姫はじめの巻/名裏/二
十一 今日の月野に下りて何企むか 妖子(秋・月)
十二 賭けて大敗こほろぎ相撲 陽子(秋)
【名裏】
初句 闇の果て第九惑星あるらしく 尾燈子(雑)
二 玉手箱から煙たちのぼる 松太(雑)
次へ。
【付句候補】
・⚪︎
玉手箱からあがる白煙
・△
続報のなき報道ばかり(尾燈子)
人が滅ぼす水の惑星(酸模)
・×
地球崩壊刻々進み
AIに聞く地球の余命
澄明な空戦火絶えなく
手塚描きし火の鳥がゐる
揺るるは裸婦か湯けむりの奥
大興安嶺今朝吹雪なか
湯屋の奥よりヘウレーカの声
手のつけられぬ独裁者をり
百十年ぶり新入幕優勝
スター巻き込むブラックホール
ホモ サピエンスアフリカを出る
くるりくるくる回す万華鏡
小鍋に浮かぶ絹の湯豆腐
アポロンの馬車今日も疾駆す
津軽平野を走る狐火