花の山姥の巻/初表/四
【初表】
発句 花巡るいつぽんの杖ある限り 黒田杏子(春・花)
脇 霞さすらふ山姥となれ 酸模(春)
第三 もくもくと噴煙を上げ富士笑ふ 一郎(春)
四 帰還の兵のあふるる甲板 恭子(雑)
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【付句候補】
・⚪︎
帰還の兵のあふるる甲板
・△
・×
園児描く絵に喜ぶ園長
まだ謎多き一平の変
江戸を目指して象先頭に
一夕にして消ゆる国原
語るに落ちる弁明無様
東海道を走る継飛脚
峠名物三色団子
一瞬にして消ゆる村落
安倍川餅を喉に詰まらす
木桶の箍をはめる槌音
秘かに動く地殻プレート
悲鳴上げゐる日本海溝
遠く三島のみづうるはしく
鞠子の宿で翁を偲ぶ
監視衛星砂漠を通過