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俳句的生活

長谷川櫂のサイト

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古志金沢ズーム句会(2024年5月19日)

俳句的生活 投稿日:2024年5月20日 作成者: dvx223272024年5月20日

第一句座
 当季雑詠
・鬼川こまち選

【特選】
葛焼や一切れにして五月闇        長谷川櫂
終着の敦賀原発かぎろへる        花井淳
ふと息をとめて噴水我を見ゆ       梅田恵美子
太陽をもみくちやにして泳ぐなり     玉置陽子
はつ夏や沖の小島へ徒渡り        安藤久美
昼寝覚日本海溝より還る         宮田勝

【入選】
ひとひらは誰が胸底へ朴散華       泉早苗
藁焼きの上がる炎や初鰹         田中紫春
白濁の山の連なり葛ざくら        花井淳
ででむしを尻に腕に六地蔵        田村史生
一天に鳥一点や青嵐           趙栄順
たんぽぽの絮そつと吹く母なりき     藤倉桂
万緑や仰げば我は小人たり        密田妖子
片付けのすすまぬ能登や暑からん     近藤沙羅
薫風や母に押さるる車椅子        土谷眞理子
葛焼や涼しき闇をいただかん       長谷川櫂
青き阿蘇太古の湖に浮かびける      山本桃潤

・長谷川櫂選

【特選】推敲例
あまき泥たつぷり咥へ燕飛ぶ       安藤久美
靴下の見事な穴よ夏来る         田村史生
麦秋の輝きをわが力とす         橋詰育子
薫風や母に押さるる車椅子        土谷眞理子
嫁が炊く豆に皺なし豆ご飯        氷室茉胡

【入選】
屑鉄のイグアナ歩く炎暑かな       飛岡光枝
母の日や溝浚ひする母ありき       土谷眞理子
百色の衣繚乱葵祭            氷室茉胡
これぽっちの庭揉みくちやに夏嵐     近藤沙羅
夏めくやひと朝ごとに朝早し       宮田勝
ででむしを尻に腕に六地蔵        田村史生
朴つぼむ明日の真白うたがはず      泉早苗
太陽をもみくちやにして泳ぐなり     玉置陽子
庭ぢゅうに傘さしやらん薔薇の雨     鬼川こまち

第二句座
 席題:「青嵐」、「冷酒」
・鬼川こまち選

【特選】
胃の腑から叩き直さん冷し酒       花井淳
白山の水湧くところ冷し酒        趙栄順
高々と鳶の輪のあり青嵐         橋詰育子
不条理を一気に腹へ冷し酒        稲垣雄二
冷酒や女だてらてふことばありき     飛岡光枝
死ぬといふゴールさみしき冷し酒     梅田恵美子
討論の果ての静寂冷し酒         稲垣雄二

【入選】
風神は青鬼ならん青あらし        泉早苗
冷酒つぐ婿還暦を迎へけり        間宮伸子
刀剣を愛でて一夜の冷し酒        田中紫春
美ら島の波は歌へり冷し酒        安藤久美
根性をたたき直さん冷し酒        趙栄順
青嵐ズーム句会を吹き渡る        田村史生
はらわたのだんだんまるし冷し酒     宮田勝
志なき世でありぬ青嵐          山本桃潤
青嵐ピアノ貫きフジコ逝く        梅田恵美子
冷し酒墓石切り出す話など        安藤久美

・長谷川櫂選

【特選】推敲例
ゆさゆさと狭庭もとよむ青嵐       越智淳子
恋幾度初恋一度青嵐           田村史生
冷し酒八十歳の一日目          清水薫

【入選】
白山の暮れゆくころを冷し酒       飛岡光枝
しづかなる昼の月あり青嵐        橋詰育子
白山の水湧くところ冷し酒        趙栄順
刀剣を愛でて一夜の冷し酒        田中紫春
心根を叩き直せと青嵐          氷室茉胡
高々と鳶の輪のあり青嵐         橋詰育子
零さじと唇を寄せ冷し酒         山本桃潤
志なき世でありぬ青嵐          山本桃潤
展宏のバカラグラスや冷し酒       泉早苗
野球部のエースは少女青嵐        氷室茉胡

古志広島ズーム句会(2024年5月5日)

俳句的生活 投稿日:2024年5月7日 作成者: dvx223272024年5月7日
第一句座
・矢野京子選
【特選】
跨線橋太宰が愛でし夏の富士 岡村美沙子
花びらや七堂伽藍の東司にも 矢田民也
生き死にのこの世すなはち蜃気楼 長谷川櫂
百年を動かぬ楠に夏来たる 斉藤真知子
白鷺の検見して歩む植田かな 駒木幹正
あな細き母の手首や更衣 安藤文
【入選】
はぐれてはみなひとひらに桜貝 長谷川櫂
子供の日けふ一日は戻り来よ(亜紀さん) 斉藤真知子
硝子戸に若葉の映る本屋かな 加藤裕子
天地人の災ひくるめ柏餅 大平佳余子
夏来る練習船は白帆上げ 大平佳余子
ひもじさを知らぬ子とゐて昭和の日 矢田民也
柏餅子どもらの国作りたし 林弘美
夏立ちぬ馬の肌への底光り 石塚純子
発声の思はぬ近さほととぎす 石塚純子
逝く春のラ・カンパネラを聴きにけり 瑞木綾乃
畳掃く音こまやかに昭和の日 神戸秀子
月桃の葉で巻く粽もちもちと 大場梅子
父送る茅花流しとなりにけり 菅谷和子
掘りたての筍の日となりにけり 石塚純子
妻の目を借りてひいふう初桜 金田伸一
目が合ふたすみれに屈む男の子かな 高橋真樹子
おかめ蕎麦あとみつ豆の長話 大平佳余子
たちまちに大佐渡小佐渡夏の山 安藤文
☆
・長谷川櫂選(推敲例)
【特々選】
朕といふ声ひびきけり昭和の日 金田伸一
傷ついた風よ未来よ鯉幟 ももたなおよ
菖蒲湯にかつて自慢の足伸ばす 大場梅子
大桜凭らばたちまちわれも花 矢田民也
メーデーの輪から外れてはや十年 ももたなおよ
【特選】
硝子戸の本屋に映る若葉かな 加藤裕子
今はなき家の記憶や柿若葉 ももたなおよ
木苺をつまむ遍路の婆と子と 神戸秀子
ひもじさを知らぬ孫子と昭和の日 矢田民也
柏餅子どもらの国作らんと 林弘美
この世にて為すこと一つ柏餅 石塚純子
花筏ちひさき滝にかかりけり 岡村美沙子
水張つて村ひろびろと田植かな 駒木幹正
【入選】
枝と枝重なり合うて実梅かな 加藤裕子
すみれ忌のけふは一日句会せん 高橋真樹子
カメラもて胃を覗かるる暮の春 斉藤真知子
子供の日けふ一日は戻り来よ(亜紀さん) 斉藤真知子
桜鯛目張海松召せ呉の夜 瑞木綾乃
首にかけ鴬笛の赤き紐 神戸秀子
藍の芽のほつほつと出づ黒き土 駒木幹正
花びらや七堂伽藍東司にも 矢田民也
的拭きて弓の稽古や鯉幟 加藤裕子
ひこばえや地震に負けるな地震の国 矢田民也
鮓押すや今日は結婚記念の日 加藤裕子
ざんぶりと菖蒲はみだす菖蒲風呂 大場梅子
母の日や指が覚ゆる電話番号 ストーン睦美
千年を動かぬ楠に夏来たる 斉藤真知子
ざんぶりと少年のまま菖蒲風呂 高橋真樹子
君よ来よ句座へもいちど子どもの日 ももたなおよ
雨の中蜜柑の花の香りけり 上松美智子
言の葉をふるひ立たせん青嵐 城山邦紀
早々と古志届きたる五月かな 原京子
父送る茅花流しの吹く日かな 菅谷和子
何につけ好み淡泊更衣 原京子
月の山暮れかねてあり花林檎 神戸秀子
安心の赤子の眠る春の月 夏井通江
おかめ蕎麦あとはみつ豆長話 大平佳余子
☆
第二句座(席題:若葉、晒)
・矢野京子選
【特選】
梟を闇夜に包む若葉かな ストーン睦美
遊郭のあとに図書館若葉風 今村榾火
誕生も死も一枚の晒かな 長谷川櫂
【入選】
晒布巻く渡世をしばし銀幕に 矢田民也
嬰児へ若き日に着しさらし裁つ 城山邦紀
戌の日の晒布や吾子も十歳に 加藤裕子
さらし干す天の香具山ご覧あれ 大場梅子
あと十年生きて晒布のやうな人 矢田民也
母濯ぐ晒布一本泳ぎけり 駒木幹正
母よりの晒一反五十年 石塚純子
晴れ渡る白ひといろや晒し川 菅谷和子
さらしほす育児介護も今昔 ももたなおよ
若葉燃ゆ大塊にして蔭濃ゆし 上松美智子
☆
・長谷川櫂選(推敲例)
【特選】
納骨やさらしにくるむ親の骨 上松美智子
日本の晒しのおむつ風に干す 伊藤靖子
戦争ををへて野山に晒し干す 菅谷和子
まつさらな晒布の下の手術痕 矢野京子
【入選】
戌の日の晒布や吾子も十歳に 加藤裕子
楠若葉いくつも山のある如く 加藤裕子
若き日の母の胸乳や晒し布 石塚純子
腹帯に晒しを巻かれ落ち着かず 林弘美
母よりの晒一反五十年 石塚純子
晴れ渡る白ひといろや川晒し 菅谷和子
楠若葉もみあうさまを二階より 岡村美沙子
もうひとつさらしの産着縫ひ足して 斉藤真知子

古志金沢ズーム句会(2024年4月21日)

俳句的生活 投稿日:2024年4月29日 作成者: dvx223272024年4月29日

 飴山忌または当季雑詠
・鬼川こまち選

【特選】
一生や美しかりし桜鯛          長谷川櫂
うぐひすのこゑ金色に玉津島       玉置陽子
滴一滴しづくとなりて初音かな      趙栄順
美しきころのキーウか蜃気楼       清水薫
蟇穴を出て白山を仰ぎをり        玉置陽子
鞦韆や志村喬は父に似て         田中紫春
鯖鮓の生けるがごとし青嵐        長谷川櫂

【入選】
花筏綿毛を運ぶ舟もをり         田村史生
吾が挙動じつと見詰める春の蠅      清水薫
葉ざくらや氷枕に母眠る         飛岡光枝
練り合わせて香木にせん春の闇      玉置陽子
大の字に寝るや兼好花筵         飛岡光枝
親の背中取り合ふ亀や沼の春       藤倉桂
白蓮は月の育てし花ならん        間宮伸子
御開帳おん目の見ゆるごとくにて     橋詰育子
ミサイルや桜蕊降る街に居て       花井淳
車座にふたたびもどり春惜しむ      宮田勝
山吹の句碑にもあはん三室戸寺      泉早苗
五百句の花咲きみちる句集かな      玉置陽子
指揮棒も指揮者の髪も青嵐        長谷川櫂

・長谷川櫂選

【特選】推敲例
葉ざくらや氷枕に母眠る         飛岡光枝
速達が二度来る花の日なりけり      宮田勝
親の背を取り合ふ亀や沼の春       藤倉桂
でで虫のひたと吸ひつく紅椿       近藤沙羅
桜鯛捌けば響く骨の音          稲垣雄二

【入選】
変はりゆく世に追ひこされ更衣      梅田恵美子
昼の雨妻と名残りの桜餅         稲垣雄二
柳腰の鮎うつくしや炭の上        飛岡光枝
春蘭にやあと渓流水しぶき        酒井きよみ
まぶしさや家の中まで花菜畑       酒井きよみ
五百句の花咲きみちる句集かな      玉置陽子
ひらくかしら泰山木の大蕾        飛岡光枝

第二句座
 席題:「蜃気楼」、「竹の子」
・鬼川こまち選

【特選】
筍や穂先三寸ことのほか         長谷川櫂
筍の息吹受け止む足裏かな        氷室茉胡
猪のさらひたる跡筍の皮         川上あきこ
竹の子の摩天楼へと迷ひ込む       田村史生
あをあをと国滅びゆく蜃気楼       玉置陽子
筍や尻どっしりと国造り         山本桃潤
まだ夢を見てゐる筍届きけり       玉置陽子
大地震に竹の子山の深き創        清水薫

【入選】
暁や筍の土の膨らみを          山本桃潤
初筍この一本を余すなく         趙栄順
筍のぐらり寝返る鍋の中         玉置陽子
禅寺の竹の子鬱と伸びゆけり       飛岡光枝
追ひかけて追ひかけて君は蜃気楼     田中紫春
かえりみる数多の出会ひ蜃気楼      清水薫
竹の子に敗けず伸び行け能登の子ら    清水薫
筍届く三十年来句友なり         間宮伸子
筍や薮の起伏の日だまりに        松川まさみ
僧若し日がな筍掘る修行         越智淳子
筍の重ねの衣をごそと剥ぐ        松川まさみ
筍の皮むかされてゐたりけり       橋詰育子

・長谷川櫂選

【特選】推敲例
筍のぐらと寝返るお湯の中        玉置陽子
海市立つたつた一人の旅人に       越智淳子

【入選】
初筍この一本を余すなく         趙栄順
水桶に浮かぶ筍如何にせん        趙栄順
禅寺の筍鬱と伸びゆけり         飛岡光枝
立山の雨が消したり蜃気楼        泉早苗
筍の皮の散らばる山廬かな        飛岡光枝

古志仙台ズーム句会(2024年4月28日)

俳句的生活 投稿日:2024年4月29日 作成者: dvx223272024年4月29日

第一句座              
長谷川冬虹選
【特選】
黒鯛の鋼の鱗はがしけり           長谷川櫂
象の鼻五月の空を振り回す          上村幸三
たらちねは朧の中に存すかな         齋藤嘉子
亡き人の席を設けて花御膳          武藤主明
春の蝶しづかに月を待ちゐたり        三玉一郎
【入選】
わが杖も花の杖とや吉野山          平尾 福
犬と寝て総身に受ける春日かな        青沼尾燈子
日時計に影のなき午後万愚節         阿部けいこ
猿芸の猿と目の合ふ花の昼          佐伯律子
葱坊主ひと皮むけて中学生          那珂侑子
父母の声のきこゆる春の山          齋藤嘉子
風吹かば風の形の柳かな           臼杵政治
春耕や鋤く度退がる己が影          臼杵政治

長谷川櫂選(推敲例)
【特々選】
ひんやりと朝の太陽新茶かな         上村幸三
日時計の影のひときは薄暑かな        石川桃瑪
みちのくの孤立みごとや瀧桜         青沼尾燈子

【特選】
一年生お花見給食花の下           長谷川冬虹
犬と寝て総身に浴びる春の月         青沼尾燈子
蝮草傲然と我見やりをり           那珂侑子
父母の呼ぶ声きこゆ春の山          齋藤嘉子
種浸す能登の未来を念じつつ         辻奈央子

【入選】
家産もう吾も弟も耕さず           臼杵政治
花筵はひ出してしまふ赤子かな        辻奈央子
わが杖も花の杖とや吉野山          平尾 福
鯉のぼり泳ぐや今朝は東へ          平尾 福
老若の海女朝焼けに染まりけり        辻奈央子
葉桜や沸いてケトルのなりやまず       佐伯律子
鮠の子は自分の影と遊びをり         平尾 福
初夏のみどり耀ふ月の山           上村幸三
春の日に包まれてゐる句集かな        那珂侑子
蔵王から月山かけて春の虹          齋藤嘉子

第二句座 (席題:鯵、桑の実、父の日)
長谷川冬虹選
【特選】
父の日や少しいびつなオムライス       甲田雅子
桑いちご弟はいつも見張り役         佐伯律子
父の日はさらり流せと子らに告げ       青沼尾燈子
父の日や父そつくりの歩き方         臼杵政治
母の日を頑張りすぎて父の日よ        那珂侑子
【入選】
桑の実やいつも素足にゴム草履        上村幸三
教はりてこれが桑の実拾ひけり        那珂侑子
くわの実の落ちて華やぐ地べたかな      辻奈央子
父の日や碁打ちの集ふ公民館         佐藤和子
父の日や父の日記に弱音あり         佐伯律子
三枚におろして太き鯵の骨          阿部けいこ
唇も手指も桑の実の色よ           臼杵政治
父母のをらぬ古里桑いちご          佐藤和子
決めありぬ一枝は我の桑いちご        佐伯律子

長谷川櫂選(推敲例)
【特選】
蚕飼ひせぬ家の桑の木鬱蒼と         服部尚子
三枚におろして太し鯵の骨          阿部けいこ
友の顔帽子いつぱい桑いちご         齋藤嘉子
桑の実やかつて蚕と共に寝て         武藤主明
父母のをらぬ古里桑いちご          佐藤和子
【入選】
威勢よく運ぶ漁港の鯵定食          谷村和華子
父の日のかくも無色に過ぎにけり       青沼尾燈子
くわの実の落ちて華やぐ地べたかな      辻奈央子
鯵の皮ぴりつと剥いて喰らひけり       上 俊一
母の日のついでに祝ふ父の日よ        武藤主明
鯵ひらく夕星のまだ低きこと         谷村和華子
懐かしや肥やしの匂ひと桑の実と       上村幸三
唇も手指も桑の実の色よ           臼杵政治
決めてあり一枝はわが桑いちご        佐伯律子
あれも喰はずこれも嫌ひの父の日よ      長谷川冬虹
母の日を頑張りすぎて父の日は        那珂侑子
父の日や墓前に語る新句集          長谷川冬虹

ネット投句年間賞(春)は氷室茉胡さん

俳句的生活 投稿日:2024年4月28日 作成者: dvx223272024年5月9日
*大賞(春)
弟子にユダ居らず寝釈迦となり給ふ 京都 氷室茉胡
*次点
能登の雛圧死焼死の別れあり 富山 酒井きよみ
未来に僕はいますか明日も雪 兵庫 魚返みりん
国ゆれて桜前線たじろげり 東京 櫻井滋
大胡座かきて白山笑ふなり 石川 花井淳
たゆたへる白き花見る朝寝かな 大阪 齊藤遼風
*候補1
半壊の蔵動き出す寒造り 石川 花井淳
原発に囲まれ眠る原発忌 奈良 中野美津子
春泥や独り言ちつつトルストイ 埼玉 佐藤森恵
はくれんは白を解きて花となる 奈良 きだりえこ
花に吸はれて人の死ぬらし四月馬鹿 北海道 芳賀匙子
月の夜に旅する雲や西行忌 千葉 安田勅男
お辞儀して陽炎となる遍路かな 愛知 稲垣雄二
*候補2
我知らぬ母の話を女正月 千葉 池田祥子
大佐渡の不機嫌な空ふゆごもり 新潟 安藤文
入院の夜退院の朝古暦 宮城 長谷川冬虹
またもとの深き眠りへ寒の鯉 埼玉 園田靖彦
母死すや胸に風花ひらと舞ふ 東京 神谷宣行
大朝寝花と死の字のどこか似る 神奈川 中丸佳音
目薬を注して目瞑る寒さかな 岐阜 三好政子
荒れ荒れて波の花飛ぶ能登の闇 愛知 稲垣雄二
初鏡母が写つたかと思ふ 京都 氷室茉胡
冬深し底はくれなゐ輪島塗 奈良 きだりえこ
鮟鱇は顎を残して喰はれけり 長崎 川辺酸模
赤恥もいまや身に添ひ日向ぼこ 大分 竹中南行
鬼やらひ能登の鬼ども生きとるか 富山 酒井きよみ
幾筋かは恋の通ひ路田螺径 京都 氷室茉胡
北陸の女の指に水温む 奈良 中野美津子
百の春死ぬることさへ母忘る 長崎 川辺酸模
容赦なく記憶白濁ゆきげかわ 北海道 芳賀匙子
蝶が来る寄り道したりキスしたり 千葉 木地隆
地に落ちて椿の骸花のまま 愛知 稲垣雄二
春寒のこころに今も難破船 奈良 きだりえこ
過ぎて知る運や不運や草の餅 大分 竹中南行
白鳥帰るもの言はぬ国より言へぬ国へ 宮城 長谷川冬虹
春場所やざんばら髪で優勝す 東京 櫻井滋

ネット投句(2024年3月31日)特選

俳句的生活 投稿日:2024年4月27日 作成者: dvx223272024年5月9日
春愁のしくと手の甲あたりより 北海道 芳賀匙子
花に吸はれて人の死ぬらし四月馬鹿 北海道 芳賀匙子
白鳥帰るもの言はぬ国より言へぬ国へ 宮城 長谷川冬虹
月の夜に旅する雲かな西行忌 千葉 安田勅男
国ゆれて桜前線たじろげり 東京 櫻井滋
春場所やざんばら髪で優勝す 東京 櫻井滋
月の夜は月に恋する栄螺かな 富山 酒井きよみ
大胡座かきて白山笑ふなり 石川 花井淳
お辞儀して陽炎となる遍路かな 愛知 稲垣雄二
たゆたへる白き花見る朝寝かな 大阪 齊藤遼風
初花や眠りて病魔二年目に 大分 竹中南行

韓国、仁荷大学に植樹した山桜の写真です

俳句的生活 投稿日:2024年4月15日 作成者: dvx223272024年4月15日

季語と歳時記の会(きごさい)の仕事の一つに「山桜100万本植樹計画」があります。
第1回目は2008年5月、新潟県加茂市の雙璧寺に120本を植樹しました。二回目は翌年2009年10月、韓国仁川市にある仁荷(インハ)大学校キャンパスに3本を植樹しました。
仁荷大学の王淑英先生からその山桜の写真が送られてきましたので掲載いたします。今日(4/14)の朝撮った写真です。クリックすると大きくなります。




ネット投句(2024年3月15日)特選

俳句的生活 投稿日:2024年4月13日 作成者: dvx223272024年4月13日
春泥を独り言ちつつトルストイ 埼玉 佐藤森恵
地に落ちて椿の骸花のまま 愛知 稲垣雄二
失せしものに肌の弾力蕨餅 京都 氷室茉胡
春寒のこころに今も難破船 奈良 きだりえこ
はくれんは白を解きて花となる 奈良 きだりえこ
散り敷きてはくれん白のただなかに 奈良 きだりえこ
いつまでも家に居る娘と雛祭 奈良 中野美津子
過ぎて知る運や不運や草の餅 大分 竹中南行

ネット投句(2024年2月29日)特選

俳句的生活 投稿日:2024年4月10日 作成者: dvx223272024年4月10日
容赦なく記憶白濁ゆきげかわ 北海道 芳賀匙子
蝶が来る寄り道したりキスしたり 千葉 木地隆
春惜しむ駿河台なる老ホテル 東京 櫻井滋
能登の雛圧死焼死の別れあり 富山 酒井きよみ
初蝶は心ふるはせ大空へ 岐阜 梅田恵美子
弟子にユダ居らず寝釈迦となり給ふ 京都 氷室茉胡
五濁悪世おんひらひらと春の風 兵庫 加藤百合子
未来に僕はいますか明日も雪 兵庫 魚返みりん
冴え返り洗濯ばさみ砕け散る 奈良 中野美津子
原発に囲まれ眠る原発忌 奈良 中野美津子
この道や遥かなれども青き踏む 広島 森恵美子

古志広島ズーム句会(2024年4月7日)

俳句的生活 投稿日:2024年4月7日 作成者: dvx223272024年4月7日
第一句座
・矢野京子選
【特選】
雨降れば雨の桜を観に行かん 原京子
一切は花の屏風の中にあり 長谷川櫂
花ふぶきはらはら時をこぼしけり 夏井通江
鬼太鼓(おんでこ)のどんどこ佐渡の桜かな 大場梅子
鯖鮓の棒一本の花ぐもり 長谷川櫂
【入選】
ランドセルに手と足が生え一年生 石塚純子
誰が植ゑしこの一本の山桜 斉藤真知子
迂闊にも鬼に捕まる花の酒 ももたなおよ
西郷の陣屋のあとか諸葛菜 今村榾火
妖のものも行き交ふ夕桜 瑞木綾乃
気分よく渡る石橋杜若 加藤裕子
お茶漬に昆布ひとひら花の昼 神戸秀子
金泥をまとひて帰る鶴の群れ 菅谷和子
土もたげアルプスまぶしつくしんぼ 石塚純子
あ
・長谷川櫂選
【特選】
春攪乱子は白昼の手術台 今村榾火
夕さればちちはは在す花筵 矢田民也
お茶漬に昆布ひとひら花の昼 神戸秀子
あの川も一夜二夜と花筏 大平佳余子
春愁や揃ひのものは欠けやすく 矢田民也
【入選】
ふり向けばすでに母校よ卒業す 神戸秀子
頁めくる指先春の愁ひかな 安藤文
共に生き五十二年の桜かな 大場梅子
如意輪寺ながめつ熱き桜湯を 大平佳余子
花筏あはきひかりをのせ流る 矢田民也
したたかに花に溺れん花の酒 矢野京子
嫁菜飯握つて夫を誘ひ出す 神戸秀子
鬼太鼓(おんでこ)のどんどこ佐渡の桜かな 大場梅子
金泥をまとひて帰る鶴の群れ 菅谷和子
野の梅を手折りてかへる利休の忌 菅谷和子
花便り一日一日開きゆく 上松美智子
蝌蚪いまだ蛙になると知らざりき 斉藤真知子
あ
第二句座(席題:桜鯛、蝶生る)
・矢野京子選
【特選】
恋文が天から降りて蝶生まる ストーン睦美
桜鯛漁師のうたふ祝ひ唄 高橋真樹子
捌きをる腸ぬくし桜鯛 斉藤真知子
【入選】
母癒えて一箸つける桜鯛 菅谷和子
桜鯛青き涙をこぼしけり 岡村美沙子
身も心も花に染まりぬ桜鯛 長谷川櫂
蝶生れてやすみやすみにとぶことよ 菅谷和子
笑ひだすキャベツ畑や蝶生る 大平佳余子
瀬戸内の煌めきまとひ桜鯛 高橋真樹子
あ
・長谷川櫂選
【特選】
母癒えて一箸つける桜鯛 菅谷和子
うつくしき御目いただく桜鯛 金田伸一
桜鯛長生き嘆くことなかれ 矢野京子
笑ひだすキャベツ畑や蝶生る 大平佳余子
捌きをる腸ぬくし桜鯛 斉藤真知子
【入選】
桜鯛うろこまことに花のごと 夏井通江
桜鯛子鯛孫鯛とこしなへ 矢野京子
蝶生まれ沈没船の帆を目指す 岡村美沙子
蝶生れてやすみやすみにとぶことよ 菅谷和子
睨まれて包丁止まる桜鯛 斉藤真知子
いっさいの光纏ひて蝶生る ももたなおよ
わが里の花の遅さや桜鯛 金田伸一
蝶生れ直ちに宙に羽根開く 瑞木綾乃
瀬戸内の煌めきまとひ桜鯛 高橋真樹子
桜鯛もらつてさばく一大事 夏井通江

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読売新聞「四季」から

今年てふ未来ありけり初鏡      田辺麦甫

 これから来る時間を未来というと、何だか輝いているような気がする。それはこの言葉の音の力。美しいmとrの子音があり、aiもある。それに対して過去という言葉は最後の母音oで沈みこむ。初鏡は年が明けて初めてのぞきこむ鏡。『鳥渡る』

2月11日(水) 古志雪中ズーム句会

  • 2月11日(土)、午後1時30分から二座行います。
  • 雪の句を十句ご用意ください。席題はありません。
  • 会費は2,000円(参加者にはあとで振込口座をお知らせいたします)
  • 申込締切=1月31日
  • 古志の同人・会員でないと参加できません。

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      • 1月24日(土)朝カルズーム講座「1億人の俳句入門」
      • 1月25日(日)仙台ズーム句会
      • 2月1日(日)広島ズーム句会
      • 2月7日(土)HAIKU+
      • 2月8日(日)鎌倉ズーム句会
      • 2月11日(水、建国記念日)雪中ズーム句会
      • 2月14日(土)朝カルズーム講座「『おくのほそ道』をよむ」」
      • 2月15日(日)金沢ズーム句会
      • 2月22日(日)ネット投句のスクーリング
      • 2月23日(月、天皇誕生日)句会仙台ズーム句会
      • 2月28日(土)朝カルズーム講座「1億人の俳句入門」
      • 3月1日(日)広島ズーム句会
      • 3月7日(土)朝カルズーム講座「『おくのほそ道』をよむ」」
      • 3月8日(日)鎌倉ズーム句会
      • 3月14日(土)きごさい全国小中学生俳句大会(東京、白川清澄公園)
      • 3月22日(日)金沢ズーム句会
      • 3月28日(土)朝カルズーム講座「1億人の俳句入門」
      • 3月29日(日)仙台ズーム句会

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      『「おくのほそ道」を読む 決定版』
      ちくま文庫
      1,000円+税
      2025年5月刊行


      『四季のうた ウクライナの琴』
      中公文庫
      800円+税
      2025年1月刊行


      『長谷川櫂 自選五〇〇句』
      朔出版
      2200円+税
      2024年4月刊行


      『四季のうた 井戸端会議の文学』
      中公文庫
      800円+税
      2024年1月刊行


      『小林一茶』
      河出文庫
      800円+税
      2024年1月刊行


      『ふじさわびと』vol.26
      株式会社ふじさわびと
      無料配布
      2023年1月発行


      『四季のうた 雨ニモマケズ』
      中公文庫
      800円+税
      2023年1月刊行


      『和の思想』
      岩波新書
      980円+税
      2022年7月刊行


      『俳句と人間』(3刷)
      岩波新書
      860円+税
      2022年1月刊行


      100分de名著『おくのほそ道』(10刷)
      NHK出版
      1,000円+税
      2014年10月刊行


      『四季のうた 美しい日々』
      中公文庫
      800円+税
      2022年1月刊行


      句集『太陽の門』
      青磁社
      2200円+税
      2021年8月刊行


      『四季のうた 天女の雪蹴り』
      中公文庫
      800円+税
      2021年1月刊行


      大岡信『折々のうた』選 俳句(二)
      長谷川櫂 編
      岩波新書
      780円+税
      2019年12月刊行


      『四季のうた 普段着のこころ』
      中公文庫
      800円+税
      2019年12月刊行


      大岡信『折々のうた』選 俳句(一)
      長谷川櫂 編
      岩波新書
      780円+税
      2019年11月刊行


      『歌仙一永遠の一瞬』
      岡野弘彦、三浦雅士、長谷川櫂
      思潮社
      2200円+税
      2019年1月刊行


      『歌仙はすごい』
      辻原登、永田和宏、長谷川櫂
      中公新書
      880円+税
      2019年1月刊行


      『四季のうた 至福の時間』
      中公文庫
      700円+税
      2018年12月刊行


      『九月』
      青磁社
      1800円+税
      2018年8月刊行


      『Okinawa』
      Red Moon Press
      $15
      俳句 長谷川櫂
      英訳 デイヴィッド・バーレイ&田中喜美代(紫春)
      2018年5月刊行


      『俳句の誕生』(4刷)
      筑摩書房
      2300円+税
      2018年3月刊行


      『四季のうた 想像力という翼』
      中公文庫
      700円+税
      2017年12月刊行


      『芭蕉さん』
      俳句・芭蕉 絵・丸山誠司
      選句解説・長谷川櫂
      講談社
      1500円+税
      2017年3月刊行


      『震災歌集 震災句集』
      青磁社
      2000円+税
      2017年3月刊行


      『四季のうた 文字のかなたの声』
      中公文庫
      600円+税
      2016年12月刊行


      藤英樹著『長谷川櫂 200句鑑賞』
      花神社
      2500円+税
      2016年10月刊行


      『文学部で読む日本国憲法』
      ちくまプリマー新書
      780円+税
      2016年8月刊行


      『日本文学全集12』松尾芭蕉、与謝蕪村、小林一茶
      松浦寿輝、辻原登、長谷川櫂選
      河出書房新社
      2,600円+税
      2016年6月刊行


      『四季のうた 微笑む宇宙』
      中公文庫
      700円+税
      2016年3月刊行


      『芭蕉の風雅 あるいは虚と実について』
      筑摩選書
      1,500円+税
      2015年10月刊行


      『沖縄』
      青磁社
      1,600円+税
      2015年9月刊行


      『入門 松尾芭蕉』
      長谷川櫂 監修
      別冊宝島
      680円+税
      2015年8月刊行


      『歌仙一滴の宇宙』
      岡野弘彦、三浦雅士、長谷川櫂
      思潮社
      2000円+税
      2015年2月刊行


      『吉野』
      青磁社
      1,800円+税
      2014年4月刊行
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