古志金沢ズーム句会(2026年1月12日)
第一句座
当季雑詠
・長谷川櫂選
【特特選】推敲例
氷の扉あけて戦争始まりぬ 趙栄順
初帚しづかに大気入れかはる 酒井きよみ
鯛焼はモナリザの笑み浮かべたる 玉置陽子
【特選】推敲例
誰か笑ふこゑに覚めたりけさの春 酒井きよみ
掌にしんと「こころ」や読始む 飛岡光枝
張り詰めて二個の接点寒卵 松川まさみ
野老掘る蓬莱山の谷深く 酒井きよみ
大海鼠文句を言はずへつらはず 稲垣雄二
朽ちてゆく五臓六腑に柚子湯かな 土谷眞理子
【入選】
汲み上げて月のかけらの氷魚かな 玉置陽子
寒芹の一株をもて粥を炊く 花井淳
へなへなと地べたに萎む獅子頭 安藤久美
新年会世塵まみれの孫楽し 間宮伸子
大旦声出して読む全句集 田村史生
七日粥紅のすずなの晴れやかに 間宮伸子
加賀万歳城下の町名とうとうと 鬼川こまち
福笹を取り合ふ人や初戎 田村史生
第二句座
席題:「日脚伸ぶ」、「寒蜆」
・長谷川櫂選
【特選】推敲例
花ひらくやうに次々寒蜆 近藤沙羅
透き通る刃の水に寒蜆 稲垣雄二
影淡く空の鳥かご日脚伸ぶ 松川まさみ
【入選】
寒しじみ命と命響きあふ 藤倉桂
わが星に何はともあれ日脚伸ぶ 駒木幹正
大粒の氷の交じる寒蜆 安藤久美
知らぬ間に治る腰痛日脚伸ぶ 氷室茉胡
御僧は湖賊の末や寒蜆 泉早苗
日脚伸ぶ国分寺まで歩かんか 橋詰育子
一病をなだめて二椀寒蜆 泉早苗
寒しじみざくと一椀寿 飛岡光枝
寒蜆若きこそ身を養へと 安藤久美
なほ緩むこころを如何に日脚伸ぶ 松川まさみ
果てもなく我が身老ゆるか日脚伸ぶ 藤倉桂
