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俳句的生活

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古志仙台ズーム句会(2020年6月28日)

俳句的生活 投稿日:2020年7月3日 作成者: KAI2020年7月3日

・第1句座              
【特選】
ひとつずつ秘密の宿る香水瓶    森凜柚
横たへてみても凡骨竹むしろ    石川桃瑪
線量計睨むフクシマ夏へ道     石原夏生
【入選一】
さくらんぼ紅き双子をひとつまみ  川村杳平
昼寝人思案するかに首かしぐ    上俊一
黒人の死へ向日葵はうなだるる   武藤主明
野晒の今も眠れる夏野かな     川辺酸模
木漏れ日は夏のにほひや庭師来る  甲田雅子
人影にちるあめんぼの水輪かな   佐藤和子
六月の恋のはじまる傘のなか    森凜柚
公園の昼寝のぢぢいけふ居らず   上俊一
起こされて皆で見に行く夜光虫   阿部けいこ
背後から波を吞みこむ怒涛夏    宮本みさ子
鍋底へ焔涼しき餡練機       宮本みさ子
竹むしろ大望抱くこともなく    石川桃瑪
まだ胎のなかの心地か昼寝の子   辻奈央子
梅雨寒や田水の深さ加減して    及川由美子
姫ゆりやガリ版刷りの民主主義   川辺酸模
大茅の輪地球丸ごと潜らさん    武藤主明
【入選二】
目つむれば旅をしてをり籠枕    辻奈央子
梅雨の街この傘させばパリジェンヌ 那珂侑子
こもり居のすさびに吊す簾かな   及川由美子
あぢさゐの茂り隣の子が見えず   那珂侑子
透く骨のあえかに動く目高かな   川辺酸模
夏鶯節回しあり小節あり      金谷哲
グローブを抱へて走れ夏帽子    金谷哲
存はば微笑百歳麦の秋       長谷川冬虹
ほととぎす真夜の脊山に掠れ鳴く  甲田雅子
道の辺の歌碑に降るなりえごの花  阿部けいこ
山畑やじやがたら薯の花盛り    及川由美子
人住みし名残微かや柿の花     阿部けいこ
眠る子は背中に熱しさくらんぼ   伊藤寛
縁台を伝ひて歩む赤子かな     武藤主明
子別れの鴉はばさと舞ひ上がる   谷村和華子
コロナ菌遮断ビニール梅雨長く   川村杳平
梅雨寒し天保八年一揆の地     川村杳平
でで虫を避けて優しき男の子かな  青沼尾燈子
やり場なき汚水タンクや夏至の海  武藤主明

・第2句座(席題=立葵、蛇、水羊羹)
【特選】
ぐうたらな青大将が長々と     上俊一
ほどほどに試してみるか蝮酒    川村杳平
水やうかん流して器水の色     宮本みさ子
【入選一】
田草取る乙女の先を青大将     宮本みさ子
立葵映画館守る署名来る      甲田雅子
水羊羹ズーム句会の果てにけり   川村杳平
ずいぶんと長きため息蛇の衣    森凜柚
立葵雨が激しくなりにけり     伊藤寛
水やうかん重きといへどへぎ折敷  石川桃瑪
大地から生えてくるごと青大将   辻奈央子
くちなはを踏んで覚めたる午睡かな 川辺酸模
夢の中すつくと濡れて立葵     谷村和華子
立葵ずらりとならぶ農家かな    那珂侑子
咲き昇る花又花や立葵       金谷哲
【入選二】
吹く風も葵の色に染まらんと    辻奈央子
水羊羹提げて門前一呼吸      及川由美子
わが殻をひたに破らん立葵     甲田雅子
蛇がまあカラス三羽に睨まれて   石原夏生
立葵リヤカーを引く母の後     佐伯律子
一家族ふたたびそろふ水羊羹    長谷川冬虹
立葵の花びら付けてとさか真似   佐藤和子
近ごろのは固くないかい水羊羹   伊藤寛
蛇見たと孫駆け戻る夕餉かな    伊藤寛
立ち葵高校野球あと十日      石原夏生
青大将屋根よりどさりバーベキュウ 金谷哲
蛇泳ぐ流れの早き用水路      阿部けいこ

ネット投句(2020年6月30日)特選と選評

俳句的生活 投稿日:2020年7月1日 作成者: KAI2020年7月1日

・現状安住では俳句は難しい。妻であるとか老人であるとか。
・日記ならともかく。

【特選】
草矢打つ遙かなる的胸に秘め    13_東京  西川遊歩
明日ひらく花の香りや大夕焼  13_東京  長井亜紀
ちさき子のマスクかわゆし夏帽子  14_神奈川  伊藤靖子
箱庭に釣人ひとり来てをりぬ  14_神奈川  金澤道子
まだ父に辿り着かない帰省かな  14_神奈川  三玉一郎
二つ三つ茅の輪をくぐる念のため  27_大阪  澤田美那子
・念のため二つ三つくぐる茅の輪かな
マスク外せばこんなにも草いきれ  28_兵庫  加藤百合子
旅は良し家はなほよし青簾  38_愛媛  豊田喜久子
睡蓮や収まりつかぬ昼の酒  44_大分  山本桃潤

古志金沢ズーム句会(2020年6月21日)

俳句的生活 投稿日:2020年6月27日 作成者: dvx223272020年6月27日

鬼川こまち選
【特選】
白山をぎゆつと絞りて清水汲む       薫
銃眼の角くづれたる緑かな         陽子
涼しさは瑞穂の国の花あやめ        きよみ
草とるや人の嘆きを聞きながら       櫂
幾重にも青き楓の金沢へ          櫂
深みどり天蓋にして大八洲         陽子
けふからは大空が母燕の子         きよみ
【入選】
天と地を断ち切る刃夏燕          薫
つば甚の小暗き奥へ夏座敷         久美
ほの温きお茶ではじまる夏料理       雄二
意を決し扇子パチンと風仕舞ふ       徹
一切は生死一対風薫る           まさみ
あかあかの句碑は青葉の裏に座す      淳
人類のごとく貪る毛虫かな         雄二
滴りの間合にも似て語り合ひ        まさみ
鮴汁や筧のあそぶ昼の庭          久美
滴りや一山香気放ちたる          早苗
古九谷のいろに漬かりて茄子胡瓜      早苗
なめくぢの一生海を行くごとし       雄二
美術館に検温の列水中花          茉胡
周平の武士は貧しや虎が雨         勝
老鶯の声あげる時いのちがけ        恵美子

長谷川櫂選
【◎特選】
白山をぎゆつと絞りて清水汲む       薫
蛍来よわが身の水の涸れぬうち       隆子
【特選】
棕櫚の葉の扇はるかに来たる人       隆子
那谷仏へ一灯ともす初蛍          早苗
月読のしづくを吸うて桃太る        嘉子
浮いてこいアヒルも金魚も会へぬ孫も    徹
ただ母のそばにゐるだけ夕端居       嘉子
香水は身八ツ口より香るかな        栄順
ほの温きお茶ではじまる夏料理       雄二
あかあかの句碑は青葉の裏にあり      淳
行く末は一まず置かん夕端居        まき
梅雨に蒸されマスクに蒸され励みをり    きよみ
鮴汁や筧のあそぶ昼の庭          久美
けふからは大空が母燕の子         きよみ
【入選】
一億の自宅流刑や梅雨に入る        こまち
降りそそぐ万の詩歌か栗の花        薫
郭公のこゑにつづきて啼きてみむ      陽子
裸子は籠飛び出した小鳥かな        栄順
もくもくと比良に雲湧く噴井かな      隆子
夏至の日や加賀には赤き姫だるま      こまち
な触れそ一指に傷む桃の肌         嘉子
滴りに目覚むる石の仏かな         茉胡
六月の大気は水でできてをり        薫
太陽の雫の一つ女郎蜘蛛          雄二
桃すする故郷持たぬさみしさに       栄順
決断す扇子パチンと風仕舞ふ        徹
たましひの少し遅るる昼寝覚        栄順
一切は生死一対風薫る           まさみ
真つ白な大きな雲や沖縄忌         こまち
梅酒琥珀夫婦の仲も古りにけり       まき
人類は地球貪る毛虫かな          雄二
蟻の目にぐつと迫り来靴の底        まさみ
白南風を天蓋にして大八洲         陽子
灯を入れてよりの涼しさ岐阜提灯      隆子
滴りや一山の香を放ちたる         早苗
蘖やにくまれ盛りのび盛り         久美
古九谷の藍や翠や茄子胡瓜         早苗
なめくぢの一生海を行くごとし       雄二
ざぶざぶと家一軒を男梅雨         こまち
谷底や青葉若葉の大合唱          恵美子

「俳句」7月号に「太陽の門」

俳句的生活 投稿日:2020年6月20日 作成者: KAI2020年6月25日

「俳句」(角川文化振興財団)7月号に「太陽の門」50句が掲載されます。お読みください。

ネット投句(2020年6月15日)特選と選評

俳句的生活 投稿日:2020年6月20日 作成者: KAI2020年6月20日

・この調子で。

【特選】
谷翔くる鬼のまぼろしほととぎす  07_福島  渡辺遊太
産土の夜ごと降らすや栗の花  11_埼玉  佐々木みほ
たいくつはのつぺらぼうやマスクして  11_埼玉  上田雅子
・たいくつなのつぺらぼうのマスクかな。原句は散文、しかもごちゃごちゃ。
黒南風やマスク外して深呼吸  13_東京  森徳典
・白南風や
掬ふたび光溢るるゼリーかな  13_東京  森凜柚
炎熱や記憶頼りに歩く道  13_東京  森凜柚
バロックの審美の金魚ひるがへる  13_東京  西川遊歩
・耽美の
夏座敷たれをらずとも懐かしき  14_神奈川  越智淳子
・なつかしく
素早さの尻尾に流る蜥蜴かな  14_神奈川  越智淳子
・尾へと流るる
軽鳧の子の川の広さをまだ知らず  14_神奈川  金澤道子
・は
梅雨晴や鳩も白雲見てゐるか  14_神奈川  原田みる
黒揚羽影から生まれ影と消ゆ  14_神奈川  中丸佳音
ひとつずつ花の名忘れ晩夏光  15_新潟  高橋慧
荒梅雨や雲の内なる山の音  20_長野  大島一馬
わだつみの深海水芭蕉万のゆらゆら  20_長野  柚木 紀子
ふと見れば夫は老人柿の花  21_岐阜  夏井通江
金魚玉金魚虚空に遊ぶかな  23_愛知  稲垣雄二
鮟鱇の心がわかる鯰かな  23_愛知  青沼尾燈子
質問なき学生ばかり日の盛り  26_京都  氷室茉胡
蝶の口いのちの水を一身に  27_大阪  安藤久美
・ひとすぢに
つまらなき予報通りの梅雨入りかな  27_大阪  高角みつこ
我がために母生きむとす額の花  27_大阪  内山薫
玉葱を吊り厄除けの我が家かな  27_大阪  木下洋子
・吊る。吊り、は散文。
七十の浅知恵育て夕端居  29_奈良  喜田りえこ
・育つ。育て、は自分にとらわれている。育つ、は自分を眺める。
中空を揺れつつ上る大毛虫  29_奈良  田原春
したたるやかんばせうづめ桃食らふ  33_岡山  齋藤嘉子
アッパッパ痩の止まらぬ副作用  37_香川  丸亀葉七子
朝顔や今朝濡れ縁の賑はしき  37_香川  曽根崇
我もまたアジアの民よサングラス  42_長崎  川辺酸模
谷川の巌にすずむ蝮かな  42_長崎  川辺酸模
大茅の輪地球丸ごと通さんと  44_大分  山本桃潤
父の日や父の椅子には父座る  46_鹿児島  大西朝子
初蛍山河は闇を惜しまざり  46_鹿児島  大西朝子
・惜しみなく

古志鎌倉ズーム句会(2020年6月14日)

俳句的生活 投稿日:2020年6月17日 作成者: 田中 益美2020年6月17日

第1句座
・藤英樹選
【特選】
惜しむべき百三歳や鱧の旬     麒麟
瓢箪となるも糸瓜となるもよし   千方
幾柱おはす我が家黴の神      尚子
火取虫ときのけ捕へ燃えにけり   宣行
鑑真忌浄衣を濡らす一雫      りえこ
藍一枚ゆたかに裁ちて浴衣かな   櫂
鎌倉や水湧きあがる五月闇     櫂
【入選】
葛桜ほどの静かな心こそ      麒麟
冷やつこ元屋醤油を一しづく    遊歩
天地人金魚玉よりみはるかす    美津子
コロナ禍といふ日常や夕端居    美那子
瓜番に特上瓜のごとき月      靖彦
石斛の一輪香る虚空かな      光枝
籠もる日々金魚に愚痴をこぼしけり 順子
ぎこちなくさして男の日傘かな   道子
ぎんどろの分けても高く涼しさよ  櫂
しばらくは音聞いてゐる夏の雨   智子
夏暖簾くぐれば大将一人かな    益美
二の膳の蓴ぬらりと抗ひぬ     かよ
みなづきの水の中からあかんばう  かよ
・長谷川櫂選
【◎特選】
心中はうねり机上は青嵐       美津子
【特選】
花茣蓙やしばらく風の子に添ひ寝   道子
惜しむべき百三歳や鱧の旬      麒麟
さばへなす神打ち払ふ一句あれ    遊歩
さざ波にひとつ開くや羊草      光枝
幾柱おはす我が家黴の神       尚子
一匹と見れば三匹はぶの籠      英樹
ほら穴の政子の墓や黴にほふ     順子
守宮啼く人畏れつつ人の家      千方
田草取蛭取る暇ももどかしく     靖彦
【入選】
葛桜ほどの静かな心こそ       麒麟
朝採れの入梅イワシ梅で煮ん     遊歩
冷やつこ元屋醤油を一しづく     遊歩
着崩れていよいよ楽し沖膾      麒麟
すこしずつこの世へ戻る昼寝かな   真知子
還暦のことしは漬けん蝮酒      英樹
雨ざつと土用鰻の日なりけり     麒麟
短夜を駆け抜けてゆく雨の音     美津子
端切もてマスク作るや五月晴     洋子
全句集掴みて戻る裸かな       麒麟
ハンモック寝心地のまだ定まらず   道子
瓢箪となるも糸瓜となるもよし    千方
咲き初むる泰山木や岳父逝く     かよ
明易や訴状を束ね訳しゆく      美奈子
語るかに念じゐるかに仏法僧     京子
這ひ出して黒き土塊蟇        光枝
濡れてゐる闇に滲むや蛍の火     遊歩
籠もる日々金魚に愚痴をこぼしけり  順子
見せたくてとりだしてゐる扇かな   はるみ
ぎこちなくさして男の日傘かな    道子
疫病にふりまはされてはやも夏至    美那子
猫嗅いで大崩れなり蟻の列      英樹
ぷりぷりと尻を振りたる茄子かな    りえこ
蟻の列ソーシヤルデイスタンス何事ぞ 真知子
風の子の今まで居たる円座かな    道子
残されしパセリのやうにここにゐる  京子
薔薇園に薔薇無き五月晴れわたり   美那子
咲き満ちて紫陽花あかりわが窓辺   順子

第2句座(席題=蛞蝓、焼酎、端居)
・藤英樹選
【特選】
なめくぢり世を正さんと湧き出たり  宣行
なめくぢの跡形もなきひかりかな   真知子
舌頭千転なほ定まらず夕端居     靖彦
どつかりと薬缶で出さる芋焼酎     美奈子
なめくぢら銭湯の富士山這ひ登る   光枝
【入選】
端居してあちらも端居してをりぬ   智子
端居してただならぬ日々忘れけり   洋子
泡盛に酔ふや花びらほどけゆく    光枝
蛞蝓や水の命をつぶらかに      千方
現るるも消ゆるも一如なむくぢら   櫂
なめくぢの大宴会を眺めをり     麒麟

・長谷川櫂選
【◎特選】
なめくぢの跡形もなきところかな  真知子
【特選】
端居してあちらも端居してをりぬ  智子
もう少しこの世に居たき端居かな  順子
焼酎や氷からころ躍らせて     靖彦
なめくじをつまむ割り箸そこかしこ 美那子
焼酎や壺の破れを愛でる国     遊歩
【入選】
鎌倉のやぐらを住処なめくぢら   順子
結論は明日でよろし端居かな    はるみ
野地蔵の元につどうて蛞蝓     千方
なめくじりこの世で二番目に嫌ひ  京子
島唄は慟哭のうた黍焼酎      宣行
植木鉢底に笑へるなめくぢり    智子
柄杓添へ焼酎の甕届きたる    はるみ
膝小僧細くなりけり夕端居     靖彦
焼酎やけふ小鰯の解禁日      京子
焼酎はほどほどにせよ角煮かな   益美
ナメクジを手にのせ走り戻る子よ  益美
夕端居ぶち猫隣にゐて静か     かよ
肩触るる立ち飲みいつも芋焼酎   りえこ
よれよれの古き雑誌や夕端居    麒麟

俳句でよむ『おくのほそ道』 時間変更

俳句的生活 投稿日:2020年6月16日 作成者: dvx223272020年6月16日

古志zoom講座「俳句でよむ『おくのほそ道』」の開始時間が変わります。今までは第一土曜日の午後1:30からでしたが、
7月から、第一土曜日の午前11:00からになります。お間違いのないようにお願いいたします。

俳句の相談 俳句の批評性について 

俳句的生活 投稿日:2020年6月15日 作成者: KAI2020年6月15日

【相談】
以前、本歌取りの句が成り立つ条件として「その句に批評があるかないか」をあげてをられましたが、「俳句の批評性」とはどのようなことかを教えてください。

【回答】
まず自然であれ社会であれ自分自身であれ、何ものかへの批評を欠いては文学は成り立ちません。いいかえれば「無批評な文学」など文学ではありません。このことは人類の文学の歴史をみても、あるいは名作といわれる作品をみてもわかります。

文学に批評が欠かせないのは俳句にかぎったことではありませんが、ことに極小の文学である俳句は批評性を凝縮した文学であるということができます。俳句の歴史をみても連句(歌仙など)の付句は前句への批評であり、連句のこの批評性が一句に集中したものが発句つまり俳句なのです。

俳句の「俳」という字は喜劇役者の意味ですが、喜劇がもたらす笑いは現実への批評を核にしています。このことは『俳句の誕生』(筑摩書房、2018年)に詳しく書きましたのでお読みいただければ幸いです。

和歌における本歌取りも本歌に対する批評を核にしています。ただまねるだけではまともな本歌取りの歌にはならず、その歌人なり時代なりの独自の視点(批評の視点)を要求しました。

俳句の本歌取り(本句取り?)についても同じことがいえます。というよりも本句取りの俳句にかぎらず、すべての俳句にその俳人なり時代なりの独自の視点(批評の視点)がなければなりません。批評こそが俳句の本質なのです。本句取りの句のよしあしも、この観点からとらえるべきものです。

このことはどんな句をよしとするか、どんな句を選ぶかという「俳句の選」の問題に直結しています。句会などではややもすると「どこかで見たような句」を選びがちなのですが、それは共感ではあっても「選」とはいえません。そんな「選」では類句・類想の山を築くことになります。

「俳句の選」とはその句のどこが今までとは違うかを見極めてその評価を下すこと、つまり選句もまた批評です。

古志ズーム講座 俳句でよむ『おくのほそ道』

俳句的生活 投稿日:2020年6月5日 作成者: dvx223272020年6月6日

本日は古志ズーム講座「俳句でよむ『おくのほそ道』」第2回目です。参加者は15分前に会議室にお入りください。会議室のURLは5日の一斉メールでお知らせしてあります。

スカイプ句会と講座、ズームへ移行

俳句的生活 投稿日:2020年6月4日 作成者: KAI2020年6月15日

現在、スカイプ(SKYPE)で行っている句会と講座は6月以降、準備の整ったところからズーム(ZOOM)へ移行します。

ズームのほうが画像・音声が比較的安定していること、操作も比較的簡単であるためです。技術顧問の北側松太さん、関根千方さんの意見でもあります。

具体的にどの句会、どの講座がズームに移行するかは、追ってこのサイトでお知らせします。移行に伴い、呼び名も「ズーム句会」「ズーム講座」に変わります。

【ズームに移行】
・鎌倉ズーム句会(幹事=藤英樹、第2日曜日)6月14日(日)から
・金沢ズーム句会(幹事=鬼川こまち、第日曜日)6月21日から
・仙台ズーム句会(幹事=長谷川冬虹、第4日曜日)6月28日から
・広島ズーム句会(幹事=矢野京子、第1日曜日)7月5日から
・俳句でよむ『おくのほそ道』(講師=長谷川櫂、第1土曜日)6月6日(土)から
・30分で学ぶ俳句の歴史(講師=藤英樹、第3土曜日)6月20日から

【スカイプのまま続行】
・花の浪花の読書会(講師=木下洋子、第3土曜日)
・『折々のうた』600句を覚えよう!(講師=趙栄順、第4日曜日)

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読売新聞「四季」から

麗けき大福餅のほとりかな     相生垣瓜人

 大福には人を幸せにする力がある。鏡餅の威厳もなく、桜餅の色香があるわけでもないが、白粉をはたいたあの福顔にまみえると、誰でも相好がゆるむだろう。それに大と福、たった二文字の、この命名のすばらしさ。「麗か」は春の季語。
『負暄』

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    • 3月28日(土)朝カルズーム講座「1億人の俳句入門」
    • 3月29日(日)仙台ズーム句会
    • 4月4日(土)朝カルズーム講座「1億人の俳句入門」
    • 4月5日(日)広島ズーム句会
    • 4月11日(土)朝カルズーム講座「『おくのほそ道』をよむ」」
    • 4月12日(日)鎌倉ズーム句会
    • 4月13,14日(月、火)吉野山句会
    • 4月19日(日)金沢ズーム句会
    • 4月26日(日)太宰府天満宮奉納全国俳句大会
    • 4月29日(水、昭和の日)仙台ズーム句会

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    2026年2月刊行


    『「おくのほそ道」を読む 決定版』
    ちくま文庫
    1,000円+税
    2025年5月刊行


    『四季のうた ウクライナの琴』
    中公文庫
    800円+税
    2025年1月刊行


    『長谷川櫂 自選五〇〇句』
    朔出版
    2200円+税
    2024年4月刊行


    『四季のうた 井戸端会議の文学』
    中公文庫
    800円+税
    2024年1月刊行


    『小林一茶』
    河出文庫
    800円+税
    2024年1月刊行


    『ふじさわびと』vol.26
    株式会社ふじさわびと
    無料配布
    2023年1月発行


    『四季のうた 雨ニモマケズ』
    中公文庫
    800円+税
    2023年1月刊行


    『和の思想』
    岩波新書
    980円+税
    2022年7月刊行


    『俳句と人間』(3刷)
    岩波新書
    860円+税
    2022年1月刊行


    100分de名著『おくのほそ道』(10刷)
    NHK出版
    1,000円+税
    2014年10月刊行


    『四季のうた 美しい日々』
    中公文庫
    800円+税
    2022年1月刊行


    句集『太陽の門』
    青磁社
    2200円+税
    2021年8月刊行


    『四季のうた 天女の雪蹴り』
    中公文庫
    800円+税
    2021年1月刊行


    大岡信『折々のうた』選 俳句(二)
    長谷川櫂 編
    岩波新書
    780円+税
    2019年12月刊行


    『四季のうた 普段着のこころ』
    中公文庫
    800円+税
    2019年12月刊行


    大岡信『折々のうた』選 俳句(一)
    長谷川櫂 編
    岩波新書
    780円+税
    2019年11月刊行


    『歌仙一永遠の一瞬』
    岡野弘彦、三浦雅士、長谷川櫂
    思潮社
    2200円+税
    2019年1月刊行


    『歌仙はすごい』
    辻原登、永田和宏、長谷川櫂
    中公新書
    880円+税
    2019年1月刊行


    『四季のうた 至福の時間』
    中公文庫
    700円+税
    2018年12月刊行


    『九月』
    青磁社
    1800円+税
    2018年8月刊行


    『Okinawa』
    Red Moon Press
    $15
    俳句 長谷川櫂
    英訳 デイヴィッド・バーレイ&田中喜美代(紫春)
    2018年5月刊行


    『俳句の誕生』(4刷)
    筑摩書房
    2300円+税
    2018年3月刊行


    『四季のうた 想像力という翼』
    中公文庫
    700円+税
    2017年12月刊行


    『芭蕉さん』
    俳句・芭蕉 絵・丸山誠司
    選句解説・長谷川櫂
    講談社
    1500円+税
    2017年3月刊行


    『震災歌集 震災句集』
    青磁社
    2000円+税
    2017年3月刊行


    『四季のうた 文字のかなたの声』
    中公文庫
    600円+税
    2016年12月刊行


    藤英樹著『長谷川櫂 200句鑑賞』
    花神社
    2500円+税
    2016年10月刊行


    『文学部で読む日本国憲法』
    ちくまプリマー新書
    780円+税
    2016年8月刊行


    『日本文学全集12』松尾芭蕉、与謝蕪村、小林一茶
    松浦寿輝、辻原登、長谷川櫂選
    河出書房新社
    2,600円+税
    2016年6月刊行


    『四季のうた 微笑む宇宙』
    中公文庫
    700円+税
    2016年3月刊行


    『芭蕉の風雅 あるいは虚と実について』
    筑摩選書
    1,500円+税
    2015年10月刊行


    『沖縄』
    青磁社
    1,600円+税
    2015年9月刊行


    『入門 松尾芭蕉』
    長谷川櫂 監修
    別冊宝島
    680円+税
    2015年8月刊行


    『歌仙一滴の宇宙』
    岡野弘彦、三浦雅士、長谷川櫂
    思潮社
    2000円+税
    2015年2月刊行


    『吉野』
    青磁社
    1,800円+税
    2014年4月刊行
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    そのほかの本

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