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俳句的生活

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間宮伸子句集『桜鯛』(青磁社)ができました

俳句的生活 投稿日:2021年12月18日 作成者: dvx223272021年12月26日

 
 古志同人の間宮伸子さんの第一句集(青磁社)が刊行されました。収録されている中から句をいくつか紹介します。

日傘さして入る竹林の世界かな
昼寝せぬとは可愛げのなき人よ
夕涼み夜が隣に来てをりぬ
海風の音聞きながら煮凝りぬ
関取に抱かれて笑ふ桜鯛

藤英樹句文集『わざをぎ』(青磁社)ができました

俳句的生活 投稿日:2021年12月13日 作成者: dvx223272021年12月26日

 
 古志同人、藤英樹さんの第二句集『わざをぎ』(青磁社)が刊行されました。以下は「はじめに」からの抜粋です。

 タイトルの「わざをぎ」とは、俳優・役者のことです。俳優の「俳」は、俳諧(俳句)の「俳」でもあり、この字には滑稽・戯れ言という意味かあります。
 私はかつて勤務先の新聞社で何年か古典芸能を取材していました。今も歌舞伎や能・狂言か好きでよく見’に行きます。そうした中で強く感じるのは、和歌や俳諧と古典芸能との親和性です。(以下略)

(俳句作品より)
大陽炎あそんでゐるや雪の上
月山の神も老いたり草虱
名月に恋する蟇の声ならん
ときをりは蛇となりけり月の僧
神々の楽奏でをる氷柱かな

古志金沢ズーム句会(2021年11月21日)

俳句的生活 投稿日:2021年11月23日 作成者: dvx223272021年11月25日

第一句座(当季雑詠)
・鬼川こまち選
【特選】
降るならば波郷忌に降れ一の霜     篠原隆子
落葉して隠すものなき桜かな      田村史生
真ん中に小さき布団干しにけり     稲垣雄二
ひと山づつ下りくる雪や急がねば    酒井きよみ
かざす手に透く火のいろや忍冬忌    篠原隆子
襖絵の濤も吠ゆるか鑑真に       酒井きよみ
鐘楼の近くに笹子ゐるらしく      橋詰育子
赤銅の月わたりゆく荒野かな      安藤久美
【入選】
都鳥川の向かふは八十路かな      間宮伸子
まどろみてこの世のまほら蒲団かな   梅田恵美子
奥能登の時雨肴に酌みなほす      花井淳
夫逝きてころりと変はるおでん種    氷室茉胡
綿虫やそこそこに生き死んで行く    中野徹
冬麗の命を綱に窓を拭く        稲垣雄二
打ち直し新婚の香の布団かな      稲垣雄二
風よ吹くな蝶いま冬の海渡る      田中紫春
退院の三重丸や古暦          氷室茉胡
小夜しぐれ寝息の波の安らけく     松川まさみ
軒に積む薪に木の香や冬隣       稲垣雄二
幾重にも続く雪山句集編む       山本桃潤
よく晴れて水の紅葉や池四角      密田妖子
大蕪どこから刃入れやうぞ       泉早苗
展宏と鬼柚子の笑む展宏忌       泉早苗
枯蓮に小さき虹の懸かりをり      田村史生

・長谷川櫂選
【特選】
奥能登の時雨肴に酌みなほす      花井淳
祖父の硯乾くままなり冬に入る     密田妖子
白山のいま眠りゆく静けさよ      趙栄順
【入選】
ひと山に家散らばりて小春かな     橋詰育子
北国の小春日和へ出張す        田村史生
綿虫の心学ばん展宏忌         宮田勝
美しき秘仏開かれ冬に入る       田村史生
風よ吹くな蝶いま冬の海渡る      田中紫春
宮の鶏追ひかける子や七五三      近藤沙羅
軒に積む薪に木の香や冬隣       稲垣雄二
幾重にも続く雪山句集編む       山本桃潤
煮凝りて目玉飛び出す鰈かな      玉置陽子
暮早し冷え冷え硬き石畳        越智淳子

第二句座(席題:氷柱、春着)
・鬼川こまち選
【特選】
龍の棲む瀧の氷柱となりにけり     趙栄順
星と語るつらら夜毎に太りけり     泉早苗
男の世切り裂いていけ春小袖      稲垣雄二
突き刺さる氷柱は師の言葉なり     稲垣雄二
滴一滴月光こぼる氷柱かな       玉置陽子
綿飴が歩いて来たる春着かな      田村史生
【入選】
山の子に氷柱も馳走なりしかな     橋詰育子
かろやかや春着なき身の五十年     梅田恵美子
花で染め草で染めたる春着かな     長谷川櫂
くるくると廻す小袖や春着の子     氷室茉胡
戸のかげに恥づかしさうに春着の子   近藤沙羅
日輪のさすらふてゐる氷柱かな     趙栄順
白馬村青き空より大氷柱        梅田恵美子
襲名の役者は若き春着かな       越智淳子
この軒の氷柱太しや父遠し       篠原隆子
袖広げ衣桁に春を待つところ      山本桃潤

・長谷川櫂選
【特選】
樋割れて氷柱の並ぶ山家かな      橋詰育子
白馬村青き空より大氷柱        梅田恵美子
み熊野の闇に育ちし氷柱かな      玉置陽子
【入選】
十二歳花のつぼみの春着かな      趙栄順
北国や永遠に在れかし大氷柱      篠原隆子
お揃ひの春着が不満あねいもと     泉早苗
日輪のさすらふてゐる氷柱かな     趙栄順
土産とて氷柱一本根こそぎに      松川まさみ
傾きし軒より氷柱垂れにけり      安藤久美
綿飴が歩いて来たる春着かな      田村史生
交し合ふつららのやふな言葉かな    田村史生

ネット投句、年間賞(秋)は川辺酸模さん

俳句的生活 投稿日:2021年10月14日 作成者: dvx223272021年10月14日

【年間賞】
いさかひし昔恥づかし墓洗ふ    長崎 川辺酸模
【次点】
なに目指し歩みし道や敗戦忌    福島 渡辺遊太
西日照り命のかぎり女哭く     兵庫 魚返みりん
無意識の森へ降りゆく熱帯夜    東京 西川遊歩
涼しさや無より現はれ石の庭    大阪 安藤久美
【候補】
新涼やスカイツリーが屋根の上   東京 楠原正光
引力のここに集まる大瀑布     石川 花井淳
夏の月石まだぬくくうづくまる   岐阜 夏井通江
袋掛桃のうたたね始まりぬ     和歌山 玉置陽子
革靴は歩く焼きごて炎天下     東京 岡田定
山百合のどさりと届き花開く    神奈川 伊藤靖子
藍浴衣藍の力を借りて逢ふ     兵庫 加藤百合子
青梧桐の蔭はみ出して三尺寝    香川 曽根崇
ばばさまの乗りこなしたり茄子の馬 東京 神谷宣行
敗戦日杭一本の墓標かな      奈良 喜田りえこ
救急車行きどころなき秋の暮    東京 櫻井滋
へうたんに酌みても尽きぬ酒やある 富山 酒井きよみ
落ち蝉の残る命を塵取りへ     石川 密田妖子
八月の祈りの初め広島忌      埼玉 上田雅子
両の目に病を得たり秋はじめ    長野 金田伸一
身に沁むやあらためて聞く子の齢  大阪 澤田美那子
凄まじきもののひとつに孫七人   大阪 齊藤遼風
颱風の大きく強くのろのろと    兵庫 天野ミチ
山と積む根の無き言葉そぞろ寒   石川 松川まさみ
怒る母秋の夕焼より真つ赤     香川 丸亀葉七子
露の間と言ふと謂へども斯く老いき 大分 山本桃潤

11月23日 かなぶん連句「てつぺんの柿の巻」

俳句的生活 投稿日:2021年10月13日 作成者: dvx223272021年11月8日



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中秋の名月ズーム句会 2021年9月21日

俳句的生活 投稿日:2021年9月21日 作成者: dvx223272021年9月21日

長谷川櫂選

第一句座
【特選】   
青虫の葉に眠りゐる良夜かな      高橋慧
鯖缶を開けてやひとり月見酒      北側松太
主なき石の庭園月めぐる        飛岡光枝
【入選】   
伐採の杉の匂へる月の谷        岩井善子
庭掃いて月を待ちゐる今宵かな     岩井善子
おろおろと乳飲み子あやす良夜かな   川辺酸模
うぶすなの銘酒提げたり月の客     川辺酸模
月光のさやさやと鳴るプラタナス    葛西美津子
不思議さうに月を見てゐる赤ん坊    近藤沙羅
月山の月を心に月見酒         北側松太
月の句会世界の月を月見かな      上田雅子
ぐんぐんと月上りたり太平洋      玉置陽子
月光の桐の一葉を水の上        北側松太
一句生る月のひかりの机かな      斉藤真知子
月光や百年眠る沈没船         矢野京子
道すがら手折る草の香夕月夜      安藤久美
この月もあと幾年の二人かな      臼杵政治
花殻は白くつめたし月の下       葛西美津子
水底に小貝のうごく月夜かな      安藤久美
妻と我言葉少なく今日の月       稲垣雄二
月光のひと夜は波と遊びけり      斉藤真知子
野のごとく芒を挿して月見かな     稲垣雄二
藍甕に藍の花咲く良夜かな       稲垣雄二
乳咥へ稚は夢見る良夜かな       稲垣雄二
茅渟の海ひかり湛へて良夜かな     加藤百合子
女郎蜘蛛月を抱きて夢の中       高橋慧

第二句座
【特選】   
蛸壺に寝息立ちゐる良夜かな      川辺酸模
今日の月いまだ馴染まぬ膝の猫     飛岡光枝
雲ひとつ無きもにくらし今日の月    澤田美那子
天空の雲の島なみ良夜かな       加藤百合子
残業の机に一人月の中         稲垣雄二
大三輪の上に月ある寿         喜田りえこ
【入選】   
死者生者グラウンドゼロの月の秋    西川遊歩
出たとこの瑞々しさよ今日の月     佐々木まき
月光に蟹の子遊ぶ月の浜        上田雅子
桐下駄の足にひやりと月の庭      岩井善子
戦乱の瓦礫を照らすけふの月      斉藤真知子
月仰ぐ月より大き口あけて       矢野京子
月天心寝息すこやか長寿村       神谷宣行
洞窟(がま)深く泡盛熟(な)るる良夜かな  川辺酸模
こぼさじとこころへ月のしずくかな   喜田りえこ
わが家の月を浴びつつ月の句座     澤田美那子
月上る一本松を囃しつつ        園田靖彦
晴れさうで晴れざる空や月を待つ    曽根崇

古志金沢ズーム句会(2021年9月19日)

俳句的生活 投稿日:2021年9月20日 作成者: dvx223272021年9月20日

第一句座
 当季雑詠
・鬼川こまち選

【特選】
水澄むや殊に小瓶の加賀の飴      稲垣雄二
はるかまで来る心地や曼珠沙華     梅田恵美子
太陽がゆき人間がゆく枯野かな     長谷川櫂
沖縄や真くれなゐなる大花野      玉置陽子
シテ去りてこの世に一つ捨扇      篠原隆子
鯔飛んで醤油工場の煙突二本      山本桃潤
新米や乙女さざめくごとくあり     長谷川櫂

【入選】
柘榴の実我が一生の味もまた      田中紫春
長き自粛花野に心遊ばせて       氷室茉胡
葛あらし崖の奈落の果てまでも     佐々木まき
マンホールのたうちまわる秋出水    中野徹
からからと笑ひ転げる栗の毬      趙栄順
みほとりのものみな白し蛇笏の忌    玉置陽子
ぬくき穴探してをるや秋の蛇      趙栄順
どうしようもなきふたとせよ栗を剥く  花井淳
月にぬれ秋の簾となりにけり      篠原隆子
声あらばすさまじからん鮭の簗     酒井きよみ
野辺に佇つ耳で数へる虫の声      清水薫
さざ波へあとひと尾根ぞ旅の鴨     篠原隆子
雁来月朝顔小さく小さくなり      密田妖子
山門の内は一面萩の海         高橋慧
暮れてなほ席入りを待つ今日の月    宮田勝

・長谷川櫂選
【特選】
どうしようもなきふたとせよ栗を剥く  花井淳
声あらばすさまじからん鮭の簗     酒井きよみ
蟋蟀や眼つむればなほ激し       梅田恵美子

【入選】
歌子さんと笑ひあひし日々花木槿    近藤沙羅
天地の神を宿して今年米        清水薫
夕顔や俤のごと二つ三つ        稲垣雄二
まつはりて人肌恋し秋の蠅       酒井きよみ
盥ほどの田も豊作や千枚田       稲垣雄二
雪近き山のしづけさ鮭のぼる      酒井きよみ
十六夜やたつきの灯消したまへ     安藤久美
ぬくき穴探してをるや秋の蛇      趙栄順
恋の句は君にまかさん古酒新酒     泉早苗
ふるさとの名もなき村の今年米     安藤久美
月にぬれ秋の簾となりにけり      篠原隆子
特選は遠し遠しと法師蝉        氷室茉胡
今年米今年は吾子のお食ひ初め     安藤久美
シテ去りてこの世に一つ捨扇      篠原隆子
鯔飛んで醤油工場の煙突二本      山本桃潤
短冊の重たくなりぬ秋風鈴       田村史生
わがままな老人ばかり秋の空      安藤久美

第二句座
 席題 「葉鶏頭」、「天の川」
・鬼川こまち選

【特選】
星の名の茫茫たるや天の川       泉早苗
屏風よりこぼれてゐたり葉鶏頭     長谷川櫂
葉鶏頭唐紅にはじまりぬ        長谷川櫂
アフガンの空にもかかれ天の川     趙栄順
織りすすむ錦の帯や天の川       花井淳

【入選】
夫以外話さぬ一日はげいとう      高橋慧
明けてゆく彼方へはるか天の川     安藤久美
蜘蛛の囲に主はおらず天の川      田村史生
葉鶏頭しんじつ炎えてゐたりけり    長谷川櫂
目の前のことやりぬかん葉鶏頭     近藤沙羅
境界は葉鶏頭なり貸農園        密田妖子
ささやかな夢を形に天の川       高橋慧
天の川黙食てふ箱の中         花井淳

・長谷川櫂選

【特選】
天辺に風遊ばせて葉鶏頭        佐々木まき
銀漢やはやさびさびと競技場      篠原隆子
天の川晩学なれどくさらずに      玉置陽子

【入選】
夫以外話さぬ一日はげいとう      高橋慧
明日のぼる頂上険し銀河濃し      酒井きよみ
星の名の茫茫たるや天の川       泉早苗
獅子のごと風にふりさけ葉鶏頭     佐々木まき
母のゐる軒端珊珊葉鶏頭        宮田勝
アフガンの空にもかかれ天の川     趙栄順
天の川くっきり見ゆとシカゴより    密田妖子
かまつかや村の奢りの持仏堂      篠原隆子
境界は葉鶏頭なり貸農園        密田妖子

古志金沢ズーム句会(2021年8月29日)

俳句的生活 投稿日:2021年8月30日 作成者: dvx223272021年8月30日

第一句座 当季雑詠

・鬼川こまち選
【特選】
づたづたの国へはるばる鴨来る   梅田恵美子
黙祷のかひなにタトゥー終戦忌   田村史生
梶の葉の詩片いきいきここのそじ  宮田勝
菓子を手に戦争を聞く地蔵盆    稲垣雄二
ばつたんこ打つや一天かきくもり  宮田勝
時は杼の滑る速さや星祭      稲垣雄二
籐寝椅子安らかな死のあるごとく  長谷川櫂
【入選】
老僧の頭並ぶや南瓜畠       稲垣雄二
金胡麻や牛一頭と交換す      篠原隆子
崩れても崩れてもなほ雲の峰    長谷川櫂
蜩を失はれたる時の栞とす     長谷川櫂
父と子に約束老いず大文字     安藤久美
大花火大空襲を語られし      酒井きよみ
かまきりの太刀風おこる無辺かな  宮田勝
大人にも泣きたき日あり桃すする  趙栄順
ひと日ずつ命を譲る花木槿     密田妖子
利酒の舌は健在生身魂       氷室茉胡
それぞれによき臍持ちて昼寝かな  安藤久美
今ごろは山蘆の桃の香しき     越智淳子
大の字になれぬ火床や大文字    近藤沙羅
白桃や上辺の傷の浅からず     佐々木まき
大空が渚となりぬ鱗雲       高橋慧

・長谷川櫂選
【特選】
月の夜のゆめに入りきて木賊刈   篠原隆子
逆らひし長き歳月墓洗ふ      氷室茉胡
川風や笯をかへしては西瓜舟    篠原隆子
【入選】
冷奴影を作るや秋立つ日      山本桃潤
楽しげにいつもの話生身魂     梅田恵美子
づたづたの国へはるばる鴨来る   梅田恵美子
踊笠ことしも土間に掛けしまま   泉早苗
秋暑し年一円の利子通知      氷室茉胡
バロックの闇息づけり鶏頭花    玉置陽子
朝刊に友の一句や涼新た      近藤沙羅
川上は紙漉の村棉の秋       玉置陽子
八月や盲の蝶がさまよひぬ     玉置陽子
それぞれによき臍持ちて昼寝かな  安藤久美
日に焼けて秋の扇となりゐたり   田村史生

第二句座
 席題 「竹伐る」、「色鳥」
・鬼川こまち選
【特選】
色鳥の覚へなきこえ大拙館     泉早苗
色鳥の一木にして祭めく      田村史生
すつぱりと竹伐れば竹さやさやと  安藤久美
色鳥や泰平の縁に腰かけて     稲垣雄二
【入選】
竹伐や笛の調べの浅野川      中野徹
くれなゐの紐をしるべや竹を伐る  篠原隆子
竹伐つて山下りきたる男かな    梅田恵美子
代々の男たくまし竹を伐る     趙栄順
竹伐るや星屑帰る処なし      玉置陽子
竹伐るやあたりの風をもろともに  近藤沙羅

・長谷川櫂選
【特選】
わが家の雀に交じる色鳥よ     稲垣雄二
代々の男たくまし竹を伐る     趙栄順
一節を花籠とせむ竹を伐る     山本桃潤
【入選】
竹伐れば心に光射しこみぬ     稲垣雄二
色鳥の覚へなきこえ大拙館     泉早苗
竹を伐る日差しばらばらこぼしつつ 佐々木まき
色鳥やつぎつぎに来てかしましき  近藤沙羅
くれなゐの紐をしるべや竹を伐る  篠原隆子
竹伐つて山下りきたる男かな    梅田恵美子
竹伐つて転がしてあり不破の関   梅田恵美子
色鳥のちさきが一羽枝の先     酒井きよみ
竹伐って積みあげてあり楽寿園   近藤沙羅
色鳥の好きなわが家の梅古木    佐々木まき
色鳥やけふ白山を越えきしか    趙栄順

新刊紹介 長谷川公一著『環境社会学入門』

俳句的生活 投稿日:2021年7月21日 作成者: dvx223272021年8月2日

長谷川公一著『環境社会学入門』ちくま新書 968円(税込み)

著者の長谷川公一さん(尚絅学院大学大学院特任教授、東北大学名誉教授)は、仙台ズーム句会の責任者長谷川冬虹(俳号)さんでもあります。以下は「はじめに」からの抜粋です。

「入門書にはいろいろなスタイルがありうるが、本書では、あえて教科書的・体系的に記述するのではなく、環境社会学的な思考や問題意識を著者自身のパーソナルな物語として示すことにした。…なぜ環境社会学が誕生したのか、なぜ環境社会学的なものの見方が重要であるのかを、読者にわかりやすく伝えたいと願っている。」

購読を希望される方はアマゾンまたは書店でお求めください。

古志金沢ズーム句会(2021年7月18日)

俳句的生活 投稿日:2021年7月19日 作成者: dvx223272021年7月19日

第一句座
 当季雑詠
・鬼川こまち選

【特選】
船大工お国言葉も日に焼けて    間宮伸子
山繭やあすは蛾となるしづかさに  泉早苗
沢蟹をカラリと揚げて星凉し    酒井きよみ
青々と黴たる星のわれらかな    篠原隆子
涼しさや一日のいのち蓮根羹    長谷川櫂
蚊一匹眠れる琥珀夏の月      高橋慧
大鍋に赤紫蘇煮立て魔女めける   高橋慧
舞ひ降りし月のごとくや奈良団扇  趙栄順
怒り立つ大蛇翔けゆく大出水    高橋慧
【入選】
狂ひ咲く真昼ありけり凌霄花    安藤久美
爆心地訪胸に花束風死して     田中紫春
うすべにに蒸して踏まれて紅の花  間宮伸子
夜は星の塒となりぬ今年竹     玉置陽子
箱庭やこの世の仕組み並べ替へ   宮田勝
梅干して伊吹や星のうつくしき   篠原隆子
黴の世やオリンピックの立往生   梅田恵美子
てんと虫空飛ぶ車てふ敵が     間宮伸子
火蛾ひとつひそめてをりぬ胸の底  泉早苗
岩を打つ涼しき波をお菓子かな   長谷川櫂
融通のきかぬ男や扇風機      玉置陽子
月光にねぢのほどけし捩り花    梅田恵美子
団扇風花と老いたる女かな     玉置陽子
織り上がる衣の風合合歓の花    酒井きよみ
赤松を燃やさんばかり蝉のこゑ   篠原隆子
見えぬまま顔に触れけり蜘蛛の糸  越智淳子

・長谷川櫂選
【特選】
蟻地獄蟻がずかずかとほりけり   酒井きよみ
七月の空駆けめぐる馬車真白    玉置陽子
夜は星の塒となりぬ今年竹     玉置陽子
はらわたの力にせんと土用餅    佐々木まき
夏遍路白衣の下の乳房拭く     稲垣雄二
舞ひ降りし月のごとくや奈良団扇  趙栄順
【入選】
プルーストまだ読みきれず紙魚走る 鬼川こまち
雷に覚め雷に眠るなり       田村史生
山繭やあすは蛾となるしづかさに  泉早苗
うすべにに蒸して踏まれて紅の花  間宮伸子
身のうちを風通りゆく藍浴衣    趙栄順
沢蟹をカラリと揚げて星凉し    酒井きよみ
香水瓶海のきらめき閉じ込めぬ   趙栄順
黴の世やオリンピックの立往生   梅田恵美子
グラナダは遥かに遠し花石榴    鬼川こまち
蚊一匹眠れる琥珀夏の月      高橋慧
さはやかな香りは今も香水瓶    近藤沙羅
半世紀前は新妻レース編む     玉置陽子
紫陽花のたわわに雨を吸う力    中野徹
くちなしの花開きてすでに汚れゆく 高橋慧
溺れゆくヌーの群みし昼寝覚    鬼川こまち
弛ませて鵜飼の縄を干しにけり   安藤久美
香水やわたしがきれいだつた頃   趙栄順
十薬の世の片隅にうつくしく    中野徹
団扇風花と老いたる女かな     玉置陽子
長男に亡き夫重ね白絣       間宮伸子
樋の音楽しや梅雨の家に棲み    山本桃潤
見えぬまま顔に触れけり蜘蛛の糸  越智淳子
羽抜鶏あはれ機嫌の刻の声     梅田恵美子

第二句座
 席題 「草いきれ、「雷」
・鬼川こまち選

【特選】
草いきれうしろに雨のまはりけり  宮田勝
雷に裂かれしタブを神として    篠原隆子
日雷箱の中からまた小箱      泉早苗
耐え忍ぶことは地球も草いきれ   佐々木まき
遠雷やアラブは水もままならず   篠原隆子
壊れゆく心の叫びはたた神     中野徹
【入選】
遠雷やダム放水のサイレンも    泉早苗
草いきれ草の命のすさまじく    趙栄順
棄てられし香水瓶か草いきれ    篠原隆子
卒塔婆の古りにぞ古りし草いきれ  佐々木まき
六道の辻を右へと草いきれ     泉早苗
遠雷や我が為に買ふ薔薇一輪    玉置陽子
雨上がり古墳の山の草いきれ    梅田恵美子
草いきれ筋通したる男たれ     間宮伸子
酒呑童子の目玉が一つ草いきれ   長谷川櫂
大岩のなかなか遠し草いきれ    近藤沙羅
水の星の水さまよへる草いきれ   玉置陽子
逢引きの二人に残る臭いきれ    山本桃潤

・長谷川櫂選

【特選】
草いきれ草の命のすさまじく    趙栄順
青春はずぶぬれで行く雷雨かな   稲垣雄二
雷鳴の腹までひびき鳴りやまず   近藤沙羅
【入選】
草いきれまとひて固く抱かれて   田中紫春
雨上がり古墳の山の草いきれ    梅田恵美子
草いきれ富士の沈黙続きをり    氷室茉胡
雷や能登より加賀に攻め上ぐる   花井淳
あの世まで持つてく話草いきれ   間宮伸子

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読売新聞「四季」から

今年てふ未来ありけり初鏡      田辺麦甫

 これから来る時間を未来というと、何だか輝いているような気がする。それはこの言葉の音の力。美しいmとrの子音があり、aiもある。それに対して過去という言葉は最後の母音oで沈みこむ。初鏡は年が明けて初めてのぞきこむ鏡。『鳥渡る』

2月11日(水) 古志雪中ズーム句会

  • 2月11日(土)、午後1時30分から二座行います。
  • 雪の句を十句ご用意ください。席題はありません。
  • 会費は2,000円(参加者にはあとで振込口座をお知らせいたします)
  • 申込締切=1月31日
  • 古志の同人・会員でないと参加できません。

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    ズーム句会に参加したい人は、こちらからお申し込みください。ただし、古志の会員・同人であることが条件です。

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    スカイプ・ズームを利用した講座で、全国、海外どこからでも参加できます。
    ご希望の講座の定員(20人)に空きがない場合、
    「ウェイティング」に登録されます。
    なお参加できるのは古志会員だけです。

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      古志の会員ではありません。古志の会員です。
      参加を希望する講座にチェックを入れてください。
      花の浪花の読書会『折々のうた』600句を覚えよう!30分で学ぶ俳句の歴史

      古志ネット講座一覧

      これからのイベント

      • 1月24日(土)朝カルズーム講座「1億人の俳句入門」
      • 1月25日(日)仙台ズーム句会
      • 2月1日(日)広島ズーム句会
      • 2月7日(土)HAIKU+
      • 2月8日(日)鎌倉ズーム句会
      • 2月11日(水、建国記念日)雪中ズーム句会
      • 2月14日(土)朝カルズーム講座「『おくのほそ道』をよむ」」
      • 2月15日(日)金沢ズーム句会
      • 2月22日(日)ネット投句のスクーリング
      • 2月23日(月、天皇誕生日)句会仙台ズーム句会
      • 2月28日(土)朝カルズーム講座「1億人の俳句入門」
      • 3月1日(日)広島ズーム句会
      • 3月7日(土)朝カルズーム講座「『おくのほそ道』をよむ」」
      • 3月8日(日)鎌倉ズーム句会
      • 3月14日(土)きごさい全国小中学生俳句大会(東京、白川清澄公園)
      • 3月22日(日)金沢ズーム句会
      • 3月28日(土)朝カルズーム講座「1億人の俳句入門」
      • 3月29日(日)仙台ズーム句会

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      『「おくのほそ道」を読む 決定版』
      ちくま文庫
      1,000円+税
      2025年5月刊行


      『四季のうた ウクライナの琴』
      中公文庫
      800円+税
      2025年1月刊行


      『長谷川櫂 自選五〇〇句』
      朔出版
      2200円+税
      2024年4月刊行


      『四季のうた 井戸端会議の文学』
      中公文庫
      800円+税
      2024年1月刊行


      『小林一茶』
      河出文庫
      800円+税
      2024年1月刊行


      『ふじさわびと』vol.26
      株式会社ふじさわびと
      無料配布
      2023年1月発行


      『四季のうた 雨ニモマケズ』
      中公文庫
      800円+税
      2023年1月刊行


      『和の思想』
      岩波新書
      980円+税
      2022年7月刊行


      『俳句と人間』(3刷)
      岩波新書
      860円+税
      2022年1月刊行


      100分de名著『おくのほそ道』(10刷)
      NHK出版
      1,000円+税
      2014年10月刊行


      『四季のうた 美しい日々』
      中公文庫
      800円+税
      2022年1月刊行


      句集『太陽の門』
      青磁社
      2200円+税
      2021年8月刊行


      『四季のうた 天女の雪蹴り』
      中公文庫
      800円+税
      2021年1月刊行


      大岡信『折々のうた』選 俳句(二)
      長谷川櫂 編
      岩波新書
      780円+税
      2019年12月刊行


      『四季のうた 普段着のこころ』
      中公文庫
      800円+税
      2019年12月刊行


      大岡信『折々のうた』選 俳句(一)
      長谷川櫂 編
      岩波新書
      780円+税
      2019年11月刊行


      『歌仙一永遠の一瞬』
      岡野弘彦、三浦雅士、長谷川櫂
      思潮社
      2200円+税
      2019年1月刊行


      『歌仙はすごい』
      辻原登、永田和宏、長谷川櫂
      中公新書
      880円+税
      2019年1月刊行


      『四季のうた 至福の時間』
      中公文庫
      700円+税
      2018年12月刊行


      『九月』
      青磁社
      1800円+税
      2018年8月刊行


      『Okinawa』
      Red Moon Press
      $15
      俳句 長谷川櫂
      英訳 デイヴィッド・バーレイ&田中喜美代(紫春)
      2018年5月刊行


      『俳句の誕生』(4刷)
      筑摩書房
      2300円+税
      2018年3月刊行


      『四季のうた 想像力という翼』
      中公文庫
      700円+税
      2017年12月刊行


      『芭蕉さん』
      俳句・芭蕉 絵・丸山誠司
      選句解説・長谷川櫂
      講談社
      1500円+税
      2017年3月刊行


      『震災歌集 震災句集』
      青磁社
      2000円+税
      2017年3月刊行


      『四季のうた 文字のかなたの声』
      中公文庫
      600円+税
      2016年12月刊行


      藤英樹著『長谷川櫂 200句鑑賞』
      花神社
      2500円+税
      2016年10月刊行


      『文学部で読む日本国憲法』
      ちくまプリマー新書
      780円+税
      2016年8月刊行


      『日本文学全集12』松尾芭蕉、与謝蕪村、小林一茶
      松浦寿輝、辻原登、長谷川櫂選
      河出書房新社
      2,600円+税
      2016年6月刊行


      『四季のうた 微笑む宇宙』
      中公文庫
      700円+税
      2016年3月刊行


      『芭蕉の風雅 あるいは虚と実について』
      筑摩選書
      1,500円+税
      2015年10月刊行


      『沖縄』
      青磁社
      1,600円+税
      2015年9月刊行


      『入門 松尾芭蕉』
      長谷川櫂 監修
      別冊宝島
      680円+税
      2015年8月刊行


      『歌仙一滴の宇宙』
      岡野弘彦、三浦雅士、長谷川櫂
      思潮社
      2000円+税
      2015年2月刊行


      『吉野』
      青磁社
      1,800円+税
      2014年4月刊行
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