うたたね歌仙「鮎合せの巻」満尾
《連衆》高橋慧、飛岡光枝、佐藤森恵、松川まさみ、中野美津子、松井恭子、三玉一郎、川辺酸模、青沼尾燈子、安藤文、谷口正人、越智淳子、西川遊歩、北側松太、長谷川櫂(捌)
2015年4月27日~~8月23日
【初折の表】
発句 はじめから川の自慢や鮎合せ 飴山實(夏)
脇 まづは一献淡麗の美酒 光枝(雑)
第三 やつとこさ源氏全帖評釈す 文(雑)
四 年々暑さをさまらぬ秋 恭子(秋)
五 雲上の富士の頂月照す 恭子(秋・月)
六 新米の蔵はやも空つぽ 文(秋)
【初折の裏】
初句 人間が操縦なんのAIぞ 櫂(雑)
二 親に似ぬ子がまつたうになる 淳子(雑)
三 堅物と仲人口にたたられて 淳子(雑・恋)
四 無口のままの新婚の朝 尾燈子(雑・恋)
五 縞柄長真冬の森に鳴き交はす 美津子(冬)
六 氷の瀧にしぶく月光 光枝(冬・月)
七 きりきりと回しを締めて朝稽古 尾燈子(雑)
八 フルスイングの長嶋さらば 遊歩(雑)
九 卵焼き日の丸弁当かかさずに 光枝(雑)
十 塔修理する斑鳩の春 森恵(春)
十一 幽かにも天人の楽花ふぶき まさみ(春・花)
折端 うららかに舞ふ水晶の衣 森恵(春)
【名残の表】
初句 一斉にミサイルの雨降りそそぐ 文(雑)
二 テレビを消してもうネタニヤフ 櫂(雑)
三 トランプなんてイヤんなる明け易き 櫂(夏)
四 もうもうと焚く蚊取り線香 光枝(夏)
五 天井にへばりつきつつ龍を描く 光枝(雑)
六 人だまでゆく西方浄土 尾燈子(雑)
七 人形へ太夫は声をふりしぼり 陽子(雑)
八 背中合せに愛と憎しみ 一郎(雑・恋)
九 切り取りし男の一物懐に 恭子(雑・恋)
十 花野に埋まる丸石の墓 森恵(秋)
十一 親不知子不知月の市振へ 松太(秋・月)
十二 誰が忘れしか白露の笠 陽子(秋)
【名残の裏】
初句 真夜中のしんと原爆資料館 一郎(雑)
二 記憶の孤島忘却の海 櫂(雑)
三 拾ひきし白き貝殻今もあり 光枝(雑)
四 夢で帰らむ故郷の春 陽子(春)
五 放射能浴びし一樹の花ざかり 光枝(春・花)
挙句 松蝉鳴いて沈黙の森 慧(春)
