ネット投句(2022年2月28日)選句と選評
・意味不明の句多すぎ。
・第一にわかる句であること。
・第三者の目で見直すこと。そこから推敲がはじまる。
・ただし説明にならないように。
・俳句は詩(文学)であることをお忘れなく。
・旧かな、めちゃくちゃ、自分で。
| 【特選】 | ||
| 九十余歳母に半膳菜飯かな | 宮城 | 長谷川冬虹 |
| ・歳、不要。 | ||
| 春昼や画面の向うから戦車 | 茨城 | 馬場小零 |
| 花いつさい捨てて静かな椿かな | 東京 | 神谷宣行 |
| ・椿の木 | ||
| 縄文のひとみな裸足春の泥 | 東京 | 長井亜紀 |
| 一頁目の一行目一文字春 | 東京 | 長井亜紀 |
| 春の雪ほどの重さを納骨す | 神奈川 | 三玉一郎 |
| 春寒し言はれた通り拾ふ骨 | 神奈川 | 三玉一郎 |
| 村一つ飲み込む雪崩あと静寂 | 新潟 | 高橋慧 |
| なにがなしあはれ二月の昼の雪 | 長野 | 金田伸一 |
| 鳥獣供花を手に手に涅槃像 | 京都 | 佐々木まき |
| 戦争へ続く空あり白木蓮 | 和歌山 | 玉置陽子 |
| 君を知る前の渚へ朝寝かな | 和歌山 | 玉置陽子 |
| 涅槃図や花の涙の溢れをり | 和歌山 | 玉置陽子 |
| 【入選】 | ||
| 立春につんとしばれる牛の鼻 | 北海道 | 高橋真樹子 |
| ・や | ||
| 節分の鬼どち来たれわが庵に | 北海道 | 柳一斉 |
| 岩海苔かく潮の光に身を晒し | 埼玉 | 藤倉桂 |
| ずんずんと春響き来る大地かな | 千葉 | 菊地原弘美 |
| 換気扇ぐるぐる回し目刺焼く | 千葉 | 若土裕子 |
| コンビニへ一枚はおる春の月 | 千葉 | 若土裕子 |
| 梅開く日差しの中でマスク下ぐ | 千葉 | 谷口正人 |
| バレンタイン起源知らねどチョコくらふ | 千葉 | 谷口正人 |
| シェルターとなりし地下鉄冴返る | 千葉 | 池田祥子 |
| ・なれる | ||
| 酒出して漬物出して目刺焼く | 東京 | 小野早苗 |
| てふてふを食べんと赤子手を伸ばす | 東京 | 神谷宣行 |
| 楽に寝てこのまま終わるおぼろかな | 東京 | 神谷宣行 |
| 春潮のひかりの帯の幾重にも | 東京 | 長井亜紀 |
| あたたかやぷかりと浮いて亀の首 | 東京 | 楠原正光 |
| ・首がいるかどうか。 | ||
| 雪掻きの助っ人隣家の小学生 | 東京 | 畠山奈於 |
| 啓蟄や防空壕のありし庭 | ||
| われら皆宇宙難民春の宵 | 東京 | 櫻井滋 |
| 蕗の薹摘む人の影見えかくれ | 神奈川 | 伊藤靖子 |
| 梅一輪返納決めたる免許証 | 神奈川 | 遠藤初惠 |
| ・したる | ||
| 春泥の国境越える装甲車 | 神奈川 | 遠藤初惠 |
| ・国境を越え | ||
| 春泥や納骨の箱先頭に | 神奈川 | 中丸佳音 |
| 海底の?の泳ぎもうららかに | 神奈川 | 湯浅菊子 |
| ・底、不要。 | ||
| 春炬燵けふをかぎりと思いつつ | 神奈川 | 那珂侑子 |
| どれがどの子猫の足や眠りをり | 富山 | 酒井きよみ |
| 桜湯やいのちしみじみ慈しみ | 石川 | 松川まさみ |
| 歌かなで飯炊き上がる春夕べ | 岐阜 | 夏井通江 |
| 雛古びすみれのごときたたづまひ | 岐阜 | 夏井通江 |
| 春の雪独裁者には敗北のみ | 岐阜 | 三好政子 |
| ロシアにも反戦デモが日脚伸ぶ | 岐阜 | 三好政子 |
| 独り身の癇にさはるや猫の恋 | 岐阜 | 辻雅宏 |
| かどかどの薄氷溶かし犬のばり | 岐阜 | 辻雅宏 |
| 母の床ずらして開くる春障子 | 愛知 | 稲垣雄二 |
| 踏み絵して足にべつとり汚染水 | 愛知 | 稲垣雄二 |
| ミモザ買ふどの機もパリへ向くやふな | 愛知 | 宗石みずえ |
| ・どの飛行機も、ゆく。「やうな」不要。 | ||
| 蝶一頭この世に生れし力わざ | 愛知 | 青沼尾燈子 |
| あと少し夾にをりたき朝寝かな | 愛知 | 青沼尾燈子 |
| ・をりたしそら豆は | ||
| バイオリン絃張り替える日永かな | 愛知 | 服部紀子 |
| 品種名はカタカナばかり馬鈴薯植う | 京都 | 吉田千恵子 |
| 雪の道四苦八苦して涅槃寺へ | 京都 | 佐々木まき |
| 花供曽の授かる列や涅槃寺 | 京都 | 佐々木まき |
| 明日といふ日を疑はず地虫出づ | 京都 | 氷室茉胡 |
| ・地虫出づ明日といふ日を疑はず | ||
| 平和ボケ笑はれてゐる蓬餅 | 大阪 | 木下洋子 |
| 雛あられさくさく食ぶや雛の夜 | 大阪 | 木下洋子 |
| ・雛の夜、不要。 | ||
| 畑焼くや心の芥かき集め | 兵庫 | 加藤百合子 |
| 戦争を卒業出来ぬ我らかな | 奈良 | 喜田りえこ |
| ・我らかな、不要。季語を。 | ||
| 魂の抜けて漂ふ古巣かな | 香川 | 曽根崇 |
| 攻め込みし鷹みな化して鳩になれ | 香川 | 曽根崇 |
| ・小理屈俳句。 | ||
| 夕刊の刻変らねど日脚伸ぶ | 香川 | 曽根崇 |
| 母の忌やどの梅みても母の笑み | 長崎 | ももたなおよ |
| ・母は | ||
| 菜の花や海の向こうへ反戦歌 | 長崎 | ももたなおよ |
| 吹きこぼる灰汁の匂ひや初蕨 | 長崎 | 川辺酸模 |
| 耕され土黒々と朝日浴ぶ | 大分 | 山本桃潤 |
| 口中をほほゑみにして蕗の薹 | 大分 | 竹中南行 |
| ネクタイの並ぶ復活祭の朝 | フランス | 廣瀬玲 |
