投句はネット、句会はスカイプで!
【現状】
新型コロナウイルスが猛威を振るっています。7都府県に出されていた緊急事態宣言が全国の都道府県に拡大されました。
このウイルスはインフルエンザ、MARSやSARSとは異なるまだ「よくわからない病原体」です。特徴として無症状感染者からも感染する。検査でいったん陰性と判定されてもまた陽性になることがある。ということは、従来の検査では体内のウイルスを検知できず、誰から感染してもおかしくないということです。また有効な治療薬もワクチンもまだありません。つまり病原体の正体も治療法もわからない病気なのです。このウイルスはこれまでになく手ごわいウイルスであると認めざるをえません。
たとえばインフルエンザは流行期が過ぎれば、いつかは終息してきました。ところが新型コロナウイルスは終息の見通しが立てられません。私もこれまでは最低1年、長ければ2年はかかるだろうくらいに思っていましたが、これさえ甘い見通しであったことがわかりました。現在の流行を仮に押さえ込んだとしても、体内に潜伏しているウイルスによって第2、第3の流行が繰り返し起こる可能性があります。
検査法が確立され、治療法が開発されないかぎり、この病気とずっと(!)つきあっていかなければならないということになります。それは今の「緊急事態」が今後ずっとつづくということです。1か月あるいは1年を乗り越えれば従来の生活に戻れるという甘い希望は捨てて、このウイルスと賢く長くつきあってゆく新しい生活様式を模索することが求められています(注1)。
(注1)政治の問題でいえば、今回の緊急事態宣言によって多くの家庭で収入がゼロになります。このまま放置すれば犯罪が増え、社会不安が高まり、暴動さえ起こりかねません。だからといって1人に10万円ずつ配っても、1か月もたてばまた配らなくてはならなくなります。政治に今求められているのはその場かぎりの荒っぽい対応ではなく、所得再配分の新しい仕組みと新しい仕事の創出です。
【スカイプ句会】
みなさんの生命と健康と生活はご自分で守るしかありません。俳句もこれからは従来の句会や投句はできなくなります。そこで一人でも多くの人が俳句をつづけられるよう、「古志」で私が担当している句会と投句欄をパソコンを使った方式に変更します。
まず毎月の定例句会は会場に集まる従来の方式をスカイプ(SKYPE)を使ったインターネット句会に変えます。さっそく今週日曜日(4月19日)に鎌倉スカイプ句会がはじまりますが、今後、仙台(5月)、金沢(6月)、広島(7月)を拠点に同じくスカイプ句会をはじめます。
どの句会も定員は今のところ20人ですが、全国、海外どこからでもどこかのスカイプ句会に登録できます。ここが従来の会場方式の句会といちばん違うところです。また一度登録すれば、その後、毎月の句会に参加できます。逆に登録しないと定員にあきが出るまで登録できません。ここも従来の句会と異なりますので、ご注意ください。
定例句会ではありませんが、5月17日(日)の軽井沢句会(兼ネット投句スクーリング)、月見句会は中秋の名月の当夜10月1日(月)にスカイプで行います。これまで月見句会は中秋の名月に近い週末(土、日)に開いてきましたが、これからは中秋の名月の当日に開くことができます。1月の雪見句会、4月の花見句会もSKYPEを使ってできないか検討してみます。
【ネット投句】
次に「一句欄」への投句は8月号からインターネットでの投句に切り替えます。この「一億人の俳句入門」のサイトの「古志一句欄」から毎月10日までに3句まで投句できます。パソコンをお持ちでない方は8月号以降もハガキでの投句ができますが、早めにパソコンの使い方を学んで、インターネットで投句されるようお勧めします。
インターネットによる句会、投句はその場しのぎの一時的なものではありません。この事態がずっとつづく以上、この方式でずっとつづけることになります。
鎌倉スカイプ句会の今後の予定はすでに発表しました。仙台、金沢、広島のスカイプ句会については開始の日程が決まりしだい、お知らせします。
【正確な情報】
新型コロナウイルスについての正しい情報は「山中伸弥による新型コロナウイルス情報発信」のサイトでチェックしてください。さまざまなデマに惑わされないようにご注意ください。アドレスは次のとおりです。