永尚子
入れ食ひの公魚ざつと唐揚に イーブン美奈子
公魚や富士を仰ぎて食はれけり 神谷宣行
•長谷川櫂選
【特選】
わかさぎは銀を散らして翻る きだりえこ
公魚も公魚釣りも氷かな 藤英樹
公魚のひかり連らねて釣られけり 西川遊歩
【入選】
桜魚焼いて二人の夕しづか 澤田美那子
公魚の池の今年は凍らずと 藤原智子
公魚の氷上釣りも昔かな 藤英樹
俳人の正木ゆう子さんと長谷川櫂さんの往復書簡「故郷の肖像 プロローグ」が熊本日日新聞ではじまりました。1月4日に第1回、2月8日に2回目が掲載されています。このあと3月と4月に掲載の予定です。
5月からは長谷川櫂さんの「故郷の肖像」のエッセイの連載がはじまります。
近況から故郷の思い出など、今まであまり知られていないお二人の素顔に触れることができます。是非お読みください。(北側松太)
1月12日、慶應義塾大学で開かれた西脇順三郎生誕記念・第13回「アムバルワリア祭」の動画が届きました。
ご感想のある方は「俳句的生活」事務局へメールでお送りください。
第一句座 | |
・矢野京子選 | |
【特選】 | |
笑ひつつ鮟鱇煮ゆる鍋の中 | 長谷川櫂 |
ひとひらの風花となり八代逝く | 安藤文 |
桝底に春の音する鬼やらひ | 駒木幹正 |
君居らぬ北陸の空梅探る | ストーン睦美 |
冬椿くづれくづれて有磯海 | 今村榾火 |
【入選】 | |
みどり児は欠伸を一つ花びら餅 | 駒木幹正 |
春立ちぬ生きていかねば飯食うて | 夏井通江 |
生も死も淡々とゆく去年今年 | 米山瑠衣 |
椿なら一重の花をただ一輪 | 長谷川櫂 |
母の腹蹴つて胎の子春を待つ | 斉藤真知子 |
埋火や能登に朝市きつと立つ | ももたなおよ |
馬橇に子と猫を乗せ里帰り | 岡村美沙子 |
やらはれて紙の鬼面の豆の音 | 矢田民也 |
雪に飽き一人も飽きて雪達磨 | 高橋真樹子 |
春寒や骨をたのみの八千歩 | 今村榾火 |
紅梅と白梅の家隣り合ふ | 加藤裕子 |
さざ波に夢のちりぢり浮寝鳥 | 斉藤真知子 |
大寒を蹴飛ばし学童登校す | 城山邦紀 |
* | |
・長谷川櫂選 | |
【特特選】 | |
みどり児は欠伸を一つ花びら餅 | 駒木幹正 |
きよらなるものに百寿のひめはじめ | 矢田民也 |
一歩でも春を遠くへ杖の母 | 矢野京子 |
春寒や骨をたのみの八千歩 | 今村榾火 |
逃げ帰る海山もなし能登の鬼 | 神戸秀子 |
【特選】 | |
風花のひとひらとなれ八代逝く | 安藤文 |
初糶やひと月を経て能登の海 | 大場梅子 |
しみじみと舟唄を聴く寒夜かな | 安藤文 |
馬橇に子と猫を乗せ里帰り | 岡村美沙子 |
はふはふと葛湯吹く母鼻赤し | ももたなおよ |
寒造米は無事とや水もあれ | 加藤裕子 |
* | |
【入選】 | |
焼け焦げし朝市通り春の月 | 夏井通江 |
風花や瓦礫の下に眠る猫 | 大場梅子 |
水仙をきれいな水に挿しにけり | 斉藤真知子 |
福寿草家族がそろふその日まで | 菅谷和子 |
母の腹蹴つて胎の子春を待つ | 斉藤真知子 |
抱かれよ倉岳山の花もすぐ | 大場梅子 |
ほんの少し未来ありけり種を蒔く | 菅谷和子 |
やらひたき地震や津波や節分会 | 菅谷和子 |
熊穴を出づ政変のただなかへ | 菅谷和子 |
冬しぐれ君に似合わぬ死装束 | ストーン睦美 |
鬼やらひ鬼やらふ身の痛さかな | 城山邦紀 |
年の豆やらふべきもの身中に | 矢田民也 |
大津絵の鬼の目玉へ豆を打つ | 石塚純子 |
広げたる地図を旅する炬燵かな | 矢野京子 |
魞を挿すそばから魚影ちらばりぬ | 大平佳余子 |
振り向けば香る一枝や梅白し | 城山邦紀 |
やらはるる鬼のお面に豆の音 | 矢田民也 |
桜鯛焼く香草を敷きつめて | 伊藤靖子 |
牡蛎鍋へ入れよや菜花芹水菜 | 伊藤靖子 |
よか芋を呉れしはらから雑煮椀 | 金田伸一 |
鬼よりも恐き地震へ豆をまく | 大場梅子 |
海苔摘みの老人の舟戻り来る | 斉藤真知子 |
流氷の軋みてほかは音もなし | 高橋真樹子 |
春立つや瓦礫の山の能登の町 | 安藤文 |
日向ぼここのまま君の右側に | 矢野京子 |
マスクして抗議の声も上げざりき | 石塚純子 |
さざ波に夢ちりぢりに浮寝鳥 | 斉藤真知子 |
気がかりはマフラー持たせざりしこと | 矢野京子 |
とくとくの雪解しづくや西行忌 | 大場梅子 |
* | |
第二句座(席題:野焼き、春雨) | |
・矢野京子選 | |
【特選】 | |
春雨をためてはこぼす木瓜の花 | 岡村美沙子 |
ジーンズの爺の集まる野焼かな | 今村榾火 |
春雨を薄いコートで駆け抜けん | ストーン睦美 |
【入選】 | |
貨物車を遠くかぞふる野焼かな | 高橋真樹子 |
目を覚ますいのち億万野焼きかな | 石塚純子 |
春雨やなほときどきの歯の痛み | 金田伸一 |
春雨に濡れて届きぬあなたの訃 | 岡村美沙子 |
迂回して野焼きの阿蘇を巡りける | 加藤裕子 |
春雨のこの明るさに旅へ出づ | ももたなおよ |
ドア開けば野火の匂ひや武蔵野線 | 原京子 |
草焼くや大カルデラは真つ裸 | 今村榾火 |
* | |
・長谷川櫂選 | |
【特選】 | |
けぶらせて飛鳥大仏野焼かな | 菅谷和子 |
この橋を渡れば我が家野火の中 | 矢野京子 |
草焼くや大カルデラは真つ裸 | 今村榾火 |
【入選】 | |
群がりて山ひとつ焼く野焼きかな | 上松美智子 |
老いたれば畑止めんか野焼の火 | 金田伸一 |
春雨のこの明るさに旅へ出づ | ももたなおよ |
野を焼いて炎よりきみ戻りける | 高橋真樹子 |
大佐渡の空を焦がして野焼かな | 安藤文 |
2月「お題」
今月のお題は俳人の長谷川櫂さんからの出題です!
しかも今月は、いつもとは逆、お題を下の句と見立てて、それに結ぶ上の句を募集いたします。櫂さんからいただいたアイディアなので「櫂(かい)結び」と名付けました。
◯◯◯◯◯◯◯◯◯◯◯◯◯◯
チョコレートの真っ赤なハート
お題の上に結ぶ【14文字】を投句ください。なお、英語では以下となります。
A bright red heart of chocolate
こちらは【6単語】にて上の句を募ります。
【投句例】
Xにて @lighthaiku をフォロー後に
フランス国家最優秀職人による 一青 #laiku
上の句 ➕ 投句名 ➕ #laiku でポストください。
下の句(お題)と同じ【14文字】で上の句の投句をお願いします。
投句名は文字であれば自由です。アカウント名と異なっていても構いません。(ただし、同一のお題に名前を変えての投句はご遠慮ください。審査対象外となります。同じ名前で何度でも投句いただけます)フォローをしていない、14文字以外の句も審査対象外となります。フォローをいただくのは、最優秀句に選ばれた際の連絡時に必要のためです。
また、語数を揃えるのは、詠み捨てではなく、じっくりとそこにはまる言葉を探していただくためになります。いわゆる自由律ですが、語数を揃えるルールを用いることで、定型575の俳句のように、器に入れる言葉を選ぶ感覚が得られます。
お題(下の句)と結び
フランス国家最優秀職人による
チョコレートの真っ赤なハート
一編の詩となります。
*ライトハイク協会のホームページに投句欄があります。
第一句座
長谷川冬虹選
【特選】
なかなかにあがらぬもよし絵双六 辻奈央子
凍虻のなにか話しに来たりけり 青沼尾燈子
龍神の舌めろめろとどんど焼 武藤主明
雪吊や等分に割る冬の空 佐伯律子
一瞬に瓦礫となりし初景色 武藤主明
【入選】
この星の揺らぎ鎮まれ初神楽 谷村和華子
求愛の鶴のこゑごゑ天に向く 佐藤和子
ストーブへ転校生の手が混じり 臼杵政治
避難所の門口に立つ雪女 三玉一郎
恋わづらひなだめすかして毛糸編む 辻奈央子
また行かな朝市ばあの頬被り 谷村和華子
能登瓦屋根が地べたの雪の上 長谷川櫂
風生と鶯餅の声待たん 上村幸三
ずたずたとなりて笑ひし凍虻よ 青沼尾燈子
古暦まづ引き寄せて抱きしめん 辻奈央子
長谷川櫂選(推敲例)
【特選】
寒施行線路を越えて狸来る 平尾 福
朝市の婆頬被りまた行かな 谷村和華子
一椀の底に力や寒蜆 石川桃瑪
煙上げ春を待ちゐる畑かな 平尾 福
一瞬に瓦礫となりぬ初景色 武藤主明
【入選】
鰤起し巨大鯰を起こしけん 齋藤嘉子
母厭ふ吾をやらへや年の豆 川辺酸模
探検家列伝熱し冬籠 及川由美子
旅の宿枕に寄する冬の濤 武藤主明
今宵また気遣ふ能登の寒さかな 平尾 福
子ら帰り淋しからうよ雪達磨 臼杵政治
なかなかにあがらぬもよし絵双六 辻奈央子
種芋の目覚めたしかめ畝立てる 石川桃瑪
病室に残れる母に寒の月 川辺酸模
父の忌も忘れし母や百の春 川辺酸模
紅梅や広く照らせよ能登の地を 辻奈央子
第二句座(席題:鮟鱇、蕪、炬燵)
長谷川冬虹選
【特選】
吊されて鮟鱇の笑み微かなり 川辺酸模
地面から躍り出でたる小蕪かな 齋藤嘉子
鮟鱇は砂の中にて寝正月 平尾 福
鮟鱇は口のみとなり笑ひけり 長谷川櫂
【入選】
掘炬燵ふらふら猫の這ひだせり 武藤主明
不器用に生きて鮟鱇無口なり 三玉一郎
鮟鱇や友の顔してこちら見ん 辻奈央子
鮟鱇やこの国の愚を一呑みに 辻奈央子
鮟鱇や海の底にて出会ひたし 服部尚子
長谷川櫂選(推敲例)
【特選】
ふらふらと猫這ひだしぬ掘炬燵 武藤主明
鮟鱇はあらひざらひを食はれけり 上村幸三
真白な乳房のごとき蕪かな 佐伯律子
【入選】
置炬燵北国暮らし四十年 長谷川冬虹
鮟鱇の肝はしつかり等分し 青沼尾燈子
鮟鱇のいのちの重さ吊るしけり 三玉一郎
大地震炬燵の下のいのちかな 三玉一郎
蓋とれば湯気もうもうと鮟鱇鍋 川村杳平
仲買は鮟鱇の口覗き込む 佐藤和子
幸せは粥の中から蕪かな 平尾 福
妻とゐてこの幅がよし掘炬燵 武藤主明