古志祇園会句会(2025年7月17日)
※☆特特選、◎特選、○特選
第1句座
氷室茉胡選
◎居合はせし人の拍手や鉾の建つ 土佐 欣也
◎祇園会や縄を締めゆく力瘤 宮本みさ子
◎鉾屋根の衆の張り付く辻廻し 土佐 欣也
◎生稚児の誉の雨を忘れめや 田村 史生
◎見納めと思へる日まで祇園祭 越智 淳子
○乱れ世の雨風はらふ鉾柱 花井 淳
○美しきトルソーのごと裸鉾 越智 淳子
○人垣に其角もゐたり鉾祭 木下 洋子
○次々と空のまほらへ鉾建ちぬ 玉置 陽子
○注連切つて千年先へ鉾の道 安藤 久美
○降りやまぬ雨も力ぞ辻廻し 田村 史生
○鉾粽巻くや正座の京をみな 田原 眞知
○祇園囃子御所の鼬も迷ひ出て 安藤 久美
○山鉾を半分巡り胡瓜食ふ 田村 史生
○祇園会を口実にして君に会ふ 木下 風民
○宵山や案内す君にそそと寄る 木下 風民
○父母の愛かぎりなく藍浴衣 長谷川 櫂
○藍浴衣少女ほのぼの匂ひたつ 諏訪いほり
長谷川櫂選
☆人殺す長刀ならず長刀鉾 坂元 初男
◎包丁や花と開きて鱧の骨 きだりえこ
◎宵山や団扇で我を呼ぶは誰 木下 洋子
◎宵山の酔ひのたちまち寿 田村 史生
◎雨の鉾こんなに軽く廻るとは 藤 英樹
◎でで虫の力も借りて鉾廻す きだりえこ
◎保昌山恋の粽の軽きこと 稲垣 雄二
○生稚児は水蜜桃の匂ひして きだりえこ
○美しきトルソー立てり裸鉾 越智 淳子
○恍惚と雨しづくせり祭鉾 玉置 陽子
○鉾衆のどやしどやされ鉾立ちぬ 田村 史生
○棒切れの手足がぬつと鉾浴衣 飛岡 光枝
○宵山や漫ろ歩きの手に団扇 土佐 欣也
○人垣に其角もゐたり鉾祭 木下 洋子
○次々と空のまほらへ鉾建ちぬ 玉置 陽子
○世にひびく錫杖の音太子山 飛岡 光枝
○射干を活くるきほひも宵祭 安藤 久美
○法螺貝に山伏山の動き出づ 飛岡 光枝
○狂ほしく長刀鉾を追うてゆく 諏訪いほり
○生稚児の左右双子の禿かな 木下 洋子
○祇園会の昔を語る京の人 木下 風民
○降りやまぬ雨を力に鉾廻す 田村 史生
○雨の鉾水打たずとも廻りけり 藤 英樹
○存分に山鉾洗へ今朝の雨 きだりえこ
○穢れたるちまき戻るや鉾の裏 宮本みさ子
○目も鼻もなくて涼しき鮎の菓子 飛岡 光枝
第2句座
氷室茉胡選
◎都路の蒸せる暑さを思ひ出に 田原 眞知
◎大丸で紅引き直す宵祭 稲垣 雄二
◎鶏鉾今年ほまれの大車輪 安藤 久美
○肩上げの浴衣の少年鉦を打つ 飛岡 光枝
○まぼろしのシルクロードを鉾進む 玉置 陽子
○鉾の道何があらうと鉾すすむ 木下 洋子
○君に買ふ保昌山の粽かな きだりえこ
○船鉾が静かに渡る雨の街 きだりえこ
○素つ気なく呆気なく鉾解かれけり 藤 英樹
○宵山や秘かに撫でる大車輪 土佐 欣也
○保昌山内緒話の舞妓かな 田村 史生
○鉾町の誇りこめたる粽かな 木下 洋子
○風狂の祭を囃す今日の雨 きだりえこ
長谷川櫂選
☆生むが安し山一番の占出山 安藤 久美
◎君に買ふ保昌山の粽かな きだりえこ
◎コンチキチン金魚の水のゆれにけり 飛岡 光枝
○祇園会やしうねき暑さ存分に 花井 淳
○肩上げの浴衣少年鉾の鉦 飛岡 光枝
○乱れても帯は直さず宵祭 稲垣 雄二
○鉾と山すべて巡らむ心意気 氷室 茉胡
○妻留守の茄子の輪切りの一夜漬 土佐 欣也
○鉾町の誇りの空の粽かな 木下 洋子
○青笹をはらりととけば水饅頭 玉置 陽子
