古志三島句会 2018年6月24日
・第1句座
【☆特選】
青空を破りて瀧の落ち来たり ちよこ
軽鳧の子の流されてゆく花藻かな 光枝
【特選】
富士山とつながつてゐる泉かな 寛子
でで虫の背にある家のさびしさよ 空
手を入れて世界透けゐる夏の川 一郎
おそれつつ神の使いの鰻食ぶ 春日美智子
さみだれに覚めさみだれに眠りけり 昭子
梅をもぐ梅より青く子どもかな 昭子
ひやうひやうと草笛を吹く人は誰 栄順
豆腐売り切れて涼しき水の音 一郎
見えてゐるばかりが虹と思ふなよ 二本
遙かより水の湧きくる昼寝かな 二本
藻の花の首あげて見る浮世かな 沙羅
さらはれてバケツで眠る金魚かな 一郎
美しき島に生まれて沖縄忌 二本
【入選】
軽鳧の子を踏んづけさうに親歩く 沙羅
つま先の先太平洋籐寝椅子 克実
わけ入れば神代の暗さ泉かな 昭子
氷浮く水ごと掬ふ水饅頭 光枝
蟇己が体をもて余す ちよこ
狩野川の鮎はわさびの香りかな 二本
軽鳧の子のつつきて遊ぶ花藻かな 光枝
青嵐戦あるなと大兜太 まさ子
梅雨晴や岩に重なる亀また亀 桂久
青山河十七音もて響かせん 昭子
鳧の巣を残して帰る耕運機 紀子
軽鳧の子のつぎつぎ出づる親の影 沙羅
梅雨深し言の葉しづむ水の底 光枝
海涸れて三百年や青田風 桂久
三島市は落し文の形である 通江
渋団扇ふつと一人の世界かな 通江
藻の花や富士千年の水の中 沙羅
遠ざかるほどに大きな夏帽子 一郎
藻の花にゆらめき出づる富士の山 光枝
・第2句座
【特選】
花南瓜恥かきしまま四十年 昭子
【入選】
爪を切るうしろ姿や梅雨深む 寛子
万緑の枝差し交はす句会かな 二本
白シャツの花のやうなる子どもかな 沙羅
黒塗の椀は茗荷のご飯かな 寛子
水に落ちて青柿一つ流れゆく 光枝
五月雨の沖へ出でゆく大河かな 二本
閑かさのまたやつてくる昼寝覚 空
昼寝覚部屋中のもの目覚めゆく 空
