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俳句的生活

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@03/神社が自らの鎮守の森を破壊する・下鴨神社の例/長谷川冬虹

俳句的生活 投稿日:2022年5月26日 作成者: dvx223272022年5月30日

近年、神社が自らの鎮守の森を破壊するという事例がとくに京都で批判を浴びています。

京都市内に残る貴重な自然林「糺(ただす)の森」で有名な下鴨神社自身が、世界遺産隣接地にマンションを建設して、自ら「糺の森」を壊しつつあります。この神社は、世界遺産指定区域内に大型倉庫の建設計画を立てており、批判を浴びています。

京都府立植物園内の「なからぎの森」も破壊されようとしています。世界文化遺産仁和寺の門前にホテル建設の計画もあります。京都市内ではこの数年間、神社仏閣関連の環境破壊・森林破壊の問題事例が噴出しています。

遺憾なことに、行政としての京都市・京都府および神社仏閣側が、東京のコンサルなどと結託して生態系の破壊に積極的に手を染める構図が目立っています。

@02/なぜ樹林を伐採してしまうのか?/後藤明弘

俳句的生活 投稿日:2022年5月24日 作成者: dvx223272022年5月30日

やる事が姑息。何故再開発に樹林を伐採してしまうのか?自然は元には戻らない。

戻るにしても気が遠くなる時間がいる。その理由を民に問え。

古志金沢ズーム句会(2022年5月22日)

俳句的生活 投稿日:2022年5月23日 作成者: dvx223272022年5月23日

第一句座
 当季雑詠
・鬼川こまち選
【特選】
年来の何脱ぎすてん更衣        泉早苗
一炊の夢のごとくにアヤメ咲く     近藤沙羅
朝採れのレタスに盛つて夏料理     稲垣雄二
戦場のニュース聞きつつ草殺す     密田妖子
五十年基地の島なり梯梧咲く      趙栄順
老いてなほ女優のごとく夏帽子     藤倉桂
向日葵や捕虜は何処へ運ばるる     松川まさみ
【入選】
沈黙でまたやり過ごす蟇        稲垣雄二
山椒魚身じろぎてまた瞑想へ      長谷川櫂
口利かぬ妻の怒りや五月闇       氷室茉胡
神使たる鹿の子にして糞りにけり    田村史生
小手毬や弟二人逝きにけり       密田妖子
たかんなの抑へきれざる意欲かな    山本桃潤
五月来て空に大きく象の雲       中野徹
代掻きて人馬一体泥まみれ       山本桃潤
枇杷食めば金剛の種かがやける     梅田恵美子
フラワームーンからバラの香りかな   酒井きよみ
飴に煮ていよいよ鮴の貌らしく     安藤久美
緑陰を大きな部屋として使ふ      趙栄順
花びらを散らしつ薔薇の手入れかな   近藤沙羅
草を出て草より蒼き雨蛙        田中紫春

・長谷川櫂選
【特選】
鳴き声もみどり色なる雨蛙       中野徹
湯上がりの胸もと匂ふ心太       松川まさみ
部屋ぢゆうを映す五月の銀の匙     安藤久美
悄然たる眼に梅の実の青さ       佐々木まき
自らのあはれは知らず羽抜鶏      近藤沙羅
まづ妻の皿へ一突き心太        稲垣雄二
飴に煮ていよいよ鮴の貌らしく     安藤久美
戦車みな飲み込んでしまへ蟻地獄    稲垣雄二
【入選】
口利かぬ妻の怒りや五月闇       氷室茉胡
老いてなほよき笑顔なり夏帽子     橋詰育子
豆飯の豆を上手に残す子よ       酒井きよみ
薔薇の香に溺れて薔薇を剪りゐたり   鬼川こまち
物干にシャツ荒ぶるや青嵐       田村史生
沖縄や玉巻く芭蕉に解く芭蕉      鬼川こまち
五月来て空に大きく象の雲       中野徹
蕗の香や母と競ひて剥きし日も     安藤久美
更衣風を浴びたく犀川へ        清水薫
ゼレンスキーの声耳底に午睡かな    鬼川こまち
昼寝して喧嘩の訳を忘れたり      田村史生
皺の手でねねが汲みたる新茶かな    安藤久美
花びらを散らしつ薔薇の手入れかな   近藤沙羅

第二句座
 席題 「夏の川」、「紫陽花」
・鬼川こまち選
【特選】
あぢさゐを手水に浮かべ山の寺     梅田恵美子
親父から突き落とされし夏の川     山本桃潤
履物を下げてはしゃぎし夏の川     越智淳子
かたむきて大せせらぎや夏の河     長谷川櫂
しろがねの緑を裂きて夏の川      稲垣雄二
次々に子が飛び込んで夏の河      長谷川櫂
煩悩を削りし石や夏の河        花井淳
【入選】
山びこや木々薫りくる夏の川      梅田恵美子
釣人の脛に堰かるる夏の川       安藤久美
紫陽花や青深まりて雨を呼ぶ      越智淳子
夏の川向かふ岸まで石を跳び      清水薫
夏の川蛇と並んで泳いだ日       山本桃潤
夏の川空に芭蕉や子規もゐて      田中紫春
白鷺が足浸しをり夏の川        近藤沙羅
人も魚も上を目指すや夏の河      花井淳

・長谷川櫂選
【特選】
親父から突き落とされし夏の川     山本桃潤
紫陽花を胸まで濡らし選びをり     稲垣雄二
ゆふぐれは紫陽花いろの信濃かな    安藤久美
ふるさとや手足しびれる夏の河     酒井きよみ
紫陽花のあさぎのままの別れかな    佐々木まき
【入選】
山びこや木々薫りくる夏の川      梅田恵美子
釣人の脛に堰かるる夏の川       安藤久美
足の甲ゆらゆら清し夏の川       越智淳子
あぢさゐを手水に浮かべ山の寺     梅田恵美子
鷺一羽何を思案の夏河原        佐々木まき
夏の川向かふ岸まで石を跳び      清水薫
母の忌や小雨にけぶる濃紫陽花     藤倉桂
足元へ水走り来る夏の川        藤倉桂
目薬の大方零る四葩かな        玉置陽子
釣り人のマイカー並ぶ夏の河      密田妖子
夏川の澱みに一つ亀の鼻        藤倉桂
白鷺が足浸しをり夏の川        近藤沙羅
笊もつて夏川へゆくたのしさよ     酒井きよみ
紫陽花や旧監獄を囲みをり       田村史生
石積んで鰻の罠を夏の川        稲垣雄二
山の子のつくる生簀や夏の川      酒井きよみ

ネット投句スクーリング 軽井沢新緑句会 2022年5月3日

俳句的生活 投稿日:2022年5月3日 作成者: dvx223272022年5月3日

長谷川櫂選

第一句座
【特選】
しろがねの浅間や籠に草苺     花井淳
また一つ怒り飲み込む蟇      稲垣雄二
戦乱の夜をふるはす蛙かな     川辺酸模
【入選】
浅間山迫る五月の朝かな      越智淳子
せせらぎに夏の木洩れ日軽井沢   上田雅子
苗札を読み上げてゆくこどもかな  芳賀匙子
ああああと鴉たいくつ春の昼    北側松太
夕焼けや彼の国はいま大戦場    安藤文
葉桜や枝に山鳩は羽づくろひ    澤田美那子
子の遊びときに怖ろし蝸牛     安藤久美
夜釣人眼をみひらきて闇を行く   袖山富美江
練切りは桜のかたち新茶くむ    上田雅子
質実の播州ぶりや焼穴子      玉置陽子

第二句座
【特選】
戦争のニュースを見つつバナナ食ふ 安藤文
大南風孔雀は翅を競はせて     玉置陽子
大南風浪の中なる壱岐対馬     川辺酸模
うつうつとバナナの熟るる夕べかな 玉置陽子
【入選】
寅さんに売らせてみたきバナナかな 稲垣雄二
石鹸で犬泡まみれ南風       北側松太
南風や缶のラベルの露西亜文字   片山ひろし

花のズーム句会 2022年4月3日

俳句的生活 投稿日:2022年4月4日 作成者: dvx223272022年4月5日

第一句座
・上田忠雄選
【特選】   
咲き満ちて己に溺る桜かな    山本桃潤
百歳の花守唄ふ反戦歌      喜田りえこ
花冷えの十万トンや汚染水    北側松太
花筵畳まれしまま三とせあり   齋藤嘉子
【入選】   
初花や雪にかがよふ守門岳    上田悦子
うたた寝の我に花散る思ひあり  飛岡光枝
葛切りをつるりと喉に花の雲   青沼尾燈子
百畳の座敷を浮かべ花ふぶく   長谷川櫂
身ひとつ花より白く嫁ぎ来し   安藤久美
楽に寝よ逃れ来てこの花の国   齋藤嘉子
花筵一枚背負つて吉野山     飛岡光枝
花疲こそなつかしや吉野山    澤田美那子
胃を切りて今はすこやか花疲れ  北側松太
枝から枝目白の揺らす花の空   梅田恵美子

・長谷川櫂選
【特選】   
今朝咲きし花を見つけに朝桜   上田雅子
中空の花の広間へ降りてゆく   田村史生
妻の花開くを待つや桜漬     稲穂雄二
滝桜闇の奈落へ滝落とす     宮本みさ子
人踏まぬ道もあるべし花の山   川辺酸模
花筵一枚背負つて吉野山     飛岡光枝
【入選】   
花冷えの水をはつしと鯉が打つ  喜田りえこ
まぼろしの花の句会や吉野建   斉藤真知子
青むまで包丁研がむ初桜     玉置陽子
身ひとつ花より白く嫁ぎ来し   安藤久美
西行忌妻子恋しき日のあらむ   木下洋子
干しながら売る春子など戸板上  西川遊歩
緩やかに揺るる光や花しづか   越智淳子
どの枝も花ばかりなり大桜    おほずひろし
花疲こそなつかしや吉野山    澤田美那子
はなびらや吉野の空を駆けめぐる 梅田恵美子
胃を切りて今はすこやか花疲れ  北側松太
花筵畳まれしまま三とせあり   齋藤嘉子
被曝して藍の脂垂れ桜樹皮    宮本みさ子

第二句座
・上田忠雄選
【特選】    
花見弁当広げる横に赤ん坊    越智淳子
深閑と原爆ドーム花の中     川辺酸模
ゆさゆさと花の雲より青不動   喜田りえこ
城ひとつ浮かべて花のうねりかな 安藤久美
【入選】   
野良着とて花に安らふ花衣    齋藤嘉子
吹きだまるくれなゐ淋し桜しべ  梅田恵美子
によつぽりと蛙顔出す花筏    齋藤嘉子
百年の菓子舗に山と桜餅     花井淳
花びらや白湯で飲み込む陀羅尼助 玉置陽子
今散りし花をのせたり花筏    斉藤真知子
花会式鬼の天下の通りかな    宮本みさ子
思ひ出のままに古びよ花の宿   長谷川櫂
湯にほどく命ひとつや花の夜   安藤久美
花びらをぬぐうて春の筍を    長谷川櫂
次の世は花に生まれてくるもよし 斉藤真知子

・長谷川櫂選
【特選】   
土偶にも乳房二つや花ぐもり   北側松太
象谷へ遅日の桜見に行かん    上田忠雄
腸の花のかほりや山女魚鮓    喜田りえこ
【入選】   
山頭火乞食姿は桜かな      山本桃潤
この国をさまよふてゐる花吹雪  上田雅子
引返す花人もあり金峯山     田村史生
深閑と原爆ドーム花の中     川辺酸模
一枝は田の神さまへ山桜     喜田りえこ
家系図は鬼に始まる桜守     稲穂雄二

古志仙台ズーム句会(2022年3月21日)

俳句的生活 投稿日:2022年3月29日 作成者: dvx223272022年3月29日

・第一句座              
長谷川冬虹選
【特選】
水温む象より若き象使ひ           森凛柚
人さらひゐるやも知れず桜陰         平尾福
傾ぎつつ大渦潮の回るなり          長谷川櫂
鉄棒の錆のにほひや卒業子          佐伯律子
春風やデスクはみ出す世界地図        森凛柚
【入選】
焼くのにも埋めるにも許可春の雪       三玉一郎
夜ノ森(よのもり)を桜並木とフレコン列と  鈴木伊豆山
水に飛び一戦(ひといくさ)して蛙いま    鈴木伊豆山
すいと押してこの世の外へ流し雛       長谷川櫂
蛤は世の愚かさに口を閉ぢ          辻奈央子
春寒し国境の子の白き頬           服部尚子
時差のなき隣国へ来て初桜          森凛柚
途中から素手で取り込む上り簗        石川桃瑪
父母に逆上がり見せ卒園す          佐伯律子
生まれきて地獄に煮ゆる寒卵         長谷川櫂

長谷川櫂選
【特選】
大き字の歳時記買うて春うごく        阿部けいこ
七十余年隻眼で見る春の山          青沼尾燈子
春泥のまたぎきれない広さかな        伊藤寛
覚めやらぬ豊かないのち朝寝妻        上村幸三
老いらくの命遊ばせ朝寝かな         川辺酸模
【入選】
飴山忌茅花一むれ供花とせん         上村幸三
冴返る日本列島夜の地震           川辺酸模
春の夢ずたずたにして震度六         石原夏生
大地震の花綵列島春の闇           石川桃瑪
春の地震追悼集会せしばかり         及川由美子
遠望すアルプスの嶺龍太の忌         青沼尾燈子
靴ズボン髪の中まで春の泥          齋藤嘉子
鉄棒の錆のにほひや卒業子          佐伯律子
雪囲ひ外して夜の地震あり          武藤主明
(ロシア兵に)銃捨てて鍬もて起こせ春の土   長谷川冬虹

・第二句座(席題=春筍、彼岸、柳)
長谷川冬虹選
【特選】
ほこほこと春一寸の筍よ           長谷川櫂
足裏にこつり筍春の山            川辺酸模
辻々に親子で舞ふや彼岸獅子         武藤主明
春筍やくづさぬやうにのどぼとけ       三玉一郎
父居れば届きし頃か春筍           佐伯律子
【入選】
あつちなめこつちなめして彼岸餅       佐伯律子
お隣の墓にも一輪入り彼岸          及川由美子
彼岸寺地震の所業の無残かな         石原夏生
店先へ豆煮る匂ひ入り彼岸          石川桃瑪
花嫁の舟の分けゆく柳かな          齋藤嘉子
春筍ともち米提げて現れぬ          及川由美子
街なかに水の記憶の柳かな          服部尚子
姫竹の皮ゆびにはめ小鬼くる         服部尚子

長谷川櫂選
【特選】
彼岸餅少しづつ水練り込みぬ         宮本みさ子
手に隠るほどの春筍いのちなが        齋藤嘉子
辻々に親子で舞ふや彼岸獅子         武藤主明
あの日から喪服のままの彼岸かな       三玉一郎
街なかに水の記憶の柳かな          服部尚子
【入選】
あつちなめこつちなめして彼岸餅       佐伯律子
北上川の柳うらやむ柳かな          石原夏生
お彼岸や閼伽桶すべて新しく         佐藤和子
マスクしてお斎もなしの彼岸かな       川辺酸模
灯ともすや柳の下の古屋台          伊藤寛
あかんぼを食べるがごとき春筍よ       長谷川冬虹
ふる里を離れて長し彼岸かな         阿部けいこ
花嫁の舟の分けゆく柳かな          齋藤嘉子
温燗に春筍の小鉢かな            伊藤寛

古志金沢ズーム句会(2022年3月20日)

俳句的生活 投稿日:2022年3月21日 作成者: dvx223272022年4月3日

第一句座(当季雑詠)
・鬼川こまち選
【特選】
春川を越え難民となりにけり      稲垣雄二
和する声和する心の春かすみ      中野徹
鷺の巣の小松ならぶや飴山忌      近藤沙羅
日常のなくなる怖さ南瓜蒔く      近藤沙羅
泰然と雲浮かみたり飴山忌       松川まさみ
北窓を開かば戦火死者の声       松川まさみ
晨朝の一経ささぐ実の忌        泉早苗
赤子包むうすき毛布や余震なほ     安藤久美
国を越え難民となる春ショール     稲垣雄二
春の水満たす俳句の器かな       趙栄順
吹き下ろす雪解の風や飴山忌      梅田恵美子
月おぼろ我もおぼろや飴山忌      中野徹
たんぽぽ一つ又一つ戦車くる      酒井きよみ
【入選】
啓蟄や虫はすぐさま戦ひに       間宮伸子
臈長けて加賀の銘菓や飴山忌      佐々木まき
春の水手にほとばしる實の忌      安藤久美
鮮しきことば湧くべし飴山忌      松川まさみ
戦火から逃れる人に春颯        近藤沙羅
一滴の水花となれ二月堂        趙栄順
紀ノ川の苔の香あをき小鮎かな     玉置陽子
春の月人類はいま崖つ縁        酒井きよみ
父母の一世をおもふ彼岸かな      橋詰育子
春一番二番三番血の匂い        松川まさみ
實忌の雪しろけぶる能登の岸      玉置陽子
金沢の野花あふれしめ実の忌      泉早苗
初花の空に白山實の忌         稲垣雄二
飴山忌四高寮歌の夫の声        密田妖子
啓蟄や瓦礫の山の大地いま       藤倉桂

・長谷川櫂選
【特選】
干鰈炙れば花の骨身かな        玉置陽子
初花の空に白山實の忌         稲垣雄二
なかなかな朝寝なるかな卯辰山     泉早苗
【入選】
啓蟄や虫はすぐさま戦ひに       間宮伸子
フラスコに新たな命飴山忌       氷室茉胡
戦火から逃れる人に春颯        近藤沙羅
飴山忌風の大樹に詩のひびき      松川まさみ
戦あるな戦ぞあるな飴山忌       鬼川こまち
日常のなくなる怖さ南瓜蒔く      近藤沙羅
泥まみれの震へる捕虜や春の風     稲垣雄二
ぐひ吞みに花も散りこめ飴山忌     佐々木まき
泰然と雲浮かみたり飴山忌       松川まさみ
大阪の雪めづらしや實の忌       安藤久美
白山の深きふところ飴山忌       密田妖子
椅子ひとつ庭にもち出す初桜      橋詰育子
春一番二番三番血の匂い        松川まさみ
人としてのこころ育てよ種浸し     山本桃潤
墓に酒そそぎしことも實の忌      酒井きよみ
たんぽぽ一つ又一つ戦車くる      酒井きよみ
紅梅の空に白山飴山忌         梅田恵美子

第二句座(席題=苗札、目刺)
・鬼川こまち選
【特選】
志に痩せてはならじ目刺焼く      長谷川櫂
目刺食む戦禍の国のニュース見つ    泉早苗
藁しべを取る時目刺し痛からん     間宮伸子
戦場へ続く青空目刺焼く        稲垣雄二
目刺し焼く瓦礫の街を思ひつつ     梅田恵美子
目玉なき目より焦げたる目刺かな    玉置陽子
【入選】
目刺焼く焦げし頭をひとかじり     中野徹
目刺し焼く足元すぐに猫の来る     梅田恵美子
苗札をはじきて水のかがやけり     安藤久美
苗札と違ふ花咲くことも又       橋詰育子
潮風へラインダンスの目刺かな     玉置陽子
苗札も鉢も小さし山野草        酒井きよみ
苗札に園児の名のある花壇かな     中野徹
苗札をはみ出しさうなちゆーりつぷ   田村史生
食ふに惜し藍うつくしき目刺かな    近藤沙羅
苗札やこの世の夢を託しつつ      田中紫春
目刺焼く写真の君は煙だけ       稲垣雄二
尾頭の炭となりたる目刺かな      趙栄順
苗札の花は言葉を聞いて咲く      中野徹

・長谷川櫂選
【特選】
父に生干しあとは固干し目刺買ふ    酒井きよみ
目玉なき目より焦げたる目刺かな    玉置陽子
太閤が天守で目刺やく煙        山本桃潤
【入選】
御御足にふるる涅槃の風やさし     田中紫春
苗札と違ふ花咲くことも又       橋詰育子
新しき苗札一つ實の忌         梅田恵美子
うすれたる苗札覆ぶ雑草よ       密田妖子
藁しべを取る時目刺し痛からん     間宮伸子
一人なる昼餉や目刺けぶらせて     橋詰育子
苗札は鳥の墓標となりにけり      稲垣雄二
戦場へ続く青空目刺焼く        稲垣雄二
愛すべき無冠の夫へ目刺かな      鬼川こまち
尾頭の炭となりたる目刺かな      趙栄順
目刺し焼く瓦礫の街を思ひつつ     梅田恵美子
ばりばりと目刺を食うて我励ます    近藤沙羅

古志金沢ズーム句会(2022年2月23日)

俳句的生活 投稿日:2022年2月24日 作成者: dvx223272022年3月1日

第一句座(当季雑詠
・鬼川こまち選
【特選】
スノーボード太陽へ春宙返り      長谷川櫂
朧夜のおぼろとなりて母眠る      趙栄順
たんぽぽの絮のごとしや昼の月     橋詰育子
一輪のつぼみのごとき雛かな      趙栄順
殺伐たる地へと戻りぬ揚雲雀      花井淳
雛流す怒濤のあとを怒濤かな      長谷川櫂
入学やはるかな知への旅となれ     山本桃潤
【入選】
春寒や小鳥の眠る銀の籠        玉置陽子
葛湯ねる吉野の深雪いかばかり     泉早苗
雁風呂や一人暮しの長くなり      氷室茉胡
石垣の石乱れなき斑雪         花井淳
さりげなく井伏の書あり龍太の忌    近藤沙羅
鰤半身返すは加賀のよき習ひ      稲垣雄二
龍太忌の空朗朗と鳶の笛        玉置陽子
白魚の二寸の光鮓とする        稲垣雄二
しんしんと雪ふくふくと古志の酒    稲垣雄二
蛇穴を出づうつし世の寒かりし     近藤沙羅
鳥飛んで影の速さよ春障子       間宮伸子
蝶を縫ひ花縫ひし針納めけり      間宮伸子

・長谷川櫂選
【特選】
朧夜のおぼろとなりて母眠る      趙栄順
一輪のつぼみのごとき雛かな      趙栄順
雛段の玉の顔拝すなり         佐々木まき
紙雛目鼻なくとも笑み給ふ       氷室茉胡
【入選】
青鷺の首すくめ立つ余寒かな      橋詰育子
荒海や氷の崖に水仙花         梅田恵美子
鍋傾げ残らず椀へ蜆汁         稲垣雄二
たんぽぽの絮のごとしや昼の月     橋詰育子
桃の枝すいすい伸びて龍太の忌     酒井きよみ
若狭井をくむや紙衣の僧ふたり     泉早苗
春風や吾にも欲しき再起動       氷室茉胡
西行忌いかに納めん旅心        鬼川こまち
しやきしやきと氷の菜漬朝の卓     梅田恵美子
田から田へ草青みたる遍路みち     橋詰育子

第二句座(席題:涅槃、余寒)
・鬼川こまち選
【特選】
渤海使ながれつきたる涅槃西風     泉早苗
存分に生きたまひたる涅槃かな     長谷川櫂
涅槃図を描きし僧の心はも       松川まさみ
人よりも動物優しお涅槃図       近藤沙羅
大鯉のごとき髭ある寝釈迦かな     長谷川櫂
等伯の涅槃図あまた能登の國      清水薫
【入選】
古い傷残る寒さにまた痛む       佐々木まき
涅槃会や暇持て余す蛇使ひ       花井淳
またも行く余寒の朝の救急車      松川まさみ
王の子の旅路のはての涅槃かな     長谷川櫂
負けるまじ余寒の土へ杭を打つ     橋詰育子
金沢の雪吹きとばせ涅槃西風      泉早苗
この星もかつて炎よ余寒なほ      田中紫春
み熊野を上る川舟涅槃西風       玉置陽子
ランドセル余寒を連れて帰りけり    密田妖子
百畳に広げて寝釈迦いかにせん     稲垣雄二
春寒や心ざぶざぶ洗ひたし       中野徹

・長谷川櫂選
【特選】
殺掠の世界の隅に涅槃され       山本桃潤
白き白き加賀一国の余寒かな      趙栄順
【入選】
御御足にふるる涅槃の風やさし     田中紫春
山寺のそこだけともる涅槃かな     安藤久美
涅槃絵の仏の他は誰が誰        稲垣雄二
涅槃図の隅によく似てわれの顔     清水薫
等伯の涅槃図あまた能登の國      清水薫

#06『俳句と人間』感想/宮本みさ子

俳句的生活 投稿日:2022年2月14日 作成者: dvx223272022年2月14日

平常心
 さほどうるさくもない春の雪解けに、耳栓をして『俳句と人間』を一気に読みました。櫂先生がこれほどの検査と手術をなさっても、常に平常心で接してくださることに感銘いたしました。
 菓子作りという職業柄、いろいろな菓子を心を込めて作っております。接客する場に立ってみますと、人の生きざまを深く考えさせられる時がしばしばあります。そんな方にこのご本をさしあげたい、と切に思います。
 車好きの私の役は、お菓子の配達なので老人を忘れて励みたいのですが、迷ったときは何度でも『俳句と人間』を読み返し、こころの整理に努力致します。

#05『俳句と人間』感想/趙栄順

俳句的生活 投稿日:2022年2月8日 作成者: dvx223272022年2月8日

わずか200ページ余りの新書である。

しかし,読後,私はしばらく打ちのめされたように動けなかった。

生と死,肉体と精神。この複雑に絡み合った糸を縦糸と横糸に色分けし,一枚の布に織り上げた。その手腕と強靱な精神に打ちのめされたのだろう。

思えば,宗教も哲学も文学も,全ては,死の前にうろたえ,もがく人間の脆さと滑稽を神の目で腑分けし,言語化したものと理解している。

『俳句と人間』長谷川櫂は,見事にそれをやり遂げた。人間の目で。

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読売新聞「四季」から

今年てふ未来ありけり初鏡      田辺麦甫

 これから来る時間を未来というと、何だか輝いているような気がする。それはこの言葉の音の力。美しいmとrの子音があり、aiもある。それに対して過去という言葉は最後の母音oで沈みこむ。初鏡は年が明けて初めてのぞきこむ鏡。『鳥渡る』

2月11日(水) 古志雪中ズーム句会

  • 2月11日(土)、午後1時30分から二座行います。
  • 雪の句を十句ご用意ください。席題はありません。
  • 会費は2,000円(参加者にはあとで振込口座をお知らせいたします)
  • 申込締切=1月31日
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      • 2月23日(月、天皇誕生日)句会仙台ズーム句会
      • 2月28日(土)朝カルズーム講座「1億人の俳句入門」
      • 3月1日(日)広島ズーム句会
      • 3月7日(土)朝カルズーム講座「『おくのほそ道』をよむ」」
      • 3月8日(日)鎌倉ズーム句会
      • 3月14日(土)きごさい全国小中学生俳句大会(東京、白川清澄公園)
      • 3月22日(日)金沢ズーム句会
      • 3月28日(土)朝カルズーム講座「1億人の俳句入門」
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      『「おくのほそ道」を読む 決定版』
      ちくま文庫
      1,000円+税
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      中公文庫
      800円+税
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      2024年4月刊行


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      『ふじさわびと』vol.26
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      『四季のうた 雨ニモマケズ』
      中公文庫
      800円+税
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      『和の思想』
      岩波新書
      980円+税
      2022年7月刊行


      『俳句と人間』(3刷)
      岩波新書
      860円+税
      2022年1月刊行


      100分de名著『おくのほそ道』(10刷)
      NHK出版
      1,000円+税
      2014年10月刊行


      『四季のうた 美しい日々』
      中公文庫
      800円+税
      2022年1月刊行


      句集『太陽の門』
      青磁社
      2200円+税
      2021年8月刊行


      『四季のうた 天女の雪蹴り』
      中公文庫
      800円+税
      2021年1月刊行


      大岡信『折々のうた』選 俳句(二)
      長谷川櫂 編
      岩波新書
      780円+税
      2019年12月刊行


      『四季のうた 普段着のこころ』
      中公文庫
      800円+税
      2019年12月刊行


      大岡信『折々のうた』選 俳句(一)
      長谷川櫂 編
      岩波新書
      780円+税
      2019年11月刊行


      『歌仙一永遠の一瞬』
      岡野弘彦、三浦雅士、長谷川櫂
      思潮社
      2200円+税
      2019年1月刊行


      『歌仙はすごい』
      辻原登、永田和宏、長谷川櫂
      中公新書
      880円+税
      2019年1月刊行


      『四季のうた 至福の時間』
      中公文庫
      700円+税
      2018年12月刊行


      『九月』
      青磁社
      1800円+税
      2018年8月刊行


      『Okinawa』
      Red Moon Press
      $15
      俳句 長谷川櫂
      英訳 デイヴィッド・バーレイ&田中喜美代(紫春)
      2018年5月刊行


      『俳句の誕生』(4刷)
      筑摩書房
      2300円+税
      2018年3月刊行


      『四季のうた 想像力という翼』
      中公文庫
      700円+税
      2017年12月刊行


      『芭蕉さん』
      俳句・芭蕉 絵・丸山誠司
      選句解説・長谷川櫂
      講談社
      1500円+税
      2017年3月刊行


      『震災歌集 震災句集』
      青磁社
      2000円+税
      2017年3月刊行


      『四季のうた 文字のかなたの声』
      中公文庫
      600円+税
      2016年12月刊行


      藤英樹著『長谷川櫂 200句鑑賞』
      花神社
      2500円+税
      2016年10月刊行


      『文学部で読む日本国憲法』
      ちくまプリマー新書
      780円+税
      2016年8月刊行


      『日本文学全集12』松尾芭蕉、与謝蕪村、小林一茶
      松浦寿輝、辻原登、長谷川櫂選
      河出書房新社
      2,600円+税
      2016年6月刊行


      『四季のうた 微笑む宇宙』
      中公文庫
      700円+税
      2016年3月刊行


      『芭蕉の風雅 あるいは虚と実について』
      筑摩選書
      1,500円+税
      2015年10月刊行


      『沖縄』
      青磁社
      1,600円+税
      2015年9月刊行


      『入門 松尾芭蕉』
      長谷川櫂 監修
      別冊宝島
      680円+税
      2015年8月刊行


      『歌仙一滴の宇宙』
      岡野弘彦、三浦雅士、長谷川櫂
      思潮社
      2000円+税
      2015年2月刊行


      『吉野』
      青磁社
      1,800円+税
      2014年4月刊行
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