ネット投句(2023年7月31日)選句と選評
①心に響く俳句を詠む。
・言いたいことを詠む。
・わかるように詠む。
・理屈に陥らないように詠む。
②俳句は発想にはじまり推敲に終わる。
・発想のダメな句はさっさと捨てる。
・発想にみどころのある句は何度も推敲する。
| 【特選】 | ||
| 捩花に勝れり我の捩れやう | 石川 | 松川まさみ |
| 自分流平和宣言原爆忌 | 石川 | 清水薫 |
| 蓮を食ふ河童の話蓮見舟 | 愛知 | 臼杵政治 |
| 八月やがらんどうなる国となり | 大阪 | 木下洋子 |
| 子供らを入れて噴水大はしやぎ | 大阪 | 澤田美那子 |
| 風鈴や人にやさしき人となれ | 大阪 | 齊藤遼風 |
| 六月を近江へ浮かべ昼の酒 | 大阪 | 齊藤遼風 |
| いつまた帰る故里の山は夏 | 兵庫 | 加藤百合子 |
| 雲の峰だいだらぼうのかき氷 | 兵庫 | 加藤百合子 |
| 苦しみの母なる地球八月来 | 兵庫 | 加藤百合子 |
| 痛苦にも休みが欲しき夏の月 | 岡山 | 北村和枝 |
| 【入選】 | ||
| つっかけで路面電車や夏了る | 北海道 | 村田鈴音 |
| 海霧の中軋む自転車朝刊来 | 北海道 | 村田鈴音 |
| 口開けて鴉のあゆみ夏の朝 | 北海道 | 芳賀匙子 |
| ぐつぐつと地球のあぶく黒日傘 | 北海道 | 芳賀匙子 |
| 呼ばるるや幾度帰省子の呼ばはる | 北海道 | 芳賀匙子 |
| 老いの旅せめて香水ひとしずく | 北海道 | 柳一斉 |
| 青蛙瀕死の星を生きてゐる | 青森 | 清水俊夫 |
| 独り寝の眠りを誘う百合の香よ | 宮城 | 長谷川冬虹 |
| 重なりし手そのままに遠花火 | 茨城 | 袖山富美江 |
| 一斉に見上ぐる虹に救われて | 茨城 | 袖山富美江 |
| 満天の星降る闇に行水す | 埼玉 | 園田靖彦 |
| 外寝してお化けの噺順番こ | 埼玉 | 園田靖彦 |
| 脊髄を鯰うごめく気持ちあり | 埼玉 | 佐藤森恵 |
| ひょっとこの擦切れし足袋祭り笛 | 千葉 | 芦野アキミ |
| 梅干を二甕祖母の土用なり | 千葉 | 若土裕子 |
| 千曲川細くなりたる残暑かな | 千葉 | 若土裕子 |
| 人知れず咲き乱れおり浜木綿花 | 千葉 | 春藤かづ子 |
| 四畳半孫に腕貸し共昼寝 | 千葉 | 青山果楠 |
| ひぐらしや忙しき日の終わる頃 | 千葉 | 谷口正人 |
| 咲き終へしあとの静かさ凌霄花 | 千葉 | 池田祥子 |
| 朝帰る海の中道夏の果 | 千葉 | 麻生十三 |
| 清貧と言ふは恥ずかし冷奴 | 千葉 | 麻生十三 |
| ひと俵担ぎし夢の昼寝かな | 千葉 | 麻生十三 |
| 読み聞かせ吾も竜宮に夏休み | 東京 | 岡田定 |
| 山頂の白き陽射しやラムネ水 | 東京 | 小野早苗 |
| 噴水のてつぺんに舞ひ伎芸天 | 東京 | 神谷宣行 |
| 歳老ひて癌研遠し蝉しぐれ | 東京 | 長尾貴代 |
| 抜け殻の牛小屋の外鳳仙花 | 東京 | 楠原正光 |
| 真夜中の大雷鳴を知らず寝ぬ | 東京 | 畠山奈於 |
| 思い切って踏み出す炎暑白い道 | 東京 | 堀越としの |
| 猛暑なり40度超え競ふ日々 | 東京 | 櫻井滋 |
| カマキリやしばし構えて飛び移り | 神奈川 | 伊藤靖子 |
| せせらぎに子ら足浸す炎天下 | 神奈川 | 伊藤靖子 |
| 貴船路や笹のしづくの葛饅頭 | 神奈川 | 越智淳子 |
| 鍛錬の火箸風鈴澄みわたる | 神奈川 | 越智淳子 |
| 長刀鉾発句のごとく来たりけり | 神奈川 | 三玉一郎 |
| いささかの怒りやぎゅっと胡瓜揉む | 神奈川 | 植木彩由 |
| 夜とても昼の熱気を百日紅 | 神奈川 | 島敏 |
| 緑陰をきれいな声の潜りくる | 神奈川 | 島敏 |
| 宅配の駆ける階段炎暑かな | 神奈川 | 藤澤迪夫 |
| 白日傘ベンチに残る日暮れかな | 神奈川 | 藤澤迪夫 |
| 夏暁やいの一番に鳴く鴉 | 神奈川 | 那珂侑子 |
| ベランダは一等席や神輿来る | 神奈川 | 那珂侑子 |
| 父につき本家訪ねる夏休 | 神奈川 | 片山ひろし |
| 入道雲呆れるほどの青空に | 新潟 | 高橋慧 |
| 夕立ちや町から町へ走り行く | 新潟 | 高橋慧 |
| 鳴りすぎて疎まれてをり風鈴よ | 新潟 | 高橋慧 |
| 夕やみにくつろぐ白き浴衣かな | 富山 | 酒井きよみ |
| 鵜飼果て星の水面となりにけり | 石川 | 花井淳 |
| 立秋やなほも清みゆく宗祇水 | 石川 | 花井淳 |
| 銀の雲一筋や夜の秋 | 石川 | 松川まさみ |
| カリカリの鮎の骨揚げ一尾分 | 石川 | 密田妖子 |
| 太陽の壊れさうなる暑さかな | 長野 | 金田伸一 |
| 日本の屋根にどつかり雲の峰 | 長野 | 金田伸一 |
| 駆け抜けてまた夢の中青蜥蜴 | 長野 | 大島一馬 |
| 散り敷けるねむの花を遠まはり | 岐阜 | 古田之子 |
| 早朝の旱畑より夫帰る | 岐阜 | 三好政子 |
| しこしこと鮎の背越しや冷酒 | 岐阜 | 梅田恵美子 |
| 人類に神の咎めの酷暑かな | 静岡 | 湯浅菊子 |
| 背の高き婿に選びぬ白絣 | 愛知 | 宗石みずえ |
| 湧き出でてすぐにさざめく泉かな | 京都 | 諏訪いほり |
| マンションに越して風鈴先づ吊す | 京都 | 氷室茉胡 |
| 学童の集団疎開洗ひ飯 | 京都 | 氷室茉胡 |
| 空蝉の葉先に鳴るや一斉に | 大阪 | 山中紅萼 |
| 水飲んで長刀鉾を待つてをり | 大阪 | 木下洋子 |
| 猛暑日や息をするにも力いる | 大阪 | 木下洋子 |
| 灼熱の中を涼しく後祭 | 大阪 | 澤田美那子 |
| 源流の飛沫間近や花さびた | 兵庫 | 吉安とも子 |
| 庭石の黙を鎮めん水を打つ | 兵庫 | 吉安とも子 |
| クワガタの墓とやすいか半分こ | 兵庫 | 藤岡美恵子 |
| 「日傘の女」気取りてすくと青田行く | 兵庫 | 藤岡美恵子 |
| 生垣に夾竹桃や製鉄所 | 兵庫 | 髙見正樹 |
| 八月の声くぐもるや死者生者 | 奈良 | きだりえこ |
| 神鹿の大き白をく木暮かな | 奈良 | きだりえこ |
| 帰省子に母の話は十回目 | 奈良 | 中野美津子 |
| 炎天を介護タクシーにて通院 | 岡山 | 北村和枝 |
| 分蘖の音にぎやかや田水沸く | 岡山 | 齋藤嘉子 |
| 梅雨晴れや高く掲げる洗い物 | 広島 | 鈴木榮子 |
| 青臭きトマト庭より佳き日かな | 広島 | 鈴木榮子 |
| 魂脱けていよよ哀れや蝉の殻 | 長崎 | 川辺酸模 |
| 冷奴四角に分けてコップ酒 | 大分 | 山本桃潤 |
| 星空に今日の帰るや冷し酒 | 大分 | 竹中南行 |
