| 森中が水びたしなりえぞはるぜみ | 北海道 | 芳賀匙子 |
| 風を得て眼みひらく鯉幟 | 北海道 | 柳一斉 |
| あきらめてゐれば涼しきこの世かな | 神奈川 | 三玉一郎 |
| 遠き世の舟繋ぎあり楠若葉 | 熊本 | 山下たまき |
*入選は「ネット投句」のページに掲載しています。
| 森中が水びたしなりえぞはるぜみ | 北海道 | 芳賀匙子 |
| 風を得て眼みひらく鯉幟 | 北海道 | 柳一斉 |
| あきらめてゐれば涼しきこの世かな | 神奈川 | 三玉一郎 |
| 遠き世の舟繋ぎあり楠若葉 | 熊本 | 山下たまき |
*入選は「ネット投句」のページに掲載しています。
本大会では令和8年度も全国の小中学生の俳句を募集します。ふるってご応募ください。
応募要項・応募用紙ダウンロード
【応募対象】 全国の小中学生(海外居住者の応募も可能です。)
【応募条件】 自作の未発表作品、応募は1 人1句に限定。
※俳人の句や他の大会受賞句、ネットやTV からの引用、および二重投稿は厳禁。
【テ ー マ】 どの季節の俳句でもかまいません。
【応募方法】 別紙の応募用紙に、作品、氏名(ふりがな)、学校名、学年、年令、住所、
電話番号を明記のうえ、下記のあて先までお送り下さい。
※学校応募の場合は下記の送付状に必要事項をご記入のうえ同封して下さい。
【応 募 先】 〒211-0025 神奈川県川崎市中原区木月3-14-12
「日本学校俳句研究会」宛 TEL 080-3930-7788
【募集期間】 令和8年5月1日~11月20日(当日消印有効)
【選 者】 小山正見(日本学校俳句研究会代表) / 髙田正子(俳人、「青麗」主宰)/飛岡光枝(俳人、「古志」同人会長) / 長谷川櫂(俳人、きごさい代表)
【一句選】 希望する方は、「私の選んだ一句」(一句選)に参加することができます。
【表 彰】 大賞・各選者特選・入選・佳作・日本学校俳句研究会選・学校賞
個人応募以外の入選者には、学校を通して詳細をお知らせ致します。
日時:令和9年3月13日(土) 場所:都立清澄庭園 大正記念館 (予定)
【注意事項】 ※ 氏名、学年の記入漏れは失格となります。
※ 応募作品は、きごさい「季語と歳時記の会」に帰属し、出版物などに掲載
する場合があります。
【問合せ先】 日本学校俳句研究会 小山正見oyamamasami@gmail.com TEL 080-3930-7788
主 催: 季語と歳時記の会 / 日本学校俳句研究会
協 賛: (株)小学館 / 開明(株)
協 力: 都立清澄庭園 / 江東区芭蕉記念館
第一句座
長谷川冬虹選
【特選】
やはらかに闘志を包む袋角 三玉一郎
捨石の父の満州昭和の日 川辺酸模
街すでに憤怒の相の夏日差し 及川由美子
百歳が少女に戻る宿浴衣 臼杵政治
【入選】
代掻いて父とながめし夕陽かな 甲田雅子
薫風になびく神馬のたてがみよ 佐伯律子
踏切を掠めて海へ夏燕 川辺酸模
野馬追や具足きりりと真田紐 武藤主明
生涯を投げ出してゐる昼寝かな 長谷川櫂
何事もなかりしごとく雷雨去る 那珂侑子
研ぎ上げし包丁洗ふ五月晴 上村幸三
天上の風を待ちゐる朴の花 平尾 福
雨乞いは心もとなき雨蛙 上村幸三
富士山の水を味はふ裸足かな 三玉一郎
長谷川櫂選(推敲例)
【特選】
愚かなる自分のままの昼寝覚 三玉一郎
すさつては仰ぐ泰山木の花 齋藤嘉子
闇をなほ濃くして鵺の鳴く夜かな 石川桃瑪
【入選】
やはらかな闘志が二つ袋角 三玉一郎
田の神も車座にあり新茶汲む 谷村和華子
お手製の豆腐肴に鮎の宿 上村幸三
男みな鮎となりけり最上川 長谷川冬虹
はじまりは水の色なり七変化 谷村和華子
満州の父捨石に昭和の日 川辺酸模
龍の目のごとくに開く雪間かな 長谷川冬虹
ぬめぬめと岩魚へ竹の串を打つ 宮本みさ子
代田掻く空の奥へと千枚田 川辺酸模
夏すでに憤怒の相の日差しかな 及川由美子
後ろへも退る孑孑手水鉢 平尾 福
耄碌の手がゴキブリを取り逃す 臼杵政治
麦笛に遅れて風の吹き来たり 臼杵政治
安達太良は乳首山よ夏が来る 川村杳平
夕暮れて枇杷の実灯りはじめけり 平尾 福
研ぎながら包丁洗ふ五月晴 上村幸三
野馬追の神旗を鞭で奪ひけり 宮本みさ子
村ぢゆうが田植の最中水明かり 甲田雅子
鬼畜とは日本軍よ夏の島 青沼尾燈子
五百年の茶市賑はふ立夏かな 川辺酸模
富士山の水ごくごくと裸かな 三玉一郎
白玉や箸でつつけば浮いてくる 長井はるみ
第二句座(席題:郭公、サングラス、筍)
長谷川冬虹選
【特選】
たけのこを子供のごとく抱き上げん 三玉一郎
筍のまだ眠たげな姿かな 長谷川櫂
海底に棲む心地してサングラス 及川由美子
弱音はく父にかけたるサングラス 佐伯律子
皮を剥く筍にある山の冷え 甲田雅子
【入選】
村避難竹の子は皮脱ぐばかり 宮本みさ子
けふからは旅の心よサングラス 川辺酸模
竹の子をずるずる引きし通学路 佐伯律子
熊鈴を聴かせ筍掘り上ぐる 武藤主明
長谷川櫂選(推敲例)
【特選】
口先の男もよけれサングラス 長井はるみ
【入選】
わが顔の映る夫のサングラス 谷村和華子
けふからは旅の心よサングラス 川辺酸模
郭公の人を離るる涼しさよ 臼杵政治
生涯に縁のなきものサングラス 上村幸三
病院を出る時はまたサングラス 臼杵政治
| 【特選】 | ||
| 死してなほ戦ふきみのサングラス | 神奈川 | 三玉一郎 |
| 母の日や何があらうと我が味方 | 石川 | 松川まさみ |
| 厄介な我が身そのまま更衣 | 愛知 | 稲垣雄二 |
| 蛍烏賊深海は星ふぶくかな | 大阪 | 安藤久美 |
| 袋角恋の駆け引きまだ知らず | 奈良 | きだりえこ |
| 麦秋や山に寝そべる登窯 | 長崎 | 川辺酸模 |
*入選は「ネット投句」のページに掲載しています。
第一句座
当季雑詠
鬼川こまち選
【特選】
蟻押さふ逡巡の指浮かしけり 松川まさみ
着替へをる夫の裸に驚かず 土谷眞理子
被曝牛と生きる覚悟や雲の峰 密田妖子
くれなゐの波打ち寄せる初句集 梅田恵美子
母の日のレジ打つ人も母ならん 田村史生
夏場所や関取衆は染め抜きで 近藤沙羅
逆転の妙手の浮かび菖蒲風呂 氷室茉胡
【入選】
草取りの爪にいのちの色残す 松川まさみ
けふ立夏鎮守の森の紙芝居 藤倉桂
一周忌五月の風を連れ来しか 川上あきこ
風神も雷神も呼ぶ荒神輿 宮田勝
我が心大きくせんや夏帽子 土谷眞理子
柏の葉山と積まれし餅屋かな 田村史生
カクテルの青や蛍狩の余韻 花井淳
春筍は獣のごとく息ひそめ 趙栄順
壺焼や身より大きな肝を抜く 酒井きよみ
仲直りの切つ掛けにせむ新茶汲む 氷室茉胡
新樹放つ全力といふ意思のあり 駒木幹正
・長谷川櫂選
【特選】推敲例
昔からとどかぬ処朴の花 泉早苗
母の日やレジ打つ人も母である 田村史生
岩塩の水晶を挽く立夏かな 玉置陽子
【入選】
柏の葉山と積まるる餅屋かな 田村史生
畳まれて蔵に戻りぬ鯉幟 田村史生
マロニエの緑踊るよ皿の上 玉置陽子
うすものに透ける命の真紅 飛岡光枝
花合歓のくれなゐそよぐ初句集 飛岡光枝
第二句座
席題:「雷」、「噴水」
鬼川こまち選
【特選】
噴水に濡れぬ小便小僧かな 川上あきこ
噴水に濡れたくなくて濡れたくて 清水薫
雷のにほひがしたり御輪蔵 泉早苗
虚空から噴水の風湧き立てり 玉置陽子
【入選】
雷の中下校児泣いて走り来る 密田妖子
噴水の風下が好き悪太郎 清水薫
一時間噴水を背に待ちぼうけ 梅田恵美子
噴水の止むまで君を待つつもり 氷室茉胡
雷鳴りて命がけなる下山かな 橋詰育子
雷の叱声めくや今更に 越智淳子
噴水や月を濡らしてしまひけり 田村史生
・長谷川櫂選
【特々選】推敲例
形かへゆく大噴水の孤独かな 近藤沙羅
青春は夜の噴水に濡れゐたり 稲垣雄二
雷の空いつぱいに抽象画 近藤沙羅
【特選】
雷にわが家の割れんばかりかな 橋詰育子
噴水は天使の翼広げたり 飛岡光枝
白昼の夢の噴水やみにけり 趙栄順
噴水に濡れたくなくて濡れにゆく 清水薫
【入選】
何事もなき日や雷鳴轟けり 梅田恵美子
噴水の虹立つ君の誕生日 鬼川こまち
雷の近づいて来る句会かな 田村史生
噴水のてつぺんなぶる山の風 玉置陽子
噴水は風に押されて戻らんと 山本桃潤
噴水や夕日微塵に落ちつづく 飛岡光枝
雷の山へ行者の白き列 安藤久美
雷に命がけなる下山かな 橋詰育子
虚空から大噴水の湧き立てり 玉置陽子
第一句座
•藤英樹選
【特選】
少年に母の面影白牡丹 園田靖彦
白桃のしづかに熟れてまくれなゐ きだりえこ
菖蒲風呂今宵一夜の奢りかな 長谷川櫂
【入選】
一切の皮脱ぎ捨てて若竹へ 木下洋子
竹皮の香りも旨し鮎の鮓 木下洋子
藍深き蔵王のお釜夏つばめ 金澤道子
くろがねの大釜で炒る新茶かな 長谷川櫂
葭切や伊佐沼の水ひろびろと 藤原智子
花ふたつ背中合せやアマリリス 葛西美津子
病床の子規に緑のさしゐたり 関根千方
熱き茶の運ばれて来し青簾 澤田美那子
網を揚ぐ源五郎鮒の太さかな 土井頼温
•長谷川櫂選(推敲例)
【特々選】
花の間に終らぬ戦花は葉に 神谷宣行
【特選】
腸も使ひ古しや昭和の日 イーブン美奈子
アマリリス背中合せに花ふたつ 葛西美津子
春逝くや岡野先生句点打つ 西川遊歩
【入選】
白玉や連休いよよ最終日 田中益美
竹皮の香りも旨し鮎の鮓 木下洋子
振りきつて滴あまさず一番茶 園田靖彦
常滑の古き急須へ一番茶 澤田美那子
推敲の行つたり来たり新茶かな 木下洋子
第二句座 (席題:裸、五月雨)
•藤英樹選
【特選】
太陽の影に真向ふ裸の子 神谷宣行
さつき雨里も獣の匂ひかな 森永尚子
裸馬ごしごし洗ふ裸かな 西川遊歩
五月雨の棚田千枚あふれしむ 園田靖彦
五月雨や戦もニュースにならぬ日の 藤原智子
山の子は裸になつて川遊び 木下洋子
【入選】
始まりも終わりも人は裸にて きだりえこ
インターフォン鳴れば素早し裸の子 田中益美
父の裸母の裸のなつかしく 長谷川櫂
裸子の走れば家の明るさよ 関根千方
島の子は裸一丁勢ぞろひ 園田靖彦
裸子の泣いて天地轟かす きだりえこ
五月雨にちかちか電光掲示板 葛西美津子
生きながら穴のあきたる裸かな 関根千方
•長谷川櫂選(推敲例)
【特々選】
茹で卵のやうな裸の子は宝 仲田寛子
【特選】
見得を切る裸うつくし菊五郎 藤英樹
羞恥心とうに失せたる裸かな 仲田寛子
島の子は裸一貫勢ぞろひ 園田靖彦
【入選】
インターフォン鳴れば素早く裸の子 田中益美
何着ても裸のままの心かな 関根千方
裸子の走れば家の明るさよ 関根千方
裸子の腕を抜ける素早さよ 金澤道子
長谷川 櫂 選
| 【特選】 | |
| ひらかんと花の莟の袋角 | 古味瑳楓 |
| 軒菖蒲葺いて昔は大所帯 | 加藤百合子 |
| 宣告の余命越えたり花茨 | 氷室茉胡 |
| 出して祝ふピアノの椅子も初節句 | 谷村和華子 |
| 【入選】 | |
| 靴下を突つ込んであり登山靴 | 北側松太 |
| 花びらのひとつひらひら車中へと | 北村修 |
| 雨やんで空をたちまち燕飛ぶ | 齋藤嘉子 |
| 夏蜜柑花かぐわしき帰り道 | 土谷眞理子 |
| 村ぢゆうが茜に染まる代田かな | 北側松太 |
| 村ぢゆうの水田まばゆき端午かな | 北側松太 |
| 周航の歌を遙かに座禅草 | 青沼尾燈子 |
| 自在なる余生送らむ柏餅 | 氷室茉胡 |
| 夏に入る釣竿を手に線路ゆく | 藤澤迪夫 |
| 万緑の底に沈める実家かな | 春藤かづ子 |
| 山畑の草刈りを待つ穀雨かな | 春藤かづ子 |
| 踊り場の摺硝子越し緑さす | 藤澤迪夫 |
第一句座
矢野京子選
【特選】
大阿蘇をしぼりてここに滴れる 矢田民也
老いし日々独活といふ字のまぶしけれ 城山邦紀
木漏れ日の一片となり紋白蝶 高橋真樹子
憲法記念日新艦艇が並びをり ももたなおよ
戦争を知らぬ子の子や鯉のぼり 石塚純子
【入選】
スーパーに竹の子肥後の土こぼす 神戸秀子
もういちど食べたき母の粽かな 大場梅子
自らの重さに耐へる牡丹かな 安藤文
天上へ届け真白きカーネーション ももたなおよ
映る雲そつと踏み込み田植えかな 岡村美沙子
雷の追い駆け回すこどもかな 長谷川櫂
大樟の若葉へ千の投句かな 瑞木綾乃
奥深き俳句の世界キウイ萌え 上松美智子
長谷川櫂選(推敲例)
【特々選】
街をゆく人もみどりや菜種梅雨 高橋真樹子
花びらの重みに耐ふる牡丹かな 安藤文
【特選】
菖蒲湯や生きて闘ふ七十年 ももたなおよ
新艦艇並ぶ憲法記念の日 ももたなおよ
人の世を見ることもなし朴の花 斉藤真知子
洗鯉いのちうるはし包丁す 城山邦紀
【入選】
もういちど食べたき母の粽かな 大場梅子
母の手の皺いやふかし粽結ふ 矢田民也
寄せてくる静かな波の水俣忌 斉藤真知子
筍を茹でるときだけ使ふ鍋 神戸秀子
花食うて鹿の母子のかぐはしや 神戸秀子
奥深き俳句の世界キウイに芽 上松美智子
蟾蜍大愚は賢にまされるや 矢田民也
第二句座(席題:鯖、木下闇)
矢野京子選
【特選】
餓鬼のごとく鯖貪るを許されよ 長谷川櫂
ただいまの声待つ鯖の味噌煮かな 石塚純子
桃源の入り口あらん木下闇 安藤文
【入選】
鯛なんざ雑魚よ関鯖喰うてみよ 矢田民也
締め鯖や一献うまし病み上がり 城山邦紀
もらひけり生きる力の鯖の缶 ストーン睦美
骨につく身さへ余さず鯖を食ふ 長谷川櫂
大将の切り出す鯖の角立てり 瑞木綾乃
長谷川櫂選(推敲例)
【特々選】
木下闇抜け鎌倉の闇に入る 神戸秀子
【特選】
鯖見れば買はずにをれず夏が来る 矢野京子
華のある男勝りの鯖漁師 高橋真樹子
【入選】
鯛なんざ雑魚よ関鯖喰うてみよ 矢田民也
もらひけり生きる力の鯖の缶 ストーン睦美
大鯖をおつかなびつくり捌かんと 斉藤真知子
| 羊羹が一本あつた新茶汲む | 埼玉 | 園田靖彦 |
| 隣してどれも孤独や蟻地獄 | 愛知 | 稲垣雄二 |
| 老眼でよければどうぞ目借時 | 京都 | 氷室茉胡 |
| 初物の蛸の卵のかぎろへり | 兵庫 | 加藤百合子 |
| 薫風や色即是空の筆の先 | 奈良 | きだりえこ |
| 決然と戦さを拒む桜かな | 和歌山 | 玉置陽子 |
| 雲居まで田植をしたる国なりき | 岡山 | 齋藤嘉子 |
| 学ばねば忘れてしまふ昭和の日 | 長崎 | ももたなおよ |
| 春の夜の眠りの螺旋下りけり | 大分 | 山本桃潤 |
| とくとくと筍の吸ふ水の音 | 大分 | 竹中南行 |
*入選は「ネット投句」のページに掲載しています。
岡野弘彦先生が4月24日、ご逝去されました。101歳でした。吉野山の句会に3度お見えになったのは大切な思い出です。「きごさい」では「恋の百首」を選んでいただきました。大岡研究会では「大岡信の恋」について語っていただきました。