豊かに明ける歌の国の巻/初裏/十一
八 講義さぼつて寄席入り浸る 文(雑)
九 仇討ちの高田馬場へ駅ひとつ 櫂(雑)
十 血気に逸る春の大雪 陽子(春)
十一 うたた寝の口あんぐりと花筵 恭子(春・花)
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【付句候補】
⚪︎
うたた寝の口もあんぐり花筵
△
手炙りをつと引き寄せて花見酒(光枝)
引かれ行く若き将校飛花落花(酸模)
完勝のサラブレッドへ花吹雪(一郎)
花ふぶき抜刀ガマの油売り(遊歩)
×
大欅満開に咲く雪の花
人妻に浮気心の花の昼
咲き満ちて後の命は風まかせ
ことごとく落選したり花吹雪
飲め歌へ穴の開きたる花見船
そこかしこ枝折れあれど花の山
戦争の足音聞こゆ花の奥
花吹雪背から尻越え腿に散る
立てかけて花に休らふ竹箒
花の山今宵鴉の夢の宿
遅ればせながらと花に吹く嵐
