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俳句的生活

長谷川櫂のサイト

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「祇園祭歳時記」をご利用ください。

俳句的生活 投稿日:2023年7月29日 作成者: KAI2023年7月29日

古志の祇園祭句会でこれまでに詠まれた句をまとめた「祇園祭歳時記」を掲載します。右サイドからまず2013年までの分がごらんになれます。

中村汀さん(前京都支部長)がまとめたものです。PDFなので検索はできませんが、巻末に索引がありますので、ご利用ください。

2014年から23年までの分は氷室茉胡さん(京都支部長)が目下編集中です。こちらはWORDですので検索ができます。

同じ句や似た句を作らないための資料です。祇園祭句会にはプリントしてお持ちください。

なお「吉野山花の句会」でこれまでに詠んだ句をまとめた「吉野山歳時記」も編集中です。

「きごさい+」8月11日は中山圭子さんの南蛮菓子

俳句的生活 投稿日:2023年7月29日 作成者: KAI2023年7月29日

さまざまなジャンルから講師をお迎えして季節や文化に関わるお話をお聞きする「きごさい+」。
今回の講師は、きごさい+ではおなじみの虎屋文庫の中山圭子さん。

会場で開催の時は虎屋さんのご協力でお菓子付きの講座でしたが、今回もZoomを使ったオンライン開催のため残念ながらお菓子は配れません。講師の中山さんから「ぜひこの機会に、気になる南蛮菓子と飲み物を傍らにご用意いただき、味わいながら、ご参加ださい。」とコメントをいただいております。講演の後、句会もあります。(選者:中山圭子、長谷川櫂)

演 題 : 異国への憧れ、南蛮菓子あれこれ
講 師 : 中山 圭子(なかやま・けいこ)

プロフィール:
東京藝術大学美術学部芸術学科卒業。四季折々の和菓子のデザインの面白さにひかれて、卒論に「和菓子の意匠」を選ぶ。
現在、和菓子製造販売の株式会社虎屋の資料室、虎屋文庫の主席研究員。
著作に「事典 和菓子の世界 増補改訂版」(岩波書店)、「江戸時代の和菓子デザイン」(ポプラ社)、「和菓子のほん」(福音館書店)など。

講師のひと言
南蛮菓子とは、室町時代末期から江戸時代にかけて、ポルトガルやスペインとの交流によって伝わった菓子のこと。 カステラや金平糖、ボーロなど、今では「和菓子」として親しまれているものがある一方、けさちいな、はるていすなど、日本に根づかなかったものもあります。今回は、異国情緒漂う南蛮菓子の歴史や魅力についてお話したいと 思います。

日 時:2023年8月11日(金・祝)13:30~16:00  (13:15~ Zoom入室開始)
13:30~14:45  講演
14:50~15:20  句会(選句発表)
15:20~16:00  長谷川櫂(きごさい代表)との対談、質疑応答

<申込み案内>
1. 参加申し込み 8/2(水)まで:  ここをクリックして申込みフォームからお申込みください。
2. 参加費:きごさい会員:1,000円  会員外:2,000円 会費の振込先は自動確認メールでお知らせします。
3.ズームのURL、句会の入力フォームのURLは、申込みと入金された方に8/7までにメールで配信致します。かならずご確認ください。
4.句会:当期雑詠5句 前日投句です。 選者:中山圭子、長谷川櫂
前日8/10(木) 17時までに所定のフォームから投句。ただし句会の参加は自由です。
ズームを使ったオンライン講演会です。8/2(水)までに参加申し込みをして、8/7頃メールで配信するズーム入室URLなどの案内をご確認いただかないと、当日視聴できません。よろしくお願いいたします。

注意:当日、講演の録画や画像の複写はなさらないようご注意ください。

古志祇園祭句会(2023年7月17日)

俳句的生活 投稿日:2023年7月21日 作成者: KAI2023年7月21日

日 時:令和五年七月十七日(月・祝)
句会場:こどもみらい館第一研修室B  参加者十九名

恒例の祇園会句会、昨年に引き続き、長谷川櫂前主宰の出席の下、京都市で開催しました。気温が三七度を超える猛暑日でしたが、楽しい充実した句会となりました。
句会は、第一句座十句出句五句選、第二句座五句出句五句選で行いました。
前主宰と私の選は次のとおりです(☆特々々選、◎特々選、○特選)。なお、前主宰の直しのある句は直した後の句を掲載しています。

第一句座

長谷川櫂選

☆妻愛すこともたいへん保昌山     藤  英樹
◎また妻と芦刈山を見てゐたり     三玉 一郎
◎もどり鉾からくれなゐの尾を引いて  玉置 陽子
◎滅びゆく世界しづかに鉾の鉦     木下 洋子
○鯉山や鯉を誇りの男ぶり       石川 桃瑪
○鉾の稚児花より白く化粧して     上田 悦子
○ずたずたの世に鉾立てん山立てん   安藤 久美
○陽炎となりてはるかに一の鉾     田村 史生
○生稚児の舞ふや錦の風の中      上田 忠雄
○鯉山の鯉となりたき暑さかな     上田 忠雄
白玉や長刀鉾がすぐそこを       木下 洋子
乾坤の軋みて一の鉾回る        田村 史生
祇園会や大き日除けの乳母車      宮本みさ子
祇園会やおそろしいほど京は晴れ    三玉 一郎
枯れ枯れて風より軽し鉾粽       稲垣 雄二
祇園会や迷子めいたる田舎者      宮本みさ子
長刀鉾雲のひとつも寄せつけず     田村 史生
今年またひとりを悼みこんちきちん   飛岡 光枝
祇園会や真白き句帳おろさんと     谷村和華子
宵山や歩き歩きて涼みけり       越智 淳子
はばたいて暑さを払ふ蟷螂山      上田 忠雄

氷室茉胡選

○乾坤の軋みて一の鉾回る       田村 史生
○俳諧も放下大事や放下鉾       藤  英樹
○また妻と芦刈山を見てゐたり     三玉 一郎
○蟷螂山首を傾げしこの世かな     田村 史生
はばたいて暑さを払ふ蟷螂山      上田 忠雄
滅びゆく世界しづかに鉾の鉦      木下 洋子
どの路地も祇園囃子へ続きたり     田村 史生
船鉾の去つて残るはただ暑さ      稲垣 雄二
曇天を穿つがごとく鉾建てる      河口 佳澄
氷室より風来て祭はじまりぬ      飛岡 光枝
枯れ枯れて風より軽し鉾粽       稲垣 雄二
生稚児の眼に大いなる雲の峰      木下 洋子
待ちわびし人波分けて大船鉾      安藤 久美
鉾粽留守守る夫にまづ買うて      谷村和華子
鉾廻すこの星廻す心意気        稲垣 雄二
宵山やうす約束の君なりし       谷村和華子
今年またひとりを悼みこんちきちん   飛岡 光枝

第二句座

長谷川櫂選

長刀鉾夕立やみたるしづくかな     安藤 久美
鉾おりる生稚児を待つ夏休み      上田 悦子
むくむくと船鉾を追ふ峰の雲      田村 史生
灼熱の世へ生稚児の降りて来る     田村 史生
長刀鉾青青と空を揺らしけり      谷村和華子

氷室茉胡選

○鴨川を吹く風音も後祭        藤  英樹
○鉾出して赤子の遊ぶ会所かな     葛西美津子
宵山の笛を枕に眠りけり        三玉 一郎
鉾きしみ大いなる夏動き出す      飛岡 光枝
戻る山待ちて涼しき会所かな      田村 史生
大真面目祇園囃子にあのやんちや    河口 佳澄
天上の人へ長刀鉾が立つ        三玉 一郎
祭鱧鉾曳く力賜りぬ          飛岡 光枝
蟷螂山稚の眼の澄み切つて       越智 淳子

前主宰の句

だいだら坊立ちはだかるや長刀鉾
長刀鉾胴ぶるひして動き出づ
梅一枝愛しき人へ保昌山
一生を長刀鉾の浴衣かな
夕顔の花ほぐれてや祭髪
由良川の鮎も都へ鉾囃子
青田風祇園囃子のわたりゆく
月鉾や月の宿りて花やかな
菊水鉾孔雀を瀧と垂らしけり
命なき稚児人形の涼しさよ

鉾立つや天地まぐはふ真柱
長刀鉾鬼の力を鉾車
田草とる手にも響くや鉾囃子
打ち打ちていつせいに止む鉾の鉦
人々の嘆きの海へ長刀鉾
(文責 氷室茉胡)

ネット投句年間賞(夏)は梅田恵美子さん

俳句的生活 投稿日:2023年7月20日 作成者: KAI2023年7月20日

・年間賞

山蕗や刻めばしぶく春の山 岐阜 梅田恵美子

次点、候補は「ネット投句」のページに載っています。

「軽井沢高原文庫通信」にエッセイ「軽井沢の桜」

俳句的生活 投稿日:2023年7月16日 作成者: KAI2023年7月16日

「軽井沢高原文庫通信」第101号(6月30日刊行)にエッセイ「軽井沢の桜」を書きました。

「軽井沢高原文庫」友の会の年会費は3000円、学生は1500円です。「通信」定価200円。

第1回「ズームの集い 俳句の可能性」、テキストは「白い山」

俳句的生活 投稿日:2023年6月21日 作成者: KAI2023年7月15日

長谷川櫂をめぐる「ズームの集い 俳句の可能性」がこのサイトではじまります。テキストを読んできていただければ、古志会員以外の方も参加できます。参加無料。

第1回のテキストは「俳句」7月号掲載の長谷川櫂「白い山」50句です。感想、質問なんでもどうぞ。日時は7月15日(土)1時30分から3時まで。司会は古志同人の木下洋子さんです。随時開催の予定です。

参加申し込みは右サイドの「第1回「ズームの集い」申し込み」から。先着50名で締め切ります。

*感想、質問、お茶とお菓子(酒と肴?)などご用意ください。

古志仙台ズーム句会(2023年6月18日)

俳句的生活 投稿日:2023年6月19日 作成者: KAI2023年6月19日

第一句座
・長谷川冬虹選
【特選】
青空へ橡の花鉾たちそろふ          長谷川櫂
人間をやめて涼しくゐたりけり        三玉一郎
父の日やその生い立ちは言はぬまま      臼杵政治
青空を一掬ひせし捕虫網           平尾 福
大切にされてさみしき金魚かな        三玉一郎

【入選】
赤ん坊の手足よろこぶ浮いて来い       佐藤和子
我が庭の覇権ねらふか大蚯蚓         石川桃瑪
取つて置きの父の日の酒江戸切子       佐藤和子
泡盛の甕に熟れゆく緑夜かな         川辺酸模
摘み来たる実の芬々と梅仕事         石川桃瑪
子の話尽きて閑かや夕端居          川辺酸模
梅雨の蝶翅をこれほど痛めゐて        宮本みさ子
あごひもをきりりと少女麦藁帽        上 俊一
ゐなければ涼しき父の言葉かな        三玉一郎
花掲げ泰山木は月の中            齋藤嘉子

・長谷川櫂選
【特選】
泰山木咲く花びらをきしませて        齋藤嘉子
飛天舞ふごとく花咲き泰山木         齋藤嘉子
天上は泰山木の花盛り            平尾 福

【入選】
老いらくの歌ごゑ軽ろし蟇          上村幸三
十薬や裏庭の母我を呼ぶ           及川由美子
赤ん坊の手足よろこぶ浮いて来い       佐藤和子
夏炉うれし霧流れ入る山の小屋        服部尚子
夏に入り森の香りの化粧水          甲田雅子
父の日や見へざる父に酒を注ぐ        上村幸三
指す駒の音の涼しや棋聖戦          武藤主明
降り立てば風の旅人サングラス        川辺酸模
摘み来たる実の芬々と梅仕事         石川桃瑪
花掲げ泰山木は月の中            齋藤嘉子
われ継ぎし父の瓢よ天の川          上村幸三
花茣蓙や按摩を待ちて母の座す        服部尚子
潮焼けの頬赤黒く麦藁帽           上 俊一

第二句座(席題:甘酒、蝦蛄、夏椿)
・長谷川冬虹選
【特選】
餓鬼のごと蝦蛄食ひ散らす旨さかな      川辺酸模
茹でながら商ふ小屋よ蝦蛄漁師        齋藤嘉子
甘酒や笑ひ上戸の妻であり          平尾 福
奉納句詠みて直会一夜酒           佐藤和子

【入選】
甘酒の旗ひるがへる六合目          及川由美子
剥きつ捨てつ蝦蛄の鎧をばりばりと      石川桃瑪
甘酒やまだ喉おくに残りをり         甲田雅子
沙羅咲かせ隣家の嫗達者なり         佐藤和子
小走りで駆け込む女夏椿           上 俊一
たつぷりの生姜をきかせ一夜酒        谷村和華子
尾の扇開きて蝦蛄の自己主張         石川桃瑪
蝦蛄食らひ無造作に口拭ひけり        上村幸三

・長谷川櫂選
【特選】
蝦蛄として生まれて人に食はれけり      平尾 福
蝦蛄食うてなまぐさき夜を雑居寝かな     齋藤嘉子
茹でながら商ふ小屋よ蝦蛄漁師        齋藤嘉子
母の棺出すに沙羅の花降らす         甲田雅子
咲くも白散るも真白し沙羅の花        甲田雅子

【入選】
甘酒の旗ひるがへる六合目          及川由美子
剥きつ捨てつ蝦蛄の鎧をばりばりと      石川桃瑪
餓鬼のごと蝦蛄食ひ散らす旨さかな      川辺酸模
甘酒や母はため息ふうとつき         臼杵政治
甘酒の缶の残りを子が覗く          宮本みさ子
奥の奥まで仄暗き甘酒屋           谷村和華子
父の日や蝦蛄の握りを締めとする       長谷川冬虹
たつぷりの生姜をきかせ一夜酒        谷村和華子

古志広島ズーム句会(2023年6月17日)

俳句的生活 投稿日:2023年6月18日 作成者: KAI2023年6月19日

第一句座

・矢野京子選
【特選】
惜命の夏の真白きマスクかな      長谷川櫂
夕焼けの病室ナット・キング・コール  瑞木綾乃
父母の墓のほとりにゐて涼し      高橋真樹子
ひともとの竹でありしが竹婦人     菅谷和子
ガジュマルを灯す蛍よ沖縄忌      大場梅子
【入選】
故郷を思へばからす瓜の花       林弘美
誰よりも紫陽花が好きシーボルト    大平佳余子
人は皆愛されてをり燕の巣       駒木幹正
鳰どりや過ぐれば閉づる菱のみち    米山瑠衣
戦争が咽につかへし麦の飯       城山邦紀
鳥黐搗く兄が来てをる夢の中      ももたなおよ
消灯の窓辺あかるき水中花       菅谷和子
紫陽花の海となりたる鎌倉よ      神戸秀子
赤ん坊くるみしごとく袋掛       斉藤真知子
曾良いまも夏野をいそぐ笠一つ     長谷川櫂
雲の峰限りなく命限りあり       伊藤靖子
アルプスの大きな水を抱く代田     金田伸一

・長谷川櫂選
【特選】
鳰どりや過ぐれば閉づる菱のみち    米山瑠衣
戦争が咽につかへし麦の飯       城山邦紀
鳥黐搗く兄が来てをる夢の中      ももたなおよ
ひともとの竹でありしが竹婦人     菅谷和子
百歳の夢に螢のふぶきけり       石塚純子
よく見ればわれこそお岩立版古     大場梅子
父編みし籠にことしの蛍かな      矢田民也
【入選】
この辺りめだかをりしが梅雨出水    米山瑠衣
早起きの小鳥らの声夏の森       伊藤靖子
しづかなる水に眠りて未草       斉藤真知子
トラックの音や夜明けの花むくげ    夏井通江
紫陽花の海となりたる鎌倉よ      神戸秀子
黴といふミクロ世界の静寂かな     駒木幹正
八重山や杏子の詠みし白上布      大平佳余子
尺蠖を真似て廊下でストレッチ     ももたなおよ

第二句座(席題:汗、竹婦人)

・矢野京子選
【特選】
海みえてたちまち汗のひく峠      神戸秀子
人間の細部省略竹婦人         長谷川櫂
汗かかぬ機械に汗し町工場       矢田民也
【入選】
未だ捨てられぬぼろぼろの竹婦人    斉藤真知子
読経してたうとき汗を流されし     菅谷和子
初めからくびれなかりし竹婦人     斉藤真知子
汗の香の君をやさしく抱きにけり    安藤文
子の汗はをとこの匂ひとなりにけり   ストーン睦美

・長谷川櫂選
【特選】
共に見るいくたびの夢竹婦人      矢野京子
フィールドの華となりたる汗みづく   高橋真樹子
つつがなき齢重ねて竹婦人       矢野京子
初めからくびれなかりし竹婦人     斉藤真知子
竹夫人形見にもらつていいものか    岡村美沙子
【入選】
竹婦人今宵は風もかぐはしく      菅谷和子
編みたての青竹にほふ竹婦人      菅谷和子
鳩尾を流れて汗の行きどころ      原京子
去年より強き吾の身や汗つたふ     瑞木綾乃
幾夜経て抱籠肌になじみけん      大場梅子
けふの汗けふの給料風呂浴びる     安藤文
新しきよりは古きが竹婦人       矢田民也
わが嘆き聞いて幾年竹夫人       石塚純子
竹夫人座敷にひとつ放られて      夏井通江

古志金沢ズーム句会(2023年5月28日)

俳句的生活 投稿日:2023年5月29日 作成者: KAI2023年5月29日

第一句座(当季雑詠)
・鬼川こまち選
【特選】
生涯は涼しきマザーテレサかな      山本桃潤
新緑や百億人の野菜ジュース       川上あきこ
掠めゆく水の惑星つばくらめ       安藤久美
街道の悲喜もむかしや大夏野       酒井きよみ
一煎はいろなきほどの初摘み茶      泉早苗
ばら苑を残して詩人逝きにけり      清水薫
柿の花こぼしてゐるはさみしさか     安藤久美
田を植ゑて土佐一国のしづけさよ     橋詰育子
大夕焼明日あるごとく沈みゆく      趙栄順
麦秋の人隠すときそよぐかな       趙栄順
【入選】
汗ばみて森のにほひの駿馬かな      泉早苗
海はるか山またはるかサングラス     趙栄順
潮の香や火の香や鰹食ひにけり      趙栄順
月曜の若葉に押され一年生        川上あきこ
遠郭公母の生家の家仕舞ひ        酒井きよみ
麦熟るる燃へ出しさうな大地かな     藤倉桂
病む母もショートカットや更衣      藤倉桂
日傘とじ入る三和土の安らかさ      越智淳子
一つ年のびし思ひや新茶のむ       橋詰育子
この家の水にも慣れて金魚かな      飛岡光枝
新茶一煎美しき日なりけり        松川まさみ
夏めくや世界を憂ふ理髪店        田村史生
願掛けて投ぐかはらけや若葉光      田中紫春
土俵際せはしく掃くや五月場所      近藤沙羅
雪渓の帯細りゆく田植かな        酒井きよみ
五月闇軋む列島いかにせん        泉早苗

・長谷川櫂選
【特特選】
夏かがやく長き手足を洗ひけり      安藤久美
苗取の後ひろびろと朝の雲        越智淳子
新茶一煎美しき日なりけり        松川まさみ
【特選】
田を植ゑて土佐一国のしづけさよ     橋詰育子
青嵐蝶も吹かれてはるかまで       橋詰育子
潮の香や火の香や鰹食ひにけり      趙栄順
能登地震や岩に隠るる大鮑        花井淳
スコツチと氷が馴染む緑の夜       山本桃潤
【入選】
むれ咲いて絵にはあらねど杜若      橋詰育子
しぶき浴びざくざく包丁山の蕗      梅田恵美子
海はるか山またはるかサングラス     趙栄順
吊忍つりかへて夏来たりけり       橋詰育子
お茶うけはあをき蚕豆山の家       藤倉桂
一つ年のびし思ひや新茶のむ       橋詰育子
さつきまで人の声あり植田かな      稲垣雄二
この家の水にも慣れて金魚かな      飛岡光枝
花柚子やあたりまへの日々戻りくる    梅田恵美子
一煎はいろなきほどの初摘み茶      泉早苗
夏めくや世界を憂ふ理髪店        田村史生
虹立ちて誰かあらはれさうな朝      清水薫
何もなき夕餉に香る木の芽かな      安藤久美
蝶に聞く泰山木の花いづこ        間宮信子
ポン菓子のポンと轟く初夏の市      梅田恵美子
五月闇軋む列島いかにせん        泉早苗
牛車行く玉砂利の音御所涼し       氷室茉胡
尾をふりふり乳吸ふ仔山羊麦の秋     川上あきこ
ひそやかに若葉の木蔭蜂巣箱       梅田恵美子
一煎は写真の母へ新茶汲む        玉置陽子

第二句座(席題:雲の峰、栃の花)
・鬼川こまち選
【特選】
空突いて雨を呼ぶなり栃の花       松川まさみ
お遍路のまた一人来る雲の峰       橋詰育子
橡大樹大空に花かかげたり        酒井きよみ
托鉢僧の着物短き雲の峰         川上あきこ
連山にそだちはじめし雲の峰       橋詰育子
白山ときそふ嵩なり雲の峰        泉早苗
生まれきて初めの一歩雲の峰       趙栄順
雲の峰荒野となりし地球かな       梅田恵美子
【入選】
マスク外し巡る名刹雲の峰        氷室茉胡
樹齢問へば樹上の橡の花笑ふ       長谷川櫂
なべてをみな元気な句会橡の花      氷室茉胡
しんしんと山気満ちたり栃の花      玉置陽子
見上ぐるは白きシャンデリア栃の花    川上あきこ
雨含み艶やかなりし栃の花        近藤沙羅
白峰のやがて銘菓に橡の花        清水薫
峰雲が人を育てる甲斐の国        稲垣雄二
巫女のふる鈴にもに似たり橡の花     酒井きよみ
栃の花高きに雨後の日射しあり      安藤久美
峰雲や議論深まり得たる佳句       氷室茉胡

・長谷川櫂選
【特選】
しんしんと山気満ちたり栃の花      玉置陽子
恐ろしき飽食の日よ栃の花        山本桃潤
橡大樹大空に花かかげたり        酒井きよみ
一山を輝したり栃の花          趙栄順
栃の花高きに雨後の日射しあり      安藤久美
【入選】
今年また君待ちくるる橡の花       藤倉桂
白山の父のごとくや雲の峰        趙栄順
橡の花咲きゐる真下熊通る        酒井きよみ
なべてをみな元気な句会橡の花      氷室茉胡
パラソルの花の大輪雲の峰        玉置陽子
遠泳の沖に沖あり雲の峰         山本桃潤

安成先生の新著『モンスーンの世界』

俳句的生活 投稿日:2023年5月26日 作成者: KAI2023年5月26日

「きごさい+」でお話しいただいた安成哲三先生の新著『モンスーンの世界 日本、アジア、地球の風土の未来可能性』(中公新書)が出版されました。俳句が育まれた東アジアの季節風についての一冊です。葛西美津子さんの一句が紹介されています。

等圧線崩れ崩れて春そこに  美津子

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読売新聞「四季」から

今年てふ未来ありけり初鏡      田辺麦甫

 これから来る時間を未来というと、何だか輝いているような気がする。それはこの言葉の音の力。美しいmとrの子音があり、aiもある。それに対して過去という言葉は最後の母音oで沈みこむ。初鏡は年が明けて初めてのぞきこむ鏡。『鳥渡る』

2月11日(水) 古志雪中ズーム句会

  • 2月11日(土)、午後1時30分から二座行います。
  • 雪の句を十句ご用意ください。席題はありません。
  • 会費は2,000円(参加者にはあとで振込口座をお知らせいたします)
  • 申込締切=1月31日
  • 古志の同人・会員でないと参加できません。

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      • 1月24日(土)朝カルズーム講座「1億人の俳句入門」
      • 1月25日(日)仙台ズーム句会
      • 2月1日(日)広島ズーム句会
      • 2月7日(土)HAIKU+
      • 2月8日(日)鎌倉ズーム句会
      • 2月11日(水、建国記念日)雪中ズーム句会
      • 2月14日(土)朝カルズーム講座「『おくのほそ道』をよむ」」
      • 2月15日(日)金沢ズーム句会
      • 2月22日(日)ネット投句のスクーリング
      • 2月23日(月、天皇誕生日)句会仙台ズーム句会
      • 2月28日(土)朝カルズーム講座「1億人の俳句入門」
      • 3月1日(日)広島ズーム句会
      • 3月7日(土)朝カルズーム講座「『おくのほそ道』をよむ」」
      • 3月8日(日)鎌倉ズーム句会
      • 3月14日(土)きごさい全国小中学生俳句大会(東京、白川清澄公園)
      • 3月22日(日)金沢ズーム句会
      • 3月28日(土)朝カルズーム講座「1億人の俳句入門」
      • 3月29日(日)仙台ズーム句会

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      『「おくのほそ道」を読む 決定版』
      ちくま文庫
      1,000円+税
      2025年5月刊行


      『四季のうた ウクライナの琴』
      中公文庫
      800円+税
      2025年1月刊行


      『長谷川櫂 自選五〇〇句』
      朔出版
      2200円+税
      2024年4月刊行


      『四季のうた 井戸端会議の文学』
      中公文庫
      800円+税
      2024年1月刊行


      『小林一茶』
      河出文庫
      800円+税
      2024年1月刊行


      『ふじさわびと』vol.26
      株式会社ふじさわびと
      無料配布
      2023年1月発行


      『四季のうた 雨ニモマケズ』
      中公文庫
      800円+税
      2023年1月刊行


      『和の思想』
      岩波新書
      980円+税
      2022年7月刊行


      『俳句と人間』(3刷)
      岩波新書
      860円+税
      2022年1月刊行


      100分de名著『おくのほそ道』(10刷)
      NHK出版
      1,000円+税
      2014年10月刊行


      『四季のうた 美しい日々』
      中公文庫
      800円+税
      2022年1月刊行


      句集『太陽の門』
      青磁社
      2200円+税
      2021年8月刊行


      『四季のうた 天女の雪蹴り』
      中公文庫
      800円+税
      2021年1月刊行


      大岡信『折々のうた』選 俳句(二)
      長谷川櫂 編
      岩波新書
      780円+税
      2019年12月刊行


      『四季のうた 普段着のこころ』
      中公文庫
      800円+税
      2019年12月刊行


      大岡信『折々のうた』選 俳句(一)
      長谷川櫂 編
      岩波新書
      780円+税
      2019年11月刊行


      『歌仙一永遠の一瞬』
      岡野弘彦、三浦雅士、長谷川櫂
      思潮社
      2200円+税
      2019年1月刊行


      『歌仙はすごい』
      辻原登、永田和宏、長谷川櫂
      中公新書
      880円+税
      2019年1月刊行


      『四季のうた 至福の時間』
      中公文庫
      700円+税
      2018年12月刊行


      『九月』
      青磁社
      1800円+税
      2018年8月刊行


      『Okinawa』
      Red Moon Press
      $15
      俳句 長谷川櫂
      英訳 デイヴィッド・バーレイ&田中喜美代(紫春)
      2018年5月刊行


      『俳句の誕生』(4刷)
      筑摩書房
      2300円+税
      2018年3月刊行


      『四季のうた 想像力という翼』
      中公文庫
      700円+税
      2017年12月刊行


      『芭蕉さん』
      俳句・芭蕉 絵・丸山誠司
      選句解説・長谷川櫂
      講談社
      1500円+税
      2017年3月刊行


      『震災歌集 震災句集』
      青磁社
      2000円+税
      2017年3月刊行


      『四季のうた 文字のかなたの声』
      中公文庫
      600円+税
      2016年12月刊行


      藤英樹著『長谷川櫂 200句鑑賞』
      花神社
      2500円+税
      2016年10月刊行


      『文学部で読む日本国憲法』
      ちくまプリマー新書
      780円+税
      2016年8月刊行


      『日本文学全集12』松尾芭蕉、与謝蕪村、小林一茶
      松浦寿輝、辻原登、長谷川櫂選
      河出書房新社
      2,600円+税
      2016年6月刊行


      『四季のうた 微笑む宇宙』
      中公文庫
      700円+税
      2016年3月刊行


      『芭蕉の風雅 あるいは虚と実について』
      筑摩選書
      1,500円+税
      2015年10月刊行


      『沖縄』
      青磁社
      1,600円+税
      2015年9月刊行


      『入門 松尾芭蕉』
      長谷川櫂 監修
      別冊宝島
      680円+税
      2015年8月刊行


      『歌仙一滴の宇宙』
      岡野弘彦、三浦雅士、長谷川櫂
      思潮社
      2000円+税
      2015年2月刊行


      『吉野』
      青磁社
      1,800円+税
      2014年4月刊行
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