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ネット投句(2026年4月15日)特選と入選

ネット投句 投稿日:2026年4月16日 作成者: dvx223272026年4月16日

・ 現実を深く。
・ 発想がすべて。
・ 推敲はまず語順を考える。
・ 一途な遊び心を。

【特選】
生きのびて幼木に花山桜 北海道 芳賀匙子
塩むすび一片の花舞ひ降りぬ 東京 岡田定
なかなかに慣れぬ義足や豆の花 神奈川 松井恭子
置きどころなき身をけふは花の中 愛知 稲垣雄二
腸へチューブ一本春は行く 兵庫 吉安とも子
【入選】
さあ推敲花疲れなどしてをれず 神奈川 臼杵政治
母子草押し花にして懐かしむ 石川 花井淳
行く春の後姿か吉野山 奈良 きだりえこ
囀りは母への挽歌出棺す 広島 森恵美子
命ある者は恋せよ春干潟 埼玉 上田雅子
自転車の籠に揺れてる菖蒲の葉 千葉 若土裕子
春愁のありかを探る聴診器 東京 岡田定
加賀やいま代田に浮かぶ島いくつ 石川 竹野いさお
戦争が地球を回る春愁ひ 愛知 稲垣雄二
五重塔二重は花の雲の上 京都 氷室茉胡
中ほどに白い洋館春の山 岡山 梶田忠志
今はなき二番田植ゑや土佐の夏 高知 森脇杏花
去年までは母と愛でたる桜かな 長崎 川辺酸模
この村に五重の塔や梨の花 大分 国広喜一郎

ネット投句年間賞/春は安藤文さん

ネット投句 投稿日:2026年4月4日 作成者: dvx223272026年4月4日
【年間賞】
タンカーが戦争積んで行く春ぞ 新潟 安藤文
【次点】
原発忌われらの力及ばざりき 宮城 長谷川冬虹
塩抜いてふぬけの食す目刺かな 北海道 芳賀匙子
【候補】
リハビリの文字の歌ふや年賀状 神奈川 松井恭子
正月やいまだに黒き髪を梳く 長野 金田伸一
冬の朝命に触れる聴診器 東京 岡田定
寒の水一腑無きこと思ひ出づ 石川 松川まさみ
折れさうなものにこころや良寛忌 神奈川 丸山分水
悲しくて笑ふしかなし通夜の雪 兵庫 福田光博
大試験頭の中を遊牧民 大分 土谷眞理子

ネット投句(2026年3月31日)特選と入選

ネット投句 投稿日:2026年4月1日 作成者: dvx223272026年4月16日
【特選】
塩抜いてふぬけの食す目刺かな 北海道 芳賀匙子
石上の渡来の刀花の塵 千葉 池田祥子
白骨となる身をしばし花の宴 東京 櫻井滋
曇天と大き干潟の照らし合ふ 岐阜 梅田恵美子
龍宮の甍きらめく日永かな 大分 竹中南行
龍天へ総身に花纏ひつつ 大阪 安藤久美
【入選】
目のさめる春の一撃デコポンよ 北海道 芳賀匙子
雪山の尾根より高く春の鳶 北海道 柳一斉
菓子呉れし乙女忘れず春の旅 埼玉 下家正幸
真幸くも余命越えけり花筵 千葉 瀬尾一郎
風船を追ふ子を風が追つて行く 石川 清水薫
放蕩に果などはなし蜆汁 奈良 きだりえこ
ピアノ弾く花は降れるか戦ふか 広島 瑞木綾乃
壊れゆく修羅の地球へ花吹雪 長崎 川辺酸模
のどけしや日ごと膨らむ吾子の胎 長崎 川辺酸模
花惜しむすなはち命惜しみけり 大分 山本桃潤
故郷の山に登りて卒業す 大分 田中扇山

ネット投句(2026年3月15日)特選と入選

ネット投句 投稿日:2026年3月17日 作成者: dvx223272026年4月1日
【特選】
原発忌われらの力及ばざりき 宮城 長谷川冬虹
タンカーが戦争積んで行く春ぞ 新潟 安藤文
春愁が二倍になつてしまふ酒 新潟 安藤文
戦せぬ国の民なり草の餅 大阪 木下洋子
西行忌あの木この木と花が咲く 長崎 ももたなおよ
【入選】
家中の窓曇らせて味噌豆煮る 北海道 芳賀匙子
太陽のめぐみあまねし干布団 埼玉 下家正幸
木瓜の枝我も我もと蕾かな 千葉 瀬尾一郎
寄るべなき身には親しき菫かな 千葉 麻生十三
ひととせにして懐かしき初音かな 千葉 木地隆
うららかや亀の落ちたる池の岩 東京 楠原正光
一家みなスマホを睨む炬燵かな 新潟 安藤文
みどり濃しもち屋に負けぬ草の餅 富山 酒井きよみ
能登いまだ交互通行黄砂降る 石川 平林はや乃
山吹ややおら険しき崖の道 静岡 湯浅菊子
ながらへて三月十日十一日 大阪 澤田美那子
流し雛父が造りし桟俵 兵庫 吉安とも子
十五年春田のなかの忘れ水 奈良 きだりえこ
三椏を握りし手さへ匂ふかな 奈良 中野美津子
合はせればこゑこぼしたり貝雛 和歌山 玉置陽子
鳥は雲人間税の申告に 岡山 齋藤嘉子
山奥に来て懐かしき山桜 大分 山本桃潤
年輪の膨らみをらん春の雨 大分 竹中南行
花は今心の中に咲きてをり 大分 土谷眞理子

ネット投句(2026年2月28日)特選と入選

ネット投句 投稿日:2026年3月2日 作成者: dvx223272026年3月17日
【特選】
飲食の箸やすまする木の葉かな 北海道 柳一斉
荒海の静かな夜や流氷来 千葉 谷口正人
列島は富士を真中に桜かな 神奈川 三浦イシ子
冬といふただ一文字の静かかな 神奈川 三玉一郎
釣り上げてこの世に氷る桜魚 愛知 稲垣雄二
夫の墓恨みもしたりいぬふぐり 愛知 宗石みずえ
陽炎を抱くがごとく曾孫抱く 大阪 澤田美那子
春寒や木桶の並ぶ醸造所 香川 佐藤浩章
捌きたる鯨の位牌残る寺 高知 森脇杏花
【入選】
死の灰のごと降りしきる春の雪 北海道 芳賀匙子
白樺に白のもどりぬ深雪晴 北海道 柳一斉
桜湯や母と巡りし京はるか 千葉 若土裕子
亡き母のセーター羽織る余寒かな 千葉 麻生十三
死の予感見舞ひの増えし春の闇 東京 長尾貴代
回り込む滝の裏へと水温む 東京 楠原正光
焼網の柳葉魚を返す余寒かな 神奈川 臼杵政治
朝顔を蒔けば子どもが鉢覗く 神奈川 臼杵政治
初蝶や風のあはひを縫うて飛ぶ 神奈川 松井恭子
目覚めれば忘れてしまふ春愁 神奈川 松井恭子
三人で山茱萸を見て別れしが 神奈川 中丸佳音
地に降りて泥まみれなり白鳥は 新潟 高橋慧
春風に浮かれて歩くギプスかな 京都 氷室茉胡
恐ろしき世とも知らぬ子猫かな 和歌山 玉置陽子
草餅や母の涙に泣きし日も 長崎 川辺酸模
朧にて息するさへも厭はしく 長崎 川辺酸模
海の乙女の緑の髪の和布かな 大分 山本桃潤
老人に賜る珠の朝寝かな 大分 山本桃潤

ネット投句(2026年2月15日)特選と入選

ネット投句 投稿日:2026年2月23日 作成者: dvx223272026年2月25日
【特選】
折れさうなものにこころや良寛忌 神奈川 丸山分水
雪の日に生れ雪の日に母還る 神奈川 松井恭子
ゐなくなる隠れんぼの鬼春の昼 神奈川 中丸佳音
裏山の老いたる狐涅槃図に 富山 酒井きよみ
春風や自然児として八十年 石川 清水薫
警報の鳴り出す雪の金閣寺 京都 氷室茉胡
鯛焼の冷めたき尾つぽ幸宿る 大阪 深森佳鶴
みちのくの涙まみれの春の泥 兵庫 藤岡美恵子
悲しくて笑ふしかなし通夜の雪 兵庫 福田光博
我に無し梅一輪の老の艶 奈良 きだりえこ
足触れぬ一人は淋し春炬燵 大分 山本桃潤
箱舟の地球ぼろぼろ流氷来 大分 竹中南行
大試験頭の中を遊牧民 大分 土谷眞理子
【入選】
春寒や残りご飯の有合せ 北海道 芳賀匙子
堅雪かんこ凍み雪しんこ足を取る 宮城 長谷川冬虹
バス停はかの日のままに梅の花 埼玉 園田靖彦
ベランダに眠る子兎春の雪 埼玉 上田雅子
片栗の花へ瓦礫と豪雪と 千葉 若土裕子
死にたくも死ぬことならず草の餅 東京 岡田定
つぬがの塩をさつと一振り初諸子 神奈川 臼杵政治
その歌の若さ愛(かな)しさ実朝忌 神奈川 越智淳子
手ざはりの絹そつくりや猫柳 神奈川 越智淳子
街灯の円光のなか雪は舞ふ 神奈川 遠藤初惠
冬の朝とろ火の粥をのぞきみて 神奈川 三浦イシ子
まだ何の命も見えず春の水 神奈川 三玉一郎
空を父土を母とし氷柱かな 神奈川 三玉一郎
葉牡丹や大佛邸の門守る 神奈川 谷村和華子
ぐじやぐじやの赤子の欠伸桜餅 神奈川 谷村和華子
水底や石となるかに寒の鯉 神奈川 藤澤迪夫
風見鶏からからと鳴る余寒かな 神奈川 片山ひろし
地の底に金の眠れる雪解かな 新潟 安藤文
雪片は結晶のまま掌 新潟 高橋慧
凍空を何処へ向かふ鴉かな 新潟 高橋慧
いつのまに海鼠太りぬ冬ごもり 石川 松川まさみ
霞む目に薬一滴余寒かな 石川 清水薫
しばらくは我慢くらべか寒の鯉 石川 北村おさむ
ひたぶるにただひたぶるに雪が降る 石川 密田妖子
永き日や第三句集句稿待つ 長野 金田伸一
AIにAIの問ふ余寒かな 愛知 青沼尾燈子
無類なる女好きとや西行忌 愛知 青沼尾燈子
熊穴を出でてはすぐに撃たれけり 愛知 青沼尾燈子
犇めいて種芋のはや赤きかな 大阪 安藤久美
ものの芽にみなゆきわたれ今朝の雨 大阪 澤田美那子
春星のひとつは夫けふは見えず 大阪 澤田美那子
浄瑠璃は声ふり絞る春の雪 大阪 澤田美那子
冬の夜のここに灯点すひとり酒 大阪 齊藤遼風
鬼やらひ追はれし鬼がそこここに 兵庫 加藤百合子
雪のけて春の竹の子夢の中 和歌山 玉置陽子
黄水仙一輪匂ふ快楽かな 香川 佐藤浩章
まんぼうははや花の色冬が旬 高知 森脇杏花
なき母と会ふも菫の花のかげ 長崎 川辺酸模
夢さめてしまへば朧母の顔 長崎 川辺酸模
胃の腑まで冷たきままや寒の水 熊本 山下たまき
宇土張り子相撲人形揃ひけり 熊本 山下たまき

ネット投句スクーリングZOOM句会(2026年2月22日)

ネット投句 投稿日:2026年2月22日 作成者: dvx223272026年2月22日
長谷川櫂 選
【特選】
春愁の腸覗くカメラかな 安藤文
ほつき貝そのむらぎもをいただきぬ 芳賀匙子
限りある地球の水よ春の水 澤田美那子
【入選】
紅梅が咲けば聞こゆる母の声 ももたなおよ
きりたんぽ芹の根つこの渋きこと 花井淳
植替へて三色菫寒々と 岩井善子
白梅の一輪風がかがやかす 三玉一郎
眠りへのホットミルクや春の雪 村山恭子
夫一人残して死ねず草の餅 土谷眞理子
真つ黒な雑巾濯ぐ野焼きかな 臼杵政治

ネット投句(2026年1月31日)特選と入選

ネット投句 投稿日:2026年2月6日 作成者: dvx223272026年2月6日

★印は特選

★ 凍てし頬たたいて顔を取りもどす 北海道 芳賀匙子
冷気湖の底這ふ魚となりにけり 北海道 芳賀匙子
雪噛んで靴がしやくしやくうれしさう 北海道 芳賀匙子
沈黙の後姿に雪の降る 北海道 柳一斉
埋火を忘るるなかれ卒業子 宮城 長谷川冬虹
訪ね来し姫神山の雪女 宮城 長谷川冬虹
湯たんぽのぬる湯うれしや顔洗ふ 埼玉 園田靖彦
ねぎ大根青菜漲る畑かな 埼玉 下家正幸
氷割れマンモスの声大気裂く 埼玉 佐藤森恵
★ 降る雪や箕を編む父の背は悠か 千葉 安田勅男
足跡をいたはるように今朝の雪 千葉 安田勅男
★ セーターを解きつつ過去へ戻りゆく 千葉 若土裕子
節分の餅丸める背皆まるし 千葉 春藤かづ子
空き屋敷あたらたわわの蜜柑かな 千葉 瀬尾一郎
幼子は皹(あかぎれ)の手をさすり泣く 千葉 青山果楠
大寒や寝床で開く断腸亭 千葉 麻生十三
★ 四畳半獄舎のごとく凍てにけり 千葉 麻生十三
冬の空見上ぐ絶景無限遠 千葉 木地隆
人は皆熊鷲類だ冬の空 千葉 木地隆
★ 冬の朝命に触れる聴診器 東京 岡田定
静けさやバッハ流るる冬の朝 東京 楠原正光
探梅行希望の空の青さかな 東京 髙橋由紀子
ざざ虫や伊那出の妻の茶碗蒸 神奈川 臼杵政治
ぐんぐんと昇るどんどの煙かな 神奈川 臼杵政治
めいめいに飾りを惜しむどんどかな 神奈川 臼杵政治
しづしづと皹進みゆく鏡餅 神奈川 越智淳子
何も言わぬ人のずるさよ寒椿 神奈川 遠藤初惠
カリフラワースープの白きあたたかさ 神奈川 遠藤美緒
炭の尉われらも今や尉と姥 神奈川 丸山分水
喪中はがきにて足る一期枇杷の花 神奈川 丸山分水
すり足の音に静まる寒稽古 神奈川 谷村和華子
越後路や夢の中まで雪が降る 神奈川 片山ひろし
蝋梅の朝日にぬれて透きにけり 富山 酒井きよみ
冬葱の太きをもつて味噌の鍋 石川 花井淳
★ 寒の水一腑無きこと思ひ出づ 石川 松川まさみ
ラヴェルかな傘に霰の乱れ打ち 石川 松川まさみ
天人の振り撒くものに玉霰 石川 清水薫
さみしいは海鼠の辞書に見当たらず 石川 清水薫
大寒の墓よ来年もまた会はん 石川 竹野いさお
老ゆるとは春水に竿さすことぞ 石川 竹野いさお
焼芋や卒寿はさみて三姉妹 石川 密田妖子
元日や米寿の顎をさすりつつ 長野 金田伸一
残る世もさぱさぱ生きん初鴉 長野 金田伸一
雪の小屋古わらの上猫眠る 岐阜 古田之子
やまぬ雪小枝にひとつ烏瓜 岐阜 古田之子
けんけんぱ花いちもんめ冬夕焼 岐阜 村山恭子
厳寒やこもりて飴山實句集 岐阜 梅田恵美子
海鼠にも胸に息づくものやあり 岐阜 梅田恵美子
おでん鍋愛憎重ね老いきたり 静岡 湯浅菊子
★ 戦争が背にのしかかる炬燵かな 愛知 稲垣雄二
★ 大寒の酒蔵に満つ酒の声 愛知 稲垣雄二
★ 湯豆腐や仏も鬼も妻もゐて 愛知 稲垣雄二
冴返る夜や死者の手に触るる夢 愛知 宗石みずえ
胴回り母に似しかな避寒の湯 愛知 宗石みずえ
★ 人類の冬を見たまふ寝釈迦かな 愛知 青沼尾燈子
大寒や吾が小水の儚さよ 愛知 青沼尾燈子
冬深し炉心熔融の火はいまだ 愛知 青沼尾燈子
時に四肢乱るる夫婦獅子頭 京都 氷室茉胡
寒の水わが身の内の静寂へと 大阪 安藤久美
この犬の初めて踏みし霜柱 大阪 山中紅萼
風花や面皰かすめるバイト明け 大阪 深森佳鶴
着ぶくれてなんでやねんの選挙へと 大阪 木下洋子
探梅や都の跡と碑に 大阪 澤田美那子
中道の行方信じおでん酒 大阪 齊藤遼風
凍空にオーロラ太陽にフレア 兵庫 加藤百合子
公園のあの日の鳩か震災忌 兵庫 吉安とも子
汲み上げる井戸よりほのと寒の水 兵庫 吉安とも子
大雪や刺して掬ひて転がして 兵庫 天野ミチ
那智の滝までも凍りてこの冬は 兵庫 天野ミチ
ドカ雪や雪吊りの縄ぐいと引く 兵庫 藤岡美恵子
猫ほどに長居はせぬが日向ぼこ 兵庫 藤岡美恵子
枯野行く色なき色のなかをゆく 兵庫 福田光博
船溜まり日毎数増す星羽白 兵庫 髙見正樹
菅公の産湯を覗く梅の花 奈良 きだりえこ
ヴィーナスは乳房あらはに春を待つ 奈良 きだりえこ
助手席の父と見て来し野水仙 奈良 中野美津子
雪国に九十年生き雪の葬 広島 森恵美子
春よ来いペースメーカーの君に来い 広島 森恵美子
男らは青竹伐り出すとんどかな 広島 森恵美子
★ 雲腸も程よく焼けぬ女かな 広島 瑞木綾乃
歓声に一挙に変り梯子乗 高知 森脇杏花
腥きものも命ぞ煮凝りぞ 長崎 ももたなおよ
きみとゐる今を眩しみ冬籠り 長崎 川辺酸模
米麹寝息確かむ手の温み 熊本 山下たまき
海原に分け入る大河日脚伸ぶ 大分 竹中南行
着膨れて亀の甲羅のごとき影 大分 竹中南行

ネット投句(2026年1月15日)特選と入選

ネット投句 投稿日:2026年2月4日 作成者: dvx223272026年2月4日

★印は特選

夢喰はぬ獏にあたりて夢ながし 北海道 芳賀匙子
大寒の廃墟の窓の日のひかり 北海道 芳賀匙子
のぞき観る吹雪のすきま億の黙 北海道 柳一斉
消え去るや昭和われらのペチカ燃え 青森 清水俊夫
初鏡常在戦場旅支度 宮城 長谷川冬虹
冬紅葉池のすべてをおほひけり 茨城 袖山富美江
畳十丈大人の凧は命がけ 埼玉 園田靖彦
煤にげやせめて吾が部屋掃き納め 埼玉 下家正幸
若者よ繋ぎて凛々し初たすき 埼玉 下家正幸
今年また一人新年つつがなく 埼玉 上田雅子
ちゃんちゃんこ似合ふ齢になりにけり 千葉 安田勅男
★ 寒晴や地球の哀しみ吸ひ上げよ 千葉 若土裕子
戯れに老いの書初めいろは歌 千葉 瀬尾一郎
初日の出煌めき光る大氷柱(つらら) 千葉 青山果楠
古日記生きていたやら白紙の日 千葉 谷口正人
着膨れて遺影の君へよろけたり 千葉 池田祥子
うかうかと生きて地獄の寝正月 千葉 麻生十三
寒餅で命をつなぐ果報かな 千葉 麻生十三
あちこちにお金の無心初詣 千葉 木地隆
大楠や二千回目のお正月 東京 岡田定
ばさばさと朝の挨拶初鴉 東京 楠原正光
何がうそなにがほんとか餅ふくる 東京 櫻井滋
人類にあと幾度の大晦日 神奈川 臼杵政治
鮟鱇の黄泉から睨む眼かな 神奈川 臼杵政治
わが影の歩みの遅し冬陽差し 神奈川 越智淳子
小さき子の小さきコートや散歩道 神奈川 遠藤美緒
とことはに明日あることを薺粥 神奈川 丸山分水
一輪の寒梅われを仰向かす 神奈川 三浦イシ子
マスクなき顔晴れやかにゆきかへり 神奈川 三浦イシ子
★ リハビリの文字の歌ふや年賀状 神奈川 松井恭子
雪嶺へ朝日は翼広げけり 神奈川 谷村和華子
しばらくは迷ふも五年日記買ふ 神奈川 谷村和華子
人に我に素顔であれと初鏡 神奈川 中丸佳音
野のものも同じ生き物穴施行 神奈川 片山ひろし
大どんど忘却と記憶鬩ぎあふ 新潟 安藤文
雪の上へ雪降り積もる音聴かん 新潟 高橋慧
雪掘つて氷りしままを若菜籠 富山 酒井きよみ
初雪やはるかに深き静寂より 石川 松川まさみ
ほんのりと夢にはぢらふ花びら餅 石川 松川まさみ
身の丈の少少伸びて初湯かな 石川 清水薫
地球いま満身創痍初明かり 石川 竹野いさお
つらら今朝観音様の耳飾り 石川 平林はや乃
雪のあさ大小二つの足の跡 石川 北村おさむ
三が日深閑たりし大拙館 石川 密田妖子
★ 正月やいまだに黒き髪を梳く 長野 金田伸一
ひんがしに美ケ原初景色 長野 金田伸一
別嬪の柚子とたのしむ冬至風呂 長野 金田伸一
大雪や潜水艦は深海に 長野 大島一馬
★ 雪降るはうれし溶くるは尚うれし 岐阜 三好政子
★ 遠き日の箪笥の環の鳴る寒さ 岐阜 三好政子
鏡餅プラステックで十年目 静岡 湯浅菊子
ガジユマロの盆栽守り日向ぼこ 静岡 湯浅菊子
駆け足で春やつて来よ薺打つ 愛知 稲垣雄二
花びら餅今日を重ねて共白髪 愛知 稲垣雄二
二人なら墓は半畳小豆粥 愛知 稲垣雄二
犬かなし繋がれしまま熊の餌に 愛知 青沼尾燈子
冬麗や孫抱く祖母は多産多死 愛知 服部滝伸
お年玉思わぬ人もくれにけり 愛知 服部滝伸
冬薔薇や仕舞ひし筈の恋心 京都 氷室茉胡
曽根崎のむかしを歩く霙かな 大阪 安藤久美
★ 抱へゐる子より大きな福袋 大阪 安藤久美
★ 息白し一番乗りの部活室 大阪 深森佳鶴
氷魚汲む菅浦村の昔より 大阪 木下洋子
手作りのあんパン提げて寒見舞 大阪 木下洋子
小正月餅屋の餅を善哉に 大阪 木下洋子
★ 小豆粥ほのぼのとして花の色 大阪 澤田美那子
正月の留めの一碗小豆粥 大阪 澤田美那子
凄まじきこの世の春へ蕗の薹 大阪 澤田美那子
呆けても母は厨や悴む手 兵庫 加藤百合子
身の内へずしりと重き寒の水 兵庫 吉安とも子
★ まづ点けるストーブあかく頼もしく 兵庫 天野ミチ
健やかに餅を眠らせ寒の水 兵庫 藤岡美恵子
葉牡丹の全円で受く雪なりき 兵庫 藤岡美恵子
吹雪過ぐ明日の高嶺を振り仰ぐ 兵庫 福田光博
初電話孫三人の声を聴き 兵庫 髙見正樹
靴跡を踏まねば沈む雪の道 奈良 中野美津子
後の世もみごもりたしよシリウスよ 広島 森恵美子
若菜摘む乱世の音の聞こえつつ 広島 瑞木綾乃
髪結へばそこに母をり初鏡 広島 鈴木榮子
五重の塔こゆる放水出初式 香川 佐藤浩章
★ 寒風に揺られうつぼの天日干し 高知 森脇杏花
寒そうなうつぼの顔や天日干し 高知 森脇杏花
嫁鰤の馳走尽くしや年の酒 長崎 川辺酸模
晩節は風吹くままに寝正月 長崎 川辺酸模
けさからは後期高齢初手水 長崎 川辺酸模
搗き立てのあんもち幾つ大晦日 熊本 山下たまき
冬枯れやわが影法師対岸に 熊本 山下たまき
束子もて地球を洗ふ寒の水 大分 山本桃潤
縄文の土器はなやかにどんどの火 大分 山本桃潤
★ お陰様お互ひ様や雑煮餅 大分 竹中南行
病窓に雪の天使の舞ひをりぬ 大分 土谷眞理子

ネット投句年間賞(冬)は金田伸一さん

ネット投句 投稿日:2026年1月2日 作成者: dvx223272026年1月2日
*年間賞/冬
ラブチェア野球の秋を惜しみつつ 長野 金田伸一
*次点
岸和田の幾百万の蝦蛄の穴 大阪 齊藤遼風
去年今年こころはいつも旅支度 埼玉 園田靖彦
初夢に顔を忘れた父の声 大阪 深森佳鶴
*候補
熊突きや老ひたる人を掻き集め 広島 瑞木綾乃
楮蒸して釜をさすりて家捨て来 愛知 宗石みずえ
家中が神の居場所や注連飾る 兵庫 吉安とも子
もう何も言はなくなつた朴落葉 兵庫 福田光博
口からの言葉貧しや日記買ふ 兵庫 藤岡美恵子
ジャコメッティの歩く男ら枯蓮 石川 松川まさみ
始まりは見えぬ戦争冬籠り 青森 清水俊夫
打ち延べて鋼の一句水の秋 大阪 安藤久美
次々に咲く返り花展宏忌 新潟 安藤文
八十年隻眼で来し海鼠かな 愛知 青沼尾燈子
激流に棒杭のごと冬籠る 愛知 稲垣雄二
生けるもの逝きしもの皆月のなか 岐阜 梅田恵美子
竹林の竹に老若冬の黙 神奈川 越智淳子
もうしばしこの世の夢を初暦 長崎 川辺酸模
初山河闘ふための言葉あれ 奈良 きだりえこ
老人の一言を聞け開戦日 大阪 澤田美那子
マティスの真赤な部屋へ冬籠 和歌山 玉置陽子
六尺の広さに遊ぶ蒲団かな 大分 竹中南行
重ねゆくこころの月や望の月 北海道 芳賀匙子
うそ寒や要のゆらぐ大八島 石川 密田妖子
大年の最終列車過ぎて闇 長崎 ももたなおよ

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日時=2026年5月6日(水)13時30分~15時30分
会費=ネット投句の会員であれば無料。会員以外は2000円
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