ネット投句(2023年7月15日)選句と選評
①心に響く俳句を詠む。
・言いたいことを詠む。
・わかるように詠む。
・理屈に陥らないように詠む。
②俳句は発想にはじまり推敲に終わる。
・発想のダメな句はさっさと捨てる。
・発想にみどころのある句は何度も推敲する。
| 【特選】 | ||
| おかえりと言う人いなき帰省かな | 茨城 | 袖山富美江 |
| 白日傘影美しき個人主義 | 愛知 | 稲垣雄二 |
| とくとくと青竹唄ふ冷酒かな | 和歌山 | 玉置陽子 |
| 扇風機真顔で待機してをりぬ | 岡山 | 北村和枝 |
| 山牛蒡活くれば夏の本気で来 | 広島 | 鈴木榮子 |
| ダイ・インの日よことごとく灼くる日よ | 長崎 | ももたなおよ |
| 床に伏し蠅の自由を見つめをり | 長崎 | 川辺酸模 |
| 友達は敵にも成れるかき氷 | 大分 | 山本桃潤 |
| まくなぎや若気の至りいまさらに | 大分 | 竹中南行 |
| 焼入のごとくにレール夕立来 | 大分 | 竹中南行 |
| 【入選】 | ||
| 炎天や駿馬の斑をまぶしめり | 北海道 | 村田鈴音 |
| 箸使いうるさい母や茄子の花 | 北海道 | 村田鈴音 |
| 大雨やひそと静める蟻の国 | 北海道 | 芳賀匙子 |
| 掌に炎のごときトマトかな | 宮城 | 長谷川冬虹 |
| 故郷にもう一人の吾昼寝覚 | 千葉 | 若土裕子 |
| 梅雨寒に身を寄せ眠るひよこ2羽 | 千葉 | 青山果楠 |
| 夏草やああ云へばこう云ふ嫁元気 | 千葉 | 青山果楠 |
| 梅雨晴れ間電車乗り継ぎ君に逢ふ | 千葉 | 麻生十三 |
| 晩成の相と言われて渋団扇 | 千葉 | 麻生十三 |
| 炎天の黒き太陽死のごとし | 東京 | 神谷宣行 |
| 豊かなるくれなゐ揺らす百日紅 | 神奈川 | 越智淳子 |
| 噴水の止まりてしばし街の音 | 神奈川 | 遠藤初惠 |
| 昼寝覚この世に覚めてしまひけり | 神奈川 | 三玉一郎 |
| 二匹五百円スーパーの目高かな | 神奈川 | 松井恭子 |
| 七百年の銀杏の樹下に涼しく居 | 神奈川 | 中丸佳音 |
| ミカドの名記す標本昭和の夏 | 神奈川 | 中丸佳音 |
| 戦争画の中に自画像旱星 | 新潟 | 高橋慧 |
| 女郎蜘蛛月を抱きて月の中 | 新潟 | 高橋慧 |
| ハングリーであれ夜ごとに窓の守宮なく | 岐阜 | 梅田恵美子 |
| めがねして眼鏡を探す昼寝覚め | 静岡 | 湯浅菊子 |
| 苦も楽も足して二で割る夏越かな | 静岡 | 湯浅菊子 |
| 夏痩せて言葉の刀研ぎ澄ます | 愛知 | 稲垣雄二 |
| 生きてゐる証しと届く夏野菜 | 愛知 | 青沼尾燈子 |
| 飛べぬ羽持つペンギンや夏の果 | 京都 | 氷室茉胡 |
| もの思ふゴリラ動かぬ晩夏かな | 京都 | 氷室茉胡 |
| 駄菓子屋の小暗き隅に選る花火 | 大阪 | 安藤久美 |
| 花落ちてまこと小さき柘榴の実 | 大阪 | 木下洋子 |
| 夏の蝶人工林は森となり | 大阪 | 木下洋子 |
| 噴水や描いては消す夢いくつ | 大阪 | 澤田美那子 |
| 形代を枕の下に一夜かな | 兵庫 | 加藤百合子 |
| 村老いぬひときわ淡し合歓の花 | 兵庫 | 藤岡美恵子 |
| そこら中皮脱ぎ捨てて今年竹 | 兵庫 | 藤岡美恵子 |
| 露草や心を決めし朝もあり | 兵庫 | 福田光博 |
| 漣や河口に上げる夏の潮 | 兵庫 | 髙見正樹 |
| 熊蝉に暫し中断立ち話 | 兵庫 | 髙見正樹 |
| 句にならぬ言葉つぎつぎ捩り花 | 奈良 | きだりえこ |
| 渡り蟹水の隙間を滑り逃ぐ | 奈良 | 柏木博 |
| 打水や奥に奥ある京町家 | 和歌山 | 玉置陽子 |
| 藍干すや門千畳の荒筵 | 和歌山 | 玉置陽子 |
| たのしみは梔子香るに気づくとき | 広島 | 鈴木榮子 |
| 被爆クスノキ幾万の蝉を抱き | 長崎 | ももたなおよ |
| あの夏の子どもら遊ぶ浜辺かな | 長崎 | 川辺酸模 |
