古志鎌倉ズーム句会(2026年1月11日)
第一句座
•藤英樹選
【特選】
大寒の竹伐る音を山廬かな 長谷川櫂
寒立馬黒き目に雪降りしきる 葛西美津子
御降の音消ゆ加賀の甃 神谷宣行
【入選】
春立つや名も馥郁と酒匂川 長谷川櫂
九十九髪にも初髪の思ひあり 澤田美那子
七種や百歳へ向け旅支度 神谷宣行
冬晴や枝を鳴らして四十雀 長谷川櫂
大寒の竹林射貫く光りかな 葛西美津子
能登暮れて更地のなかの冬灯 関根千方
雪の舞ふ十日戎の人の中 木下洋子
•長谷川櫂選 (推敲例)
【特選】
食うて寝て炬燵地獄をぬけられず 田中益美
待ちわびし全句集あり大旦 木下洋子
節料理あとは人生ゲームかな 田中益美
【入選】
強きものからありつきぬ寒施行 園田靖彦
初髪や九十九髪にも思ひあり 澤田美那子
七種や動き出したる大クレーン おおずひろし
毎年や心底冷ゆる宵戎 木下洋子
雪舞ふや十日戎の人の上 木下洋子
福笹は欲の数だけ重くなり 澤田美那子
力こめて搗きたての餅實の句 きだりえこ
まつ白な富士山立てり年新た 金澤道子
第二句座 (席題:氷魚、暖房)
•藤英樹選
【特選】
雪原を切り裂いてゆく暖房車 おほずひろし
うつすらと昼の月あり氷魚汲む 金澤道子
微かなる命にくもる氷魚かな 長谷川櫂
【入選】
犇めきて目玉ばかりや氷魚の群 きだりえこ
石油ストーブいつも薬缶のお湯がわき 吉田順子
宿の犬暖炉の我をかぎまはる 森永尚子
東京へ皆うたたねの暖房車 おほずひろし
いちまいの鱗すらなき氷魚かな 関根千方
氷魚漁の氷の舟を上がりけり イーブン美奈子
•長谷川櫂選 (推敲例)
【特選】
日の光月の光を氷魚かな 藤原智子
雪の白氷の白や氷魚汲む 葛西美津子
湖の水の色なる氷魚汲む 金澤道子
【入選】
ストーブの前に手かざす一家族 仲田寛子
満州の家ぬくかりし暖炉かな 森永尚子
着いてすぐ暖炉へ山のホテルかな 仲田寛子
東京へ皆うたたねの暖房車 おほずひろし
氷魚汲む四角の網の軽さかな 土井頼温
暁の氷魚奉る弁財天 澤田美那子
比良山の雪より白き氷魚かな きだりえこ
人は去り暖房だけが動くかな 田中益美
