花の山姥の巻/初表/五
脇 霞さすらふ山姥となれ 酸模(春)
第三 もくもくと噴煙を上げ富士笑ふ 一郎(春)
四 帰還の兵のあふるる甲板 恭子(雑)
五
再募集。
【付句候補】
・⚪︎
・△
月照らす瓦礫に混じる人の骨(陽子)
南の島のスコールあがり月(恭子)
・×
亡くなったはずの夫が現れて
月渡る方言ごつちや演芸会
賑やかな声に誘はれ月の句座
あの月の何処月面探査機は
ふるさとが傷痕さらす月明り
ブルースを唄ふ銀河を眺めつつ
復興の町をすぎゆく居待月
遥かまでシベリア原野月凄く
月明の街にカモ待つ娼婦たち
帆柱に満天の星動かざる
水もとめ人のさまよふ爆心地
抑留生活つひに語らず
スカジャンの金竜照らす今日の月
あの国も母は反戦デモに立つ