花の山姥の巻/初裏/初句
四 帰還の兵のあふるる甲板 恭子(雑)
五 夕暮れて自由の女神月照らす 文(秋・月)
六 悪夢ふたたびトランプの秋 文(秋)
【初裏】
初句
再募集。
【付句候補】
・⚪︎
・△
・×
新米の味せぬほどの胃の薬
爆撃の映像もはや見慣れたる
どさくさに紛れ原発再稼働
顕にす定家直筆冷泉家
身に入むや違法賭博と銀行詐欺
終らない戦争に備へ冬支度
もろともにガイヤの怒り震度七
真夜中に笑ひ止まらぬ毒きのこ
成長の限界火の粉鉦叩き
御山洗末法の世をすすがんと
オセロ盤はさむ老人うすら寒
火葬する煙ひと筋冬隣
白露の溢れ溢れて水の星
毒を吐く柘榴は赤き口開けて
渋皮をじつくりと剥き栗ご飯