昨年12月10日、早稲田大学国際交流館で開催されたロバート キャンベルさんとの対談「Authors Alive! ~作家に会おう~」が交流館の公式サイトで公開されています。ごらんください。
Authors Alive! ~作家に会おう~ 長谷川櫂×ロバート キャンベル 朗読と対談「実験/耳に届く575」(2025/12/10) レポート
昨年12月10日、早稲田大学国際交流館で開催されたロバート キャンベルさんとの対談「Authors Alive! ~作家に会おう~」が交流館の公式サイトで公開されています。ごらんください。
Authors Alive! ~作家に会おう~ 長谷川櫂×ロバート キャンベル 朗読と対談「実験/耳に届く575」(2025/12/10) レポート
| 【特選】 | |
| 折れさうなものにこころや良寛忌 | 神奈川 丸山分水 |
| 雪の日に生れ雪の日に母還る | 神奈川 松井恭子 |
| ゐなくなる隠れんぼの鬼春の昼 | 神奈川 中丸佳音 |
| 裏山の老いたる狐涅槃図に | 富山 酒井きよみ |
| 春風や自然児として八十年 | 石川 清水薫 |
| 警報の鳴り出す雪の金閣寺 | 京都 氷室茉胡 |
| 鯛焼の冷めたき尾つぽ幸宿る | 大阪 深森佳鶴 |
| みちのくの涙まみれの春の泥 | 兵庫 藤岡美恵子 |
| 悲しくて笑ふしかなし通夜の雪 | 兵庫 福田光博 |
| 我に無し梅一輪の老の艶 | 奈良 きだりえこ |
| 足触れぬ一人は淋し春炬燵 | 大分 山本桃潤 |
| 箱舟の地球ぼろぼろ流氷来 | 大分 竹中南行 |
| 大試験頭の中を遊牧民 | 大分 土谷眞理子 |
*入選は「ネット投句」のページに掲載しています。
4月12日(日)、第2回「大岡信記念/富士山俳句大会」(大会実行委員会主催)が大岡信の出身地・静岡県三島市で開かれます。村松二本さん(「椎」主宰)の講演のほか、俳句会、事前投句の入選発表があります。
【大会日程】
日時:4月12日(日)午後1時ー4時
会場:三島市民文化会館(三島駅南口、徒歩5分)
参加費:2000円
参加申し込み:後藤むつ子
1)句会:5句、選者=長谷川櫂、村松二本
2)講演:村松二本「信と楸邨」
3)事前投句の入選発表、選者=長谷川櫂、村松二本
【事前投句の募集】
題:大岡信、春
投句:1人2句まで。無料。
締め切り:3月25日(日)必着。郵便はがき、またはホームページからお送りください。
送り先:野村久
〒437ー0064 静岡県袋井市川井1252の6
4月から古志ズーム講座「『飴山實全句集』をよむ」がはじまります。ご参加ください。参加費、無料。
・ワークショップ「『飴山實全句集』をよむ」
・進行役(facilitator)=田村史生(古志同人、飴山實全句集刊行委員長)
・テキスト=『飴山實全句集』(朔出版)
・毎月第4土曜日、午前11時~11時45分
・定員=25人
*左の申し込み欄から申し込んでください。
・4月15日(水)夜8ー9時「水底吹笛」飛岡光枝さん
第一句座
長谷川冬虹選
【特選】
しろがねの甲斐駒はるか龍太の忌 三玉一郎
雪晴れてビッグエアーの着地かな 那珂侑子
公魚の跳ねたるままに凍りけり 武藤主明
公魚に息を合はせて釣りにけり 武藤主明
【入選】
奥の間のしんと明るむ雛の夜 及川由美子
ため池は春光湛へ発光す 齋藤嘉子
列ごとに声かけ合ひて雁帰る 川村杳平
酒粕を炙りて酔へば春の雪 齋藤嘉子
砂吐いて明日は食はるる浅蜊かな 平尾 福
急流へ渦くるくると流し雛 長谷川櫂
鴉二羽しずかにバレンタインの日 那珂侑子
母のかほ娘のかほや雛飾る 及川由美子
長谷川櫂選(推敲例)
【特々選】
逃げ場なき人の一生に朝寝かな 三玉一郎
俊英の集ひし果てや原発忌 臼杵政治
国憂ふ泥大根の重きかな 上村幸三
【特選】
馬鹿な話されど恐ろし日向ぼこ 上村幸三
いつぽんの葱落ちてをりコンコース 長井はるみ
雪折の杉より花粉飛び立てり 武藤主明
猿の芸猿が見てをり梅の花 佐伯律子
韃靼へ列を正して雁帰る 川村杳平
母のかほ娘のかほの雛飾る 及川由美子
【入選】
公魚の跳ねゐるままに凍りけり 武藤主明
春風やまた回り出す風車 平尾 福
訪ぬれど未だ一分や故郷の梅 川辺酸模
君とゆきし鳴子の旅のこけし雛 及川由美子
どの花も沖を見てをり薮椿 平尾 福
見過ごして紅梅の花へ引き返す 青沼尾燈子
冬天を廻り廻りて着地せり 長谷川冬虹
滑り出でて氷の上の花二輪 齋藤嘉子
羽休めゐる白鳥や花のごと 谷村和華子
餌台はすぐに空つぽ深雪晴 佐藤和子
錠剤の一つ落ちてる余寒かな 那珂侑子
夫婦して海苔篊を打つ舟傾げ 宮本みさ子
盆梅や一輪ひらく春の音 青沼尾燈子
婦人部は集ひ味噌玉仕込みをり 谷村和華子
雪解や土生き生きと農夫立つ 佐藤和子
夕闇に別れの声や雁帰る 川村杳平
第二句座(席題:雉、しじみ、牡丹の芽)
長谷川冬虹選
【特選】
寒蜆しづかに水のひと夜かな 上村幸三
雪二日少し黒みし牡丹の芽 齋藤嘉子
大和蜆一升枡をこぼれけり 長谷川櫂
ゆつくりと首もたげたり牡丹の芽 青沼尾燈子
【入選】
雉のこゑ塒とおぼしき果樹の陰 及川由美子
年々に小ぶりになれど牡丹の芽 及川由美子
無名てふ役者の眼光寒蜆 青沼尾燈子
若冲の軸より天へ雉一声 石川桃瑪
さみどりの瘤力あり牡丹の芽 石川桃瑪
赤だしの熱々をこそ蜆汁 長井はるみ
瀋陽の青空はるか牡丹の芽 上村幸三
長谷川櫂選(推敲例)
【特選】
寒蜆しづかな水にひと夜かな 上村幸三
故郷は雉を隠す草の丈 宮本みさ子
熱々をこそ赤だしの蜆汁 長井はるみ
【入選】
独り寝に慣れし今宵は蜆汁 長谷川冬虹
雉子の貌どこかくれなゐまなうらに 齋藤嘉子
国引きの神の恵みの蜆汁 臼杵政治
寒蜆採るがなりはひ十三湖 川村杳平
清貧や身を一つずつ蜆汁 及川由美子
東京の人は汁だけしじみ汁 那珂侑子
| 長谷川櫂 選 | |
| 【特選】 | |
| 春愁の腸覗くカメラかな | 安藤文 |
| ほつき貝そのむらぎもをいただきぬ | 芳賀匙子 |
| 限りある地球の水よ春の水 | 澤田美那子 |
| 【入選】 | |
| 紅梅が咲けば聞こゆる母の声 | ももたなおよ |
| きりたんぽ芹の根つこの渋きこと | 花井淳 |
| 植替へて三色菫寒々と | 岩井善子 |
| 白梅の一輪風がかがやかす | 三玉一郎 |
| 眠りへのホットミルクや春の雪 | 村山恭子 |
| 夫一人残して死ねず草の餅 | 土谷眞理子 |
| 真つ黒な雑巾濯ぐ野焼きかな | 臼杵政治 |
4月から古志ズーム講座「大岡信著「『詩人・菅原道真 うつしの美学』を読む」」がはじまります。ご参加ください。参加費、無料。
読書会:大岡信著「『詩人・菅原道真 うつしの美学』を読む」
進行:越智淳子(古志同人・大岡信研究会運営委員)
テキスト:岩波文庫 『詩人・菅原道真 うつしの美学』大岡信著
日時:毎月第一水曜日、午後8時から45分。(開始4月1日午後8時)
定員:25名
*左の申し込み欄から申し込んでください。
第一句座
当季雑詠
鬼川こまち選
【特選】
いつのまに戦前にゐる寒さかな 趙栄順
きさらぎのまだ濡れてゐる明けの空 安藤久美
鶯や詩歌の国に歌ひ継ぐ 氷室茉胡
沸き上る氷魚の白雲釜の中 玉置陽子
影もまた明るき春の障子かな 安藤久美
寒晴の大塊としてバカラあり 長谷川櫂
春雨や子規を見舞へる虚子の下駄 越智淳子
冬空を悟空となりてビッグエアー 密田妖子
【入選】
地虫出づぬくぬくの穴惜しみつつ 梅田恵美子
手を打てば蝌蚪一斉に泥となる 清水薫
かそけくも天地の間に笹鳴けり 泉早苗
師の墓に控へる仲間犬ふぐり 花井淳
戸袋に仕舞ふ雨戸や梅の花 山本桃潤
失ひしもの胸にあり鳥曇 玉置陽子
面取れば真つ赤な紅や寒稽古 稲垣雄二
穴出づる蛇にまばゆし殺生界 藤倉桂
太き根や軒の氷柱に囚はるる 酒井きよみ
保育器に眠る命や花苺 藤倉桂
ぬくぬくと孤独が太り冬の蠅 稲垣雄二
なかなかに三寒四温といかぬ能登 泉早苗
紅梅の少し重たき夜の梅 駒木幹正
・長谷川櫂選
【特選】推敲例
ハルといふ響きに力春を待つ 清水薫
山茱萸に賜る加賀の晴三日 花井淳
藁抜きて身は寄る辺なき目刺かな 飛岡光枝
【入選】
僧兵の籠りし山へ梅探る 玉置陽子
雪掻きの人の小さし雪の中 松川まさみ
影さへも明るき春の障子かな 安藤久美
氷りつく母なる地球春よ来い 玉置陽子
飯蛸やたしかに蛸の足の数 清水薫
ボンネットの上にも春の雪だるま 田村史生
雪の屋根白き鯨の群れをなす 鬼川こまち
善人も悪人もなく息白し 稲垣雄二
第二句座
席題:「春の雪」、「鳥帰る」
【特選】
鳥帰り潟をただよふ羽毛かな 酒井きよみ
影となり光となりて鳥帰る 趙栄順
白鳥の引かねばならぬ恋の空 玉置陽子
【入選】
春雷や親子喧嘩の終ひけり 越智淳子
塗椀にちらす金粉春の雷 飛岡光枝
戦ある空を越えたか鳥帰る 酒井きよみ
弟子たちの奮起促す春の雷 趙栄順
遥かなる声に応へて鳥帰る 松川まさみ
春雷や駅いつぱいに見送られ 田村史生
叱責をバネにせむとや春の雷 氷室茉胡
明日もまだ晴れさうな雲鳥帰る 酒井きよみ
春雷や水辺に揺るるフラミンゴ 長谷川櫂
・長谷川櫂選
【特特選】推敲例
春雷や三河の奥の花起こす 稲垣雄二
【特選】
白鳥の引かねばならぬ恋の空 玉置陽子
老いたるは病めるを庇ひ帰る鳥 安藤久美
【入選】
春雷や黄泉より夫戻りしか 鬼川こまち
空といふ青き奈落を鳥帰る 趙栄順
白山も腰浮かせてや春の雷 清水薫
結局はあれつきりなり春の雷 稲垣雄二