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ネット投句(2026年2月28日)特選と入選

ネット投句 投稿日:2026年3月2日 作成者: dvx223272026年3月2日

・ 現実を深く。
・ 発想がすべて。
・ 推敲はまず語順を考える。
・ 一途な遊び心を。

【特選】
飲食の箸やすまする木の葉かな 北海道 柳一斉
荒海の静かな夜や流氷来 千葉 谷口正人
列島は富士を真中に桜かな 神奈川 三浦イシ子
冬といふただ一文字の静かかな 神奈川 三玉一郎
釣り上げてこの世に氷る桜魚 愛知 稲垣雄二
夫の墓恨みもしたりいぬふぐり 愛知 宗石みずえ
陽炎を抱くがごとく曾孫抱く 大阪 澤田美那子
春寒や木桶の並ぶ醸造所 香川 佐藤浩章
捌きたる鯨の位牌残る寺 高知 森脇杏花
【入選】
死の灰のごと降りしきる春の雪 北海道 芳賀匙子
白樺に白のもどりぬ深雪晴 北海道 柳一斉
桜湯や母と巡りし京はるか 千葉 若土裕子
亡き母のセーター羽織る余寒かな 千葉 麻生十三
死の予感見舞ひの増えし春の闇 東京 長尾貴代
回り込む滝の裏へと水温む 東京 楠原正光
焼網の柳葉魚を返す余寒かな 神奈川 臼杵政治
朝顔を蒔けば子どもが鉢覗く 神奈川 臼杵政治
初蝶や風のあはひを縫うて飛ぶ 神奈川 松井恭子
目覚めれば忘れてしまふ春愁 神奈川 松井恭子
三人で山茱萸を見て別れしが 神奈川 中丸佳音
地に降りて泥まみれなり白鳥は 新潟 高橋慧
春風に浮かれて歩くギプスかな 京都 氷室茉胡
恐ろしき世とも知らぬ子猫かな 和歌山 玉置陽子
草餅や母の涙に泣きし日も 長崎 川辺酸模
朧にて息するさへも厭はしく 長崎 川辺酸模
海の乙女の緑の髪の和布かな 大分 山本桃潤
老人に賜る珠の朝寝かな 大分 山本桃潤

ネット投句(2026年2月15日)特選と入選

ネット投句 投稿日:2026年2月23日 作成者: dvx223272026年2月25日
【特選】
折れさうなものにこころや良寛忌 神奈川 丸山分水
雪の日に生れ雪の日に母還る 神奈川 松井恭子
ゐなくなる隠れんぼの鬼春の昼 神奈川 中丸佳音
裏山の老いたる狐涅槃図に 富山 酒井きよみ
春風や自然児として八十年 石川 清水薫
警報の鳴り出す雪の金閣寺 京都 氷室茉胡
鯛焼の冷めたき尾つぽ幸宿る 大阪 深森佳鶴
みちのくの涙まみれの春の泥 兵庫 藤岡美恵子
悲しくて笑ふしかなし通夜の雪 兵庫 福田光博
我に無し梅一輪の老の艶 奈良 きだりえこ
足触れぬ一人は淋し春炬燵 大分 山本桃潤
箱舟の地球ぼろぼろ流氷来 大分 竹中南行
大試験頭の中を遊牧民 大分 土谷眞理子
【入選】
春寒や残りご飯の有合せ 北海道 芳賀匙子
堅雪かんこ凍み雪しんこ足を取る 宮城 長谷川冬虹
バス停はかの日のままに梅の花 埼玉 園田靖彦
ベランダに眠る子兎春の雪 埼玉 上田雅子
片栗の花へ瓦礫と豪雪と 千葉 若土裕子
死にたくも死ぬことならず草の餅 東京 岡田定
つぬがの塩をさつと一振り初諸子 神奈川 臼杵政治
その歌の若さ愛(かな)しさ実朝忌 神奈川 越智淳子
手ざはりの絹そつくりや猫柳 神奈川 越智淳子
街灯の円光のなか雪は舞ふ 神奈川 遠藤初惠
冬の朝とろ火の粥をのぞきみて 神奈川 三浦イシ子
まだ何の命も見えず春の水 神奈川 三玉一郎
空を父土を母とし氷柱かな 神奈川 三玉一郎
葉牡丹や大佛邸の門守る 神奈川 谷村和華子
ぐじやぐじやの赤子の欠伸桜餅 神奈川 谷村和華子
水底や石となるかに寒の鯉 神奈川 藤澤迪夫
風見鶏からからと鳴る余寒かな 神奈川 片山ひろし
地の底に金の眠れる雪解かな 新潟 安藤文
雪片は結晶のまま掌 新潟 高橋慧
凍空を何処へ向かふ鴉かな 新潟 高橋慧
いつのまに海鼠太りぬ冬ごもり 石川 松川まさみ
霞む目に薬一滴余寒かな 石川 清水薫
しばらくは我慢くらべか寒の鯉 石川 北村おさむ
ひたぶるにただひたぶるに雪が降る 石川 密田妖子
永き日や第三句集句稿待つ 長野 金田伸一
AIにAIの問ふ余寒かな 愛知 青沼尾燈子
無類なる女好きとや西行忌 愛知 青沼尾燈子
熊穴を出でてはすぐに撃たれけり 愛知 青沼尾燈子
犇めいて種芋のはや赤きかな 大阪 安藤久美
ものの芽にみなゆきわたれ今朝の雨 大阪 澤田美那子
春星のひとつは夫けふは見えず 大阪 澤田美那子
浄瑠璃は声ふり絞る春の雪 大阪 澤田美那子
冬の夜のここに灯点すひとり酒 大阪 齊藤遼風
鬼やらひ追はれし鬼がそこここに 兵庫 加藤百合子
雪のけて春の竹の子夢の中 和歌山 玉置陽子
黄水仙一輪匂ふ快楽かな 香川 佐藤浩章
まんぼうははや花の色冬が旬 高知 森脇杏花
なき母と会ふも菫の花のかげ 長崎 川辺酸模
夢さめてしまへば朧母の顔 長崎 川辺酸模
胃の腑まで冷たきままや寒の水 熊本 山下たまき
宇土張り子相撲人形揃ひけり 熊本 山下たまき

ネット投句スクーリングZOOM句会(2026年2月22日)

ネット投句 投稿日:2026年2月22日 作成者: dvx223272026年2月22日
長谷川櫂 選
【特選】
春愁の腸覗くカメラかな 安藤文
ほつき貝そのむらぎもをいただきぬ 芳賀匙子
限りある地球の水よ春の水 澤田美那子
【入選】
紅梅が咲けば聞こゆる母の声 ももたなおよ
きりたんぽ芹の根つこの渋きこと 花井淳
植替へて三色菫寒々と 岩井善子
白梅の一輪風がかがやかす 三玉一郎
眠りへのホットミルクや春の雪 村山恭子
夫一人残して死ねず草の餅 土谷眞理子
真つ黒な雑巾濯ぐ野焼きかな 臼杵政治

ネット投句(2026年1月31日)特選と入選

ネット投句 投稿日:2026年2月6日 作成者: dvx223272026年2月6日

★印は特選

★ 凍てし頬たたいて顔を取りもどす 北海道 芳賀匙子
冷気湖の底這ふ魚となりにけり 北海道 芳賀匙子
雪噛んで靴がしやくしやくうれしさう 北海道 芳賀匙子
沈黙の後姿に雪の降る 北海道 柳一斉
埋火を忘るるなかれ卒業子 宮城 長谷川冬虹
訪ね来し姫神山の雪女 宮城 長谷川冬虹
湯たんぽのぬる湯うれしや顔洗ふ 埼玉 園田靖彦
ねぎ大根青菜漲る畑かな 埼玉 下家正幸
氷割れマンモスの声大気裂く 埼玉 佐藤森恵
★ 降る雪や箕を編む父の背は悠か 千葉 安田勅男
足跡をいたはるように今朝の雪 千葉 安田勅男
★ セーターを解きつつ過去へ戻りゆく 千葉 若土裕子
節分の餅丸める背皆まるし 千葉 春藤かづ子
空き屋敷あたらたわわの蜜柑かな 千葉 瀬尾一郎
幼子は皹(あかぎれ)の手をさすり泣く 千葉 青山果楠
大寒や寝床で開く断腸亭 千葉 麻生十三
★ 四畳半獄舎のごとく凍てにけり 千葉 麻生十三
冬の空見上ぐ絶景無限遠 千葉 木地隆
人は皆熊鷲類だ冬の空 千葉 木地隆
★ 冬の朝命に触れる聴診器 東京 岡田定
静けさやバッハ流るる冬の朝 東京 楠原正光
探梅行希望の空の青さかな 東京 髙橋由紀子
ざざ虫や伊那出の妻の茶碗蒸 神奈川 臼杵政治
ぐんぐんと昇るどんどの煙かな 神奈川 臼杵政治
めいめいに飾りを惜しむどんどかな 神奈川 臼杵政治
しづしづと皹進みゆく鏡餅 神奈川 越智淳子
何も言わぬ人のずるさよ寒椿 神奈川 遠藤初惠
カリフラワースープの白きあたたかさ 神奈川 遠藤美緒
炭の尉われらも今や尉と姥 神奈川 丸山分水
喪中はがきにて足る一期枇杷の花 神奈川 丸山分水
すり足の音に静まる寒稽古 神奈川 谷村和華子
越後路や夢の中まで雪が降る 神奈川 片山ひろし
蝋梅の朝日にぬれて透きにけり 富山 酒井きよみ
冬葱の太きをもつて味噌の鍋 石川 花井淳
★ 寒の水一腑無きこと思ひ出づ 石川 松川まさみ
ラヴェルかな傘に霰の乱れ打ち 石川 松川まさみ
天人の振り撒くものに玉霰 石川 清水薫
さみしいは海鼠の辞書に見当たらず 石川 清水薫
大寒の墓よ来年もまた会はん 石川 竹野いさお
老ゆるとは春水に竿さすことぞ 石川 竹野いさお
焼芋や卒寿はさみて三姉妹 石川 密田妖子
元日や米寿の顎をさすりつつ 長野 金田伸一
残る世もさぱさぱ生きん初鴉 長野 金田伸一
雪の小屋古わらの上猫眠る 岐阜 古田之子
やまぬ雪小枝にひとつ烏瓜 岐阜 古田之子
けんけんぱ花いちもんめ冬夕焼 岐阜 村山恭子
厳寒やこもりて飴山實句集 岐阜 梅田恵美子
海鼠にも胸に息づくものやあり 岐阜 梅田恵美子
おでん鍋愛憎重ね老いきたり 静岡 湯浅菊子
★ 戦争が背にのしかかる炬燵かな 愛知 稲垣雄二
★ 大寒の酒蔵に満つ酒の声 愛知 稲垣雄二
★ 湯豆腐や仏も鬼も妻もゐて 愛知 稲垣雄二
冴返る夜や死者の手に触るる夢 愛知 宗石みずえ
胴回り母に似しかな避寒の湯 愛知 宗石みずえ
★ 人類の冬を見たまふ寝釈迦かな 愛知 青沼尾燈子
大寒や吾が小水の儚さよ 愛知 青沼尾燈子
冬深し炉心熔融の火はいまだ 愛知 青沼尾燈子
時に四肢乱るる夫婦獅子頭 京都 氷室茉胡
寒の水わが身の内の静寂へと 大阪 安藤久美
この犬の初めて踏みし霜柱 大阪 山中紅萼
風花や面皰かすめるバイト明け 大阪 深森佳鶴
着ぶくれてなんでやねんの選挙へと 大阪 木下洋子
探梅や都の跡と碑に 大阪 澤田美那子
中道の行方信じおでん酒 大阪 齊藤遼風
凍空にオーロラ太陽にフレア 兵庫 加藤百合子
公園のあの日の鳩か震災忌 兵庫 吉安とも子
汲み上げる井戸よりほのと寒の水 兵庫 吉安とも子
大雪や刺して掬ひて転がして 兵庫 天野ミチ
那智の滝までも凍りてこの冬は 兵庫 天野ミチ
ドカ雪や雪吊りの縄ぐいと引く 兵庫 藤岡美恵子
猫ほどに長居はせぬが日向ぼこ 兵庫 藤岡美恵子
枯野行く色なき色のなかをゆく 兵庫 福田光博
船溜まり日毎数増す星羽白 兵庫 髙見正樹
菅公の産湯を覗く梅の花 奈良 きだりえこ
ヴィーナスは乳房あらはに春を待つ 奈良 きだりえこ
助手席の父と見て来し野水仙 奈良 中野美津子
雪国に九十年生き雪の葬 広島 森恵美子
春よ来いペースメーカーの君に来い 広島 森恵美子
男らは青竹伐り出すとんどかな 広島 森恵美子
★ 雲腸も程よく焼けぬ女かな 広島 瑞木綾乃
歓声に一挙に変り梯子乗 高知 森脇杏花
腥きものも命ぞ煮凝りぞ 長崎 ももたなおよ
きみとゐる今を眩しみ冬籠り 長崎 川辺酸模
米麹寝息確かむ手の温み 熊本 山下たまき
海原に分け入る大河日脚伸ぶ 大分 竹中南行
着膨れて亀の甲羅のごとき影 大分 竹中南行

ネット投句(2026年1月15日)特選と入選

ネット投句 投稿日:2026年2月4日 作成者: dvx223272026年2月4日

★印は特選

夢喰はぬ獏にあたりて夢ながし 北海道 芳賀匙子
大寒の廃墟の窓の日のひかり 北海道 芳賀匙子
のぞき観る吹雪のすきま億の黙 北海道 柳一斉
消え去るや昭和われらのペチカ燃え 青森 清水俊夫
初鏡常在戦場旅支度 宮城 長谷川冬虹
冬紅葉池のすべてをおほひけり 茨城 袖山富美江
畳十丈大人の凧は命がけ 埼玉 園田靖彦
煤にげやせめて吾が部屋掃き納め 埼玉 下家正幸
若者よ繋ぎて凛々し初たすき 埼玉 下家正幸
今年また一人新年つつがなく 埼玉 上田雅子
ちゃんちゃんこ似合ふ齢になりにけり 千葉 安田勅男
★ 寒晴や地球の哀しみ吸ひ上げよ 千葉 若土裕子
戯れに老いの書初めいろは歌 千葉 瀬尾一郎
初日の出煌めき光る大氷柱(つらら) 千葉 青山果楠
古日記生きていたやら白紙の日 千葉 谷口正人
着膨れて遺影の君へよろけたり 千葉 池田祥子
うかうかと生きて地獄の寝正月 千葉 麻生十三
寒餅で命をつなぐ果報かな 千葉 麻生十三
あちこちにお金の無心初詣 千葉 木地隆
大楠や二千回目のお正月 東京 岡田定
ばさばさと朝の挨拶初鴉 東京 楠原正光
何がうそなにがほんとか餅ふくる 東京 櫻井滋
人類にあと幾度の大晦日 神奈川 臼杵政治
鮟鱇の黄泉から睨む眼かな 神奈川 臼杵政治
わが影の歩みの遅し冬陽差し 神奈川 越智淳子
小さき子の小さきコートや散歩道 神奈川 遠藤美緒
とことはに明日あることを薺粥 神奈川 丸山分水
一輪の寒梅われを仰向かす 神奈川 三浦イシ子
マスクなき顔晴れやかにゆきかへり 神奈川 三浦イシ子
★ リハビリの文字の歌ふや年賀状 神奈川 松井恭子
雪嶺へ朝日は翼広げけり 神奈川 谷村和華子
しばらくは迷ふも五年日記買ふ 神奈川 谷村和華子
人に我に素顔であれと初鏡 神奈川 中丸佳音
野のものも同じ生き物穴施行 神奈川 片山ひろし
大どんど忘却と記憶鬩ぎあふ 新潟 安藤文
雪の上へ雪降り積もる音聴かん 新潟 高橋慧
雪掘つて氷りしままを若菜籠 富山 酒井きよみ
初雪やはるかに深き静寂より 石川 松川まさみ
ほんのりと夢にはぢらふ花びら餅 石川 松川まさみ
身の丈の少少伸びて初湯かな 石川 清水薫
地球いま満身創痍初明かり 石川 竹野いさお
つらら今朝観音様の耳飾り 石川 平林はや乃
雪のあさ大小二つの足の跡 石川 北村おさむ
三が日深閑たりし大拙館 石川 密田妖子
★ 正月やいまだに黒き髪を梳く 長野 金田伸一
ひんがしに美ケ原初景色 長野 金田伸一
別嬪の柚子とたのしむ冬至風呂 長野 金田伸一
大雪や潜水艦は深海に 長野 大島一馬
★ 雪降るはうれし溶くるは尚うれし 岐阜 三好政子
★ 遠き日の箪笥の環の鳴る寒さ 岐阜 三好政子
鏡餅プラステックで十年目 静岡 湯浅菊子
ガジユマロの盆栽守り日向ぼこ 静岡 湯浅菊子
駆け足で春やつて来よ薺打つ 愛知 稲垣雄二
花びら餅今日を重ねて共白髪 愛知 稲垣雄二
二人なら墓は半畳小豆粥 愛知 稲垣雄二
犬かなし繋がれしまま熊の餌に 愛知 青沼尾燈子
冬麗や孫抱く祖母は多産多死 愛知 服部滝伸
お年玉思わぬ人もくれにけり 愛知 服部滝伸
冬薔薇や仕舞ひし筈の恋心 京都 氷室茉胡
曽根崎のむかしを歩く霙かな 大阪 安藤久美
★ 抱へゐる子より大きな福袋 大阪 安藤久美
★ 息白し一番乗りの部活室 大阪 深森佳鶴
氷魚汲む菅浦村の昔より 大阪 木下洋子
手作りのあんパン提げて寒見舞 大阪 木下洋子
小正月餅屋の餅を善哉に 大阪 木下洋子
★ 小豆粥ほのぼのとして花の色 大阪 澤田美那子
正月の留めの一碗小豆粥 大阪 澤田美那子
凄まじきこの世の春へ蕗の薹 大阪 澤田美那子
呆けても母は厨や悴む手 兵庫 加藤百合子
身の内へずしりと重き寒の水 兵庫 吉安とも子
★ まづ点けるストーブあかく頼もしく 兵庫 天野ミチ
健やかに餅を眠らせ寒の水 兵庫 藤岡美恵子
葉牡丹の全円で受く雪なりき 兵庫 藤岡美恵子
吹雪過ぐ明日の高嶺を振り仰ぐ 兵庫 福田光博
初電話孫三人の声を聴き 兵庫 髙見正樹
靴跡を踏まねば沈む雪の道 奈良 中野美津子
後の世もみごもりたしよシリウスよ 広島 森恵美子
若菜摘む乱世の音の聞こえつつ 広島 瑞木綾乃
髪結へばそこに母をり初鏡 広島 鈴木榮子
五重の塔こゆる放水出初式 香川 佐藤浩章
★ 寒風に揺られうつぼの天日干し 高知 森脇杏花
寒そうなうつぼの顔や天日干し 高知 森脇杏花
嫁鰤の馳走尽くしや年の酒 長崎 川辺酸模
晩節は風吹くままに寝正月 長崎 川辺酸模
けさからは後期高齢初手水 長崎 川辺酸模
搗き立てのあんもち幾つ大晦日 熊本 山下たまき
冬枯れやわが影法師対岸に 熊本 山下たまき
束子もて地球を洗ふ寒の水 大分 山本桃潤
縄文の土器はなやかにどんどの火 大分 山本桃潤
★ お陰様お互ひ様や雑煮餅 大分 竹中南行
病窓に雪の天使の舞ひをりぬ 大分 土谷眞理子

ネット投句年間賞(冬)は金田伸一さん

ネット投句 投稿日:2026年1月2日 作成者: dvx223272026年1月2日
*年間賞/冬
ラブチェア野球の秋を惜しみつつ 長野 金田伸一
*次点
岸和田の幾百万の蝦蛄の穴 大阪 齊藤遼風
去年今年こころはいつも旅支度 埼玉 園田靖彦
初夢に顔を忘れた父の声 大阪 深森佳鶴
*候補
熊突きや老ひたる人を掻き集め 広島 瑞木綾乃
楮蒸して釜をさすりて家捨て来 愛知 宗石みずえ
家中が神の居場所や注連飾る 兵庫 吉安とも子
もう何も言はなくなつた朴落葉 兵庫 福田光博
口からの言葉貧しや日記買ふ 兵庫 藤岡美恵子
ジャコメッティの歩く男ら枯蓮 石川 松川まさみ
始まりは見えぬ戦争冬籠り 青森 清水俊夫
打ち延べて鋼の一句水の秋 大阪 安藤久美
次々に咲く返り花展宏忌 新潟 安藤文
八十年隻眼で来し海鼠かな 愛知 青沼尾燈子
激流に棒杭のごと冬籠る 愛知 稲垣雄二
生けるもの逝きしもの皆月のなか 岐阜 梅田恵美子
竹林の竹に老若冬の黙 神奈川 越智淳子
もうしばしこの世の夢を初暦 長崎 川辺酸模
初山河闘ふための言葉あれ 奈良 きだりえこ
老人の一言を聞け開戦日 大阪 澤田美那子
マティスの真赤な部屋へ冬籠 和歌山 玉置陽子
六尺の広さに遊ぶ蒲団かな 大分 竹中南行
重ねゆくこころの月や望の月 北海道 芳賀匙子
うそ寒や要のゆらぐ大八島 石川 密田妖子
大年の最終列車過ぎて闇 長崎 ももたなおよ

ネット投句(2025年12月31日)特選と入選

ネット投句 投稿日:2026年1月2日 作成者: dvx223272026年1月2日

★印は特選

いくたびも灰汁をすくひて年のくれ 北海道 芳賀匙子
鳥去んで雪にしみ入るそらの青 北海道 芳賀匙子
★ さつさつとはらへぬ雪を悲しめり 北海道 芳賀匙子
旗が告ぐ風の思ひや実朝忌 北海道 柳一斉
年は逝く吾は無用者デジタル農奴 青森 清水俊夫
★ 始まりは見えぬ戦争冬籠り 青森 清水俊夫
小晦日カフェオレふふみこの一年 宮城 長谷川冬虹
句集いま年賀郵便旅支度 宮城 長谷川冬虹
数へ日や対馬の湾に着く小舟 茨城 袖山富美江
★ 去年今年こころはいつも旅支度 埼玉 園田靖彦
一戸建晴れて飾らん松飾 埼玉 園田靖彦
相棒の牛もたらふく七日粥 埼玉 園田靖彦
風つよく空まつさをに師走かな 埼玉 下家正幸
西の風柚子の実揺るゝ朝かな 埼玉 下家正幸
元旦やよく存へて年女 埼玉 上田雅子
蒼穹が校舎の窓に冬休み 千葉 安田勅男
払ふとて悔悟の煤の堆し 千葉 安田勅男
乾坤へ睨みをきかす初芝居 千葉 若土裕子
冬の空指輪残して人の逝く 千葉 青山果楠
除夜の鐘闇より来たりて闇に消ゆ 千葉 谷口正人
笑み浮かぶ君の遺影と冬籠 千葉 池田祥子
愛用のカメラ供へて年惜しむ 千葉 池田祥子
言霊に畏れ多くも御慶かな 千葉 麻生十三
家伝とふあれこれありて師走かな 千葉 木地隆
タワマンに光点滅大晦日 東京 岡田定
母親にいやいや預けお年玉 東京 楠原正光
推敲に推敲重ね除夜の鐘 東京 櫻井滋
戦なき夜こそキーフにクリスマス 神奈川 臼杵政治
イルミネーション無きが幸ひ山眠る 神奈川 越智淳子
見渡せば我れ最年長年忘 神奈川 越智淳子
柚子風呂や離りゆく一つ引き戻す 神奈川 遠藤初惠
予想外三年日記三冊目 神奈川 遠藤初惠
膝毛布角巻風にして嗽 神奈川 丸山分水
さてと声発してよりの大掃除 神奈川 三浦イシ子
年の瀬や母いきいきとありし頃 神奈川 三浦イシ子
雪峠母のたましひ越えたるか 神奈川 松井恭子
枯れ枯れて全身で日と遊ぶかな 神奈川 谷村和華子
遺愛のペン今も机上に冬銀河 神奈川 中丸佳音
読初の飴山實全句集 新潟 安藤文
うめきつつ杉の太枝雪に折れ 富山 酒井きよみ
漁れる若狭一湾初景色 石川 花井淳
寒林の果てなき道やシベリウス 石川 花井淳
雪折れか地獄の門の開く音か 石川 清水薫
冬の濤能登金剛を砕きたる 石川 竹野いさお
カ-ナビに消えて仕舞ひぬ雪の道 石川 竹野いさお
顔見世の花片ひとひら持ち帰る 石川 平林はや乃
凡にして凡ならぬ句を年新た 長野 金田伸一
日本海無音の雪雲圧しおり 長野 大島一馬
枯葉敷く淀の主や大き鯉 岐阜 古田之子
冬薔薇ひだまりにをりきつねの子 岐阜 古田之子
病室に一人の時間木の葉髪 岐阜 三好政子
今日も又老女二人の日向ぼこ 岐阜 三好政子
雪折れの音に目覚める山の家 岐阜 梅田恵美子
裏山へ裏白とりに小晦日 岐阜 梅田恵美子
★ 真つ先に駆けて来し春花びら餅 愛知 稲垣雄二
★ 腕広げ胸に抱へる初御空 愛知 稲垣雄二
微かなる神の残り香鳥総松 愛知 稲垣雄二
縫ひ上げて置く指ぬきへ初日かな 愛知 宗石みずえ
山茶花や気分転換早き妻 京都 氷室茉胡
推敲の行つたり来たり去年今年 京都 氷室茉胡
★ 能登や能登塩でいただく寒造 大阪 安藤久美
数へ日の一日は雨の厨かな 大阪 安藤久美
高みへと鳶めぐりゆく初山河 大阪 安藤久美
★ 初夢に顔を忘れた父の声 大阪 深森佳鶴
新年の歌仙の会へ旅支度 大阪 木下洋子
赤ん坊は父に抱かれて初湯かな 大阪 木下洋子
届きしはおほつごもりや読始 大阪 澤田美那子
九十の一年の計屠蘇の酔 大阪 澤田美那子
満州へ旅立つ母の初鏡 大阪 齊藤遼風
金平糖すぐそこにある冬銀河 大阪 齊藤遼風
溜め置きし桜榾焚く一人酒 大阪 齊藤遼風
まほろばに継いでま白き杵の餅 兵庫 加藤百合子
★ 家中が神の居場所や注連飾る 兵庫 吉安とも子
点滴の雫を見詰め歳の暮れ 兵庫 吉安とも子
点滴のバッグを透かす冬日和 兵庫 吉安とも子
砲弾に怯える瞳クリスマス 兵庫 藤岡美恵子
★ 口からの言葉貧しや日記買ふ 兵庫 藤岡美恵子
塩抜きの水の冷たき厨かな 兵庫 福田光博
花の春飴山實全句集 奈良 きだりえこ
百歳の産声聞かん大旦 奈良 きだりえこ
★ 初山河闘ふための言葉あれ 奈良 きだりえこ
詩歌こそ国の礎けさの春 和歌山 玉置陽子
伴走の夫のゐてこそ今朝の春 広島 森恵美子
機窓よりメコンの源流雪の雲 広島 鈴木榮子
頬被りして船頭の竿を差す 高知 森脇杏花
★ 大年の最終列車過ぎて闇 長崎 ももたなおよ
年の瀬や古き鏡台売りに行く 長崎 ももたなおよ
年寄つて丸まるなかれ雑煮膳 長崎 川辺酸模
ゆるゆると詩と遊ばむ初日記 長崎 川辺酸模
またの世も詩歌の国に初硯 長崎 川辺酸模
空つぽの犬小屋掃除小晦日 大分 山本桃潤

ネット投句(2025年12月15日)特選と入選

ネット投句 投稿日:2025年12月27日 作成者: dvx223272025年12月27日

★印は特選

目にさはるあさの日差しの雪を掻く 北海道 芳賀匙子
深鍋に思索と煮込む冬銀河 北海道 柳一斉
楽音と数に満ち満ち星月夜 青森 清水俊夫
落葉踏む少し呼吸を整へて 茨城 袖山富美江
マスク越し眼鏡のくもる寒さかな 埼玉 下家正幸
冬の崖岩と人とが落下せり 埼玉 佐藤森恵
熱燗やいつのまにやらくに訛り 千葉 安田勅男
鬼柚子の顔をまつかに冬至の湯 千葉 若土裕子
あらたまの神々そでに勢ぞろひ 千葉 若土裕子
咳きの三度重なる寒夜哉 千葉 青山果楠
驚きぬ冠雪の淺間今朝ありて 千葉 谷口正人
君は又カヌー漕ぎをらん冬銀河 千葉 池田祥子
有終の炎静けし柿落葉 千葉 木地隆
冬日向祈りのやうに聴診器 東京 岡田定
遺言は二年生きたし冬の朝 東京 岡田定
新海苔や祖父に教はる炙り方 東京 高橋由紀子
目病めど永久に視続けむ冬茜 東京 長尾貴代
予防不可原因不明冬木立 東京 長尾貴代
冬の夜枕元には五00選 東京 楠原正光
天守無き石垣跡や石蕗の花 東京 楠原正光
梟の啼いて闇夜を計りけり 東京 髙橋由紀子
冬耕の畝の先より暮れにけり 東京 髙橋由紀子
さつぱりと水尾の柚子を頂かむ 神奈川 臼杵政治
仏壇や謝りながら煤払ふ 神奈川 臼杵政治
★ 竹林の竹に老若冬の黙 神奈川 越智淳子
熱の子の口へ一匙りんご汁 神奈川 遠藤初惠
偶然を必然に変え年歩む 神奈川 遠藤美緒
冬枯や委細承知とのみ返事 神奈川 丸山分水
ひらがなの秋艸良寛炭ひさご 神奈川 丸山分水
子供らに天輝きてクリスマス 神奈川 三浦イシ子
訥訥と自分を語る枯木かな 神奈川 三玉一郎
母逝けり雪空切れて深き青 神奈川 松井恭子
思ひ出は黙しておかむ雪しまく 神奈川 松井恭子
まだぬくき骨壺抱きぬ着ぶくれて 神奈川 松井恭子
鳴り止まぬ拍手の中にしんと冬 神奈川 谷村和華子
この宮の社紋法被に年用意 神奈川 中丸佳音
行く先々に龍神在す島小春 神奈川 中丸佳音
島裏は波音高し年暮るる 神奈川 中丸佳音
出刃先に込むる小力海鼠割く 神奈川 藤澤迪夫
中年や枯野に入る思ひあり 神奈川 片山ひろし
平凡な人生なれど燗熱く 神奈川 片山ひろし
捲るたび新聞広告寒々し 新潟 安藤文
白息の洩るるユーミン聞きにけり 新潟 安藤文
草もみじ午後の光は殊の外 新潟 高橋慧
落ちたぎつ早瀬の音や浮寝鳥 新潟 高橋慧
乾鮭の氷の貌の吊られあり 富山 酒井きよみ
人参を刻むまな板朝ぼらけ 石川 花井淳
仕事終えあの店で待つ鯨汁 石川 山本葉舟
乾鮭のこゑは海鳴り風の中 石川 松川まさみ
★ ジャコメッティの歩く男ら枯蓮 石川 松川まさみ
鉄橋の影もこごゆる冬の川 石川 清水薫
能登祖院なゐより二年の煤払ふ 石川 北村おさむ
曙光のうながす冬の支度かな 石川 北村おさむ
★ 平凡の非凡目指さん年新た 長野 金田伸一
福引や隣の鈴がかんかんと 長野 金田伸一
冬麗や北アルプスに神の御座 長野 大島一馬
さまざまな鴨の賑う川の冬 岐阜 古田之子
老い吾が虫垂炎と!年迫る 岐阜 三好政子
半分は枯れてうとうと枯蟷螂 岐阜 梅田恵美子
切り餅を並べるお役姉と我 岐阜 梅田恵美子
二人して下手な経よむ報恩講 岐阜 梅田恵美子
★ 乾鮭に舞つてはりつく雪の花 愛知 稲垣雄二
★ 激流に棒杭のごと冬籠る 愛知 稲垣雄二
★ 楮蒸して釜をさすりて家捨て来 愛知 宗石みずえ
冬の朝急を知らせて小鳥鳴く 愛知 青沼尾燈子
★ 八十年隻眼で来し海鼠かな 愛知 青沼尾燈子
餅に○△□禅問答 京都 氷室茉胡
冬の田や終のひとりとなりて打つ 大阪 安藤久美
冬至来てマリオネツトに長き影 大阪 深森佳鶴
新雪に足とられつつ瓢湖まで 大阪 木下洋子
大海鼠人の言葉がわかるらし 大阪 木下洋子
急くことのできなくなりて落葉掃く 大阪 澤田美那子
★ 老人の一言を聞け開戦日 大阪 澤田美那子
魂の行きかふ虚空散り紅葉 兵庫 加藤百合子
★ 猪鍋や丹波は山の深き処 兵庫 吉安とも子
外套のボタン危ふくぶらぶらと 兵庫 天野ミチ
灰色の髪まとめ入れ冬帽子 兵庫 天野ミチ
剣道の気合さながら葱抜かん 兵庫 藤岡美恵子
霾晦かの楼蘭は砂の下 兵庫 福田光博
通院は徒歩で十分冬日和 兵庫 髙見正樹
晴天の冬木立かな海の見ゆ 兵庫 髙見正樹
我が骨の軋む音聞く霜夜かな 奈良 きだりえこ
つくも神撫でて終はりぬ煤払 奈良 きだりえこ
命日がクリスマスなりケーキ買ふ 奈良 中野美津子
鮟鱇の七つ道具や鍋滾つ 和歌山 玉置陽子
君去りし棲家に君の石蕗の花 広島 瑞木綾乃
庭掃きぬからかふやうに降る落ち葉 広島 鈴木榮子
池涸れて護摩壇岩の浮上せり 香川 佐藤浩章
我が年も卒寿となりし御講凪 高知 森脇杏花
唇を確と引き締め紙を漉く 高知 森脇杏花
熊もまた書くや今年の漢字「人」 長崎 ももたなおよ
白葱を掲げて義士の討ち入りぞ 長崎 ももたなおよ
幾度も尿意に目覚む寒夜かな 長崎 川辺酸模
瞼閉じ鮟鱇になる手術台 長崎 川辺酸模
揚げたてや銀杏ひそむがんもどき 熊本 山下たまき
★ 六尺の広さに遊ぶ蒲団かな 大分 竹中南行
落ち葉踏むさくさくと踏む訃報聞く 大分 田中扇山

ネット投句(2025年11月30日)特選と入選

ネット投句 投稿日:2025年12月5日 作成者: dvx223272025年12月5日

★印は特選

実のはぜてぱんや飛びゆく小春かな 北海道 芳賀匙子
ほんたうの雨呼ぶからまつ時雨かな 北海道 芳賀匙子
両の手で掬ふからまつ落葉かな 北海道 芳賀匙子
風音を客人とせる年の暮 北海道 柳一斉
星空や実ななかまどに雪の冠 北海道 柳一斉
冬ざれや空の穴から光差す 青森 清水俊夫
原色のマチスのパレット柿落葉 宮城 長谷川冬虹
時雨るるや入江に舟の着く港 茨城 袖山富美江
何もかも放り出しての寝酒かな 埼玉 園田靖彦
高麗の野に枯草を焼く煙かな 埼玉 下家正幸
十一月喪中はがきに恩師の名 埼玉 佐藤森恵
物故した人を肴におでん酒 埼玉 佐藤森恵
ひと部屋の和室冬日のやはらかし 埼玉 上田雅子
里に出て帰るべき山熊になし 千葉 安田勅男
沼に田に羽ばたく鶴の花咲けり 千葉 若土裕子
故郷は越前武生帰り花 千葉 若土裕子
目覚むればましろき宇宙に冬の霧 千葉 若土裕子
推敲は終わることなき秋の暮 千葉 谷口正人
大物が出でて嬉しや大根引き 千葉 谷口正人
曇天や這うやうに飛ぶ冬の蝶 千葉 谷口正人
山茶花の散る音聞くや夜の耳 千葉 麻生十三
霊園に今日も佇む帰り花 東京 岡田定
竹馬や川まで伸びる影二つ 東京 岡田定
見上ぐれば雲一つ無き冬の朝 東京 楠原正光
落葉踏む音聞きたくて落葉踏む 神奈川 遠藤美緒
薬喰老いて軽みにほど遠き 神奈川 丸山分水
冬晴れや海に向けおく椅子一つ 神奈川 三浦イシ子
みちのくの山重なり合うて雪待てり 神奈川 三浦イシ子
思ひ出の後ろ姿の枯木かな 神奈川 三玉一郎
思ひ出の追ひついてくる落葉道 神奈川 松井恭子
すつぽんを咥へ青鷺冬の天 神奈川 松井恭子
さざ波の淡き光や冬の蝶 神奈川 松井恭子
裏白の乾びに触れていたりけり 神奈川 谷村和華子
帽子とり一礼冬の森へ入る 神奈川 中丸佳音
質素こそ我が生き方と納豆汁 神奈川 片山ひろし
★ 乾鮭は己が姿におどろきぬ 富山 酒井きよみ
ポインセチア脇にプレゼントひとつ 石川 花井淳
癒えてゆく寝息や布団こんもりと 石川 松川まさみ
白といふ色美しや大根干す 石川 清水薫
百まではまだたつぷりや雪の雲 石川 竹野いさお
背伸びして覗き込む子や海鼠樽 石川 平林はや乃
口悪に目悪耳悪おでん鍋 石川 北村修
★ なほ見えぬ俳諧のへそ展宏忌 長野 金田伸一
★ 巴戦夢か納めの大相撲 長野 金田伸一
プラタナス地に落ちし葉の大きこと 岐阜 三好政子
老いたるや干すには重き敷布団 岐阜 三好政子
我が棺に歳時記入れよ冬銀河 静岡 湯浅菊子
★ ありあまる光の中に蒲団干す 愛知 稲垣雄二
窓開く世界を見て来い冬の蠅 愛知 稲垣雄二
まだ生くる虫が寄り合ひ石蕗の花 愛知 宗石みずえ
物音に怯むもひとり朴落葉 愛知 宗石みずえ
帰り花ふたたび逢へぬ人あまた 愛知 青沼尾燈子
水鳥の賑わい戻る渡し跡 愛知 服部滝伸
あくせくの日々に一鉢菊手入れ 大阪 山中紅萼
もみじ葉や空にいつぱい地にも敷き 大阪 山中紅萼
雪の夜や盃重ね挙句へと 大阪 木下洋子
淡海の波に安らふ浮寝鳥 大阪 木下洋子
★ 先頭は朴の落葉を掲げゆく 大阪 澤田美那子
樹から樹へ大根掛けゆくヘルメット 大阪 澤田美那子
木犀の盛りの夜をゐかんせむ 大阪 齊藤遼風
陽だまりの石に呼ばるる冬の蝶 兵庫 藤岡美恵子
★ もう何も言はなくなつた朴落葉 兵庫 福田光博
おかしゆうて関西弁の月昇る 兵庫 福田光博
早暁に出会う黒犬息白し 兵庫 髙見正樹
天平の大甍へと初日かな 奈良 きだりえこ
観音の千の手にある初明かり 奈良 きだりえこ
鑑真へ千三百年の雑煮餅 奈良 きだりえこ
★ マティスの真赤な部屋へ冬籠 和歌山 玉置陽子
枯菊のいよよ真白き香りかな 和歌山 玉置陽子
花びらか雲か伊吹の雪初め 和歌山 玉置陽子
手のひらに冬の光のすみれかな 岡山 齋藤嘉子
戻り来しジャケツの胸より仔栗鼠かな 広島 森恵美子
初夢は祖父と詣づるトラック島 広島 瑞木綾乃
通勤や斃死の牡蠣の海見つつ 広島 瑞木綾乃
もの思ひ宙でするらし赤とんぼ 広島 鈴木榮子
青畳に真白き道着息白し 香川 佐藤浩章
下戸なれど芸の楽しや忘年会 香川 佐藤浩章
山火事や村の結こそ有難き 長崎 ももたなおよ
懸命に生きるもよろし初暦 長崎 川辺酸模
★ もうしばしこの世の夢を初暦 長崎 川辺酸模
現世は遊び心や初暦 長崎 川辺酸模
塩むすびたくあん三切れお茶二杯 熊本 山下たまき
幼子やタオルまんじゅう湯気の中 熊本 山下たまき
白骨の日溜まりに在る枯野かな 大分 山本桃潤
蓋取りて水菜の緑雑煮碗 大分 山本桃潤
柊の花や沈黙こぼしつつ 大分 竹中南行
十分に生きただろうか木の葉髪 大分 田中扇山

ネット投句スクーリング 軽井沢句会(2025年11月29日)

ネット投句 投稿日:2025年11月29日 作成者: dvx223272025年11月29日
一座目
【特選】推敲例
あふるるほど団栗抱へさびしき樹 澤田美那子
身の内に鬼を養ふ寒さかな 北側松太
雨の日に拾はれていま炬燵猫 中野美津子
【入選】
白山は山なみの果て雪ばんば 梅田恵美子
噴煙か雲か小春の浅間山 越智淳子
母われを神の御留守に産みたまふ 梅田恵美子
水溜り吹溜りみな氷りけり 芳賀匙子
鈍色をして不機嫌な冬の湖 遠藤美緒
深々ときみと座りて散紅葉 遠藤美緒
冬ごもり楽しみにして全句集 木下洋子
人生の一番端で日向ぼこ 北側松太
息白し挑戦の句を作らんと 木下洋子
市振の時雨るる海を見に行かん 北側松太
その奥を牡鹿翔けゆく芒かな 高橋  慧
水鳥のうすうすと覚め眠りをり 木下洋子
窯を出て皿ほのぬくし柿紅葉 木下洋子
長旅を終へて白鳥鳴き交はす 木下洋子
道祖神銀杏黄葉に埋もれて 高橋  慧
冬波のしぶきを浴びて列車ゆく 北側松太
二座目
【特特選】推敲例
日に透くる橅の林を滑子採り 高橋  慧
はるばると来しか日和の浮寝鳥 澤田美那子
まつさきに梅は枯木となりゐたり 澤田美那子
【特選】
冬木立いづれも太く頼もしく 越智淳子
ふつふつと黄昏のいろ鰤大根 瑞木綾乃
咳三つ夫も目覚てをるらしく 谷口正人
荒波へ出て行つたきり冬の蝶 北側松太
【入選】
炉の灰を均してむかし話せん 北側松太
縁側の猫になりたき小春かな 北側松太
寒牡丹われもわれもと開きそむ 瑞木綾乃
埋火や自問自答の果てもなし 木下洋子
近づけばさほどでもなき紅葉かな 澤田美那子

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ネット投句スクーリングズーム句会(旧・軽井沢句会)を開催いたします。参加希望者は、下記のフォームからお申し込みください。ネット投句の会員が対象となります。五句出しの句会一座です。あらかじめ当季雑詠句を5句ご用意ください。席題はありません。

日時=2026年2月22日(日)13時30分~15時30分
会費=ネット投句の会員であれば無料。会員以外は2000円
申込締切2月15日

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