軽井沢新緑句会(2024年5月4日)特選と入選
・長谷川櫂選
| 一座目 | |
| 【特選】 | |
| 筍に激しき思ひあるごとし | 梅田恵美子 |
| 太き根を折ればアスパラガス弾む | 上田雅子 |
| 新しき人となりけり更衣 | 梅田恵美子 |
| 一太刀にしぶきあげたり筍は | 梅田恵美子 |
| 神すまふ浜は真白や桜貝 | 園田靖彦 |
| 【入選】 | |
| 静かさの家に籠もりぬみどりの夜 | 澤田美那子 |
| 背負ひ籠見え隠れして蕨採る | 中野美津子 |
| 新緑の雨金の糸銀の糸 | 北側松太 |
| 山よりも深き緑の最上川 | 三玉一郎 |
| 花吹雪老犬も目を細めたり | 中野美津子 |
| 青蜥蜴ふりむきざまにかなあっかんべ | 園田靖彦 |
| 汲みに行く八十八夜山の水 | ももたなおよ |
| けさ夏の厨の奥へ緑さす | 吉安とも子 |
| 新緑の六甲の風波止場まで | 吉安とも子 |
| 満ち欠けの月に恋せし田螺かな | 園田靖彦 |
| キッチンの窓にバジリコ夏の朝 | 越智淳子 |
| 一服で寿命延びたる新茶かな | 澤田美那子 |
| * | |
| 二座目 | |
| 【特選】 | |
| プレスリー初めて聴いた海の家 | 北側松太 |
| 笹茹でて笹の香りの端午かな | 北側松太 |
| 溢るるや水辺叩けば蛙の子 | 梅田恵美子 |
| 潮暦板戸に貼つて海の家 | 北側松太 |
| けふ頂く瑞々しさや新玉葱 | 上田雅子 |
| 【入選】 | |
| 高原の遠きふるさと夏の雲 | 越智淳子 |
| 筍や土の中から我を呼ぶ | 梅田恵美子 |
| ふる里の入母屋の軒菖蒲葺く | 吉安とも子 |
| 囀りや切株一つまどろめり | 中野美津子 |
| 菖蒲湯や嘗て五右衛門風呂ありき | 吉安とも子 |
| 戦争やかの日血染めの夏帽子 | 上田雅子 |
| ハンモック乗るも降りるも厄介な | 上田雅子 |
| 夏めきて木々かぐはしき山河かな | 梅田恵美子 |
| 春愁を閉ぢ込めてをり万華鏡 | 北側松太 |
| しづかなるこころが一つ桜餅 | 北側松太 |
| 草むらの中より莟アマリリス | ももたなおよ |
| 白シャツの自転車の人森過ぐる | 越智淳子 |
| 見も知らぬ夏に入りけり古希の門 | ももたなおよ |
| 軒菖蒲暗き真昼の厨かな | 吉安とも子 |
