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俳句的生活

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仙台ズーム句会(2020年7月26日)

俳句的生活 投稿日:2020年7月28日 作成者: KAI2020年7月28日

第1句座              
長谷川冬虹選 
【特選】
夏祓ひと尋あけて立つ宮司       佐藤和子
サンドレス少女尖らす肩の先      谷村和華子
美しき庭へも下りず端居とや      長谷川櫂
天空の虹に肉体なかりけり       長谷川櫂
上段の構えはどこへ西瓜割り      金谷哲
けふ生きし家族の証夜濯ぎす      辻奈央子
【入選】
石臼の搗き減る底を土用干       宮本みさ子
逝きし人手折りて数ふ梅雨の闇     佐伯律子
晩涼へ仏吐き出す空也かな       武藤主明
夏色や尾瀬は黄色の風流る       甲田雅子
浮世とて騙しだましや浮いて来い    谷村和華子
くずきりは木型出てくるむにゆむにゆと 宮本みさ子
蟻は荷をかかえ直して急ぎけり     那珂侑子
ことごとく苦行の体や蝉の殻      川辺酸模
コロナ禍を半年暮らし茅の輪かな    石原夏生
夕空に息吐いて合歓咲きにけり     及川由美子
片蔭や人も獣も吸ひこまれ       辻奈央子
細波のまぶしさに消ゆあめんぼう    佐藤和子

長谷川櫂選
【特選】
石臼の搗き減る底を土用干       宮本みさ子
青田風プラットホームだけの駅     武藤主明
こだはりの会津山塩走り藷       佐藤和子
蟻は荷をかかへ直して急ぎけり     那珂侑子
炎天を蝉の葬列過ぎりけり       川辺酸模
年一度被曝を覚悟墓参り        宮本みさ子
新婚のやうなひとときメロン食む    那珂侑子
雀きて軒端静かな夕立かな       伊藤寛
けふ生きし家族の証夜濯ぎす      辻奈央子
【入選】
吹き抜ける風も染め抜き夏暖簾     辻奈央子
梅雨明けやただ風渡り水流れ      谷村和華子
銀河系ひとめぐりして昼寝覚      金谷哲
土用餅搗く表まで杵の音        宮本みさ子
梶の葉や小筥に母の覚え書き      佐藤和子
砲弾かと寄れば夕顔草の中       伊藤寛
百日紅高齢者とは言はせぬぞ      青沼尾燈子
浜茄子や日暮れ廃船燃やしけり     上俊一
夏木立儂が主じやと熊の糞       長谷川冬虹
コロナ禍を半年生きて茅の輪かな    石原夏生
弾力のとかげの卵手の中に       阿部けいこ
食卓へけさ初生りのオクラ二個     宮本みさ子
蟻の塔阿鼻叫喚の響きけり       川辺酸模
無残やな息ある虫に蟻たかる      川辺酸模
風鈴の金釘の舌揺れやまず       石原夏生
桶に浮く月ちりぢりに夜濯ぎす     辻奈央子
山畑の火照る西瓜にかぶりつく     及川由美子

第2句座(席題=打水、翡翠、釣鐘草)
長谷川冬虹選 
【特選】
水打つて今日一日を良しとせん     佐伯律子
カワセミや義経伝説残る村       阿部けいこ
野馬追の客待つ駅は水打たれ      甲田雅子
打ち水を犬の目は待ちかねてをり    青沼尾燈子
カワセミの空にあこがれ空の色     甲田雅子
誰もゐぬ門前町に水打てり       武藤主明
【入選】
打水に裾ひるがへす舞妓かな      川辺酸模
水を打つ度に出てくる犬二匹      甲田雅子
我が家にはコロナ来るなと水を打つ   伊藤寛
翡翠に見惚れゴルファーミスショット  石原夏生
思ひ出を閉ぢこめておく釣鐘草     辻奈央子
打水や朝茶の客を待ちゐたり      武藤主明

長谷川櫂選
【特選】
水打つて今日一日を良しとせん     佐伯律子
翡翠やもんどり打ちて川流る      武藤主明
打水に裾ひるがへす舞妓かな      川辺酸模
野馬追の客待つ駅は水打たれ      甲田雅子
打水は月に照らされ乾きけり      辻奈央子
打水や滲み込む音を聞きながら     佐伯律子
かはせみの女王然と棒杭に       石川桃瑪
水打つて悲しみの淵遠ざかる      佐藤和子
【入選】
水打てば近くの子らの寄って来る    那珂侑子
水を打つ度に出てくる犬二匹      甲田雅子
カワセミや義経伝説残る村       阿部けいこ
水打ちて庭冷ましたる夕べかな     金谷哲
水打つて伊豆青石の色深む       石川桃瑪
我が家にはコロナ来るなと水を打つ   伊藤寛
打水をさつさとすませ子のもとへ    辻奈央子
打水よりたちまち小さき虹立てり    長谷川冬虹
翡翠を見つけて友を呼びに行く     那珂侑子
翡翠の一部始終を動画にす       伊藤寛
誰もゐぬ門前町に水打てり       武藤主明

朝カル「「おくのほそ道」をよむ」「一億人の俳句入門」ズームに

俳句的生活 投稿日:2020年7月26日 作成者: KAI2020年8月13日

朝日カルチャーセンター新宿の講座「「おくのほそ道」をよむ」「一億人の俳句入門」はインターネットのズーム(ZOOM)で行うことになりました。これに伴い、全国どこからでも海外からも参加できるようになりました。

パソコンやズームに慣れていない人は新宿の教室(スクリーン映像)で受講することができます。

・「おくのほそ道」をよむ=第2土曜日午後3時30分〜5時。
・一億人の俳句入門   =第4土曜日午後1時〜2時30分。投句は席題、自由題あわせて3句です。

参加ご希望の方は朝日カルチャーセンター新宿へお問い合わせください。

古志金沢ズーム句会(2020年7月19日)

俳句的生活 投稿日:2020年7月22日 作成者: dvx223272020年7月22日

第一句座              
・鬼川こまち選
【特選】
梅雨空に高層ビルの刺さりをり    高橋慧
達谷忌熱沙をつかむ鶴の爪      篠原隆子
白山の水の味なり水ようかん     趙栄順
地引網夏の浜辺の玉手箱       山本桃潤
白山の大暑や虹をしたがへて     泉早苗
海はピアノ遥かより寄す土用波    山本桃潤
涼しさや石つたひ来る人の声     安藤久美
さみしさの余りて開くききやうかな  齋藤嘉子
梅雨空をこぼれて来たる白帆かな   玉置陽子
蝉の穴深く閑かな夢の跡       佐々木まき
【入選】
鮒鮓や湖狭めゆく夕日影       花井淳
蛍を蚊帳に放ちし日の遥か      高橋慧
梶の葉や恋の句二つ遠ざけて     宮田勝
白山をよぎるも白し梅雨の雲     佐々木まき
虹七色その水色のお菓子かな     長谷川櫂
重力にあらがふごとく梅雨の月    安藤久美
ふるさとは胸に住居り立葵      清水薫
茄子漬やほんに大和の色なりき    高橋慧
マスクにも世にも馴染まず蟇     稲垣雄二
四方より黴の視線の書斎かな     稲垣雄二
千枚田能登の岬に青々と       佐々木まき
冷し酒一合ほどをかわたれと     山本桃潤
梅雨深し角には酢屋の濃き匂ひ    密田妖子
七月の逃ぐる他なき輩よ       松川まさみ
幼虫の何かになれる夏休み      中野徹
風起こせ厄追ひ払へ奈良団扇     趙栄順
一村の灯を引き裂くや出水川     安藤久美
観音の水瓶あふる滝の音       松川まさみ
硯洗ひ心涼しくなりにけり      齋藤嘉子
白山の尾根と大暑とせめぎあふ    泉早苗

・長谷川櫂選
【特選】
うすずみの色はみよしの葛桜     安藤久美
白山の水の味なり水ようかん     趙栄順
菜刻む音は谺せよ夏厨        趙栄順
海はピアノ遥かより寄す土用波    山本桃潤
のたうつて梅雨も苦しむ地球かな   松川まさみ
四方より黴のみてゐる書斎かな    稲垣雄二
馴れてゆくこころあやふし冷奴    松川まさみ
蝉の穴深く閑かに夢の跡       佐々木まき
運のよさ中くらいなり冷奴       梅田恵美子
【入選】
営業のノルマ重たき土用かな     氷室茉胡
白山の大暑や虹をしたがへて     泉早苗
天も地も箍外れたり梅雨出水     酒井きよみ
被災地へせめて氷室の雪一塊     泉早苗
白南風や仕掛けの魚籠に大鰻     氷室茉胡
涼しさや石つたひ来る人の声     安藤久美
梅雨出水大字小字泥地獄       稲垣雄二
心中の鬼を見てきし昼寝覚      梅田恵美子
南国は月桃で編む円座かな      篠原隆子
茄子漬やほんに大和の色なりき    高橋慧
マスクにも世にも馴染まず蟇     稲垣雄二
月読に焦がるる花か烏瓜       齋藤嘉子
干梅の頽廃色に仕上がりぬ      佐々木まき
冷し瓜生涯ひとりを嘆く人      玉置陽子
美しき筋肉動く夏祭         趙栄順
風起こせ厄追ひ払へ奈良団扇     趙栄順
ひかりあらばこそソーダ—水はきれい 中野徹
絹張りの扇少しづつ開く       佐々木まき
なぎの実のころがる小道梅雨の杜   梅田恵美子

第二句座              
・鬼川こまち選
【特選】
馥郁と吾も熟せよ梅酒かな     高橋慧
【入選】
桃源の瓶の微睡梅酒かな       玉置陽子
梅酒造り夫に任せて二十年    氷室茉胡
戦争を逃げ回りたる梅酒かな    稲垣雄二
ひとりカクテル一人ロックの梅酒かな  花井淳
恐ろしや開かずの梅酒ひとつある    趙栄順

・長谷川櫂選
【特選】
雨降れば梅酒の瓶のなほしづか     安藤久美
戦争を逃げ回りたる梅酒かな      稲垣雄二
夫婦久し厨の梅酒また久し       佐々木まき
恐ろしや開かずの梅酒ひとつある   趙栄順
【入選】
夫と漬けし梅酒は今や黄金色     齋藤嘉子
飲むよりは飲まさせられゐる加賀梅酒 中野徹
また作る古りし梅酒を眺めつつ    梅田恵美子
馥郁と吾も熟せよ梅酒かな       高橋慧

ネット投句(2020年7月15日)特選と選評

俳句的生活 投稿日:2020年7月21日 作成者: KAI2020年7月21日

・何よりも心を打つ句を。そのためには心の据えどころが肝心。方法、文法など瑣末な問題はすべてそのあとをついてくる。
・旧かなの場合、特別の本を読む必要はありませんが、怪しいと思ったら必ず辞書を引いてください。小さく旧かなが書いてありまあす。ネットの辞書にはありません。

【特選】
ウポポイや言祝ぐやうに樺の花  01_北海道  高橋真樹子
深閑と留守か居留守か蟻地獄  07_福島  渡辺遊太
家といふものの儚く出水かな  12_千葉  麻生十三
大降りを喜ぶ蓮の広葉かな  14_神奈川  金澤道子
草取りて空つぽになる頭かな  14_神奈川  原田みる
滑り台すべる子鴉末恐ろし  14_神奈川  那珂侑子
花野行くわれは学生大雪山  14_神奈川  伊藤靖子
昼寝覚やつと我が家に辿り着く  14_神奈川  那珂侑子
雨戸開く音を覚えし目高かな  14_神奈川  那珂侑子
存外に不愛想なる目高飼ふ  17_石川  岩本展乎
呼ぶ声のまだ遠かりし昼寝覚  23_愛知  野口優子
草原を過ぎる揚羽の思ふこと  27_大阪  山中紅萼
雷や鴟尾の隔つる西東  29_奈良  喜田りえこ
炎天へ腹かつさばく鰯かな  29_奈良  喜田りえこ
今生の紅来世の白蓮花  29_奈良  喜田りえこ
ひきこもる一人暮らしに咲く風蘭  34_広島  三好芳枝
鯉の背を目高の群の流れゆく  37_香川  曽根崇
したたかに生きてしわしわソーダ水  42_長崎  百田直代

祇園会ズーム句会(2020年7月17日)

俳句的生活 投稿日:2020年7月19日 作成者: dvx223272020年7月20日

長谷川櫂 選

第一句座
【特選】
思ひ出の箱の中から芦刈山      美那子
もう一年我が家を守れ古粽      雄二
大夕焼まぼろしの鉾立ちそろふ    久美
鬼どもの涼んでゐるや京の闇     久美
射干の花一輪を祭りかな       悦子
とびきりの大輪なりき牡丹鱧     洋子
べつぴんの鱧の花咲く椀の中     光枝
今か今かと鉾待ちし夏なつかしき   沙羅
素戔嗚尊や令和二年の大昼寝     りえこ
長刀鉾長刀ゆらし大路来よ      沙羅
鉾のなき鉾の祭りも都ぶり      忠雄
【入選】
蔵開けて今日より鉾のお風入れ    忠雄
疫を切る長刀鉾の太刀いづこ     真知子
休み鉾今こそ力蓄へん        久美
鉾倉をあけよ今年の風入れん     嘉子
素戔嗚の昼寝覚まさんよういやさ   久美
水打つて鉾町の闇鎮めたり      雄二
須佐之男も宵寝するらん蚊遣香    美那子
コンチキチン鳴らぬ京都の暑さかな  真知子
見送りの翅涼しけれ蟷螂山      淳
力溜めよ今年こぞりて休み鉾     雄二
天空に月を預けて鉾休む       美那子
蟷螂山蟷螂どこへ飛びゆきし     真知子
山鉾の渡らぬ夏の短かけれ      忠雄
まぼろしの長刀鉾来る大路かな    洋子
汀さんの祇園歳時記雲の峰      光枝
昼間から鱧の落しでこんちきちん   美那子
疫鬼去れここは鉾道神の道      嘉子
この年はひとりで歩む鉾の道     光枝
コロナ禍の今こそ祇園祭かな     洋子
鉾は来ず手持ち無沙汰の大路かな   真知子
応仁の乱にあらねど休み鉾      光枝
この年は心の中を鉾進む       雄二
鉾無くて今宵の月のさまよへる    悦子

第二句座
【特選】
川床で飲む名も鴨川や冷し酒     りえこ
鴨川を啜るここちや心太       忠雄
御霊会や京は静かに夏の底      美那子
沈黙す稚児あふぐべき大団扇     沙羅
祭鱧食べずに一つ年取るか      雄二
鉾たてぬといふといへども祭かな   沙羅
目つむれば鉾誇らかに山涼し     美那子
鉾幻山幻の大路かな         美智子
鉾蔵に眠れるままや木と縄と     茉胡
賀茂の水打つ一杓に鬼は散る     久美
包丁の一閃ありて花の鱧       忠雄
夕風に吊られしままの浴衣かな    真知子
【入選】
月鉾の月の埃は払はれず       雄二
かりそめの祭提灯灯も侘し      まき
空耳や去年の鉾の賑はひも      まき
荒梅雨の底とよもせやコンチキチン  嘉子
羽休め無聊をかこつ蟷螂山      美智子
荒梅雨やあばれ観音閉じこめて    悦子
夢に聞く祇園囃子や籠枕       忠雄
来る年の祇園囃子を聞きに来よ    真知子
風流の鉦や太鼓やよーいやさ     りえこ
鉾建てや金沢にゐて東山       淳

古志「七夕ズーム句会」参加者を募集

俳句的生活 投稿日:2020年7月18日 作成者: KAI2020年8月24日

8月25日(火)は旧暦の七夕。この夜、七夕ズーム句会を開きます。日本全国あるいは世界各地の七夕をお詠みください。参加希望の方は早めにお申し込みください。

・日時=8月25日(火)夜8時〜10時30分(終了)
・題兼=七夕あるいは関連の句
・投句=5句投句5句選2座。投句の方法は事前に通知します。
・定員=設けません。古志会員であればだれでも参加できます。
・会費=2000円。参加者にはメールで振込口座をお知らせいたします。「古志社」の口座に振りこまないようにご注意ください。
・申し込み=このサイトの「お問い合わせ」から申し込んでください。

古志鎌倉ズーム句会(2020年7月12日)

俳句的生活 投稿日:2020年7月14日 作成者: 田中 益美2020年7月18日

第一句座
・藤英樹選
【特選】
唐黍を喰めばみづはの乙女かな      尚子
白黒をつけぬアジアの昼寝かな      美奈子
生き死にも孤独もあぶく金魚かな     遊歩
蟻の顔不敵なりけり楸邨忌        かよ
【入選】
むきだしのあの夏の日のラムネかな    美津子
晒井やわが無意識の森深く        遊歩
荒梅雨や原初に還る泥山河        宣行
軽井沢村の谷々百合の花         淳子
沖縄忌垂れし乳房を汗つたふ       光枝
鮎寿司やはるか囃子の近づき来      靖彦
真実といふ嘘あまた夜光虫        美奈子
自由こそ人間の糧桃啜る         りえこ
花氷コロナウイルス閉ぢ込めよ      宣行

・長谷川櫂選
【特選】
唐黍を喰めばみづはの乙女かな      尚子
晒井やわが無意識の森深く        遊歩
指先の記憶たしかにレース編む      道子
夏の街烏のやうなマスクして        麒麟
沖縄忌垂れし乳房を汗つたふ        光枝
この島は龍の眼や泉湧く          光枝
白玉にへその大小茹であがる        はるみ
東京のまぼろしの夏泥鰌鍋         光枝
蟻の顔不敵なりけり楸邨忌         かよ
【入選】
暴れ梅雨川の嘆きの激しさよ       美那子
むきだしのあの夏の日のラムネかな    美津子
着古してこその甚平河内木綿       美那子
荒梅雨やはじめに還る泥山河       宣行
白黒をつけずアジアの昼寝かな      美奈子
茄子漬や雲うつくしき雨後の空      美津子
軽井沢村の谷々百合揺るる        淳子
冷し酒飲みくらべゐる切子かな      洋子
ゆさゆさと七夕竹は立ち上がる      智子
黒雲のなかに青空昼寝覚         玲子
茫然や大地を悼む大夕焼         美津子
青梅雨やひとりで料るひとり分      美那子
退却てふ選択もあり月涼し        りえこ
その後の話聞きゐる鱧の皮        洋子
触れ合はずさびしきことよ水海月     美津子
早食ひと言はれて土用鰻食ふ       ひろし
空の一角ガクンと落ちて昼寝覚      玲子
のうぜんの花また花や濁流に       英樹
でこぼこのこども七人西瓜食ぶ      かよ
自由こそ人間の糧桃熟るる         りえこ
決壊や螢の火さへ呑みゆくか        千方
滴りの音また一つ胸の奥          順子

第二句座(席題=梯梧、虹)
・藤英樹選
【特選】
流されて跡かたも無き虹の村        光枝
火の記憶消ゆることなし海紅豆       宣行
海風によろこび踊る梯梧かな        淳子
乙女さぶ梯梧の花のくちびるよ       尚子
【入選】
梯梧散るがまの遺骨は親子かな       洋子
虹立ちてこのひと時を共にせん       益美
あの虹は我を貫きゐるらしき        櫂
虹立ちて消えてすなはちこの一句      美津子
江の島の海の音きく花梯梧         智子

・長谷川櫂選
【特選】
流されて跡かたも無き虹の村        光枝
虹立ちてこのひと時を共にせん       益美
敷き詰めて魂眠らせん花梯梧        りえこ
豪雨また虹の立つ間もなかりけり      千方
堂々と人老ゆる島梯梧咲く         美奈子
島に着けば島の時間よ花梯梧        道子
何も見ず何も語らず梯梧咲く        光枝
大虹のあつけらかんと消えて無し      宣行
乙女さぶ梯梧の花のくちびるよ       尚子
花梯梧つぎつぎ嵐呼ぶなかれ        千方
懐かしき元気食堂花でいご         麒麟
【入選】
花梯梧珊瑚の海を草の舟         宣行
梯梧散るがまの遺骨は親子かな      洋子
虹立ちて消えてすなはちこの一句     美津子
暗闇に梯梧の花の落ちつづく       光枝
子どもらは虹のもとより帰りくる     智子
島中を真つ赤に染めて花梯梧       智子
花梯梧うたと酒さへあればよく      千方
火の記憶消ゆることなし海紅豆      宣行
基地の町芝生あをあを梯梧かな      洋子
校庭は広々として虹の下         益美
海紅豆こぼれて君の黒髪に        英樹
海風によろこび踊る梯梧かな        淳子
梯梧とは血の花ならむ琉球弧       ひろし
紅型に見よや綾なす梯梧かな       淳子
太陽と虹の記憶や小豆島         麒麟
唐桟の縞織る路地や虹の朝        遊歩
夫眠るあたりにかかり虹二重       道子

古志「名月ズーム句会」の参加者を募集

俳句的生活 投稿日:2020年7月13日 作成者: KAI2020年9月19日

10月1日(木)は中秋の名月。この夜、名月ズーム句会を開きます。日本全国あるいは世界各地の名月をお詠みください。参加希望の方は早めにお申し込みください。

・日時=10月1日(木)夜8時〜10時30分(終了)
・題兼=名月あるいは関連の句
・投句=5句投句5句選2座。投句の方法は事前に通知します。
・定員=設けません。古志会員であればだれでも参加できます。
・会費=2000円。参加者にはメールで振込口座をお知らせいたします。「古志社」の口座に振りこまないようにご注意ください。
・申し込み=このサイトの「お問い合わせ」から申し込んでください。

古志広島ズーム句会(2020年7月5日)

俳句的生活 投稿日:2020年7月7日 作成者: KAI2020年7月7日

広島ズーム句会が発足しました。

この句会にかぎりませんが
何よりも心を打つ句を心がけてください。
そのためには心の置きどころが何よりも大事。
それさえできれば
技法や文法は自然についてきます。

・長谷川櫂選
【特選】
横顔のくたびれしわれ団扇かな    夏井通江
自粛にも胡瓜もみにも飽きにけり   矢野京子
夜遊びの穴子とらへん仕掛け筒    菅谷和子
【入選】
つべらこべら言うてゐる間に七月よ  原京子
つややかな虹のひと色トウシューズ  神戸秀子
ぱつと咲くむくげの花や家の裏    夏井通江
よきかなよきかな恋蛍の乱舞     大平佳余子
雲の峰命日同じ一家族        菅谷和子
沖縄忌波ことごとく百合となれ    神戸秀子
みなしごのまま墓一つ草茂る     高橋真樹子
水を出て河骨の莟明日を待つ     飛岡光枝
海鳴りは夏の夜の音祖父の家     伊藤靖子
吉祥の風の涼しくアガベ咲く     丸亀葉七子
原爆の日に生まれてや七十五年    斉藤真知子
切り替への早き女よ花ざくろ     石塚純子
足で漕ぐ艪の音かろし花蓮      飛岡光枝
短夜や寝ぼけの鳥の飛び立ちて    米山瑠衣
鳥の来ぬところへ蚯蚓放りけり    ストーン睦美
滴りを吸ひ込む土の力かな      河本秀也
島ぢゆうをそめて花ねむ楸邨忌    大場梅子
陶枕の唐子の眠る昼深し       斉藤真知子
箱眼鏡ぬつと海鼠に睨まるる     百田直代
暮れてなほ田草とりゐる灯かな    米山瑠衣
この星の幾万年を岩清水       米山瑠衣

ネット投句、年間賞は上田雅子さん

俳句的生活 投稿日:2020年7月3日 作成者: KAI2020年7月3日

候補作どこがいいのか
すべて精読してください。
人の句から学ぶ、
これができない人は俳句に向きません。

【年間賞】
たいくつはのつぺらぼうやマスクして 埼玉 上田雅子

【次点】
母の日や母が私を忘れても      東京 森凜柚
今生の句集ものさん玉の汗      長野 金田伸一
岩とても老ゆるこの世に更衣     愛知 稲垣雄二
元を取れぬものに子育て茄子の苗   愛知 宗石みずえ
谷翔くる鬼のまぼろしほととぎす   福島 渡辺遊太
バロックの審美の金魚ひるがへる   東京 西川遊歩
素早さの尾へと流るる蜥蜴かな    神奈川 越智淳子
ひとつずつ花の名忘れ晩夏光     新潟 高橋慧
ふと見れば夫は老人柿の花      岐阜 夏井通江
我がために母生きむとす額の花    大阪 内山薫
明日ひらく花の香りや大夕焼     東京 長井亜紀
マスク外せばこんなにも草いきれ   兵庫 加藤百合子

【候補】
かなしみの空響もして白鳥帰る    北海道 芳賀匙子
蛇穴を入づ衣擦れの音させて     神奈川 金澤道子
アフガンの水路の柳青めるか     岐阜 三好政子
花の下肺も心ももも色に       京都 佐々木まき
春愁の脱け殻一つ朝の寝間      長崎 川辺酸模
想ひの丈を尻尾に込めて猫の恋    神奈川 湯浅菊子
吾が手より春の水飲む貰ひ犬     愛知 青沼尾燈子
顔のなき季語となりけり昭和の日   大阪 高角みつこ
馬ひとつ庭に飼ひたき五月かな    福島 渡辺遊太
考へてもみなかつたバナナ洗ひけり  東京 岡 惠
顛末をしづかに見てる金魚かな    神奈川 三玉一郎
春愁の鎧おもたき散歩かな      新潟 安藤文
初幟立てて地球はまはりけり     大阪 古味瑳楓
新品の冷房の風褒めてをり      大阪 高角みつこ
川底の緑深みて鯉病めり       大阪 山中紅萼
一本の穴子二人で昼の酒       大阪 齊藤遼風
薫風や網繕ふも舟の上        香川 曽根崇
ほたる舟言葉の河に遊びては     大分 山本桃潤
蟻あゆみ蟻たちどまり蟻かしぐ    鹿児島 大西朝子
さむがりの目高一匹鉢の底      神奈川 那珂侑子
昼間から頭に浮かぶビールかな    新潟 安藤文
春眠や醒めて体を組立てる      静岡 池ケ谷章吾
窓放ち聞かむ新樹の大笑ひ      愛知 青沼尾燈子
寝そべれば腹のよく鳴る五月かな   大阪 高角みつこ
箱庭や去年がとうに懐かしき     大阪 高角みつこ
竹の子やこころを留守にしたる間に  兵庫 加藤百合子
蒸しあげて身は白銀の鱸かな     奈良 喜田りえこ
粘りよき泥が自慢の植田かな     和歌山 玉置陽子
もてあそぶ音の涼しき花鋏      愛媛 豊田喜久子
昼寝さめ疫禍の国へ戻りけり     長崎 川辺酸模
担がれて蝶の骨ゆく夏野かな     長崎 川辺酸模
花石榴群れず叫ばず触れ合はず    長崎 百田直代
産土の夜ごと降らすや栗の花     埼玉 佐々木みほ
荒梅雨や雲の内なる山の音      長野 大島一馬
わだつみの深海水芭蕉万のゆらゆら  長野 柚木紀子
金魚玉金魚虚空に遊ぶかな      愛知 稲垣雄二
鮟鱇の心がわかる鯰かな       愛知 青沼尾燈子
つまらなき予報通りの梅雨入りかな  大阪 高角みつこ
七十の浅知恵育て夕端居       奈良 喜田りえこ
中空を揺れつつ上る大毛虫      奈良 田原春
したたるやかんばせうづめ桃食らふ  岡山 齋藤嘉子
アッパッパ痩の止まらぬ副作用    香川 丸亀葉七子
朝顔や今朝濡れ縁の賑はしき     香川 曽根崇
我もまたアジアの民よサングラス   長崎 川辺酸模
父の日や父の椅子には父座る     鹿児島 大西朝子
まだ父に辿り着けない帰省かな    神奈川 三玉一郎
旅は良し家はなほよし青簾      愛媛 豊田喜久子
睡蓮や収まりつかぬ昼の酒      大分 山本桃潤

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読売新聞「四季」から

麗けき大福餅のほとりかな     相生垣瓜人

 大福には人を幸せにする力がある。鏡餅の威厳もなく、桜餅の色香があるわけでもないが、白粉をはたいたあの福顔にまみえると、誰でも相好がゆるむだろう。それに大と福、たった二文字の、この命名のすばらしさ。「麗か」は春の季語。
『負暄』

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    大岡信『折々のうた』選 俳句(一)
    長谷川櫂 編
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    『四季のうた 想像力という翼』
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    『芭蕉さん』
    俳句・芭蕉 絵・丸山誠司
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