姫はじめの巻/名裏/初句
十 閉関の札秋の籬に 嘉子(秋)
十一 今日の月野に下りて何企むか 妖子(秋・月)
十二 賭けて大敗こほろぎ相撲 陽子(秋)
【名裏】
初句 闇の果て第九惑星あるらしく 尾燈子(雑)
【付句候補】
・⚪︎
・△
どこやらに第九惑星あるらしく
・×
戦うか逃亡するかを迫る国
上海の路地裏香る水仙茶
米櫃に母のへそくり涙ほど
新妻の笑顔まぶしきホームラン
翔平の大ホームラン妻仰ぐ
落選しぽつんとひとり残されて
タワーマンション起床は今朝も雲の上
友情も地位も名誉も泡と消へ
泥沼へ分かつちやいるけどずぶずぶに
内親王しのぶることは週間誌
ISSより富士の火口の闇深く
ラーメンをすすりて屋台酒五合
三流の週刊誌記者と馬が合ひ
出征の子に持たしやる赤い餅
気の合ひて旅の道連れ別れ道
故郷の潮騒聞こゆ夢の中
唐揚げの百個早食ひギブアップ
馬主になってあしながおじさん