花の山姥の巻/初表/五_再募集②
脇 霞さすらふ山姥となれ 酸模(春)
第三 もくもくと噴煙を上げ富士笑ふ 一郎(春)
四 帰還の兵のあふるる甲板 恭子(雑)
五 夕暮れて自由の女神月照らす 文(秋・月)
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【付句候補】
・⚪︎
悲しみの自由の女神月照らす
・△
流燈に父よ夫よ兄よ子よ(恭子)
・×
月照らす片腕で持つハーモニカ
月光に島の太鼓を打ち鳴らし
実を付けし被爆の楠に今日の月
純金の茶碗に浮かぶけふの月
けふの月五輪の聖火見守りぬ
月光も届かぬガマに慟哭す
虚ろなる眼窩が睨む今日の月
妻と子の写真見てゐる月明り
月に椰子紙背にこもる鎮魂記
すさまじき街頭テレビの人だかり
長安の月浮かべてや瑠璃の盃
武蔵野に大きな月ののぼりゆく
月影に埴生の宿の歌流る