@05/時代錯誤も甚だしい/花井淳
コロナ禍で人の集まる大型の事務所や商業施設の不要論が叫ばれている中、大切な緑を無くし建設するなどもってのほかです。
先ず会社社屋の大型化はデジタルの進歩により分散は問題なし。これは「変われ!東京」隈研吾 清野由美共著で詳しい。特に大商社では隣の課が何を売っているのか分からない、つまり課の独立採算。同じビルに居る必要がありません。
第2に商業施設は都会の百貨店やテナントが多く入っているビルの集客が減り、特定専門店ビルの売上が伸びています。レストランも同様です。高いテナント料を払って採算が合うのは海外高級ブランドくらい。都会の大型商業ビルはもう十分です。
第3に千本もの樹を無くする、これはもう犯罪としか言いようがありません。欧州の先進国では自分の家の庭木ですら自由に切れないと聞いたことがあります。数年で建つ殺風景なビルを建設するため、数十年以上もの樹木を伐るなどあり得ません。
石川県金沢市は古きを大事にするところですが、ここでも数年前、当時中央公園、現在いしかわ四高記念公園でイベントスペースを確保しようと数十本の樹木を伐る報道があり大きな反対運動が起きました。結果当初45本の予定が22本の伐採となりましたが、それでも市民に不満が残りました。
一度方向を決めたら時代の流れが変わっても舵を切れない行政の悪いところ、このコロナ禍こそ流れを変えるチャンスなのですが。