姫はじめの巻/名表九 再募集⑥
【名表】
六 チェーホフとその美しき妻 酸模(雑・恋)
七 木漏れ日の微笑みだけが残りけり 光枝(雑)
八 白露ゆるる夕顔の花 陽子(夏)
九
再募集。
【付句候補】
・⚪︎
・△
・×
ぞろぞろと捨て猫顔出す縁の下
待ち侘びし後朝の文に袖絞る
客人を迎える茶室のしづかさ
隣りから子の誕生日祝ふ歌
代替はりせし尼寺の庭すさぶ
ドタバタの悲喜劇つづく歌劇団
ほのぼのとみどり子眠る枕蚊帳
麦わら帽かむりて縄文土器を掘る
かぐはしく藺は干しあがりよき値つき
かの人の俤慕ひ涙落つ
寅さんの昼寝の夢に帝釈天
残り香はプレイボーイの忘れ物
うすうすと明けゆく空にひとつ星
七色にスカイツリーは光りをり
行水の背中が少し垣間見え
ゴトゴトと路面電車が通り過ぎ
直会の一本締めに果つるとき
かすかなるせせらぎを聞く広縁に
百年の古酒の封解き友を待つ
スポーツで鍛へし手足靭やかに