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ネット投句 2018年2月15日 選句と選評

俳句的生活 投稿日:2018年2月16日 作成者: KAI2018年2月17日

①今回、佳句、少なし。
②2月は緊張感欠如の月?

【特選】
風邪の神幾年ぶりに訪れし  11_埼玉  上田雅子
周波数探るラジオの余寒かな  12_千葉  菊地原弘美
そら耳の足音連れて寒夜かな  13_東京  松宮京生子
君ら今春泥の只中にあり  23_愛知  稲垣雄二
初蝶や光の中へ光りつつ  27_大阪  安藤久美
@光の中を
うぐひす餅黄粉残して飛び立ちぬ  27_大阪  木下洋子
さわさわと春の氷を来たる人  28_兵庫  加藤百合子
一人遊び上手な逆子春兆す  28_兵庫  藤岡美惠子
舞ひ落ちてことごとく花ぼたん雪  38_愛媛  岡崎陽市
人といふちひさき春のゆく野かな  38_愛媛  岡崎陽市

#008 俳句は「遺産」にはなりません(青沼尾燈子)

俳句的生活 投稿日:2018年2月16日 作成者: KAI2018年3月13日

俳句は現在進行形の文化であり、前代の人が遺した業績として確定しているものではありません。したがって「遺産」にはなりません。

俳句は「自由」な思いや発想と表現です。有季定型や日本語は重視されるべきカテゴリーですが、これに縛られたり、これ以外の発想や表現(例えば無季や英語、フランス語など)が下位に置かれたのでは、「自由」が死にます。つまり、俳句が生きた俳句ではなくなります。無形文化遺産に、という運動は、俳句を死なせた上で「遺産」にしようというのでしょうか。

現代の日本では、「○○栄誉賞」や「○○ガイド・○ッ星」など、レッテル貼りが横行しています。俳句という文化に「世界遺産」というレッテルを貼ろうとする動きにしか見えません。

小説に、絵画に、音楽を無形文化遺産に、という運動が成立するとはとうてい考えられません。

#007 文化遺産に大反対 (趙栄順)

俳句的生活 投稿日:2018年2月15日 作成者: dvx223272018年3月13日

俳句を文化遺産にすることに反対します。

文学、ひいては言葉を窮屈な鋳型に嵌め、何が得られるでしょうか? 誰が得をするのでしょうか?

短歌を文化遺産にしないのは何故でしょうか? 皇室との関わりが出来ることに差し障りがあるのでしょう。

結局「世界文化遺産」という仰々しいタグを付けられ商品化され、いずれ政治家や御用学者が巧く利用するのが見えてくるではありませんか。

「大俳人」が提唱し運動することで、単純に迎合する人たちに罪はありません。

本気で俳句を考える人は、声をあげるべきでしょう。

どこへ行く俳句と短歌 坂井修一さんと対談

俳句的生活 投稿日:2018年2月13日 作成者: KAI2018年2月13日

近く発売の「俳壇」「歌壇」(本阿弥書店)3月号に歌人の坂井修一さんとの対談「どこへ行く俳句と短歌 大衆性のさきに」が掲載されています。

#006 俳句は「消滅」するのか? 何を守るのか?(長谷川冬虹)

俳句的生活 投稿日:2018年2月12日 作成者: KAI2018年3月13日

世界遺産登録に反対です。何を何から守ろうとしているのか、が曖昧だからです。結局は国際的な権威づけがほしいようですが、それは俳句的な精神の対局にあるものでしょう。

1月15日の朝日の記事で、文化庁の担当者の「このままでは消滅するかもしれないものに光を当て、守るのが本来の趣旨」という言葉が紹介されています。世界遺産登録は、このままでは俳句は「消滅する」と宣言しているようなものです。

第2に、有馬さんの規定では、日本語だけではない英語のHaikuが排除されてしまいます。「和食」の場合には、和食ならざるものから、和食を守るという狙いがあったと思いますが、俳句の世界遺産登録は、一体、何を何から守ろうとしているのかがきわめて曖昧です。

古志鎌倉句会 2018年2月11日

俳句的生活 投稿日:2018年2月12日 作成者: 田中 益美2018年2月12日

兼題=龍太忌、席題=鳥の巣、卒業

【特選】
寒よりも厳しき余寒枝に鳥     じろ
滝解のひかり一滴二滴かな     道子
眉をひく白もくれんの莟かな    おほずひろし
冴返る詩歌のこころ龍太の忌    宣行
あをあをと奇妙な声の猫の恋    康子
流氷に乗り来し人の裔ならん    伊豆山
春月の詩情ありけり龍太の忌    片山ひろし
一切の春の陽だまりかすていら   遊歩
かれかれて声凩となりにけり    光枝
春らしき日和と車内アナウンス   孝予
子雀と遊んで暮らす余生かな    洋
あの頃の我は優しや芹の青     はるみ

【入選】
夢の世の夢のごとくに鳥の巣よ   英樹
近代を哀しみ尽くし椿落つ     英樹
不知火の魂となり玉椿       英樹
龍太忌や父子兄弟集ひし炉     遊歩
龍太忌の甲斐の連山微笑せり    遊歩
弟子たりし母の句を読む龍太の忌  伸子
なつかしきムカデ校舎や卒業す   佳余子
雪中に大炉あかあか龍太の忌    光枝
子どもらは鳥の巣のぞき風の中   邦紀

#005 俳句世界遺産登録に反対です(浅生田圭史)

俳句的生活 投稿日:2018年2月11日 作成者: KAI2018年3月13日

俳句の世界遺産登録! イタズラが校長先生から表彰されちゃう、みたいな話ですね。もうイタズラは出来なくなっちゃうかな。
俳句に限らず、文学でも美術でも音楽でも、社会から少なくとも半歩くらいは離れておかなければいけないと思います。

今回の話は、私にも、まずい流れだと解ります。微力ですが、周りにも訴えて行きたいと思います。また、お手伝い出来ることがあれば、加えていただけると幸いです。

#004 俳句世界遺産に反対です(喜田りえこ)

俳句的生活 投稿日:2018年2月10日 作成者: KAI2018年3月13日

ちょっと想像して下さい。句会で、「この句は世界遺産として相応しい句です」と言う批評がでる場を。

今ならブラックジョークと一笑できますが、俳句を世界遺産にすると言うのは、そういう句会をごまんと作るとことです。どこが相応しいのか、そもそも世界遺産とは何か。深く掘り下げて鑑賞することなく、無自覚、無批判なレッテル貼りに終始する。それこそ俳句いえ文学の堕落です。

第二次世界大戦の前後を思い出して下さい。戦前は、厭戦的といふレッテルで、俳句を弾圧し、戦後は戦争に協力したと非難する。表現の良し悪しとは関係のないレッテル貼りが横行しました。それの延長線上に今回の能天気な「世界遺産」があると思います。

レッテル貼りでは、豊かな批評は生まれません。豊かな批評があってこそ豊かな文学があると思います。そのためにも、「世界遺産」というレッテル貼りに反対の声をあげるべきです。

#003 俳句世界遺産、全く問題なし(本川直子)

俳句的生活 投稿日:2018年2月9日 作成者: KAI2018年3月13日

詠む人はそんなことには縛られない。俳句の核、季語とのかかわりを第一としてます。

俳句なるものを世界に知らしめる一助に、詠む気になってくれれば万々歳!そこから各々が学び楽しめばいいのです。

季語という核を持つ俳句は他の文学、美術とはことなります。

そしてなにより俳人は自由、俳句世界遺産になったらなったでそれを肴に一杯、一句と洒落こみますよ。

#002 俳句世界遺産、登録させない運動を(大山アラン)

俳句的生活 投稿日:2018年2月6日 作成者: KAI2018年3月13日

ユネスコにそもそも疑問がある。ユネスコは「法の支配」に対して「基本的自由」を尊重するのが目的である。しかし文化を登録をするということは、あることを定義づけ支配におくことだ。人間の基本原理を創設することである。これは法の原理そのものではないか? 「言葉」を限られた人間に掌握させることで、われわれは自由を失うだろう。

ユネスコ憲章第1条に、次のようにある。「いずれの国で作成された印刷物及び刊行物でもすべての国の人民が利用できるようにする国際協力の方法を発案すること。」

このような考えは、言葉に絶対的な信頼を寄せているものだ。しかし言葉に信頼をよせるほど、言葉はより支配的になり、そのような言葉に応答する責任を減ずることになる。このような言葉はもはや機能であり、考える必要もないのだ。しかし考える必要のない言葉などもはや言葉でもない。それは純然たる受容を要求する記号でしかない。

どの国が印刷物をつくっても、どの国でも通用するということは、言葉を形骸化させることに他ならない。いや、そればかりか思想を缶詰にすることだ。思想の缶詰を仕入れるだけ仕入れて、存在原理の欠如を埋めようとしている。

上に引用したような「方法」はそもそも「発案」できるものではない。実際「国際協力の方法を発案」なんていう曖昧な言葉は実に無神経で具体性がない。蛾が光に吸い寄せられるように、なにか「発案」という言葉にメシア的なものの救済を求めているポーズに過ぎない。人間の存在は、このようなポーズとは相いれないはずだ。

なぜここでいう「方法」に具体性がないのか。それは、言葉にたいする「発案」がなく、したがって言葉が交通をひらいた社会に対する「発案」がないからだ。「発案」がないから、俳句を無形文化財に登録する運動を「廃案」にするという言葉さえ、しっくりこないほどである。

けれども登録されることへの渇望とでもいうべき病、人間の存在原理を人間が創りあげていくという一種の病は例外なく誰にでもあるはずだ。俳句世界遺産の運動を他人事とおもっていると、自分の句作までこの病に蝕まれる。

必要なのは俳句を文化遺産に登録することではない。「俳句」を発見していくことである。具体的に言えば俳句を文化遺産に登録させないという運動において「俳句」の発見は各々のうちで達成されるであろう。

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読売新聞「四季」から

麗けき大福餅のほとりかな     相生垣瓜人

 大福には人を幸せにする力がある。鏡餅の威厳もなく、桜餅の色香があるわけでもないが、白粉をはたいたあの福顔にまみえると、誰でも相好がゆるむだろう。それに大と福、たった二文字の、この命名のすばらしさ。「麗か」は春の季語。
『負暄』

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