ネット投句年間賞(春)は氷室茉胡さん
| *大賞(春) | ||
| 弟子にユダ居らず寝釈迦となり給ふ | 京都 | 氷室茉胡 |
| *次点 | ||
| 能登の雛圧死焼死の別れあり | 富山 | 酒井きよみ |
| 未来に僕はいますか明日も雪 | 兵庫 | 魚返みりん |
| 国ゆれて桜前線たじろげり | 東京 | 櫻井滋 |
| 大胡座かきて白山笑ふなり | 石川 | 花井淳 |
| たゆたへる白き花見る朝寝かな | 大阪 | 齊藤遼風 |
| *候補1 | ||
| 半壊の蔵動き出す寒造り | 石川 | 花井淳 |
| 原発に囲まれ眠る原発忌 | 奈良 | 中野美津子 |
| 春泥や独り言ちつつトルストイ | 埼玉 | 佐藤森恵 |
| はくれんは白を解きて花となる | 奈良 | きだりえこ |
| 花に吸はれて人の死ぬらし四月馬鹿 | 北海道 | 芳賀匙子 |
| 月の夜に旅する雲や西行忌 | 千葉 | 安田勅男 |
| お辞儀して陽炎となる遍路かな | 愛知 | 稲垣雄二 |
| *候補2 | ||
| 我知らぬ母の話を女正月 | 千葉 | 池田祥子 |
| 大佐渡の不機嫌な空ふゆごもり | 新潟 | 安藤文 |
| 入院の夜退院の朝古暦 | 宮城 | 長谷川冬虹 |
| またもとの深き眠りへ寒の鯉 | 埼玉 | 園田靖彦 |
| 母死すや胸に風花ひらと舞ふ | 東京 | 神谷宣行 |
| 大朝寝花と死の字のどこか似る | 神奈川 | 中丸佳音 |
| 目薬を注して目瞑る寒さかな | 岐阜 | 三好政子 |
| 荒れ荒れて波の花飛ぶ能登の闇 | 愛知 | 稲垣雄二 |
| 初鏡母が写つたかと思ふ | 京都 | 氷室茉胡 |
| 冬深し底はくれなゐ輪島塗 | 奈良 | きだりえこ |
| 鮟鱇は顎を残して喰はれけり | 長崎 | 川辺酸模 |
| 赤恥もいまや身に添ひ日向ぼこ | 大分 | 竹中南行 |
| 鬼やらひ能登の鬼ども生きとるか | 富山 | 酒井きよみ |
| 幾筋かは恋の通ひ路田螺径 | 京都 | 氷室茉胡 |
| 北陸の女の指に水温む | 奈良 | 中野美津子 |
| 百の春死ぬることさへ母忘る | 長崎 | 川辺酸模 |
| 容赦なく記憶白濁ゆきげかわ | 北海道 | 芳賀匙子 |
| 蝶が来る寄り道したりキスしたり | 千葉 | 木地隆 |
| 地に落ちて椿の骸花のまま | 愛知 | 稲垣雄二 |
| 春寒のこころに今も難破船 | 奈良 | きだりえこ |
| 過ぎて知る運や不運や草の餅 | 大分 | 竹中南行 |
| 白鳥帰るもの言はぬ国より言へぬ国へ | 宮城 | 長谷川冬虹 |
| 春場所やざんばら髪で優勝す | 東京 | 櫻井滋 |
