木下洋子 says:2012年4月4日 at 4:11 PM
◆俳句の質問 007
初蝶来何色と問ふ黄と答ふ 高浜虚子
俳句を作るとき、「三段切れ」にならない方がいい、また動詞は多用しない方がいいと思っています。ところが、この句は「初蝶来/何色と問ふ/黄と答ふ」と三段切れです。動詞も3つ入っていますが、どう考えればいいですか。
返信
kai says:
2012年4月5日 at 7:44 PM (Edit)
【回答】
この手の問題は、あなたがこの句を読んで違和感を感じるかどうか、それだけなのです。三段切れであっても動詞が3つあっても、違和感を感じなければそれでよし。変な禁止事項などより、自分の感じを大事にしてください。この句についていうと、今までそんな違和感を訴える人もなく、むしろ感心してきたからこそ虚子の名句のひとつとされています。
裏返していうと「三段切れはいけない」「動詞を多用してはいけない」というあなたの考えのほうがおかしい。なぜ「三段切れはいけない」というのか「動詞を多用してはいけない」というのか、わかっていていうならともかく、人のいうことをその理由も知らず、鵜呑みにするのは、あなたの俳句を窮屈なものにします。
俳句では「してはいけない」ことは何もありません。何でもやってよい。ただそれが成功するか、しないかはその人の力しだい。その力のない人が自分ができないから人にも「何々してはいけいない」というのです。俳句はもっと自由なものです。虚子はその力が十分にあったから、平然とこの句をよんだ。
付け加えていうと、初蝶の句は「三段切れ」といっても「取り合わせ」ではなく「一物仕立て」ですから、それぞれの句の間にちいさな切れが入っているだけです。これに比べると、素堂の
目には青葉山ほとゝぎすはつ松魚(かつお)
この句のほうは取り合わせの三段切れですから、もっと大胆な句です。
